心が元気になる話 ―― by Fさん
☆ 都市鉱山から鉱物資源回収 ―――――――― 転載 2008/03/21
      ――「国際戦略コラム」No.2885号掲載 2008/03/16

15日のNHKサイエンスゼロは、生物を利用した資源回収を特集していた。

都市鉱山、特に携帯電話1トンから金が300gも取れるが、レアメタルなど
は携帯電話に微量しか含まれていないために取り出すことが難しい。このため
微生物を利用して濃縮しようという考え方が出ているという。

このことを専門家は「微生物の生体機能を利用する金属の回収―ミネラルバイ
オプロセッシングやバクテリアリーチング」というようだ。微生物を利用した
環境浄化は、バイオレメディエーションと呼ばれている。同じことであるが、
利用方法で言い方が違う。

今までは、鉱山などでバクテリアを利用し効率よく金属を溶出させ、排水され
る溶液から有用金属を回収することが研究テーマであった。実際に低品位鉱石
から銅やウランなどの資源を回収した例として、岩手県の土畑鉱山では、年間
10トン程度の沈殿銅を回収している。

環境浄化としては、鉱山坑廃水処理への利用があった。

現在、岡山県の柵原鉱山では、鉄酸化細菌を利用して鉄を酸化し、pHを調整し
て水酸化第二鉄として沈殿させ、無機凝集剤として利用していたり、岩手県の
松尾鉱山では、坑廃水の中和処理を効率的に行うため、鉄酸化細菌を利用して
いるようだ。

そして、

北海道足寄町の「湯の滝」のマンガン酸化菌がクローズアップされている。

北の大地の資源を活かす北海道立地下資源調査所広報ニュース vol.15 no.2
http://www.gsh.pref.hokkaido.jp/old/news/vol15/n_v15n2.html
足寄町雌阿寒温泉「オンネトー湯の滝」
http://northisland-hokkaido.com/onsen/datafile/meakantaki.html
帯広市と十勝から発信するマイとかち.JP「オンネトー湯の滝」
http://www.mytokachi.jp/guide/001542/

湯の滝は、世界で唯一の「生きているマンガン鉱床」であることが分かってき
た。「生きている」とは、微生物の作用によって現在も鉱床の形成が進行して
いるということだ。

この湯の滝で明らかになった鉄やマンガンの形成過程は、太古の大鉱床形成の
秘密を探る糸口として、世界的に貴重な存在であることが知られるようになっ
た。

湯の滝でのマンガン生成は、マンガン酸化細菌と糸状藻類からなる微生物共同
体が、温泉水中の「Mn2+」を「MnO2=二酸化マンガン」の粒子に変えており、
鉱床の生成速度は2〜3cm/年と推定されている。

鉱床のコアをX線照射してみると、縞[しま]状に見え、その縞状組織は季節に
よる微生物活動の差を反映しているようだ。

深海にも、マンガン酸化物団塊に他の金属が付着していることが知られている
ように、マンガン酸化菌が生成するマンガンには、他の金属が付着しやすいの
であろう。

このマンガン酸化菌は、排水処理として重金属の除去にも重要な役割を果たす
ことが知られている。マンガン酸化菌以外にも、金属イオン還元細菌からレア
メタル回収の試みもされている。

この微生物利用の金属回収分野では、帰納法的な手法になるために地道な調査
が必要であり、かつ多様な環境での微生物資源が多い日本が一番進んでいるよ
うである。

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(01/12)日本に巨大な「都市鉱山」――製品含有の蓄積量を試算

家電製品などに含まれている金、銀やインジウムなどの希少金属は、リサイク
ル可能なため「都市鉱山」と呼ばれるが、日本国内の蓄積量は世界有数の資源
国といえる規模だとする試算結果を、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)が
12日までにまとめた。

金は約6800トン、銀は約6万トンで、それぞれ世界の埋蔵量の約16%、
約22%に相当。液晶などに使われるインジウムは、世界の埋蔵量の約61%
に上った。

同機構は「こうした資源を含む製品は使用済みになると廃棄物として海外に出
ていくものが多い。国内に眠る資源を活用する研究を進めたい」としている。

同機構は、希少金属など20種類について、貿易統計などを基に、素材のほか
部品や製品に含まれる輸入量から輸出量を差し引いて算出した。製造中や使用
中、廃棄物の製品の量を含んでいる。

天然資源として産出する国と比べると、金、銀、鉛、インジウムは世界最大の
資源国より多かった。

世界の年間消費量と比べると、リチウムは7倍以上、燃料電池の電極に不可欠
とされる白金は約6倍の“埋蔵量”があった。

└──────────「共同」
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独立行政法人物質・材料研究機構が発表したレポートでは、資源小国であるは
ずのわが国に、世界有数の金属資源が眠っているという。

都市鉱山で“国内埋蔵量”の多いのは以下のような資源。

インジウム:  1700トン(世界の現有埋蔵量の61%)
金    : ≒6800トン(同16%)
銀    : 60000トン(同22%)
アンチモン:340000トン(同19%)
スズ   :660000トン(同11%)
タンタル :  4400トン(同10%)

これ以外に、プラチナは“埋蔵量”2500トンで現有埋蔵量の3.6%だが
世界の年間消費量の5.4倍にもなる。リチウムは同じく7.4倍、インジウ
ムは3.8倍だ。

└──────────

 ▼ http://oriharu.net/jenv.htm ▼
┌──────────「日刊工業新聞、2007.04.13(金)」

京都大学大学院の植田充美教授、黒田浩一助教授らが、「酵母菌という安全の
確認されている菌」の表面に、吸着用途の特殊なタンパク質ができるように酵
母菌の遺伝子を組み替え、モリブデン酸イオン=レアメタルのモリブデンは廃
液など水中ではモリブデン酸イオン)と高い結合能力を持つタンパク質(ModE)
を細胞内に生成させ、

次に「ModE」を「細胞表面に移動する性質を持ったタンパク質」と結合させて
表面に浮き上がらせることで、モリブデン酸イオン吸着能を実現した。モリブ
デン以外のレアメタルも他のタンパク質を生成させることで実現できるそうで
す。
レアメタルは、半導体産業には不可欠であるため高価であり、排水などからの
安価な回収が望まれている。

└──────────(200706152217)

┌──────────「日刊工業新聞、2007.06.12(火)」

高分子ゲルを使う有害な重金属除去技術を、近畿大学産業理工学部の西田哲明
准教授と九州大学大学院の原一広教授が確立したそうです。

工場廃液や土壌中の重金属イオンをゲルによって吸着した後、ゲルの水分を蒸
発させることで重金属を回収できるので、再利用することができる。ゲルだけ
を使って処理できる為、高額な廃液処分費が浮くので環境に優しい。

同ゲルは、化学糊などの市販の試薬に、カルボキシル基やスルホン酸基などを
含む特殊な試薬を固定化したものだそうです。それを使い、ニッケルやカドミ
ウムなどの有害重金属を繰り返し吸脱着することができる。

具体的には、工場などの廃液に同ゲルを混入するだけ。ゲルは廃液中で重金属
を回収し、沈殿して水と分離する。沈殿したゲルを回収してそれを乾燥させれ
ば、重金属を「ほぼ100%取り出せる」(原一広教授の言)そうです。

ゲルに調合する試薬の割合を変えることで回収する金属イオンや油脂=油脂も
吸着できる)の種類をコントロールできる。これを使って、中国などの河川・
湖沼(現状)に沈殿する重金属イオン(+と−の両方に対応)を回収できる。他に
も沢山あります。

日本でも、メッキ工場などの有害重金属汚泥は、脱水処理をしてから多くは埋
め立て処分場へ搬送して埋め立てられているが、同ゲルは、これらのコストを
ほとんどゼロにする。ゲルは北九州TLO=北九州産業学術推進機構)から特
許出願済みだそうです。

└──────────「200706122349」

┌──────────「日刊工業新聞、2006.09.28(木)」

下水処理場の排水汚泥を有用石油系物質に転換することに成功したそうです。

今までは、下記にあるように、HD-1という細菌が石油を作り出すことは知って
いましたが、排水汚泥からアセトンを作り出すというのは一石二鳥のやり方で
すね。北海道大学の増田隆夫教授らが、酸化ジルコニウムを担持した酸化鉄触
媒で、ある条件下で連続的にアセトンが生成できることを実験的に確かめまし
た。

└──────────「200910012045」
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┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」

「中国などの河川・湖沼(現状)に沈殿する重金属イオン(+と−の両方に対応)
を回収できる」ーーー素晴らしいッ!!さすが我がニッポン!!これで重金属
汚染の輸入食品から日本人も救われる!!

ーーーしかし、この技術を上手に活用して、日本の国益に適うように使って、
双方に幸せをもたらすようにできる政治家や企業家が、有りや無しやーーー

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