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帝国電網省 ―――――――――― by 竹下義朗さん

この記事中の画像は全て「帝国電網省」の該当ページより転載しています。
☆ 尖閣諸島を巡る台湾国民党政権の姿勢を糺す ――― 2008/06/20
事の発端は今月(2008年6月)10日早暁に発生しました。

┌──────────「06月10日13時35分配信 毎日新聞」

巡視船接触 台湾漁船が沈没、16人無事救助 魚釣島沖
写真:巡視船と接触した台湾の遊漁船「聯合号」=2008年6月10日午前3時半頃 第11管区海上保安本部

台湾遊漁船「聯合号」
10日午前3時20分ごろ 沖縄県石垣市の尖閣諸島・ 魚釣島(中国名釣魚島)南沖 約10キロの日本領海内で 台湾船籍の遊漁船と第10 管区海上保安本部=鹿児島 市)の巡視船こしき=96 6.22トン、堤信行船長 ら32人乗組み)が接触し た。 遊漁船の船員3人を含む男 性16人全員は救命いかだに乗り移り、こしきが救助した。遊漁船は約1時間 15分後、魚釣島南南東沖約7キロで沈没した。船長が右ひざなどに軽傷。 尖閣諸島は、中国、台湾が領有を主張している。第11管区海上保安本部は、 16人は領有を主張する活動家とは無関係の船員と釣り客とみて調べている。 こしきは正午ごろ、石垣港(石垣島)に入港、11管が16人から事情を聴く。 11管の調べでは、遊漁船が領海内を航行しているのをこしきが見つけ、接近 したところ、遊漁船がジグザグ航行を始めたため追跡。遊漁船が急に右に方向 転換し、遊漁船の右舷船橋付近の側面にこしきの左舷船首が接触したという。 └────────── 「尖閣諸島の位置地図」
今更言うまでもないことではありますが、 「尖閣諸島は日本の領土」です。(確かな証拠は本記事末尾に) その日本領海を侵犯して他国籍船が漁をしていれば、それは当然密漁=違法操 業)ということになりますし、その船を質[ただ]すのは海上保安庁の巡視船の 任務です。 しかし相手の船は逃走を図りました。逃走を図った違法船を追尾し、停船させ 拿捕[だほ]することも海上保安庁の巡視船の任務です。ーーー映画『海猿』だ けが海上保安庁の仕事ではないのです。日本の領海の安全を護ることもまた、 海上保安庁の重要な任務です。 話が少し横道に逸れてしまいましたが、ジグザグ航行で逃走を図っていた台湾 船を追尾していた日本の巡視船が接触、結果的に台湾船が沈没した訳ですが、 抑[そもそ]も、台湾船が領海を侵犯して日本領・尖閣諸島の近海で密漁をして いなければ、そして巡視船の命令に素直に従っていさえすれば、このような事 態にまで至らずに済んだわけです。 しかし、たった一隻の密漁船の沈没に対して、共に尖閣諸島の主権を主張して いる台湾と中国=支那)は、即座に過剰な反応を示しました。 ┌──────────「06/12 21:21 産経新聞」 馬総統が尖閣の領有権主張 船舶衝突、沈没めぐり【台北支局】 尖閣諸島・魚釣島近海の日本領海内で、日本の巡視船と台湾の遊漁船が接触し 遊漁船が沈没した事故で、台湾の馬英九総統は12日、「釣魚台=尖閣の中国 語名)は中華民国の領土である」と述べ、総統として日本に賠償などを要求す る声明を発表した。声明は、 1)釣魚台は台湾に帰属する島嶼である。 2)釣魚台の主権を維持する決心に変わりない。 3)日本政府の船艦が、我が国(台湾)領海で、我が国の漁船を沈没させ、我が   国の船長を拘留したことに抗議し、船長の釈放と賠償を要求する。 4)海巡署=海上保安庁に相当)の編成と装備の強化を行い、主権と漁業権を   守る機能を高める。 馬総統はかつて、尖閣の「中華民国帰属」に関する論文を書き、「日本と一戦 も辞さない」と強硬姿勢を示したこともある。ただ、総統就任後は「実利を求 める指導者は取り扱い方を知っている」と述べ、尖閣問題は棚上げとして経済 関係の強化を優先する考えに軌道修正していた。 だが、声明は領有権が絡む原則論では日本に妥協はしないという方針を鮮明に したもので、今後の日台関係にも影響を与えそうだ。 台湾の欧鴻錬外交部長=外相)もこの日、日本の在台代表機関・交流協会台北 事務所の池田維代表=日本大使に相当)を呼び、尖閣の帰属権を主張し、今回 の日本の対応に遺憾の意を表明した。 しかし池田代表は「尖閣が日本の領土であることは歴史的にも国際法上も疑い がない」と反論、台湾側の主張に「領有権に関して解決すべき問題は存在せず 要求は受け入れられない」と抗議した。 └────────── ┌──────────「06/10 21:34 産経新聞」 漁船沈没に「強い不満」中国が日本を批判 中国外務省の秦剛報道官は10日の定例記者会見で、尖閣諸島(中国名釣魚島) 付近の日本領海で警備していた鹿児島海上保安部の巡視船と台湾の遊漁船が接 触、遊漁船が沈没したことについて「重大な関心と強い不満」を表明、日本政 府に尖閣諸島付近での「違法活動」を中止するよう求めた。 中国政府は最近、日中関係を重視し、厳しい対日批判を控えているが、尖閣諸 島の領有権問題は主権にかかわる敏感な問題のため、あらためて従来の主張を 繰り返した。 秦報道官は、尖閣諸島について「古来中国固有の領土であり、中国は論争の余 地のない主権を有している」と主張、日本側に事故の再発防止も求めた。 └────────── 2008年5月20日、 馬英九中華民国総統
「中華民国(台湾)」総統に就任した馬英 九[マインチュウ]氏率いる中国国民党政 権(台湾国民党ではないことに注意)は、 政権発足後「親日」から「親中」に政策 方針を転換。 中台政権与党のトップ会談、台湾海峡両 岸機関のトップ会談を通じて、急速に中 国への接近を図っており、従来の日本と の関係についても見直しを図り、日本と 距離をおき始めています。 そこへもってきて今回の事件です。 馬総統は、「尖閣諸島は台湾固有の領土」という建前の下、沈没した台湾船は 「台湾の領海内で操業していた」とし、日本の巡視船が台湾の領海を侵犯して 台湾船を追尾、沈没させたことに対する賠償を求める声明を発表しました。 いやそれどころか、劉兆玄・行政院長=首相)が立法院=台湾国会)の場で、 日本との開戦の可能性も排除しない と答弁、更に昨日(2008年6月14日)には、事実上の駐日台湾大使に当た る許世楷・台北駐日経済文化代表処代表の本国召還を発表するなど、対日強硬 姿勢=反日を前面に出してきています。 そして、それに輪をかけているのが中国の声明です。 中国は今回の事件に対し、尖閣諸島について「古来中国固有の領土であり、中 国は論争の余地のない主権を有している」と主張。更に、日本政府に尖閣諸島 付近での「違法活動」の中止──つまり海上保安庁の巡視船によるパトロール は止めろ!──を要求しました。 尖閣諸島の領有権が日本にあることは疑う可[べ]くもない事実ですが、現在、 中国と台湾も領有権を主張していることは前述の通りです。また、馬英九総統 率いる国民党政権は、陳水扁[チェンスイピェン]前総統率いた民進党政権が掲 げた「正名」政策──「中華民国」の名を廃して「台湾」に正す──を全面否 定し、 前政権が「中華民国郵政」から改称した「台湾郵政」の名称を再び「中華民国 郵政」に復すなど、政権カラーとして「中華民国」を前面に打ち出す方針を徹 底しています。その一環として「釣魚台列嶼=尖閣諸島の台湾側呼称)は中華 民国固有の領土」であるという主張を展開している訳ですが、 中国にしてみれば、尖閣諸島の領有権を台湾が主張、たとえそれを日本が認め たとしても、孰[いず]れ台湾は中国に「復帰(実際は併合なのだが)」するのだ から----と中国は本気で考えている----台湾の主張に目くじらを立てる必要な どない。 むしろここは、従来「親日」だった台湾を、この事件を契機に中国が台湾の側 に立つことで日本と離反させ、一気に「親日」から「親中」へと台湾世論を誘 導し、日本を極東で孤立させる好機、と見なしているように見受けられます。 ----日本を孤立させた上で、中露朝韓台による日本包囲網を以て中国に屈服さ せる戦略----しかし、国交断絶後も文化面・経済面交流は深く、昨今は政治面 での交流も活発化していた日台関係に於いて、概して「親日」だった台湾と、 事ある毎に台湾に理解を示してきた日本の関係を今回の事件で破綻させて良い ものなのか?反中・親台派である私とて、台湾に対して苦言を呈したいとは思 いません。思いませんが、 時として苦言を呈さなければならない場面もあるのです。 馬総統は、以前、自身の論文に於いて、尖閣諸島の領有権は「中華民国」に帰 属するとし、日本との領有権係争に対し、 日本との一戦も辞さず! との強硬姿勢を示した「前科」があります。しかしその馬総統に対して、「尖 閣諸島が日本の領土」であるという動かし難い明確な証拠を突き付けた上で、 ご自身の発言を撤回して頂きたいと願うのです。 ではその「動かし難い明確な証拠」とは一体何なのか? ここに、沖縄県石垣市役所に保管されている一枚の感謝状があります。 先ずはじっくりと ▼ ご覧下さい。
玉代勢氏宛中華民國駐長崎領事感謝状
時は中華民国8年(大正8年=1933年)の冬。中華民国福建省恵安県=現泉
州付近)の漁民、郭合順氏ら31人が東支那海で遭難し尖閣列島の和洋島=魚
釣島)に漂着。

沖縄県石垣村の玉代勢孫伴氏=後に石垣村助役)等4人による熱心な看病が奏
功し、皆元気になり無事故郷へと還ることができた、という事件があったそう
です。

そしてこの時、自国民(支那人)に対して献身的な看護をしてもらったというこ
とで、長崎駐在の中華民国領事・馮冕[ひょうめん]の名で贈られたもの、それ
がこの感謝状なのです。

----感謝状は玉代勢氏・豊川善佐氏=当時の石垣村長)・古賀善次氏・松葉ロ
ブナスト=与那国島出身の女性通訳)の4人にそれそれ贈られたが、現存して
いるものは写真の玉代勢氏宛の1枚のみ----

扨[さて]、この感謝状で注目すべき点は二つ。

先ず一つ目は、尖閣諸島に対する表記です。感謝状の中で尖閣諸島をこのよう
に表記しています。

日本帝國沖繩縣八重山郡尖閣列島

そして二つ目は、この感謝状の贈り主は誰か。感謝状には、

「中華民國駐長崎領事 馮冕」と書かれ、

名前の下には「華駐長崎領事」、「中華民國九年五月二十日」の日付の上には
「中華民国駐長崎領事印」の公印がそれぞれ押印されています。

つまりこの感謝状は、馮冕氏が私的に贈ったものではなく、中華民国駐長崎領
事の名に於いて、中華民国を代表して贈られた公的なものだったということで
す。
そしてその公的な感謝状に、尖閣諸島をして「日本帝國沖繩縣八重山郡尖閣列
島」と明記している事実。

これは、当時の中華民国が「尖閣諸島の領有権は日本に帰属している」という
ことを諒解していたことを如実に物語る動かぬ証拠です。繰り返しますが尖閣
諸島の領有権は日本に帰属しています。

ーーーしかし、現在、中国と台湾もそれぞれ領有権を主張しています。

現在の中国=中華人民共和国)は、国共内戦を蒋介石の「中華民国」と戦い、
勝利して建国されたものです。ではその中華人民共和国は「中華民国」の後継
国家なのか?それとも前国家との間に明確な断絶があるのか?

もし現在の中国が「中華民国」の後継国家であるのならば、中華民国時代に贈
られた感謝状に、尖閣諸島をして「日本帝國沖繩縣八重山郡尖閣列島」との表
記がある以上、日本の領有権を認めざるを得ない筈です。

何故なら、この部分については踏襲する、この部分については踏襲しない、と
いうことでは正統な後継国家たり得ないからです。また、李登輝・陳水扁政権
時代を通じて進められてきた「正名独立」政策を破棄し「中華民国」を前面に
押し出している馬英九政権ですが、

馬政権が台湾の「台湾化」を後退させ、「中華民国化」を進めれば進める程、
かつての中華民国が贈った感謝状に記載されている「日本帝國沖繩縣八重山郡
尖閣列島」の表記も効力を増すことになるわけです。

馬英九氏は自らを「中華民国総統」であるとして台湾の「中華民国化」を推進
しています。その中華民国が嘗て日本国民に贈った感謝状に、自らが「領有権
は中華民国に帰属する」としている尖閣諸島を「日本帝國沖繩縣八重山郡尖閣
列島」と表記している事実。

馬総統は、尖閣諸島の領有権問題を解決する為に「日本との一戦も辞さず!」
との主張をした「前科」がありますが、一戦交える=戦争をする)のには古今
東西、何らかの「大義名分」が必要とされています。

その大義名分が、馬総統率いる中華民国国民党政権にはあるのか?ーーーその
ことを、この感謝状をじっくりと眺め、そして噛み締めた上で、冷静に判断す
るべきではないのか?

――― 中華民国総統・馬英九氏に強く求めたいと思います。

                        = この稿おわり =
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◇ なるほど!このとおり! ------------------------------ 67人 (55%) ◇ 日本政府はこういう資料を活用してるのか? ------------ 47人 (39%) ◇ 尖閣はなにがなんでも中国領ッ! ---------------------- 7人 ( 6%)
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ お寄せいただきましたご意見や感想。 ┗━┛
┌──────────「PACKMANさん」 日本人が尖閣諸島を活用していないので付け込まれる事になる。 魚釣島磯釣 ツアーなんか企画して、行くことはできないのですか? ーーーなんといっても、使っていないところは狙われます。 └────────── ┌──────────「房さん」 国民党(台湾)と日本とを争わせて、戦わずに漁夫の利を得るのは毛沢東の中国 共産党の常套手段でした。今回も意図的かどうかは不詳ですが、そのパターン です。 人間同士の争いでは、現代なら裁判で決着をつけます。従い、すでに尖閣諸島 は日本領土ですが、我が国に証拠があるなら、国際司法裁判所で黒白をつけ、 後はお互いに恨みっこなしが良策と判断します。 └────────── ┌──────────「やすおさん」 領土の保全と国民を保護しない組織が国家と言えるのか? ーーーもっと国益を考えた対応をしてほしい。 └──────────
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