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サムライ駐在員週報特記事項アリ by サムライ駐在員さん
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☆ ゲロベーター ――――――――――――――――― 2006/08/11
先日の朝、またゲロベーターに乗ってしまったーーー。
もう何度と乗っているが、何回乗ってもあれはつらい。
これには、中国人の民族性と体質が実に深く関わっているのである。世界の酒
飲み民族のなかに中国人がカテゴライズされていないのはおかしいと私はいつ
も思うのだが、
とにかく大陸の宴会となると実にベラボーで、共産党が一時期やっていたよう
な「犯罪者吊るし上げ大会」みたいな狂気の雰囲気の中で、ライターで火がつ
く透明な酒をお互いに強要しあうのである。
ここには理屈や正気といったものは存在せず、問答無用でコップをカラにする
ことがその場における唯一のモラルといっても差し支えないかもしれない。
こういった場に参席した内地からの出張者などは気の毒なもので、酒が生半可
に飲める人などは却ってツブされるようであり、外務省の発表によれば、昨年
大陸で亡くなった日本人113人(だったか?)のうち、少なからずは宴会での
急性アルコール中毒であったとかいう話だ。
酒に関しては身体的な違いがあるため、酒の勝負で中国人に勝とうなどと思っ
てはいけない。蒙古斑の有無からも明らかなように、漢民族と日本民族は人種
が異なるので、アルコールの受容量や分解効率が根本的に違うのだそうだ。
同じことは周辺諸国の諸民族にも言え、モンゴルなどは日本人に似て酒に酩酊
しやすいのだそうだ。----まさか司馬遼太郎はこのことを根拠に日本人騎馬民
族説を唱えたのではあるまい・・・・
かように中国人は酒を飲んでもツブレはしないので、従って宴会は牛の小便の
ように延々と何時間も展開され、而して大量の食い残しと大量のトラが産出さ
れるのである。
ところが、酒には酔わない中国人も乗り物には酔う。
人によっても異なるであろうが、やはりいろんな事実からみて「乗り物に酔う
民族」であるようだ。こちらの市内バスにはたいてい、つり革と一緒にビニー
ル袋の束がぶら下がっているのだが、「床がゴミ箱」と心得ている中国人乗客
に対してゴミ袋をサービスするというのはあまり意味がない。
聞いてみたところ、やはり「ゲロバッグ」なのだそうだ。
また、先日手下を連れて広州方面へ出張したときは、列車に地下鉄にタクシー
を派手に乗り倒す強行軍となり、手下の女の子はすっかり参ってしまってタク
シーの中でモドシ始める。
すわ一大事というわけで、サンプルが入っていた袋をあわてて渡すと、すぐに
ゲロゲロと始めた。酔い止めの薬を飲まなかったのでこうなったということら
しい。なお、タクシーから降りるときに、ゲロ袋は当然のようにタクシーの中
に置いてくるあたりも、さすがは中国人だと感心した。
さて、乗り物酔いのチャンピオンといえば、なんといっても船酔いである。
外洋を航行する大型船になると、海が時化てくればそれこそ遊園地のバイキン
グのようなもので、胃が下がるような上昇と、タマが浮くような下降が、大体
15秒周期で延々と続くのでものすごい。
学生の頃の海外旅行といえば船専門だったので、大阪−上海の鑑真号や、天津
−仁川の天仁号、下関−釜山の関釜フェリーなどによく乗ったものだが、やっ
ぱり一番面白いのが、荒れる東シナ海の上でやる船上卓球だ。
ピッチングでフネが傾いているときを狙って思いっきりひっぱたけば、自動的
にスマッシュが決まったり、なぜか自然に回転レシーブが出たりして面白いの
だが、こういうときの船室はけっこうすさまじい。
この手の航路を利用するのは、大抵学生か中国人と相場が決まっており、特に
中国人はフネに弱い。2等船室には片っ端から中国産マグロがゴロゴロしてい
て一面ゲロの臭いで充満している。
ヤレヤレと思って船室を出て通路を歩くと、便所を目指して突進する口を押さ
えた中国人乗客とハチ合わせになって、ゲロを吹きかけられそうになったり、
便所まで持たずに途中でブチまけて悶絶している中国人をヨッコラセとまたい
だりしたものだ。
鑑真号は1万4千トンもある大型船ではあるが、トップヘビーなのでハデに揺
れるようになっているらしい。この手のフネの食い物は恐ろしく高いが、朝メ
シだけはタダでついてくるのがありがたい。
さらにありがたいことに、外洋の東シナ海を航行する2日目の朝は、半数ぐら
いの乗客はたいてい船酔いでマグロになっており、朝メシはよく余っているの
である。
元寇の昔でも、北九州に上陸した元軍が弱かったのは、玄界灘に停泊している
間にすっかり船酔いにやられていたからでもあるそうで、なるほど中国人が乗
り物に弱いのは民族的体質であるらしい。
一見無関係に見える上記の二つの要素だが、これらはわがマンション「悪の牙
城」のエレベーターを汚くするのに密接かつ相互補完的な関係を持っている。
マンション「悪の牙城」には割りと高給取りのレストランマネージャーや服務
員、ならびにカラオケ小姐が少なからず居住しており、深夜または明け方に、
ベロベロになって帰還してくる。
そういう状態でエレベーターに乗ると、密閉空間で空気がよどんでいることに
加えて、上昇の際の胃が下がるような加速度感は、ヨッパライにはタマランで
あろう。
そういうわけで、朝起きて会社に行くため
にエレベーターに乗ると、往々にしてゲロ
ゲロがブチまけられていたりする。――→
ここのエレベーターには換気扇がついてい
ないので、基本的には密閉空間であるから
タチが悪い。
さらに、3本あるエレベーターのひとつは
荷物搬出入兼消防隊用(火災でもエレベー
ターは止めないのか?)であるから、
内装保護のベニヤ板がついたまま―――→
になっている。このベニヤ板は、ゲロを実
に効果的に吸収するようで、モップで拭い
たぐらいでは臭気は取れない。
このエレベーターを、最上階の28階から降りるのだが、運が悪ければ「各駅
停車」となり、白酒独特の臭いを帯びたすばらしい芳香の中で眠い目もすっか
り醒めるというわけである。
最近マンション「悪の牙城」のエレベーターには、いろんな広告やポスターが
貼られるようになったが、「ゲロ吐くな」の一文をどこかに加えてもらいたい
ものだ。もっとも、そんなもの大陸では何の効果もないことは明白だが、
とにかく朝っぱらの「ゲロベーター」はタマランのである。
――――2006/07/29記
= この稿おわり =
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┃ ┃ メルマガ掲載読後感アンケートの結果。
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◇ 面白かった! (^○^) --------------------------------- 82人 (86%)
◇ まあまあかな〜(゜.゜) ------------------------------- 9人 ( 9%)
◇ まあまあ..の..まあまあ(-_-) ------------------------- 4人 ( 4%)
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┃ ┃ アンケートコメントボードに頂きました感想。
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┌──────────「Jan さん」
サムライ駐在員さん、ゲロベーター面白いです。
確かに中国人は不思議なぐらい乗り物に弱いですね。
このレポートで「やっぱりぃ〜」と思いました。
(遼寧省の)丹東で、北朝鮮見物ツアーを案内してくれた取引先の社員が、船の
中でもどしちゃいました。こんな大して揺れていない遊覧船なんかで船酔いす
るなんて、特殊な体質なんだなと思っていましたが、民族性なんですね。
マア。大陸生まれで水の上なんか行ったことがないから仕方がないことでしょ
うね。
サムライ駐在員さん、いつもいろいろ面白い話題提供ありがとうございます。
非常に興味をもって拝読しています。これからもいろんな話題提供、よろしく
お願いいたします。
└──────────
▼
┌──────────「サムライ駐在員さんから」
そうですね、やっぱり揺れるものには総じて弱そうです。
それにしても北朝鮮見物ツアーですか? ものすごいものがあるんですね。
└──────────
┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
も、も、モンゴル族が酔っ払いやすいんですか?!
OJIN が内蒙古自治区の某市へ行ったときーーー、
顔合わせの宴席に着くと、(高度=50度以上の)白酒の瓶は出ているんですけ
ど、いつもの(お猪口ぐらいの)白酒用のグラスがないので「??」と思ってい
たら・・・・宴会の開始と共に後ろに控えていた小姐が、
スープを飲むのに使うのかな?と思っていた、みんなの前に置かれていた味噌
汁椀ぐらいの大きさの椀に白酒をドボドボドボ!!
まあ、小さいのでいちいちその都度注いでもらうより、このほうが面倒じゃな
くていいや(←チビチビ飲むんだと思っていた)
そしたら、
招待者側の代表が立ち上がって簡単な挨拶の後「乾杯!」
乾杯ったって口をつければいいんだろうと思いながら周りを眺めやると、、、
みんなイッキ飲み!?
仕方なく「郷に入りては‥」と覚悟を決めて飲み干したら、、、後ろの小姐が
またドボドボドボ!!
今度は招待者側の副代表格が立ち上がってまた「乾杯!」
通訳さんに「おいおい、こんなことやってたら死んじゃうよ」と耳打ちしまし
たらば、
「ここではこれが初対面の儀式で、先ずは3杯飲まなければならないんです」
「・・・・・・・・」
でも、それはまさに「先ず‥‥」だったのでした。
3杯では終わらなかったんです・・・・その後も、
「ナンタラカンタラに乾杯!」が延々と続きました・・・・
さらに、
その食事のときだけで終わりではなく、その日の夕食宴会でも同じ、、次の日
の昼食宴会でも同じ、夕食宴会でも同じ、、以下同文、、。
3日間続けて、ほうほうの態で北京に戻りましたが、
それから1週間ほどは、具合が悪くてまともに仕事になりませんでした・・・
└──────────
▼
┌──────────「サムライ駐在員さんから」
モンゴルといえば、カルピスの原型になった馬乳酒というイメージだったので
すが、やっぱり内蒙古は大陸式に白酒ですか。普段から飲みつけているなら、
さすがにそうかもしれませんね。
私は白酒の宴会と聞くだけで、PTSD(= posttraumatic stress disorder
=心的外傷後ストレス障害≒トラウマ)があるのでクワバラクワバラです。
└──────────
┌──────────「murata yasuakiさん」
中国人も弱いところがあるんですね。酒に強いと、船酔い強いはずですがね。
└──────────
▼
┌──────────「サムライ駐在員さんから」
うーむ、船酔いする前に酒に酔ってしまえば大丈夫とは聞きますが、逆は必ず
しも真ならずといったところかもしれませんね。
└──────────
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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