「国際戦略コラム」No.2432より転載 ―― by Fさん
☆ 次世代産業は江戸時代から探せ2 ――――― 転載 2006/09/06
      ――「国際戦略コラム」No.2432号掲載 2006/08/20
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┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」

先週に引き続き、元気が湧いてくるような記事の続編をお届けします!

2006/08/20 発行の「国際戦略コラム NO.2432」から転載させて頂きました。

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┏━━━━━━━━━━「転載記事ここから」

今回は本草学について。

本草学は、今の植物学、動物学などの自然の文物を分類整理する博物学である
が、中国の漢方を体系化した明の李時珍の「本草学綱目」が、日本に江戸時代
初期(1607年)にもたらされた。この書は自然観に裏打けがあるという点で
科学性があった。

この研究を通じて、貝原益軒は日本の植物を中心にした「大和本草」を表し、
自らの観察経験から分類していた。日本の博物学の確立への先駆けになった。

江戸時代中期以後の幕府諸藩の殖産興業政策が、この博物学から生み出される
換金作物の採集や栽培などの実地の知識や技術を必要としていたために、隆盛
になる。

幕府諸藩から求められる産業振興策として、朝鮮人参の栽培を可能にしたのが
田村藍水であり、この栽培は中国や朝鮮でもできていなかった。日本の特徴は
アマチア本草家が多数生まれて、研究会や情報交換が盛んに行われていたこと
だ。薬品会や物産会といわれる催し物である。

その成果として、小野蘭山の「本草綱目啓蒙」や岩崎潅園「本草図譜」ができ
る。日本の本草学は体系への志向が弱かったが、自然物の観察の知識集積とし
ては大きな成果を挙げていた。

一番の有名人平賀源内も本草学の大家で、その姿勢が自然の徹底的な観察にあ
る。この徹底的な観察で、電気などを源内は西洋書から知ることになる。その
観察する道具が有名な品々になっているのですね。それと薬品会を始める。こ
れが博物学へと展開していく。

この本草学は、各種の作物の品種改良を引き起こして、その地方特有な品種改
良により、米やその他の作物の収穫高や質を高めた。換金作物の種類なども増
えている。都市では園芸が盛んになるが、それもこの本草学の展開による。特
に水稲の品種改良は目覚しいものがあった。

農業技術の発展は近世農書の種類でわかる。農業労働論・品種論・農業気象論
・土壌論・肥料論・農具論・防虫論など多様な農業技術が扱われている。江戸
時代は適地適種の考え方であり、現在の75%程度の収穫を上げている。しか
し、豊凶の差を緩和する危険分散に重点を置いた品種を選択している結果で、
多収穫品種を選んでいなくてもこういうことになるのは驚異的だ。

明治以後、多額の費用をかけ品種改良をして、化学肥料などのお金をかけて、
かつ豊凶の差を緩和するとは考えていないのに、この程度の差しかない。江戸
時代は農薬も化学肥料も無いのにこれだけの生産を可能にしたのだ。江戸時代
の品種改良の成果ですね。

現在、不耕作自然農法を行っている農家の収穫量は、現代農業をしている農家
の収穫量とほとんど変わらないレベルにあるという。江戸時代の農家は藁の多
い米を作付けしたが、現在は藁の商品価値が無いために、米自体の収穫量と味
に力点を置いていることと、藁を収穫後、田んぼに戻している。この藁の腐敗
が栄養になっているようだ。

江戸時代、江戸の近郊農家もやはり大根、なす、小松菜などの生鮮野菜を専作
していたり、植木類の栽培や草花の種苗を専門に扱ったりしていた。盆栽や花
木の栽培や観賞を都市の市民が鑑賞するようになり、この部分の品種改良も行
われた。

このように日本人の遺伝子には、自然の観察を行い、品種改良や農法の改良を
地道に行う気質があり、それを趣味としているような人が多いのでしょうね。

私の友達にランの栽培を趣味にしている人がいますが、趣味としては大変な金
と時間を掛けていますね。どうも団塊の世代が退職すると時間ができて、この
ような趣味に走る人たちも大勢出現するのでしょうね。

不耕作自然農業は、化学肥料、農薬やエネルギーをほんとんど使わない農業形
態であり、かつ人力も使っていない。コストがほとんど掛からない農業になっ
ている。日本の気候が温暖化して、関東地方も亜熱帯圏になり、農業形態は相
当変化すると思うが、この温暖化をうまく使うと、低コストでできる農業が可
能になるような予感がする。

そして、今後予想される石油価格の高騰で、再度材料革命が起きることが明確
になっている。この時、ジェミリ−ナ等の成長の早い木を生育して、その木か
らエタノールや紙を作ることになるのでしょうね。

ジェミリ−ナは3〜4年で人の背丈程度に成る。ユーカリやアカシアは8年ぐ
らいかかる。材料革命は大きなビジネスチャンスになると感じている。今、石
油の高騰で一大チャンスが訪れようとしている。

エタノールを作るには、発酵という過程が必要であるが、この発酵菌を上手に
使っているのが日本の江戸時代ですね。次回は発酵に焦点を合わせて検証しま
しょう。

カナダや米国の森林も、後10年すると無くなる可能性があり、日本の森林を
再度、生産拠点にしていく必要がある。森林国家日本の復活が近い。

この栽培を手助けするビジネスや、品種改良した種を販売するなどのビジネス
などが考えられるように感じる。

┗━━━━━━━━━━「転載記事ここまで」

                           = つづく =
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