ロシア爆撃機が領空侵犯 伊豆諸島
2008年2月9日 夕刊(東京新聞)
 防衛省によると、9日午前7時30分36秒から同7時33分24秒までの2分48秒間にわたり、東京の南方約500キロの
伊豆諸島南部にある嬬婦岩[そうふがん]上空をロシア軍の爆撃機TU95が領空侵犯した。
航空自衛隊は千歳(北海道)、三沢(青森)、百里(茨城)の各基地からF15戦闘機など22機と浜松基地(静岡)からAWACS
空中警戒管制機、三沢基地からE2C早期警戒機を各1機緊急発進させた。英語とロシア語で「領空に近づいている」と通
告、さらに領空侵犯中は「領空侵犯しているから出るように」と警告したが、ロシア機は応答しなかった。
ロシア機は樺太南方から北海道東部を経て太平洋を南下、伊豆諸島上空を領空侵犯後、同じルートをロシア方面に戻った。冷
戦当時、日本の防空体制を探るため太平洋を南下した「東京急行」と呼ばれるルートに酷似している。
軍事筋は「国防費を再び増やしているロシア軍が日本の防空体制を検証する狙いだったのではないか」と話している。
露爆撃機が領空侵犯 伊豆諸島南部 外務省、厳重抗議
2月10日8時1分配信(産経新聞)
防衛省は、ロシア空軍の爆撃機が9日午前7時半ごろ、伊豆諸島南部を領空侵犯したことを明らかにした。
領空侵犯は昭和42年以来34回目で、最近では平成16年1月に露軍輸送機が北海道礼文島北方を領空侵犯して以来。外務
省は同日、在日露大使館に事実関係確認と厳重抗議、再発防止を申し入れた。
 防衛省によると、ロシア沿海州から飛来したロシア空軍戦略爆撃機「ツポレフ95(TU95、通称ベア)」1機が、北海道
東北で防空識別圏(ADIZ)に接近、進入したため北海道・千歳基地からF15戦闘機が緊急発進(スクランブル)するなど、TU
95を追尾、監視。浜松基地からはAWACS空中警戒管制機が出動した。
TU95は、同日午前7時30分すぎから約3分間、伊豆諸島と小笠原諸島の間の孀婦[そうふ]岩上空で領空侵犯した。通告
、警告をロシア語で行ったが、応答は一切なかったという。
TU95は、昨年7月にも伊豆半島より西側まで飛行した。
近年、中国機に代わってロシア機の接近が増加傾向にある背景について、防衛省では「国防費増加や燃料事情好転、長距離
航法訓練や情報収集など航空部隊の運用環境の変化がある」としている。
■露は否定
【モスクワ=遠藤良介】ロシアの戦略爆撃機が日本領空を侵犯したことについて、ロシア空軍報道官は9日朝(日本時間同日
午後)、「空軍機は予定通りの任務を遂行した。日本領空は侵犯していない」と述べた。
国営イタル・タス通信が伝えた。
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