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中国レポート ―――――――――― by 平野信幸さん
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☆ 中小企業の中国進出(2) ―――――――――――― 2004/11/10
2004年9月、中小企業の技術振興に関る財団法人の要請により、「日本の
中小企業の中国進出」における「中国の経済状況と中国進出に際する留意点」
に関して情報交換を行いました。
要請に際しまして「事前の質問」があり、また小職の中国進出実体験に基づい
た所見を述べました。その懇談内容を「中国レポート」として連載致します。
<質問事項>
1−中国の現在の経済や社会の状況および今後の動向。
2−中国側からみて、日本企業(特に中小企業)に対するご意見。
3−日本の中小企業が今後中国に進出しようと思う場合の留意すべき点。
4−日本の中小企業が中国と商取引する場合の留意点。
5−その他、ご意見があればなんでも。
<質問に対する回答>
―――― 3.日本の中小企業が今後中国に進出しようと思う場合
留意すべき点
僅かながら光が見えてきた日本の経済情勢ではありますが、将来の展望に楽観
出来る状況にはまだ程遠い現状ではないでしょうか。毎日のように報道される
中国の将来に期待し、これから中国進出を検討する日本の中小企業におきまし
ては、「出たくてもその手懸りもなく、出るに出られない」というのが、中小
企業経営者の偽らざる本音ではないでしょうか。
このような現状において、社会情勢の勢いに乗り社運を賭けて中国進出を決行
する企業にとって、中国は「魔界に等しい」といえます。進出後、予想もしな
かった難問によって一度狂いだした歯車は、法律制度や習慣の違いによって相
乗的な渦となり、経営者を引きずり込み飲み込んでしまうでしょう。
その要因の殆どは、「曖昧な目的と事業遂行に関る情報収集不足」によるもの
であります。
事業基盤が脆弱な中小企業にとって、中国進出の失敗は本体の事業存続を左右
する問題とも成り兼ねません。中国進出への決断は、過剰と思うほどの情報の
収集を行い、明確な目的達成のために実現可能な計画を立案し、様々なリスク
を勘案して、目的達成に相応しい人材を投入して、決断することが肝要です。
情報収集に際しては、必ず複数のルートから行うことが、「絶対条件とするこ
と」が、必要です。日本人は一般的に、良くも悪くも「お人好し」が多く、最
初に接触したルート(紹介者・コンサルタント等)を過度に信頼する傾向にあ
ります。
内緒で別の人から情報収集を行うと「裏切り行為」をしているような「うしろ
めたさ」を感じるためです。
(一般論ですが、中国人や中国通の日本人は、都合の悪い情報は遭えて出した
りしません。)
昨年より違法開発区の問題が浮上し、6741ヶ所の開発区の内、4735ヶ
所(約70%)の閉鎖が行われました。その総面積は、24100平方キロにも
及びます。これは地方政府の違法な乱開発があり、中国進出に関しては、様々
優遇策や特別待遇などの提案を受けて、安易な決定をすべきではありません。
地方政府の法外な好条件の約束は、将来の障害になることも懸念されます。
開発区の統合、昨年来の電力不足問題など、中国情報は現地のタイムリーな生
の情報が重要で、日本企業の中国進出には、常に現地との情報交換を継続する
必要があります。
中小企業の中国進出は、中国における経営の実態を体験している現役の経営者
の助言を求め、計画の規模によって、委託生産や日−日合弁(中国進出を果た
している企業との事業)から中国進出を行い、段階的に投資を行うのも、リス
ク回避の有効な方法と思います。
人材流出、技術流出、著作権の侵害等、中国事業では多くの問題を指摘されま
すが、このようなことは中国に限ったことではなく、過去の日本でもあったこ
とで、殊更に問題視すべきではないと思います。
日本企業からの依頼で、中国製品の調査や受託生産などの事業に携わることも
ありますが、一部の企業では品質も安定し生産が軌道に乗ると、別のルートや
自社での調達に切り替えて、それまでの過程において提供した製造・管理ノウ
ハウを盗用する所もあります。
中国特有の問題解決ノウハウは、著作権等の法律に守られている訳ではないた
めに、法的な問題はありませんが、これらの行為は道義的には許されないこと
ではないでしょうか。中国の不正義を問題にするならば、日本企業の道義的問
題も同じように非難されるべきと感じます。
―――― 雑感・故郷長崎紀行
中国は、10月1日から7日まで、国慶節の連休があります。
この連休を利用して、8月の社員旅行で感じた「大切なものを置き忘れて来た
自分」を探しに帰郷しました。私の故郷は長崎の平戸で、中国の歴史的英雄で
ある「鄭成功」の生誕の地も近い所にあります。
父は19歳で招集され、2年余の間中国に一兵卒として赴任しておりました。
終戦は江蘇省の連雲で迎えたようです。戦時中の体験は理不尽なことも多く、
「南京虐殺や従軍慰安婦問題」にも、自分自身の実体験から独自の視点がある
ようですが多くを語ろうとはしません。
復員後は、家業(農業)を継ぎ、時の政府の要請に応えて農産物の増産に勤め、
主な作物である米は、供出米としてその多くを政府に納め(農業協同組合制度
に組み込まれた強制的制度)、自分自身の経験が活かせる時代になった時には
米余りの「減反政策」によって自由な農業も出来なくなり、代替作物に選んだ
ミカンでは、「オレンジの自由化」によって将来の夢を無くし、猫の目のよう
に変わる政府の農業政策に翻弄されたようです。
それでも「恨み辛み」を口にしない、それが「自然の風雨と共に過ごして来た
人間」に、相応しい生き方なのかもしれません。
現在の稲作は、8月末に刈り入れが行われる早稲と、9月中旬、10月始めと
3期に分かれた栽培が行われています。今年の稲作は、台風や雨天の影響によ
り、早稲は豊作で9月物は普通、10月の刈り入れをしたものは不作と、明暗
が分かれたそうです。
農業は、長く受け継がれた教えと経験を駆使しても、自然(天候)の前には全く
の無力で、「不作を嘆かず、豊作に驕らず」、それが「自然を相手にする者の
生き方であり、文化である。」、その事を痛切に感じた帰郷でした。
作物の出来、不出来に関らず、「自然に畏敬の念を持って感謝し、妬みや恨み
を隠して忍耐を常として生きる」、自然と共に生きていくには、他の選択肢が
ないことも現実なのでしょう。
「天にも、地にも、水にも、多くの神を宿し、常に感謝と祈りを忘れない」、
経済的には決して豊かとはいえない土地ですが、「連綿と続いてきた、感謝の
文化」を思い起こさせられ、「自分が失った何かを見た」思いをしました。
= この稿おわり =
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┃ ┃ この記事にお便りを頂きました。
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┌──────────「気分は情報無限さん」
中国ビジネスに関する話は難しくて理解出来ませんでしたが、中国現地で悪い
事をする日本企業が多いのはよく分かりました。
最近、急速に日本の治安も悪化していて「外国人犯罪者」が目の敵にされてい
るようですが、覆面をして片言の日本語を使い「外国人」の振りをする「日本
人犯罪者」が多いらしいです。
日本人は「真面目」で「礼儀正しい」と思われているようですが、これは「世
間の目」を意識した「同調圧力」によるところが大きいと思われますので「習
慣」の違いと認識したほうが良さそうですね。
それから、19歳で出征されたお父様の話には申し上げる言葉もありません。
この様な方々の苦労のおかげで今の我々の生活があるのだと強く感じました。
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◆ご案内です。
1.11月16〜18日、磁性材料・小型モーター展示会に出展します。
展示会場:上海光大会展中心
2.Walker China (9月号,41P)に弊社の記事が記載されました。
http://www.shwalker.com/china/company/200409/index_02.html
3.News Week(日本版<上海特集>10月6号,61P)に、小職の記事が記載されま
した。
4.通話料無料のIP電話事業(Hot-Line)を支援することになりました。
事業名 :IP Hot-Line , IPホットライン
形式 :アダプター方式
環境 :ADSL回線を使用
回線 :TEL・FAXの2回線内蔵
費用 :250元/月・回線(リース契約ではありません)
通話料 :ホットライン間は通話無料(無制限)
国際回線(日本本社−中国工場間)も無料
一般回線への接続可能(通常の20〜50%)
機器費用:中国(無償提供)、日本(有償)
電話番号:5桁(50000〜59999)選択可能
外線接続:日本・中国とも、通常の電話番号で接続可能
――音声は通常の国際回線電話と、遜色はありません。
――問い合わせ先 hl001jp@yahoo.co.jp
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上海平野(瑞穂)磁気有限公司
平野 信幸
mail: shhirano2001@yahoo.co.jp
HP : http://www.shmagtec.net/
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