┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ 日本のお姉さんのアジア! ―――― by 日本のお姉さん
☆ 中国の宗教界の現況 ―――――――――――――― 2005/11/28

中国には、仏教・道教・イスラム・カトリック・プロテスタントなどの宗教が
あり、
仏教徒--------:  20万人(チベット仏教12万、パーリ語系1万人)
道教----------: 2.5万人
イスラム------:1800万人(指導者4万人)
カトリック----: 400万人(聖職者4000人)
プロテスタント:1000万人(宣教師1.8万人)
が信仰している。(2002年のデータ)

中国共産党は約6600万人で、共産党員は原則信仰を持てないことになって
いる。
また、国民は自由に宗教団体を作れず、宗教白書の記入と登記条件に従う必要
がある。

中国共産党が認める宗教とは、あくまでも共産党がコントロールできる、宗教
施設での活動に限られ、また「邪教」「迷信」「カルト」などの区別があいま
いなので、
中国政府に抗議活動を行う一貫道、法輪教などは、「カルト」の部類に入れら
れ、弾圧の対象となっている。また、風水、算命も否定されている。

1949年、毛沢東によって全国で宗教に対する迫害が始まった。

1952年、中国イスラム教協会設立

1953年、中国仏教協会設立

1954年、中国プロテスタント「三自愛国運動委員会」設立

1957年、中国カトリック愛国会設立

と、次々と宗教施設が政府によって建てられた。

1958年までには、政府が管理する施設以外での宗教活動と、政府の公認の
宗教施設に属さない全ての宗教と宗教書は消滅させられ、さらには

1966年に起こった文化大革命による、文化芸能人・芸術家・知識人・宗教
家などへの迫害を経て、1970年には、公に宗教を信じる者は中国から消え
去った。
「宗教はアヘン」だと信じる毛沢東の思想は、中国全土の迷信や土着の信仰を
徹底的に排除した。

また、キリスト教の信仰者の聖書なども取り上げた上、うっかり賛美歌を野良
仕事中に口ずさんだ者まで逮捕し、強制労働所に送るという徹底した取り締ま
りを続けてきた。

1980年代初めには、改革開放政策の流れの中で、中央政府は信仰の自由を
公式に認めたが、政府は各宗教施設に政府の役員を忍ばせ監視を続けている。

聖書などの書物は政府が印刷し、教会内で購入することができるようになった
が、説教の内容や信者の個人情報は厳重にチェックされている。

1989年を期に、宗教活動家への攻撃は厳しさを増してきた。

二人目の子供を持った場合は、堕胎手術と不妊手術を強制的に受けさせられ、
逆らって産んだ場合は多額な罰金を科せられ、健康保険と教育恩恵を剥奪され
る。(ーーーこれは一般市民でも変わらない)

宗教家であることを理由に投獄された家族は、壺・鍋・服・家具・農場の動物
・種もみまでも没収され、両親とも逮捕され強制労働に従事させられた家の子
供は国家が管理する施設で、徹底した無神論教育が施される。

信仰を捨てるか子供を捨てるかと子供の前で選択を迫られ、子供を失った家族
もいる。

1997年、中国全土に広がった宗教家の活動に脅威を感じた北京の中央政府
が、宗教家をさらに弾圧し始めた。

最近では全ての国境に、フィンランドから購入した、隠しマイクで、指名手配
中の宗教活動家の声を、手配中の犯罪者の声紋を入れたコンピューターベース
に照合して瞬時に割り出すシステムを設置し、宗教家が海外に逃げるのを阻止
しようとしている。

中国の宗教活動家は、電気棒や鉄棒やムチによる拷問、投獄、強制労働などに
耐え、中国人の粘り強い精神の強靭さを発揮し、外国の支部にあるメディアを
利用して中国政府と官僚に搾取された農民に対する弾圧などを報道し始めた。

中国政府は、各国にビジネスマンを装った諜報部員を送り込み、海外で働く中
国人宗教家の個人情報を集め、彼らが帰国すると、空港で逮捕し、強制労働所
に連行している。

最近では、中国もメディアで農民運動のニュースを報道し始めはしたが、国内
ではまだまだ地味な取り扱いをされている。

中華人民共和国憲法第36条には「不信仰の自由」という項目があり、宗教者
は自由に集会を持つことを禁じられ、共産党の思想にそぐわない信仰をもつこ
とを禁止しており、子供に対する布教も禁じている。

現在、中国では宗教施設は8万5千ヶ所、教職者30万人、3千以上の宗教団
体が認められている。各宗教は地方の宗教局と、公安警察との合同体制で監視
されている。

中国の宗教は、開かれた合法的な宗教施設内で信者を統制し、その施設内で中
国共産党の政治的主張を推し進めるために利用されている。

「信仰の自由」は政府の監視下でのみ保証されるというのが現在の中国の宗教
活動に関する実態である。

                        = この稿おわり =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
↓ この記事はブログ「日本のお姉さん」の中から寄稿して頂いたものです。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┃┃ メールマガジン読後感アンケート結果。
┗━┛
◇ まあ、こういうことなんだろう (^○^) ----------------- 50人  (69%)
◇ 本当にこんな状況ですか? (゜.゜) -------------------- 18人  (25%)
◇ どうせ他人様の国の事だから..(-_-) -------------------  4人  ( 6%)

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┃┃ コメントボードに頂きました感想。
┗━┛
┌──────────「花園さん」

人権がない国なんですから、宗教の自由がなくても当たり前でしょう。

└──────────
 
┌──────────「日本のお姉さんから」

人権の無い中国は、宗教の自由もないのは当たり前。でも、

中国はそのまま日本人にそれを押し付けてきていますよ。中国は日本の宗教が
恐いんですかね。日本人全員が神道で、今でも戦争当時と同じ考えの人ばかり
だと思っているんでしょうか。

右翼は少数派だし、中国が反日運動を繰り返すと、日本人が中国政府を嫌いに
なるのですが、嫌って欲しいのかな?とにかく中国は「宗教」を理解できませ
んから、日本人が、戦争で死んだ人を思って靖国神社に行くのを反対するんで
す。全く理解できないんです。

「中国の当たり前を日本に押し付ける」のを、日本は受け入れるのが当たり前
?
アメリカが文句を言ってきたら、日本は靖国参拝は止めるのかな?

└──────────
┌──────────「田中哲夫さん」

信仰の自由は必要だけど、布教は制限すべきだと思います。
信仰者はこれ以上増えて欲しくないから――――。

└──────────
 
┌──────────「日本のお姉さんから」

信仰の自由とは、宣教の自由のことでしょう。

信仰者がこれ以上増えて欲しくないというのは間違っている。何を信じようが
自由とは、信仰者が増えようが減ろうが、それも自由だということでしょう。

└──────────
┌──────────「lonsome carboyさん」

靖国神社へ行ったら、中国から逃れてきた法輪功の人達が当局からの弾圧阻止
を訴えていました。配っていたチラシを受け取り「がんばってね」と声をかけ
たらすごく嬉しそうでいた。

しかし、信仰が許されない国家というのは、世界広しと言えども数えるぐらい
しかないでしょうね。人の心の問題まで干渉する厚かましさは、今や自国民に
留まらず、他国の国民の心(靖国参拝)にまで土足で入り込み恥じないといっ
たこの神経は、

今後の中華民族の世界での振舞い(自分たちの価値観の押し付け)が楽しみで
す。

└──────────
 
┌──────────「日本のお姉さんから」

何を言っても自由、どこに行っても自由。何を拝んでも自由。何を伝えても自
由。信仰者が増えても減っても、日本政府は関与しません。日本は自由の国だ
から。
もちろん、オウム真理教のように、サリンをまいたりする宗教はテロ活動する
恐ろしい集団ですから、破防法で取り締まって当然でしょうが、、、。

日本はいい国です。犯罪以外は自由です。デモは申請すれば自由。日本の悪口
をアメリカの新聞に書くのも自由。その記事をまた、日本の新聞がさもアメリ
カ人全員の意見のように、紹介するのも自由。
ーーー少しは取り締まって欲しいぐらいです。

└──────────
┌──────────「gさん」

どうぞ、カルトと宗教は分けてお考え下さい。オウムや創価、統一協会は宗教
じゃありません。反社会的集団、カルトです。フランス国民議会の特別委員会
では、きちんとカルトの定義をした上で宗教と峻別しています。

日本でも、宗教界からきちんと声を挙げ、カルトを理論的に追いつめ、被害者
を奪還、救済する努力がもっともっと必要だと思います。

それから「悪口を書く自由、捏造の自由」も自由社会を維持するためには必要
悪として認めないといけないでしょう。法による取り締まりなどもってのほか
だと思います。

もちろん、我々一人ひとりの声で、理知的に叩きつぶす必要はあります。
おっしゃる通り、某築地の壁新聞も常時監視対象にしないといけませんよね。

└──────────
 
┌──────────「日本のお姉さんから」

カルト集団は、繰り返しビデオを見せて洗脳したり、オカルト現象を売りにし
たり、信者を騙して全財産を取り上げたり、退会しようとしたら「たたりがあ
るぞ!」と脅したり、家族が会いに来ても会わせなかったり、病気なのに病院
に行かせず、死んでいるのに葬式をせず、そのままにしておいたり、修行と称
して熱湯に漬けて殺し、警察に届けず勝手に焼却炉で焼いたりする宗教のこと
ですね?

テロ集団は、邪魔な人間の首筋にサリンをかけたり、民家の近くや地下鉄にサ
リンをまいたり、弁護士夫婦と子供を拉致して、殺してバラバラに埋めたりす
る団体のことですね?

カルト集団もテロ集団も、宗教ではなく犯罪集団です。

悪口もねつ造も、自由に言ってもいいとしないと、恐い国になりそうです。
悪口を言う自由が無くなると、本当の事を言っていても「悪口を言った罪」で
逮捕されては困ります。ーーー悪口を言われた人は、弁明の自由や訴える自由
もないといけませんね。

└──────────
┌──────────「ムーミンさん」

中国は、義和団事件など、分裂と騒乱を恐れているだけだと思います。

共産主義も、一つの唯物主義という宗教と対峙するイデオロギー(思い込み)に
しかすぎません。ある意味ではカルトに近い部分があると思います。
ーーー今は、拝金主義という新共産主義が生まれていますが・・・。

└──────────
 
┌──────────「日本のお姉さんから」

義和団事件は、かなり昔の事なのにまだ恐れているのでしょうか。

共産主義も、唯物主義という宗教みたいなものです。全ての人間が共産して、
利益を分け合うなんて、無理です。
「宗教と対峙するイデオロギー」という言い方は気に入った!使わせてもらい
ます!ありがとうございます!

「拝金主義という新共産主義」という言い方も気に入りました!本当にそのと
おりだと思います。新共産主義は、共産主義よりはマシなんでしょうか?

└──────────
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 
日本のお姉さんのアジア!の目次に戻ります







SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送