日本のお姉さんのアジア! ――― by 日本のお姉さん
☆ DNAからみた日本人のルーツ ――――――――― 2008/01/28

1991年に、アルプスのイタリア・オーストリア国境の海抜3210メート
ルのエッツイ谷で、ミイラ状の凍死体が発見された。発見したのは、ある登山
家夫婦で、

遺体はなんと、放射性炭素法による年代測定で判明した結果、5300年前の
人間だった。紀元前3300年から3200年の人間が、なんらかの原因で氷
に閉じこめられて眠っていたのだった。

持ち物や花粉や、肩に刺さった矢尻の素材から判断して、春に長旅をしている
途中に、同族の人間に後ろから矢をいかけられ、肩の傷が元で出血死したらし
い。

地元のマスコミがエッツイと呼んだこのアイスマン(=氷河人)は、草を詰めた
毛皮の靴をはき、皮の服を着て、木と板でできたリュックを背負い、作りかけ
の弓矢や火打ち石と、カイロのようなものまで持っていた。

アイスマンの場合は、普通のミイラと違って、1細胞中に数千コピー存在する
ミトコンドリアDNAは増幅可能だった。ーーーミトコンドリアDNAの16
000番から16500番程度までの塩基配列が、PCR法で増幅・検出でき
たのだ!!

アイスマンのミトコンドリアDNAの塩基配列が特定できたので、各地域の住
民のミトコンドリアDNAの同じ領域と比較して、アイスマンの人種の推定を
試みたら、アルプス地方では72人中1人のミトコンドリアDNAがアイスマ
ンと同じ型だった。

つまり、アイスマンは北部ヨーロッパ人に近い人だと分かったのだ。

ミトコンドリアDNAは、同一地方の同一民族内でも多数の型が存在するので
どの地方がアイスマンの型と何塩基が異なるかと平均値を探したところ、最も
差が小さいのは、アイスマンが発見されたアルプス地方のエッツタール渓谷の
住民だった。

人間を含む生物で、有性生殖で子孫を残すものは、2組の線状染色体を持つ。

この2つの染色体(二倍体 diploid)は、両親の生殖細胞(精子と卵子)の結合で
できる。ハプロタイプとは、この染色体の片方の親から受け継いだDNAの組
み合わせを表す。

このアイスマンを、DNA検査によって得られたハプロタイプに分けてみると
"K"というグループに属する。

人間の男性に存在するY染色体は、必ず男性の親から受け継いでいくので、Y
染色体を追っていけば父系調査が可能になる。ーーー染色体以外にも、細胞内
小器官であるミトコンドリアは、独自にDNA(=mtDNA )を持つ。こちらは必
ず女性の親から受け継がれるので、母系調査の決め手となる。

ハプロタイプの違いを元に人間を集団に分けた場合、類似のハプロタイプを持
つ集団をハプログループ(Haplogroup)という遺伝的集団と定義できる。それで
どこの地域にどんなハプログループが存在しているかを調べると、人間の移動
の歴史を調べることができる。

アイスマンのミトコンドリアを調べると、「母から子へのみ遺伝する遺伝子」
によって、母系の子孫に限るが、アイスマンと同じ血を引く子孫が欧州各国に
相当数生存していることが分かった。

地元アルプスに止まらず、ドイツ・フランス・イギリス等、西・中央ヨーロッ
パ各国に、同じ遺伝子を受け継ぐ子孫が多く生存しているそうだ。アイスマン
の子孫は、どうも、かつてケルト民族が分布していた地域に多いようだ。

今は、フランス語・英語・高地ドイツ語をそれぞれ話しているが、アルプス人
種の大半は、ある時期ケルト語化していたらしい。タイプKは、アルプス南斜
面地帯以外にも、アドリア海周辺や、中欧、北欧にも広がっている。


そんなふうに、日本人のミトコンドリアDNAからルーツを調べていくと、

日本人の先祖は、北京原人でもジャワ原人でもホモエレクトゥスやネアンデル
タール人でもなくて、10万〜20万年前にアフリカで生まれた二人の男と女
だ。最初の人類がいたエデンの園は、アフリカだったということがDNAを調
べることによって分かった。ーーー人類、みな兄弟というのは本当なのだ。

ある何百人かのグループがアフリカを出発し、6万〜7万年の間に世界中に広
がったのがわたしたちなのだ。あるグループはヨーロッパに向ってヨーロッパ
人になり、他のグループがオーストラリアに向かってアボリジニーになったの
だそうだ。

人類が、アフリカからアメリカ大陸の南東部にたどりついたのは、ほんの1万
2000年前のことなのだ。

日本人の中でも16種類ほどのハプログループがあって、一番多いのはD。

しかも、Dの中でも、D4・D5が4割を占めている。このハプログループは
中央アジアから東アジアに大勢いるグループで、朝鮮半島やチュウゴク北東部
にも3割、4割ほどを占めている。ーーー日本人の中で2番目に多いのは、ハ
プログループBで、4万年前にチュウゴク南部から来たグループ。

お酒に弱い人は、ALDH2という遺伝子の変異型を持っており、極東アジア
にしかこの変異型はいないそうだ。しかも、チュウゴク南部から離れるほど、
お酒に弱い人は少なくなる。だから、日本人でお酒に弱い人は、もしかしたら
チュウゴク南部から来たグループかもしれない。

日本人の中には、N9aというハプログループがいる。東南アジアや漢民族に
多いグループだそうだ。

このグループは、ヒマラヤ山脈を越えて東アジアに来たらしい。ただし、これ
は母親から受け継いだタイプで、父親は全然違うグループに属していても不思
議ではない。

日本人のハプログループのほとんどが、日本だけでなく東アジアに大勢いるの
で、日本人のルーツとは、東アジアのルーツと同じということになる。

DNAで人間を分類すると、白人・黒人・黄色人種という見かけとは関係なく
たった4つのグループに分けられ、その内、3つがすべてアフリカ人で占めら
れるそうだ。つまりアフリカ人の持っている遺伝子の歴史は長いということ。

白人・黒人・黄色人種は、全部残りの1タイプの中に入ってしまう。

だから、アフリカ人が死ぬということは、人類の遺伝的多様性が消えるという
ことなのだそうだ。

日本人は、南アジアからフィリピン・台湾あたりを経て日本に入ったグループ
や、トルコあたりからヒマラヤ山脈を越えて、北海道の北から日本に入ったグ
ループと、朝鮮半島から入ったグループなどのミックスで、言語学的にみると
日本語は、トルコあたりの言語が木の幹で、東南アジアの言語が葉っぱのよう
になった言葉。チュウゴク語は英語に近い文法で、日本語とは全然違う。

多少の違いはあっても、日本人と東アジアと東南アジアの人は遠い親戚みたい
なものだ。もっと長い目で見れば、アジア人どころか人類はみなひとつの家族
なのだ。

第二次世界大戦が終わってアジア各国は、西洋人の支配から独立できたのだか
ら、できればアジア人どおしは、戦争をしないで円満にしていたいものだ。

国とは、ひとつの共通言語と価値観とを共有するグループだとすれば、日本は
日本語を共通語として民主主義でまとまった国なので、先祖が朝鮮半島から来
ようが、シベリアから北海道を通って来ようが、東南アジアから来ようが、今
はあまり関係ない。

朝鮮半島に偉そうにされる理由もないし、日本人が朝鮮半島に偉そうにする理
由もない。今は別の国なのだから。

台湾人も、南のフィリピンから来た人種で、ごく最近、チュウゴクの福建省か
ら来たグループもいる。人種的に近い人々が台湾に増えたからといって、戦後
62年間、ひとつの国家としての機能を全て持つ台湾が、民主主義を捨てて隣
の共産主義独裁の国に併合されるべきだとする道理もない。

チュウゴクが第二次世界大戦後に、ひとつの言語、ひとつの宗教でまとまった
チベットを侵略して、チュウゴクに取り込んでしまったのは残念な出来事だ。

アジアは、ヨーロッパのように、お互いに似たような言語でもないし、宗教も
バラバラ。民主主義の国もあれば、独裁者の国もあって、主義、主張も違うの
で、どこかの国がリーダーシップをとって他国を支配するのは、お互いに悲劇
だ。

チュウゴク人は、どちらかといえば第二次世界大戦の前までは、白人の手下と
なってアジアの経済を支配しており、戦争の時は常に白人の味方になって、独
立を望むアジア人を助ける日本軍とは敵対関係にあった。

戦争が終わって、アジアの国々が独立国家として歩みだしている今は、先に豊
かになった国が経済的に遅れている国を助けるのは当然だと思う。日本はチュ
ウゴクを経済的に助け、チュウゴクは日本のおかげで利益を得たはずなのに、
チュウゴクは、誰もが日本を憎むようになる戦争記念館を多数作り、残虐な蝋
人形を展示して、ありもしない「南京大虐殺30万人説」を国民に吹き込んで
いる。

日本軍は民間人を虐殺していない。朝鮮半島の一般人を拉致して売春婦にもし
ていない。自主的か、親に売られた女性が売春婦として働いた事実があるだけ
であり、第一、当時の売春は合法だった。

今は、人類はみなアフリカ起源だという事実を重くみて、アフリカ人を紛争や
飢餓や疾病から守り、みんながひとつの家族だという気持で、地球の環境を整
えることが大切だ。チュウゴクやアメリカやインドは、無駄に地球を汚してい
る。

チュウゴクは、スーダンではスーダン政府に顔が利くという立場にあるのだか
ら、ダルフールのアフリカ系スーダン人の虐殺を止めさせるように働くべきで
ある。

資源を売ってくれる国の政府には優しく対応するが、関係ない民衆の苦難には
見向きもしないというのはどういうことか。チュウゴク国内で、自国の国民を
大事にしないクセが、外国に出ても現れているのではないか。

それでは、チュウゴクは世界の超大国となったと、自覚しているくせにまった
くそれ相当の役割を果たしていないということである。スーダン政府の悪行を
野放しにしてタダ見ていることは、非常に無責任であり、残酷な行為である。

日本も、チュウゴクより先に経済を近代化させた先輩国として、先に味わった
公害問題など、チュウゴクに警告する立場にあるのに、チュウゴクに何も言わ
ないのは、逆に不親切だ。

チュウゴクが地球環境を壊すと、日本も無傷ではいられない。すでに屋久島の
杉は、チュウゴクから来た酸性雨で弱っているし、海はチュウゴクから流れて
来たゴミと汚染物質で汚されて、サンゴも魚も減っている。

ことなかれ主義で、チュウゴクや韓国にうるさく言われると、歴史的事実かど
うか確かめもしないで適当に謝ったり、チュウゴクの言いなりになって、戦後
ロシア軍に、まるごとリストごと渡したはずの化学兵器の掘り出し資金など、
日本国民の税金を気軽に出さないで、口を出すべきだ。

もっと大きな目で世界を見て、人口問題や温暖化の問題や食料問題、資源問題
疾病の問題を考えないと、いずれ地球は汚れきって自浄作用が効かなくなる。
自然と人間以外の生き物たちと、共存できる世界に変えていかないと、みんな
が同時に滅亡しかねない。

ようは、自然界のバランスが崩れないようにしながら、人間も生き物も住みや
すい星にしていく。タダでさえ多いチュウゴク人は、増え過ぎに注意してもら
う。

魚の獲り過ぎ、石炭の燃やし過ぎも困る。増え過ぎた鯨やカンガルーや鹿は、
適当に間引きする必要もあるだろう。

各国のトップが、まじめに地球のバランスの崩れを直さないで、誰が直せるの
だろう。水資源や食料や資源の取り合いを始めると戦争になるので、おとなし
い日本人も真剣にならざるを得ない。

日本は、十分他国に狙われる恐れがある島国だ。

なんといっても日本は水がおいしいし、魚も十分獲れるし、近隣の国々よりは
緑豊かで住みやすい国だから。温暖化で海の水が増えて沈まないように、堤防
も作る必要が出てくるかもしれないが、今のところ、白い砂浜は健在だ。

このすばらしい国に生まれたことに感謝しつつ、日本人は、地球を救うために
アメリカやチュウゴクやインドにうるさく口を出さねばならないだろう。

参考資料:〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・アイスマンのハプロタイプアイスマンの子孫
・THE BIG ISSUE JAPAN 86号
 「出アフリカ記」篠田謙一氏の記事(国立科学博物館)
・「日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元的構造」
 NHKブックス 篠田謙一著 960円

                        = この稿おわり =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
この記事は、メールマガジン「縄文塾通信」2008年2月1日発行第287号及び2008年2月5日発行第288号に、2回に分けて転載して頂きました。 とても真面目で面白い、素晴らしい無料マガジンです。購読される場合はここをクリックして下さい。(←新しいウインドウで開きます)
┌──────────「縄文塾通信中村忠之主幹のコメント」
硬軟併せ持つ人気メルマガ「WEB 熱線」の中の硬派代表「日本のお姉さん」の「DNAからみた日本人のルーツ」、縄文人に 絡む文章とて早速転載しました。長文ですので勝手に2分割しました。
お気の毒(?)にも、お酒の飲めない人が私の周辺にも大勢います。大体北九州から中国地方・近畿一円に弥生の血が色濃く、そ れ以外の南九州・四国の土佐、関東以北、特に東北というのはお酒に強いので定評があり、やはり気の毒な人は江南から来た弥 生の血を受け継ぐ人たちに多いのでしょう。
ブライアン・サイクスという人類遺伝学者の書いた『イヴの七人の娘たち』にも、ヨーロッパの人たちのルーツは「約20万年 前のアフリカで生まれた【ミトコンドリア・イヴ】から分かれた7人の娘たちに行き着く」というものです。考えてみれば分子 生物学って怖いですねぇ。
--------
世界でただ一つ、日本にあって世界にない文化とは、「謝る」と「許す」という文化であろう。この2つが表裏一体となって 縄文以来続いているようである。日本の国内だけでならいいとしても、他国との間に持ち込んでも、決して通用しないことを いい加減で悟るべきだろう。

毎日のようにテレビで見られる、例外なく頭を深々と下げるトップ連の謝る光景。外国なら賠償金をふんだくられるのがオチ だから、多分日本独特の風物詩?だろう。
考えてみれば、過去のことを何時までも取り上げ、それを何時までも謝り続けるという関係が、戦後60年以上延々続いてい るのは東アジアの日本対コリア&チャイナだけだろう。先方は効果がある間は続けるだけの話である。

恩に着せる必要はないが、戦後日本が両国に行ってきた経済援助、特にコリアには、アジア金融危機に当たって、自国も苦しい 中で1998年以降、83億5千万ドルの緊急融資を行ってきたが、それに対してこの国からいささかでも感謝の意が伝えられ たか。
チャイナにしてもしかり。あれだけ巨額のODA援助を受けたお返しが、南京大虐殺という虚偽の反日記念館は、さらな るリニューアルという国柄なのに、小沢さんといい福田さんといい、相変わらずの朝貢叩頭訪問を行っている。
ーーーどこまで人がいいのか、それともバカなのか。なめられてチョンである。
<お礼>
なお光栄にも、超有名な≪ WEB 熱線 ≫誌から「フレンドリー・メルマガ」に指定いただきました! 最近の読者増もその お蔭、心より感謝致します。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ 読後アンケートの結果。 ┗━┛ ◇ そうだこのとおり!(^○^) ---------------------------- 81人 (90%) ◇ そんなことはない! ---------------------------------- 3人 ( 3%) ◇ どちらともいえない..(-_-) --------------------------- 6人 ( 7%) ┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ コメントボードに頂きました感想。 ┗━┛ ┌──────────「lonsome carboyさん」 雑種である日本人のルーツ、興味深いですね。因みに私は手足が長く目鼻立ち が大きく、どちらかといえば「濃い顔」をしています。中東系でしょうかね? 先日、靖国神社を参拝しようとした80代の男性が中国人に突然襲われ、仲裁 に入った男性もろとも軽症を負いました。逮捕された犯人は、中国の自動車会 社の重役だそうです。社会的地位の高い人間がこのような行為に及ぶとは、世 界広しといえども見当たりません。 本国のネットでは英雄扱いだそうですが、他国の神聖な場所へ来て高齢者にこ のような暴力を振るう行為が、咎められるどころか英雄視されるというのは呆 れたものです。中共の教育のせいなのか、はたまた元々のDNAに強い残虐性 が含まれているのかとさえ思ってしまいます(通州事件などの例をみても)。 日本での外国人犯罪率で、国籍別断トツ1位なので、この程度の瑣末な事件は 取扱いが小さいのかも知れませんが、内容を考えるとこれは非常に大きな問題 と思えます。 中共政府は、日本人の反応がどの程度かを測っているのかもしれません。一歩 退けば一歩踏み込んでくる、そういう国柄ですから。 産経新聞以外での報道がなかったのが残念です。 └──────────
日本のお姉さんのアジア!の目次に戻ります







SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送