「ハルノート」で有名なコーデル・ハル国務長官は、昭和19年ルーズベルト
大統領にこう進言している。
「日本は敗れても、解放の戦士としてアジアに影響力を残すだろう」
嫌日派の急先鋒であったハルでさえこう言っているのは、大東亜共栄圏という
日本の国策に対する危惧もあったろうが、アジアにおいても「解放の戦士」と
受け入れられる土壌があったことの裏返しとも言える。
戦争に勝利しても、日本が「正義の味方」になってしまっては彼らの大義名分
が立たなくなる。「なんだ、結局アジアの植民地権益を守りたかっただけか」
となってしまう。
だから、何が何でも日本は犯罪国家の悪役になってもらわなければならなかっ
た――――。
アメリカの上手いところは、戦後の東京裁判で「日本は悪」と、ものの見事に
世界に印象付けさせ、自らの非人道的な行いを全て打ち消してしまったことで
ある。
さらにご丁寧に、フィリピンなどアジア各地でも「日本ってひどいことをしま
したね〜♪」と優しい手を差し伸べ、戦後援助をちらつかせながらちゃっかり
と正義の味方まで演じていた。
植民地として散々利用しておきながら、戦後は「日本のせいでこうなってしま
いましたね。どうぞ日本に請求してください。アメリカが後押ししますから」
なんてことはない、結局その援助だって日本が出したようなものなのだ。良い
例が、植民地インドネシアからオランダが引揚げる際の立ち退き料である。
何ゆえ、散々植民地搾取していた国の引揚げに日本が賠償しなければならない
のだろうか。彼らには良心というものはないらしい。
犯罪国家と言われても侵略戦争をしたと言われても良い、しかし、近代におい
ては、犯罪人であろうと最低限の権利は保証されていたはずだ。その思想は白
人国家から起こったものではなかったのか?それとも、
近代思想は白人のものだけで日本には当てはまらないとでもいうのだろうか。
一方、日本においても、着の身着のまま引揚げてきた日本人(自分が彼らの財
産を巻き上げておきながら)に対しても、貧困に苦しむ国民にも「こんなこと
になったのは軍国主義だったからですよ」と母国を悪者することに成功した。
それは、初めての敗戦で、今までの価値観がゆらいでいた日本人にはものの見
事に受け入れられた。ーーー裏を返せば、「白人に刃向って戦争したからこう
なった」と言ってるのと同じである。
アメリカなど、多少後ろめたいと思ったのか、食糧難にあえぐ日本に「ガリオ
ラ資金」として18兆円を越えるといわれる援助を行った。「ありがたいアメ
リカ様のご好意で援助物資をいただいた」と日本は泣いて喜んだが、
私たち世代の給食に出た、あの鼻をつまみながら飲んだ「脱脂粉乳」は、ブタ
やウシなどの家畜の餌、すぐ堅くなるコッペパンの小麦は、商品価値を失った
余り物・・・蛋白質不足においては「鯨を食え」と言って長靴のゴム底のよう
な固い肉を奨励した。
ごく一般に鯨を食すようになったのは、アメリカの指導であると言われている
が、ーーー今ではすっかり極悪非道の野蛮人呼ばわりだ。
準賠償で工場の機器を取り上げておきながら、「ほら!アメリカの機械を使い
なさい」と Made in USAを押し付けてきた。ーーーこれも国内で処理に困った
余り物である。
酷いのになると、アメリカが犯した「対馬丸撃沈事件=疎開する小学生が乗っ
ている船を魚雷攻撃した事件」の賠償も「する」と約束しておいて、結局、賠
償金を払わず、援助物資の支払と相殺するということをやった。
ーーー自分で犯罪を犯しておいて、日本人への賠償金はお前が払えということ
だった――――。
援助だって、ただで貰ったと思ったら大間違い、ちゃんと後で請求されていた
のだ――――。
ヨーロッパの、ドイツを含む白人国家への「マーシャルプラン」ではほぼ無償
に近い援助であったことを考えると、所詮白人は白人ということが透けて見え
るような気がする。ーーー後にこれらの援助も返済することとなったが、日本
への対応とはえらい違いであるーーー
ただ、アメリカの名誉の為に言うと、無償援助もあったことは事実ではある。
神風のように「朝鮮戦争」が勃発した為、日本は奇跡的に経済復興を遂げたが
もしこの戦争がなかったら、莫大な賠償金と補償で今のような日本の発展はな
かったかもしれない。
日系アメリカ人が「祖国の復興に!」と心を込めて送ってくれた「ララ物資」
とはえらい違いである――――。
そんなこんなで、直接戦争もしていない国に対しても日本は戦後補償など19
90年まで、クソが付くほど真面目に払い続けてきた、1銭たりともケチらず
に、1日たりとも遅れずに。ーーーほんの20年前まで、日本は戦後処理を続
けてきたといえる。ーーーこれを知る日本人はほとんどいない――――。
クソ真面目な日本は、それでも犯罪国家であらねばならなかった。
何故なら、歴史上初めて白人に楯突いた国家だったからである。
白人国家が正義でなくなることは、ありえないのである。
自分たちの行いは「正義」であり「民主主義」であるが、日本が白人と全く同
じことをすると「侵略」であり「犯罪」であった。ーーーそんな時代の中で日
本は生きていたのである――――。
戦後の日本に対する理不尽な行為を「戦争に負けたから」とか「日本は侵略し
たから」といって唯々諾々と受けて納得して良いのだろうか――――。
さらには「勝算のない戦争をした日本の読みが悪い」ということで済まされて
良いのだろうか――――。
賠償であれ、保証であれ、どんな形であっても、それがアジア諸国の独立と復
興に役立つものであったならば、たとえ敗戦国であろうと、犯罪国家と罵られ
ようが、それこそが日本が目指していたものではなかったのか。
真に世界平和を希求するのであれば、勝者の論理だけで判断するのではなく、
敗者の論理にも目を向けてこそ、今後の日本の取るべき態度と有り方が判ると
いうものではないだろうか。
「侵略」だ「反省」だと声高に私たちは言うが、それが世界からは奇異に映っ
ていることにすら気が付かない。
アメリカ人の友人がこんなジョークを言ったことがある。
「世界で一番の反日国家はどこか知っているか?」
答え=「日本」
ーーーこんなことを言われて、、、私は悔しいと思う、、、。
= この稿おわり =
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┃●┃ 読後感アンケートの結果。
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◇ ばかやろー!俺も口惜しいぞ! ------------------------ 52人 (47%)
◇ 臥薪嘗胆、いまにみていろッ! ------------------------ 43人 (39%)
◇ 白人様に盾突きゃこんなもんよ ------------------------ 6人 ( 5%)
◇ 知らなかった、初めて知った‥ ------------------------ 10人 ( 9%)
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┃●┃ お寄せいただきましたご意見や感想。
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┌──────────「尊野ジョーイさん」
┌--------
近代思想は白人のものだけで日本には当てはまらないとでもいうのだろうか。
└--------
社会学の古典には「ニグロ」という黒人差別語が出てきます。学問の対象とし
て黒人は入っていなかったということですね。当然黄色人種も同様でしょう。
今だって、基本は白人優位思想が主流でしょうね。
ノーベル賞などは白人が創ったものであり、あれをもらって喜んでいる日本人
は甘いと思います。ーーー白人に誉められる筋合いはないと、受賞を辞退する
人物は現れないのでしょうか。
ーーーあるいは、せめて、文化勲章のほうが価値は高いと堂々と断言する人物
はいないのでしょうか。
└──────────
▼
┌──────────「hideおじさんから」
どんなに法律が素晴らしいものでも、社会状況が変化したとしても、心のどこ
かに、なにがしかの偏見と差別意識というものは変らないのではないかと思い
ます。
白・黒・黄色間は勿論、同じ色同士でも、宗教においても差別意識もあるので
はないかと思います。
理屈ではない部分もあるので、人間として仕方ないかもしれませんが、ところ
によっては今でもこのような偏見が政治にも影響を与えていることを忘れては
ならないと思います。
「自由と平和」の名のもとに連合国は日本と戦いましたが、その後の状況を見
ると、結局自分の利益しか考えていないと言われても仕方ないでしょう。植民
地を失った為に、今でも恨みつらみを日本に言う国もあります。
ーーーそんな彼らが日本を責める資格があるとは思えません。
└──────────
┌──────────「maさん」
お金だけ取られて何も意見しない、日本の外交が情けないです。どうしてそん
なに萎縮しならなければいけないのでしょうか?
アメリカにとって日本は、パートナーなどとは絶対に思われていない。まるで
“都合のいい女”扱いです。きっと欧州からもそう思われているでしょう。
日本人として、あまりに悔しくて悲しいです。
こんな小さな資源を持たない国が、これだけの発展を遂げられたのは、高い技
術力と勤勉さにあると思います。もっと誇りを持っても良いのでは?ーーー戦
後60年の間に、日本はすっかり骨抜きにされてしまったんだと感じました。
これからは、エネルギーと食料自給率をもっと積極的に考えなくてはいけませ
んね。全てが輸入頼みでは、弱みを握られたままですから。
今だって白人本位ですよ。留学した友人も、白人に声を掛けたら思いっきり無
視されたと言ってました。全ての人ではないでしょうが、その精神はかなり根
深いと思います。
└──────────
▼
┌──────────「hideおじさんから」
又聞きの話ではありますが、外交官に、アメリカに対する日本の外交を問うた
ところ「日本は戦争に負けたのだから」という答えが返ってきたという話があ
ります。
アメリカに住んでみて判ったことですが、彼らは媚びへつらう人間を、心から
は信用しようとは思っていません。真剣に主張するような人間ほど聞く耳を持
ち信頼を寄せます。ーーーそんなことさえ判らないのかと忸怩たる思いです。
戦争に負けたからといって、相手の言うことを何でも聞くことが正しいあり方
ではないですよね。
そんな態度では、あの戦争で掲げた崇高な理念は何だったのかと言われても仕
方ないのではないでしょうか。日本だけでなく、他の国々の犠牲者をも蔑ろに
するようなものだと思います。
オバマ大統領の言う「Change」は、日本にも当てはまるものでしょう。
└──────────
┌──────────「k.s さん」
欧米の白人は、99.99%有色人種を腹の底で差別している。特にアフリカ
・アジアを植民地にしていた国々は、今でも、日本のお陰で独立されてしまい
搾取できなくなった、と恨んでいる事を、中学生ぐらいから教育するべきだ。
└──────────
▼
┌──────────「hideおじさんから」
白人である彼らは、心のどこかにいくばくかの優越意識があるのは否定できな
いでしょう。政治経済に限らず、スポーツにおいても、日本を含む有色人種が
秀でてくると、平気でルールを変えたりするのが良い例です。
ーーー白人が負けることが許せないとでも思っているのでしょうね。本当にケ
ツの穴の小さいヤツらだと思ってしまいます。
政治・経済を見ても、彼ら白人が創造した社会体制、経済方式が唯一と信じて
疑わない、その結果が世界同時不況というものではないでしょうか。
いつまでも自分たちの価値観にばかり囚われていては、戦争のない平和な社会
など、夢のまた夢にしか過ぎないでしょう。
└──────────