┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  サイトマップ!(^O^)  ━┓



心が元気になる話 ――――――――― by hideおじさん

☆ 東郷平八郎の遺産 ―――――――――――――――― 2008/10/06
今更説明するまでもない、「日本海海戦」で有名な大日本帝国海軍の提督であ
る。世界中の海軍の教科書に載る偉人ではあるが、「アメリカをコケにした日
本人」ということはあまり知られていない。

1893年1月16日、ハワイのアメリカ人がクーデターを起こした。

軍艦「ボストン」を送り込み、大砲を宮殿に向け時の女王「リリウオカラニ」
に退位を迫った。

ーーーアメリカの思惑通りに事が進んだかに見えた。

当時、ハワイはれっきとした立憲君主制独立国であり、日本とも友好関係を結
んでいた。国王は明治天皇にも拝謁もしている。

余談だが、ハワイ国王は日本との連邦を望んでおり、さらにハワイ王女と皇室
との婚姻関係も望んでいた。

そんな独立国ハワイを、アメリカの都合でひっくり返そうとしているのだから
世界中の耳目が集まったのは言うまでもない。

不穏な空気の中「日本人移民の保護」を名目にハワイに乗り込んでいったのが
東郷平八郎であった。

アメリカは軍艦の大砲を宮殿に向け、時の女王「リリウオカラニ」を幽閉、武
力で退位を迫っていた。そんな、力でねじ伏せるアメリカのやり方に異を唱え
る意味で、東郷は軍艦「浪速」と「金剛」でアメリカ軍艦「ボストン」を挟む
ようにして投錨した。

これは明らかにアメリカを威嚇する行為であるが、軍艦ボストンは何もできな
かった――――。それでアメリカは世界に恥をかかされることになったのだ。

これは明らかにアメリカの「非道を咎めた行為」と世界は受け取った。

結局アメリカの思惑通りにハワイ共和国が成ったが、その一年後、共和国1周
年を記念し多くの外国艦船がハワイを訪れたが、東郷もその中に入っている。

ハワイ臨時政府は、国際儀礼である礼砲21発を憎らしい東郷に打診したが、
東郷は言下に「その必要なし」と断った。他国の艦船も東郷に倣い礼砲一発撃
たなかった。ーーー面目丸つぶれとはこのことだ。

ハワイ人は、東郷の行為にもろ手を上げて大喜びしたという。

有色人種が白人をコケにしたのである。あからさまに誤りだと指摘されたアメ
リカは、相当ショックだったらしく正式なハワイ併合を躊躇せざるを得ない状
況にまでなった。ーーーまさかこんな形で世界の笑いものになるとは思っても
みなかったのだろう。

日露戦争後、アメリカは直ちに仮想敵国を日本としたのも、東郷にコケにされ
たのが影響したのかもしれない。

しかし、5年後の1898年、ハワイはアメリカに併合された。が、長らく準
州扱いで、正式にハワイ州となったのは1959年だった。差別とも考えられ
るが、アメリカの後ろめたさともいえるかもしれない。

1934年(昭和9年)、東郷は87歳でこの世を去るが、国葬の時にはそのア
メリカも弔意を表すため軍艦を派遣し、儀杖隊まで葬儀に参列させている。
イギリス、フランス、イタリア、中国、多くの軍艦が東京湾を埋め尽くし、み
な東郷には弔砲を発した。ーーーハワイの時とは大違いであった。

余談だが、

アメリカは「民主主義の盟主」として、さらには正義の味方とでもいいたげな
態度を取っている。しかしその歴史を見ると、日本を「侵略国家だった」など
と批判はできない。

「奴隷解放宣言」で有名なリンカーンでさえ、奴隷解放といいながら、一方で
多くのインディアンの処刑を命じている。

「フロンティア」などとかっこいい名前だが、簡単に言えば「侵略」に他なら
ない。多くのアメリカ人を入植=移民させ、現地人より人口が多くなった頃を
見計らって「民意だ」として独立させる。そしてその後合衆国に引き入れる。

ーーーこれが彼らの「民主主義」である。

アメリカ人でさえほとんど忘れている「マッカーサー」を後生大事にするより
は、もっと大事にしなければならないことを東郷平八郎は教えているのかもし
れない。

                        = この稿おわり =
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ お寄せいただきましたご意見や感想。 ┗━┛
┌──────────「朝日将軍さん」 歴史に「もしも」はありませんが、大日本帝國政府が英仏独露あたりと連合し て(さすがに当時の日本一国の国力では太刀打ちできなかった)、 合衆国のハワイ侵略を退け、ハワイ王国が安泰であれば、日米戦争は回避でき たかの知れませんね。 ハワイという前進拠点がなければ、米軍の日本侵攻はかなり難しいから。
└────────── ┌──────────「hideおじさんから」
朝日将軍さん、ハワイ併合はアメリカのアジア進出の足掛かり、中継基地とし ての役割を担わされたものです。 もしハワイが日本と合邦していたら、アメリカの太平洋政策は随分異なったも のになったでしょうね。 戦争が早まったかもしれませんし、避けられたかも しれません。 ただ、ハワイ王国という立派な独立国がこの世から消えなかっ たことは確かでしょう。 ハワイ以外でもアメリカは「王国」や「皇族」を抱いている国を徹底的に葬っ ています。屈服させると、まず王様の親戚を排除し、近い親戚しか「王族」と して認めない。残った王族はアメリカ式教育を施す。そして親米国を作り、頃 合を見計らって自国に編入する。 日本にやったことと同じ事を他でもやっていたのです。それがアメリカのいう 民主主義なんです。 「機会均等」、「民族自決」などと高らかに謳っている割には、自分の利益し か考えず、有色人種の自決などこれっぽちも考えていなかったアメリカという 国がよく判る逸話だと思います。 └────────── ┌──────────「morineko1908さん」 もしあの時、姻戚関係を結んでいれば・・・マカデミアナッツが国内のお土産 になったかも(^^) 時代と言いながら、アメリカ帝國の有色人種蔑視と覇権主義が露骨に証明され た事件でしたね。補給基地、軍事拠点としてのハワイの位置が、王国としての 不幸でした。 それにしても、東郷元帥と彼の行動を許した当時の日本政府は、矜持と度胸が あった。もう「東郷平八郎」の名前さえ知らない日本人が多いかもしれない。
└────────── ┌──────────「hideおじさんから」
morineko1908さん、ハワイ人が日本を慕っていたのは、同じ有色人種という親 近感もあったでしょうが、なにより、日本からの移民した人たちが真面目で勤 勉、そしてその土地に溶け込もうと努力し、住民から信頼されていたことが大 きいようです。 その日本人に対する信頼感が、「この国となら手を携えても大丈夫」と思わせ たのでしょう。 現在、やれ「日本は侵略した」「残虐行為を行った」等々言って反省し「お詫 び」しまくっていますが、果たして戦前のように「この国となら」と思ってく れる国があるのでしょうかね。 自国の悪口言って善人気取りしている連中には、一生東郷さんの気持ちは理解 できないでしょう。 現在、バナナやパイナップルで有名な「ドール社」は、ハワイ侵略の片棒を担 いでいたにも係らず、アメリカの歴史では「ヒーロー」なのですからいい加減 なものです。 └────────── ┌──────────「カズさん」30代@男性@会社員(技術系)@関東 Hideおじさん、カズです。 いつも、ためになる話をありがとうございます。 また、先日は、OJINさんが来日の際に新橋(新日の基)での飲み会、ありがとう ございました。ーーー当日、私はOJINさんの右隣に座っていたため席が遠く、 あまりHideおじさんとはお話ができませんでしたけど....。 今回の「東郷さん」の話はいい話ですね。こういうカッコいい人になれるよう に頑張らないといけないですね。 :-) ーーーまた機会があれば、よろしくお願いいたします。
└────────── ┌──────────「hideおじさんから」
カズさん、コメントありがとうございます。 オフ会では、あまりお話できず残念でしたが、またゆっくりお話する機会もあ ると思います。 東郷元帥は、ハワイ事件の際は大佐でしたが、若くても一本筋を通したところ など、明治の日本人というか「サムライ」を感じます。 今回の話には、余談があり、ハワイ臨時政府が要請した礼砲を断った時、東郷 の隣に立っていたのは海軍青年将校「山階宮[やましなのみや]親王」、その時 幽閉されていたリリウオカラニ女王の娘と縁談のあった皇族でした。 縁談は成りませんでしたが、リリウオカラニ女王はいったいどんな気持で東郷 らの行動を見ていたのでしょう? それは判りませんが、女王最後の仕事として、ハワイ王国は日本との不平等条 約を世界に先駆けて解消する公文書にサインをしたことをみると、何か心温ま るものがあります。 └────────── ┌──────────「JUBILEEさん」30代@男性@会社員 はじめまして、大東亜戦争のきっかけは、ロシアが南下政策をとったからだと して常々白人国家の無礼は批判してきましたが、 東郷平八郎様は、ここまで我侭なアメリカを、実力をもって批判されていらっ しゃったとは。勉強になりました!!!m(__)m
└────────── ┌──────────「hideおじさんから」
JUBILEEさん、コメントありがとうございます。 今では日本の学校では教えられない東郷平八郎ですが、イギリス、アメリカの 海軍兵学校では必ず教えられる人物の一人であり、彼の戦法は東郷ターンとし て教科書に載っているそうです。 アメリカも、それは自分勝手で強欲で、なんだコイツ、と思うことはあります が、それでも、実力を示した相手にはそれなりに評価する度量はあるように思 います。ーーー今の日本にそれがあるのか?非常に心細いです。 いつの時代でも、どんなに批判されようが、自分の信念を一本貫く人物が敵味 方関係なく評価されるのではないでしょうか。 └──────────
本当にそうだこのとおり!‥‥と思われた方!「誰でもできる!1人1日1回の愛国活 動」は、ここをクリックして頂くことからはじまります!ーーークリックして頂くと票数がアップして、この問題を多くの 人々に知らせる事ができます!
    
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
心が元気になる話の目次に戻ります





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送