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サムライ駐在員週報特記事項アリ by サムライ駐在員さん
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☆ 醒神檸琲 ――――――――――――――――――― 2006/02/17
ふとした用事があってシンセンに出張したーーー。
午後過ぎに用事が終わり、まだ昼飯を食っていなかったため、駅前の香港茶餐
庁に相棒と入り、簡単に食事を済ませる。
相棒は便所に立ち、私は、何気なくメニューに目をやる..と、それはあった。
「醒神檸琲」
??
??とは何事か??
:
ごく素直に漢字の意味を拾って
みると、「神様も目を覚ますほ
どの、レモン入のコーヒー」
:
└‥となることに気付いて愕然
とする!?
香港系の茶餐庁には、時々訳の分からないものがあると聞き及んではいたが、
まさにこれは横綱級であろう??身を挺してギャグを狙う習性が染み付いてい
る私としては、直ちに行動をとるのである。
「先生!(←相棒のこと)一緒に不幸になりましょう!」
便所から帰ってくるなりヤブから棒に怒鳴られた相棒は、なんですかなんです
か??とうろたえるのである。
さっそく店員を呼んで、当該メニューをオーダーすることにするが、メニュー
によれば、これにはホットとアイスがあり、ホットは8元、アイスは10元で
あるという。
どういうわけか香港系の食堂では、飲み物はホットが標準であるらしく、冷や
すと、冷やし代としてか1〜2元上乗せされてしまうのであるが....ここでも
この恐るべき飲み物はアイスの場合2元高い!?
「先生!ジャンケンや!」
「え、なにがですか?!」
またしても相棒はうろたえる。
アイスかホットかの選択は、かなり運命を左右すると思われるので、ここはひ
とつ公平にジャンケンでこれを決定しなければならない。
「じゃあ、最初はグーで・・・」
「何をノクテエ(ボケた)こと言うちんですか?んなもん一発勝負ですがね」
結局相棒は負け、レモンコーヒーのホットを賞味する栄誉を得たのである。
ーーーやがてアイスのほうがまずテーブルに届く。
ホットはまだかと聞くと、ホットは「麻煩(メンドウ)」なのだといい、もう少
し待ってくれというーーー。
なに?
普通はアイスのほうがメンドウだから2元高いのではないのかと思うが、しか
しこの場合、メンドウなほうが期待が持てるというものであろう。
ーーー結局、更に数分待たされてホットが届いた・・・・。
ホットとアイスを並べてみると、
両者は明らかに違う飲み物のよ
うで、ホットはどう考えても.‥
:
:
ホットコーヒーにレモンを浮か
べたシロモノであるのに対し、
アイスはどうもアイスティーの
ように薄い色をしている。
さっそくアイスに口をつけると、やはり見かけ同様、アイスティーとほとんど
変わりない・・・・。言われてみればややコーヒーのような後味がないでもな
いが、これはどう味わってもアイスティーである。
初めからシロップが多めに入っていることから、全体的に甘ったるく、それを
引き締めるのにレモンが一役買っており、総合的に見れば「残念ながら」まと
もな飲み物であった。
一方で相棒は、ホットのコーヒーカップを前にかなり躊躇している様子であっ
たので、「何をしてるんですか、早く飲みなさいね」とせかすと、イヤそうに
カップに口をつけ、うわ、コーヒーですよと言う。
アタリマエだ
「何をしてるんですか、ちゃんとレモンをスプーンでつぶしなさい。砂糖とミ
ルクは入れてはいけません」と促すと、うなだれたようにレモンの輪切りをつ
ぶし始め、おもむろにカップを再び口に運ぶが、今度はかなり躊躇している。
何口目かに、うわ、やっぱりこれダメですよと仰る。
おのれ、弱[ジャク]い野郎だなと思ったが仕方がない。それでは、
アイスとホットを交換することにし、今度は自らホットに挑んでみた。
レモンの鮮烈な酸味が舌を襲い、かつこれが口の粘膜にこびりついてなかなか
離れないーーー。もともと香港のコーヒーはエグみが強いが、これがレモンと
協同をとることで実に手ごわいシロモノになったといえる。
安っぽいコーヒー特有の酸味が、レモンの援護を受け、またレモンの皮の苦味
が安っぽいコーヒーの援護を受けて、お互いが補完しあう形になり実に凶悪な
シロモノへと変化を遂げたようだ。
味わってみるに全く旨くなく、その存在意義を求める対象は、
恐らく「罰ゲーム」が最も適当かと思われ、これを金銭という代価で以って求
める確信犯がおるとするならば、その人物は味覚に関する物理的機能、若しく
はそれを賞味する精神的機能に、何らかの障碍があると判断せざるを得ず、
拷問の手段としてこれを用いた場合、吾人は如何なる機密をもこれを保持する
こと値わざるべしと強く思うのであるが、しかし、8元の代価を支払うことを
考えると、これの完飲を放棄することはやはり忍びないーーー。
そういうわけで、ミケンにシワを寄せながらこれに挑んだ次第であるが、もし
その場にノギスがあれば、デプス・ゲージでそのミケンのしわの深さを測定し
たい衝動に駆られたであろうと思い、かつその値は、8mmはあったであろうと
推察する。
ーーーそういうものを、飲んだーーー
= この稿おわり =
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┃ ┃ メルマガ掲載読後感アンケートの結果。
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◇ 面白愉快、わっはっは〜!(^○^) ---------------------- 27人 (63%)
◇ まあまあかな〜(゜.゜) ------------------------------- 9人 (21%)
◇ まあまあ..の..まあまあ(-_-) ------------------------- 7人 (16%)
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┃ ┃ アンケートコメントボードに頂きました感想。
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┌──────────「Ameiさん」
「醒神」の「神」は、この場合は「神経」、
つまり日本語でいえば「意識」あたりに近い意味だと思います。
ーーー広東語特有の用法ですかね?
└──────────
▼
┌──────────「サムライ駐在員さんから」
おっしゃるとおり、字義としては精神の神だと思います。
まあ、
単純に書き下して茶化した次第ですので、大目に見てくださいな。
└──────────
┌──────────「noriさん」
香港の飲み物のハチャメチャさはよく聞きますね。
紅茶とコーヒーを混ぜたのとか、コーラとコーヒーを混ぜたの(?!)とか、
今でもあるのかな? どうしてそうなっちゃうんでしょうね、香港?!
以後も、食べ物飲み物レポ、楽しみに期待してますね!
└──────────
▼
┌──────────「サムライ駐在員さんから」
ご声援、ありがとうございます。
香港系の飲み物といえば、以前、ショウガ入りホットコーラというヤツを試し
てみました。
コーラは沸かすと完全に炭酸が抜けて、ちょうどノドが痛いときにお湯で割っ
て飲む枇杷膏のような、まるで耳鼻咽喉科で処方されそうな味だったのを覚え
ています。ーーー実際に風邪をひいたときに飲んでみたら、なんとなく風邪が
和らいだような気がしました。
└──────────
┌──────────「Jan さん」
醒神檸琲、何となく美味しそうですね。
レポートによると、適度な苦味とレモン系の渋みがまざっているようですが、
美味しそうです。
サム駐さんのレポートでは、すごい不味いものとして紹介されましたが、文章
の内容では本当に美味しいものの様な印象です。一度味わってみたいですね。
└──────────
▼
┌──────────「サムライ駐在員さんから」
ははあ、左様ですか・・・
私は、味のストライクゾーンはかなり広いほうですが、レモン珈琲のホットは
掛け値なしに弁護の余地を見出せませんでした。もしよろしかったら、ご家庭
でお試し頂ければ、より的確にお分かりになるのではないかと思います。
それにしても、あの文章でおいしそうなイメージを感じられてしまったとは、
私もまだまだ修行が足りませんね〜。
└──────────
┌──────────「けっつんさん」
ほんとうに罰ゲームによさそう。現在の日本では、罰ゲーム用の飲み物は青汁
が相場となっております。いかに罰ゲームとはいえ、飲むお方の健康を気遣っ
て、身体に良いものを勧める優しい日本人、、、んなわけ無いじゃ!
ーーーけっつん、あおじる大嫌いですじゃ!
└──────────
▼
┌──────────「サムライ駐在員さんから」
青汁ですか、、私もあまり飲んだことはありませんが、マズさは保証つきで、
一度常温の奴を飲んだときは、なんだか生ゴミの汁のような感じだった記憶が
あります。
もっとも、体にいいのですから文句は言えません。
----と言えるような年齢にようやくなりました----
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┃ ┃ お便りで頂きました感想。
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┌──────────「シエンウェンさん」男性@五十代@自営業@福井
お!新しいライターだなってことで、ちょっと覗かせてもらいました。
結構おもしろい。骨太で、実践主義的で気に入りました。
反中でも親中でも何でもいいです、どんどん書いて下さい。
どんどん読みます。
ひょっとしてライターさんは福井の人かな?
ノクテー(ノクトイ)は福井の方言だもんね。
あ、メガネ屋さんって書いてあるもんネ、間違いない。
└──────────
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┌──────────「サムライ駐在員さんから」
ご声援ありがとうございます!
おっしゃるとおり、私は福井県の産です。
やはり分かる人がみれば分かってしまいますね。
なお、
天地が入れ替わることがあっても私が親中になることはありえませんが、
これからもよろしくお願いいたします。
└──────────
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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