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帝国電網省 ―――――――――― by 竹下義朗さん
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この記事中の画像は全て「帝国電網省」の該当ページより転載しています。
☆ チベットに自治はいらない!独立あるのみ! ――― 2008/05/16
原著 2008/04/26
チベットを巡って、支那=中
国)は「チベットは中国固有
の領土であり、祖国分裂=分
離独立)活動に対しては断固
として対処する」と強硬姿勢
を貫き、
一方の当事者であるダライラ
マ14世は「我々が求めてい
るのは分離独立ではない、高
度な自治である」と主張して
います。
しかし、今まで、私が小論で幾度となく指摘してきたとおり、中国は西蔵=チ
ベット)自治区に対して、チベット民族の「自治」を認めたことなど、ただの
一度もありません。
それは『チベット17ヶ条協定』の空文化や、パンチェンラマ11世の選定を
巡る暴挙を見れば一目瞭然のことです。※チベット17ヶ条協定に見る一国両
制のウソ。
ところで、自分たち=チベット民族でありチベット仏教の信者)にとって最も
尊く信仰の対象ですらあるダライラマ14世が、平和的且つ静的な運動を通し
て自治権を求めているのに対し、何故、中国国内のチベット民族は蜂起し、そ
して中国からの分離独立を求めているのでしょうか?
そこには「残された時間」を憂う一種の焦りがあるのです。
というわけで、今回はチベット民族が最も危惧する事態に触れることで、何故
[なにゆえ]チベット民族が中国からの分離独立を求めているのかを明らかにし
てみたいと思います。
何故、中国国内のチベット民族は分離独立を求めているのか?
その要因の一つは、実はダライラマ14世自身にあるのです。ダライラマ14
世──本名ガワン・ロサン・イェシェ・テンジン・ギャツォ──がこの世に生
を受けたのは1935(昭和10)年7月6日。
テレビに映るダライラマ14世は、身振り手振りを交え流暢な英語を操り、見
た目には若く見えますが、なんと当年とって73歳のご老体。現在のチベット
民族の平均寿命がおよそ67歳であることを考えると、ダライラマ14世が如
何に高齢であるかが分かります。
チベット民族の平均寿命が、50年前の35歳前後から大幅に延び、100歳
を超える高齢者も少なくありませんが、それを差し引いたとしてもダライラマ
14世にも、そう遠くない将来、「お迎え=崩御」が訪れることには変わりあ
りません。
そしてその「Xデー」をチベット民族は最も恐れています。
それにしても、何故、チベット民族はダライラマ14世の死をそれ程までに恐
れるのか? それは、チベット仏教の最高権威者であるダライラマの選定方法
にあるのです。
ダライラマの選定方法。それは日本に於ける皇位継承や、日本仏教の各宗派最
高指導者=座主[ざす]や法主[ほっす]、貫首[かんじゅ]や管長等)の選出方法
とは全く異なる方法に拠ります。
例えば、皇位継承の場合、新帝の践祚[せんそ]=即位)と同時に新皇太子が立
ち、天皇が崩御[ほうぎょ]すると皇太子が直ちに践祚するということを繰り返
し、皇位に空白が生じないように図られます。
また、日本の仏教各宗派に於いても、最高指導者が遷化[せんげ]=逝去)する
と、日を置かずして宗門[しゅうもん]の高僧の中から新たな指導者が選出され
ます。
しかし、チベット仏教の各宗派ではこのような方法は採られません。ダライラ
マ14世が崩御したからといって、側近の高僧の中からダライラマ15世が選
出されるわけではないのです。
チベット仏教では、ゲルク派のダライラマやパンチェンラマ、カギュ派のカル
マパといった活仏[リンポチェ]の世代継承は、何れも「転生[てんしょう]」と
いう独自の方法に拠って行われます。
「転生」とは、「輪廻[りんね]転生」という言葉を皆さんも聞いた事があると
思いますが、要は「亡くなった人の霊魂が新たな肉体に宿り、全くの別人とし
て再びこの世に生を受ける」ことを言い、
チベット仏教の活仏も、亡くなると時を経ずして別の人として誕生するとされ
ダライラマ14世が崩御したとしても、直ちにダライラマ15世が即位するこ
とはありません。
実際、ダライラマ14世自身も、先代
ダライラマ13世(右の写真→)の崩御
から7年後、ダライラマ13世の生ま
れ変わりと正式に認定され、はじめて
即位しています。
ですから、ダライラマ14世の崩御か
らダライラマ15世の即位までは数年
の空白が生じることになる訳です。
ところで、ダライラマ14世の崩御後
一体誰がダライラマ15世を選定し即
位させるのか?
普通に考えれば、ダライラマがチベット仏教ゲルク派の最高位活仏である事か
ら、ゲルク派内、若しくは、拡大してチベット仏教界の中で為されると思いま
すよね。そう、それが当然のことなのです。
しかし、その当然のことが、今のままでは行われない公算が非常に大きいので
す。そして、それをチベット民族は最も危惧しているのです。
1989(平成元)年、ダライラマに次ぐチベット仏教高位活仏のパンチェンラ
マ10世が逝去しました。そして、その6年後の1995(平成6)年、ダライ
ラマ14世は、当時6歳のゲンドゥン・チューキ・ニマ少年をパンチェンラマ
11世として認定したのですが、
なんと中国政府はこの選定を否認し、ニマ少年を両親共々、拉致拘束した上で
同じく6歳のギェンツェン・ノルブ少年をしてパンチェンラマ11世に据えた
のです。
ダライラマ14世認定のパンチェンラマ11世
(ゲンドゥン・チューキ・ニマ少年) |
中国政府認定のパンチェンラマ11世
(ギェンツェン・ノルブ少年) |
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ちなみに、ニマ少年一家の拉致について、中国政府は当初関与を否定していま
したが、翌1996(平成7)年に関与を認めています。但し、ニマ少年一家の
消息について中国政府は今尚、生死も含め明らかにしていません。
さて、ここまで読まれた皆さんにはもうお分かりでしょう。
何故チベット民族が「高度な自治権」を求めるダライラマ14世の意に反し、
頑[かたく]なに「独立」を求めるのか?ーーー「自治区」という名は付いてい
るものの、現実には「自治」は無きに等しい「西蔵自治区」に於いて、中国政
府はチベット民族の心の拠り処であるチベット仏教を手厚く保護するどころか
介入弾圧。
チベット仏教徒の崇拝対象であるダライラマ14世の肖像写真は、中国当局に
見付かれば没収破却され、場合によっては所持していた人すら官憲に連行され
る。
また、ダライラマに次ぐ高位活仏のパンチェンラマ11世は、「中国」の傀儡
[かいらい]と化し、今ここでダライラマ14世が崩御すれば、中国はダライラ
マ15世の即位にも介入するだろう。
そうなれば、チベットには独立どころか、自治すら永遠に訪れないだろう・・
と。だからこそ、チベット民族は頑なに独立を求めている訳です。領土を奪わ
れ、自治権を奪われ、更に心の拠り処である信仰まで奪われかねないチベット
民族。
そして、それを何ら躊躇うことなく平然と行える帝国主義国家「中国」。
であればこそ、我々は中国の暴挙を決して許さず、抑圧されたチベットの独立
を断固支援せねばなりません。
日本は北鮮=北朝鮮)による邦人拉致問題を今も抱えています。これは北鮮に
よる日本人に対する極めて深刻な人権侵害です。日本は、北鮮による邦人拉致
問題の解決を世界に訴えていながら、かたや中国によるチベット民族に対する
極めて深刻な人権侵害にはそっぽを向く。
果たして、これで日本は世界から信用されるのか? 支持されるのか? 自分
達のことには熱心だが、他人の事(チベット問題)に対しては随分冷たい・・・
正に「ジコチュー=自己中心主義」だ!!
そうした誤ったシグナルを国際社会に送らない為にも、そして、日本がアジア
の大国として、暴走する帝国主義国家「中国」を掣肘[せいちゅう]する役割を
果たす為にも、チベット問題の根本的解決=チベット独立を全面支援せねばな
らないのです。
中国も北鮮も共に人権を抑圧してやまない
独裁国家であるという事実を
我々は再認識せねばならない!!
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= この稿おわり =
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