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心が元気になる話 ――――――――― by hideおじさん
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☆ 日本を叱る男(1) ―――――――――――――――― 2008/07/28
= 新潮新書「立ち上がれ日本人」参照 =
マレーシア、1941年、支配者イギリス軍を次々と打ち破る日本軍を、目を
輝かせながら見つめていた一人の少年がいた。
ーーー勝てるはずなんかない、
そう思い込んでいたイギリス軍が、目の前で敗れ去っていく!「自分たちにも
できるんだ!」彼はそう心に誓ったという。
少年の名は「マハティール・モハマド」、後のマレーシア首相である。
戦後の日本を何度も訪れ、その復興に驚き、長年の植民地根性を叩き直すのは
日本を見習わなければと「ルック・イースト」を掲げた人物である。
マハティールは、親日家ではあっても無条件に日本を賛美してはいない。日本
人の勤勉さ、正確性などについては敬意を払っていたが、ーーー戦後の責任に
ついては厳しい意見を隠さなかった。
ーーーしかしそれは、我々が考えている責任や反省ではない。
平成6年8月、村山首相はマレーシアを訪問した。「アジア謝罪の旅」と称さ
れた首相の歴訪だが、村山からの謝罪の言葉を受け、マハティールはこう述べ
た。
┌--------
日本が、50年前に起きたことを謝り続けるのは理解できない。過去のことは
教訓とすべきだが、将来に向かって進むべきだ。日本はこれからのアジアの平
和と安定のために、国連安保理常任理事国入りして、すべての責任を果たして
欲しい。
└--------
マハティールが言わんとしているのは「反省があるのであれば、日本としてす
べきことが他にあるだろう」ということである。
彼はこうも言っている。
┌--------
世界の富から利益を得ていながら、世界に対して責任を負わないということは
できません。
経済大国・日本にとっては、世界を安定させ、第3次世界大戦のような惨禍が
引き起こされないようにすることが重要だからです。
└--------
自らは紛争の蚊帳の外に置き、国際貿易で膨大な利益を上げながら、半世紀前
の戦争への反省を口実に、一番辛い仕事は他国に任せ、ODAをばらまくだけ
で、世界の安定に対して何ら貢献もせずにいる日本は、「世界に対する責任」
を果たしていない、とマハティールは痛烈に批判する。
アジアに迷惑を掛けたというのであれば、アジアが日本に何を望んでいるのか
考えるべきだ、口先だけの謝罪はアジアに何の寄与もしない、とまで言い切っ
たという。
村山首相訪問に先立つこと6日前、衆議院議長土井たか子氏がマハティールに
「二度と過ちは繰り返さない」と歴史への反省を口にした際、彼はこう切り返
した。
┌--------
過去の反省の為に、日本が軍隊(PKO)も派遣できないのは残念だ。
└--------
土井たか子は返す言葉が無かったという。
マハティールが言いたい事は「その気持ちがあるならば汗をかけ」ということ
である。
少年時代、白人を蹴散らしながら整然と通り過ぎていく日本軍を目の当たりに
している彼にとっては「今の日本はいったいなにをやっているのか!」という
気持であったのだろう。
マハティールは、92年10月、香港での「欧州・東アジア経済フォーラム」
の演説で欧米を激怒させた。ーーーしかしこれは、かつて日本がアジアを代表
して欧米に立ち向かっていた姿を彷彿とさせる。
┌──────────
もし日本なかりせば、
日本の存在しない世界を想像してみたらよい。ヨーロッパとアメリカが世界の
工業を支配していただろう。欧米が基準と価格を決め、欧米だけにしか作れな
い製品を買うために、世界中の国はその価格を押しつけられていただろう。
貧しい南側諸国から輸出される原材料の価格は、買い手が北側のヨーロッパ諸
国しかないので、最低水準に固定される。その結果、市場における南側諸国の
立場は弱まる。
もし日本なかりせば、
南側のいくつかの国の経済開発も、東アジアの強力な工業国家の誕生もありえ
なかっただろう。多国籍企業が、安い労働力を求めて南側の国々に投資したの
は、日本と競争せざるをえなかったからにほかならない。日本との競争がなけ
れば、開発途上国への投資はなかった。
また、日本と日本のサクセス・ストーリーがなければ、東アジア諸国は模範に
すべきものがなかっただろう。ヨーロッパが開発・完成させた産業分野では、
自分たちは太刀打ちできないと信じ続けていただろう。
もし日本なかりせば、
世界は全く違う様相を呈していただろう。富める北側はますます富み、貧しい
南側はますます貧しくなっていたといっても過言ではない。北側のヨーロッパ
は、永遠に世界を支配していたことだろう。
マレーシアのような国は、ゴムを育て、スズを掘り、それを富める工業国の顧
客の言い値で売り続けていただろう。
└──────────
彼の演説は、単に日本を持ち上げている訳でも、賛美しているのでもない。
彼の意味するところは「どの発展途上国でも発展する権利がある。そうするた
めには現在の欧米主導の世界システムから脱し、アジアを同等の相手として、
自由な競争を行うべきである」ということである。
これは、マレーシアではなく‥日本が言わなければならなかったことではない
のだろうか――――。
マハティールは、日本をリーダーとするアジア連合を模索していたが、欧米か
らの猛反対を受ける。「アジアが意見するなど」といわんばかり反対だった。
しかし、彼は負けてはいなかった。大国アメリカのお膝元であるニューヨーク
国連本部での演説でこう言い切った。
┌--------
欧米が自分たちの利益のために経済のブロック化を進めていながら、EAEC
=東アジア経済圏)を非難するのは、アジア人に対する人種差別である。
└--------
この後マハティールは、欧米からアジア通貨危機の首謀者であると誹謗された
り、独裁者とまでいわれたが‥決して屈することはなかった。しかし、日本は
マハティールをサポートすることはなかった。ーーー早々にアメリカに屈して
しまったのである――――。
かつて東南アジアの国で、こんな話を聞いたことがある。
「たくさんのお金より、一本の日の丸が勇気を与えてくれた時代があった」
現在の日本は、彼らに勇気を与えることができているのだろうかーーーー。
= この稿おわり =
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┃ ┃ 読後アンケートの結果。
┗━┛ ◇ 本当に心が元気になるいい話! ------------------------ 72人 (71%)
◇ 知らなかった..初めて知った -------------------------- 25人 (25%)
◇ でも..やっぱり侵略は侵略だ -------------------------- 4人 ( 4%)
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┃ ┃ お寄せいただきましたご意見や感想。
┗━┛ ┌──────────「房さん」
ーーー誠に素晴らしい話でした。
└──────────
▼
┌──────────「hideおじさんから」
コメントお寄せ頂きありがとうございます。
私は、戦前日本が全てにおいて「無謬」であるとは思いません。過ちや現地の
人から誤解や恨まれるようなこともあったかもしれません。だからといって、
過去に囚われていま東南アジア諸国が日本に期待していることから目を背けて
しまってよいのでしょうか。
ODAなどように「資金協力」だけで日本の責任を果たしているとは思えませ
ん。アジアを代表して欧米に意見する日本を期待している国は多いのではない
でしょうか。
「侵略」と言われるのならば「侵略」でもいいです。しかし、少なからず日本
から影響を受けた国があるのも事実です。その歴史を、単なる「侵略」で済ま
すのか、「アジアの為」の戦いとするのか、それこそがいま日本に問われてい
るのではないかと思います。
マハティールの言うように、「迷惑掛けた」と日本が思うなら、いま何を成す
べきか、それを考え行動するのが責任の取り方ではないでしょうかね。
今の日本は、「憲法」や「歴史」を持ち出して責任逃れしているように思えて
なりません。
└──────────
┌──────────「まさくんさん」40代@男性@フリーランス@中国
マレーシアの首都クアラルンプール周辺の都市開発の現状を、本年2月から約
1ヶ月間、インド、スリランカの旅の最初と最後で現地リポートしてくれた
「ヨガダンナ」さんのHPで日本人が観て、
現地の子供たちとふれあい、強力なリーダーシップが執れる首相がいるから、
一番弱者と呼ばれる子供たちにも笑顔と夢と希望が、写真や動画、紀行文から
感じ取ることができました。
同じく本年、2度クアラルンプールに滞在した彼や僕と同じ街に暮らす同年代
の男性も、ホテル生活での写真や職員の応対について彼のブログで拝見しまし
た。
建築家で故人の、黒川紀章氏が設計されたクアラルンプール国際空港のターミ
ナルビルは、日本人が貢献した誇りだと思っております。
広島市現代美術館の設計も手がけ、「古代の蔵」をイメージし、昨年「共生」
新党を創り狼煙を上げた勇気を見習うべきだと感じております。
さて、お隣の国大韓民国の首都ソウルは、オリンピックで「奇跡の発展」と呼
ばれ、当時は大変首都の景観に驚きを隠せませんでしたが、現在のソウル市の
景観写真とクアラルンプール市を比較した時、勢いの差を感じずにはおらませ
ん。
また、昨今TV報道や海産物関係の仕入れで入国されている女性の情報でも、
「都市部でのデモ」や組合のストライキによる国民統合意識がこれっぽっちも
ない現状を見て、日本国との友好にも翳りを感じずにはおらません。
ーーーこれが現在、ぼくの率直な意見です。
ちなみに先日「うるとらはるく」さんのブログ(グーグル検索第2番目参照)
で、靖国神社に関しての内容に対してコメントをさせて頂きました。笑顔と感
謝+感性と論理にはまっています。ありがとうございました。
└──────────
▼
┌──────────「hideおじさんから」
マレーシアに限らず、今の東南アジア諸国の勢いには目を見張るものがありま
す。そこには、強力なリーダーシップをもつ政治家の存在や、国民意識という
ものも高いのだろうと容易に想像されます。
恩着せがましいことは言いませんが、彼らの参考となっていたのが日本である
ことも、私たちの誇りと思っても良いのではないでしょうか。
全くのボロボロ状態から、世界第2位といわれるまでの経済復興は「東洋の奇
跡」と呼ばれるに相応しいものだと思います。それ故に、多くの国から驚きと
尊敬を持って見られていることに自信を持ち、さらに身分相応な態度というも
のも求められているのではないでしょうか。
現在、東南アジア諸国と中国との関係が緊密化しています。
歴史的に中華から圧迫されていたアジア諸国が、何故ここにきて関係を強化し
ようとするのか、それは、単なる経済的な面ではなく、政治的に発言力がある
国と結びつきを強くする、というのが国益に適うからでしょう。
彼らの本音を窺うと「本当は日本に頼りたいのだが、結局アメリカのいいなり
では」という気持が見え隠れします。信用はされていても信頼はされていない
のだな、と、残念でなりません。
侵略であろうがなかろうが、アジアに対して責任を感じているのであれば、彼
らが日本に期待している本音に応えることこそ、日本の責任の取り方ではない
でしょうか。それが「友好」といえるものではないでしょうか。
お金を渡したり、謝罪することが本当の「友好」だとは私には思えません。
余談ですが、
以前読売新聞の記事に、マレーシアに於ける「日本の自衛隊海外派遣」に対し
て、国民の80%が「賛成」という意見だったというのがありました。
同じように「第2次世界大戦で日本軍がわが国、及び東南アジア諸国で行った
行動が今でも対日関係発展の阻害となっているか」については、
66%強が「NO」
靖国神社参拝も同等の過半数以上が「何の問題も無い」と答えております。
一方で野党(華僑系)からの反発も大きいかったとありますが、その他、インド
ネシア、インド、ベトナム、タイなども同じようなアンケート結果でした。
唯一、韓国だけは「猛反対」でしたが、私から言わせると、自分で創造した歴
史に振り回されて冷静な判断ができなくなっていると残念でなりません。
「竹島問題」で大騒ぎしていますが、いま目の前にある経済問題から目を背け
ていたらどんなことになるのか、そちらのほうで大騒ぎしてもらいたいもので
す。
ただ、繰り返しになりますが、アジアが本当に期待していることに応えられな
いと、「昔先生、今反面教師」と言われかねません。ーーーそれだけは肝に銘
じておかなければならないでしょう。
└──────────
┌──────────「seelischさん」
初めまして。いいお話を有難うございます。
「たくさんのお金より、一本の日の丸が勇気を与えてくれた時代があった」
日の丸は、久しく軍国と侵略の象徴、と蔑まされて・・・。
でも、少しだけ日本は変わりつつあります。若者のごく一部ですが、光を帯び
てきました。
└──────────
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┌──────────「hideおじさんから」
コメント、ありがとうございました。
昨年「日の丸と君が代」という拙文を紹介させて頂きましたが、
http://chinachips.fc2web.com/repo4/045606.html
http://chinachips.fc2web.com/repo4/045608.html
http://chinachips.fc2web.com/repo4/045609.html
日の丸が戦争を起こした訳でもないですし、君が代があったから戦争になった
訳でもありません。「日の丸」が他国の人に勇気を与えたことがあったという
事実は、「事実」として受け止めたいと思います。
国旗・国歌はその国の歴史と文化の象徴でもあると私は思っています。それを
単に軍国主義と侵略の象徴として否定することは、自分たちの歴史と文化さえ
も否定することに繋がりかねません。
それでは、日本が今後世界に対してどのように貢献していくかも曖昧になって
しまうのではないでしょうか。
これからも、「日の丸を見て勇気を与えられた」といわれるように、私たちも
次世代を担う若者も考えていかなければならないと思います。それが「アジア
における日本の責任」ではないでしょうか。
└──────────
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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