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帝国電網省 ―――――――――― by 竹下義朗さん

この記事中の画像は全て「帝国電網省」の該当ページより転載しています。
☆ 全領土の6割!中国が恐れる分離独立の連鎖 ――― 2008/05/23
                        原著 2008/05/08

2008年3月以来、西蔵[チベット]自治区をはじめとする中国国内の各省で
頻発している、チベット民族による様々な蹶起[けっき]の様子が、非中国系メ
ディアから流れてきますが、----私は中国が主張する暴動という語を使わない

その多くがデモ行進であったり、武装警察や軍などの鎮圧部隊への投石であっ
たり、棒などを使った建物に対するガラスの破壊であったりといった具合で、
その「装備」の貧弱さには目を疑うばかりです。

ラサに進駐した中国軍の装甲車
相手=鎮圧部隊)は 重火器はおろか最新 鋭の重装甲車――→ まで投入しているこ とを考えると、正に 決死の覚悟での蹶起 であったことが窺え ます。 ----実際多くの死傷 者が出ている---- あたかも刀やピストルに素手で対抗するようなものですから、アッという間に 鎮圧されてしまうのは目に見えており、現に「蹶起」は中国の力=武力)の前 にあっさりと潰え去ってしまいました――――。 しかし、その副産物はあまりにも大きく、チベット民族はある意味で「大きな 戦果」を上げたとみることができます。 ーーーチベット民族が上げた「大きな戦果」とは何なのか? 例えば、日本を含む国際社会に於けるチベット問題の認知度向上。今まで、チ ベット問題を全く知らなかったり、知ってはいたものの関心がなかった人達の 目をチベットへ向けさせたこと。 一連の報道やインターネットを流れる様々な情報が、どんな新聞の一面広告や テレビのCMをも上回るPR効果を上げたであろうことは明らかです。 サムドン・リンポチェ・チベット亡命政府主席大臣
それまで、「チベット亡命政府[ガンデンポタン]」 や所在地である印度北部の都市「ダラムサラ」や、 亡命政府主席大臣=首相サムドン・リンポチェ―→ などの名詞がメディアに載ることは、まずもってあ りませんでしたが、今や誰もがとはいわないまでも かなり多くの人達が知るところとなったのだけは確 かです。 更に、4月26日に長野市内で行われた北京五輪聖火リレーや、5月6日の胡 錦涛中国国家主席の来日に際して馳せ参じ、在日チベット人達とデモや抗議活 動をした日本人達。 彼らは、各国で行われた聖火リレーに際して、中国当局が資金面などで在留支 那人=中国人)を支援して結集させたのとは異なり、目的地までの交通費は自 己負担、何の見返りもない、正に手弁当での参加だった訳で、 中華民国の国父孫文[スン・ウェン]、越南維新会[ベトナム・ドゥイタンホイ] の潘佩珠[ファン・ボイ・チャウ]、印度のラース・ビハーリー・ボースやスバ ス・チャンドラ・ボースなど、 多くの近現代アジア独立運動家と親しく遇し、物心両面に於ける支援を通じて 革命の拠点、或いは前線基地としての役割を担ったかつての日本を彷彿とさせ るものがあります。 その影響でしょうか? 胡錦涛は今回の来日に際し、今まで歴代中国指導者に より鸚鵡の如く繰り返されてきた「日本の歴史問題」には触れず「中日友好」 や「戦略的互恵関係」などといった甘い言辞、更には4月30日に死んだ上野 動物園のリンリンに代わる新たなパンダの提供(但し無償ではないことに留意) を確約し、 対中感情が悪化している日本(国家であり国民)の機嫌を何とか取ろうと躍起で した。 しかし一旦火が付くと、中々消すのは容易ではありません。チベット問題も同 じことで、武力で強引に鎮圧したところで、問題の根本的且つ全面的解決が為 されたわけでは決してないのです。 繰り返しますが中国は、石ころや棒きれなどの貧弱な装備しか持たないチベッ ト民族の蹶起に対して、軍の近代的装備を投入し、力でねじ伏せました。つま り、現状ではどんなにチベット民族が蹶起しようとも、中国の武力の前には全 く歯が立たないわけです。 にも関わらず中国はチベット問題の火消しに躍起になっていますし、5月4日 中国南部、広東省深セン市で行われた、中国側とダライラマ14世の特使との 非公式交渉でも、 秦剛・中国外交部新聞司副司長
今回の問題ではダライラマ14世側に非があり、 「ダライラマ側が誠意を見せ(北京五輪破壊活動 の停止など3条件を)行動に移せば、接触・協議 は今後も継続するはずだ」=秦剛・中国外交部新 聞司副司長 ―――――――――――――――→ の2008年5月6日の定例記者会見での発言) ーーーとの頑なな姿勢を崩してはいません。 それは何故なのか? 相手は、たかだか石ころや棒きれでしか抵抗できないチベット民衆です。独立 したとて軍事的な脅威には到底なり得ませんし、ましてや、ダライラマ14世 が求めている高度な自治を認め、チベット仏教への介入さえしなければ、 「みほとけ棲[す]まう国」なのですから、温和しくするであろうことは目に見 えています。にも関わらず、ーーー彼らは一体何を恐れているというのか?何 が彼らをそれほど意固地にさせているのか? チベット民族は今回、西蔵自治区だけでなく、青海・四川・甘粛・雲南四省の チベット民族居住地域に於いても「蹶起」しました。 西蔵自治区の面積は、およそ122万平方キロメートルで、中国全領土(台湾 は含まず)面積の12.7%に相当=先に独立したコソボのセルビアに対する 面積比にほぼ匹敵)しますが、 西蔵自治区だけでなく、青海省及び周辺三省のチベット民族居住地域=チベッ ト族自治州及び自治県)を含む、いわゆる「大チベット」となると、面積はお よそ226万平方キロメートルで、なんと中国全領土面積の23.6%に相当 します。 ちなみに日本の総面積は、およそ37万8千平方キロメートルですから「大チ ベット」の中に日本が6個弱入る勘定。さすが内陸アジアに占めた大国だった だけのことはあります。実に広い!! しかし、よしんば中国が折れて、大チベットの高度な自治や独立を認めたら、 次に一体何が起こるのか? 中国は、チベット云々よりもむしろ、そちらのほうに関心があり、チベット問 題の差配次第では、それを遙かに上回る状況に陥るとみて、極めて深刻な危機 感を抱いているのです。 では一体それは何なのか? それは、チベット同様、中国が抱える民族問題にあるのです。 チベット民族は石ころや棒きれでしたが「彼ら」は銃器はおろか爆弾すら持っ ています。そして、自らの信仰する宗教「イスラムの教え」に則り、「聖戦= ジハード」の名のもと、自爆することすらも何ら厭いません。 彼らの名は「ウイグル」。 現在、新疆維吾爾[しんきょうウイグル]自治区に主として居住し、「東トルキ スタン」の中国からの分離独立を求めて、闘争を続けている民族運動に於ける 武闘派最右翼です。 その彼らからすれば、中国がチベットに高度な自治を認めたり、分離独立を認 めておいて、自分達ウイグル民族が分離独立できない理由はない、と思うのは 至極当然のことです。 中国に対して即時の分離独立を要求するでしょうし、要求が受け容れられなけ れば、今まで以上に過激な行動──例えば、イスラエル領内に於けるパレスチ ナ人による無差別自爆テロ──に匹敵する行動に撃って出る可能性もなきにし も非ずです。 しかも相手=ウイグル人過激派)は、あのオサマ・ビン・ラーディン率いる国 際テロ組織「アルカイーダ」で軍事教練を受け、武器の提供も受けているとも 囁かれている武闘派です。蹶起したチベット人とはわけが違います。 武装警察や軍も相当手を焼くことは目に見えています。チベットへの寛容な対 処は、そんな相手を増長させるだけと中国が考えたとしても何ら不思議ではあ りません。 また中国国内には、チベット・ウイグルだけでなく、あまり注目はされていま せんが、「南モンゴル=内蒙古自治区」の分離独立運動(最終目的はモンゴル 共和国との統合)もありますし、 北京指導部に対する複雑な感情から、東北三省=遼寧省・吉林省・黒竜江省= 「満州」が自立する可能性もあるのです。 もし、チベットの分離独立を機に、ドミノ効果で東トルキスタン・南モンゴル そして満州さえもが中国から分離独立したら・・・その総面積は、何とおよそ 585万平方キロメートル。
中国は、全領土の6割もの 広大な地域を消失する!!
中国全体に対する分離独立運動のある地域の面積比率図
地域名 省級行政区 下級行政地域 面積(km2) 面積比
大チベット 西蔵[チベット]自治区   1,220,000 12.7%
青海省   720,000 7.5%
四川省 阿壩[ガパ]蔵族羌族自治州 84,200 0.9%
甘孜[カンゼ]蔵族自治州 156,000 1.6%
涼山彝族自治州木里[ムリ]蔵族自治県 13,252 0.1%
甘粛省 甘南[ケンロ]蔵族自治州 40,201 0.4%
武威市天祝蔵族自治県 6,865 0.1%
雲南省 迪慶[デチェン]蔵族自治州 23,870 0.2%
(全チベット総面積) 2,264,388 23.6%
東トルキスタン 新疆維吾爾[ウイグル]自治区   1,600,000 16.7%
南モンゴル 内蒙古[モンゴル]自治区   1,183,000 12.3%
満洲 遼寧省   145,700 1.5%
吉林省   187,000 1.9%
黒竜江省   469,000 4.9%
(全満洲総面積) 801,700 8.4%
上記四地域の総面積 5,849,088 60.9%
中国大分裂予測図
であればこそ中国は、例え国際社会の非難を浴びようと、チベットに対して頑 なな姿勢を堅持せざるを得ないわけです。チベットにしろ東トルキスタンにし ろ南モンゴルにしろ満州にしろ、いずれの地域も中国が侵略し占領、併合した 地域であることに変わりはありません。 とはいえ、 彼の地に住む人達が中国領となった経緯を百も承知の上で、それでも中国とし て一緒にやっていくのだと言うのであれば、我々日本人を含む外野=国際社会 がとやかく言う必要は全くありません。 しかしながら、彼の地に住む人達は、ヨルダン川西岸地区にイスラエル領内か ら入植してきたユダヤ人よろしく、後から入植してきた支那人=所謂漢民族を 除けば、中国からの分離独立を強く求めています。 であるならば、中国は侵略行為を反省し、占領・併合地域を速やかに「解放」 せねばなりませんし、中国から過去の侵略をことある毎に糾弾され続けてきた 我々日本も、逆に中国を糾弾し、中国が占領・併合し続けている諸地域の分離 独立を強く支援せねばなりません。 チベット・東トルキスタン・南モンゴル・満州が全て分離独立したとて、「支 那」の語源となった秦[チン Chin]や、文字や民族名に名を残す漢[ハン Han] といった、支那史上最初の統一帝国に重なる領域は支那人=漢民族)の手に残 るのです。 支那人は、その新たな「中国」でよしとすべきですし、分離独立を果たした周 辺諸国と共存共栄していく道を模索していくべきなのです。 いたずらに領土を拡張したり、必要以上の軍拡に走ることは、周辺地域の警戒 感や疑心暗鬼を増大させるばかりであり、中国は如何にして国内の民族問題を 平和裡に解決=「小中国」として軟着陸し、再離陸するかに腐心すべきです。 でなければ中国は・・・ユーゴスラヴィア内戦はおろか、チベット・ウイグル ・モンゴルなどの、国内の諸民族を巻き込んだ五胡十六国時代のような天下大 乱に陥ることでしょう。 ボールはチベット民族から投げられました。 そのボールをきちんと受け止め、投げ返すのも、投げ返さないのも、後は支那 人次第です。そのことを「中国」指導部は改めて認識し、身の振り方に結論を 出すべきでしょう。                         = この稿おわり =
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ 読後アンケートの結果。 ┗━┛
◇ そうだこのとおり! ----------------------------------126人 (82%) ◇ そりゃそうかもしれんけど‥‥ ------------------------ 11人 ( 7%) ◇ よく分からないな〜 ---------------------------------- 3人 ( 2%) ◇ この意見は間違っている! ---------------------------- 5人 ( 3%) ◇ そうだったのか..知らなかった ------------------------ 9人 ( 6%)
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ お寄せいただきましたご意見や感想。 ┗━┛
┌──────────「りんりんさん」 心情的には「そうだこのとおり!」ですが、「この意見は間違っている」に投 票しました。というのは、チベット、ウイグル、内モンゴル(少し異論あり)に は異論はないのですが、東北三省(満州)が独立というのは考えづらいです。 東北三省が独立するのなら、先に南方各省特に広東独立のほうがリアルのよう な気がします。東北三省(満州)独立時は、いったい誰が主体的(それと独立の 大義名分とその錦の御旗・御輿?)に働くのでしょうか?満州族でしょうか? 彼らはすでに文化・言語・習俗が漢族に同化して少数民族特権=優遇策)を享 受して、それなりに満足感を得ていると思うのですが。それとも愛新覚羅一族 に連なる者を引っ張り出して、立憲君主制国家を建国なのでしょうか? お手数ですが、東北三省についてもう少し補足説明を頂けたらと思います。
└────────── ┌──────────「竹下義朗さんから」
りんりんさん、コメント拝見しました。 満州が分離独立すると想定してはいますが、清朝王族に連なる人物を担いで立 憲君主制国家が樹立される可能性は非常に低く、私は北京中央に対する反発= 北京の風下に立たされていることを快く思わない等)が要因となり、 同地を管轄する瀋陽軍区と経済界が主体となった共和制国家を樹立するのでは ないかと考えています。ただし、これが北京中央と満州の内戦に繋がるかどう かは別ですし、唐末の藩鎮=節度使)同様、表だって「独立」とは言わないも のの、中央の指示に従わない「実質的独立」を歩む可能性もあります。 確かに、以前、瀋陽での反日暴動もありましたが、大連を中心に日本語熱は高 く、習得した日本語を活かして日系企業で働く若者も少なくありません。 サブカルチャーとしてのニッポンもさること乍ら、日本語学習とその副産物を 介して反日が薄められ、更に「利」の為に日本に接近、日本との関係強化を通 じて北京中央からの離脱を図る。 漢民族が多数派となっている満州ですが、彼らにとって「歴史」を捨て去り、 日本との関係強化を図ることで経済的利益が格段に増すのであれば、実利を尊 ぶ民族性からしても、あっさりと反日と決別する道を私は選ぶと思います。 いや、「改革開放」で資本主義のうまみを知ってしまった以上、古い共産主義 のしがらみにしがみつき「反日」を続けていくことの愚を、彼らとて十分に承 知していると思います。
└────────── ┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
旧満州の東北三省は、満州国時代に日本が残したインフラと様々な施設によっ て、中華人民共和国建国当初からある時期までは、全中国を養っていたような ものであり、また事実、東北人にはそうした自負もあったのですが、 その後の中央政府の政策変更によって、西部とともに最も遅れた地域のひとつ となってしまい、漢族であっても共産党中央政府に対する不満は小さなもので はありません。 以下、参考となりそうな記事をご覧になられてみて下さい。 「mei さんからの長い手紙」 http://chinachips.fc2web.com/repo/001044.html 「片棒を担いでいるのは‥‥」記事本文ではなく、フィリピンのぐりこさんの お便りに応えた OJIN のコメントをご覧になられて下さい。 http://chinachips.fc2web.com/repo/001022katabou.html ーーーこういう意味で、竹下義朗さんの見方は的外れではないと思います。 └──────────
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┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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