宜興どたばた珍道中 ――――――― by ぱたり路さん
☆ 宜興どたばた珍道中(2) ―――――――――――― 2003/04/18
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│江蘇省宜興市は、上海から約200キロ。太湖の西側に位置しています。
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さてタクシーが止まったのは蜀鎮公園路のとある工房、奥様が陶作し旦那様が
篆刻されるという分業作業をされていました。タクシーの運ちゃんが話をして
くれたとはいえお仕事の邪魔をする訳で「見学させて頂いても良いですか?」
とお聞きしたところお二人とも快く「ゆっくり見ていってください」と言って
くださいました。

普段は5つぐらい同時進行で作られるそうですが、私が見学しているので1つ
だけで最初から作って頂くこととなりました。

最初道具の説明を受け、次に土の説明を受けました。本当に通訳の方と一緒に
行って良かったです。この詳しい説明は、中国語のさっぱりわからない自分で
は理解できなかったでしょうから(^^;)

まず粘度の固まりを、小さな小槌の様なもので叩いて伸ばしていきます。これ
が本当に均等な厚さの長い板になって行く様子は、さすが熟練の技術と感心い
たしました。私は轆轤でも使って作るのかなと思っていたのですが粘土の板を
シャモジのような道具を使って叩きながら整形していくのです。

最初作った粘度の板を丸く繋げ土管のようにした後、例のシャモジでぱしぱし
叩きながら球のような形に整形してゆき、ある程度形が出来ったところで型に
入れて完全に形を整えます。

--ということは、これは手作りでありながら量産品でもあるわけですね、俗に
いう作家ものの一品ものではないわけです・・・まあ、そんなものが我が輩の
薄い財布で買えるワケは無いのですが....--

それでも、その型に入れる前に既にその型とほぼ同じ形になっていたのはびっ
くりしましたが・・・
見学中も、ご主人からいろんな紫砂陶器の本や、ご自身が載っておられる本を
見せて頂き、いろいろお話を伺わせて頂きました。

そうこうしているうちに、そろそろ本体ができあがってきます。そのあと、底
と蓋まわりを作り、次いで注ぎ口と取っ手を作ります。柔らかく溶いた土液を
接着剤のようにして接着し、その後ヘラと指先で形を整えていきます。

書くと簡単なように見えますが、ここまででも約2時間かかる作業です。
しかも、玄関先にタクシーを待たせていた私たちのために、奥さんは全く休ま
ずノンストップで作って頂いたのでした。そしてできあがったら落款を押し、
ご主人が篆刻されるようです。
夜の11時まで仕事をしても、1日5個がやっとだそうです。

ワシらはお二人に深くお礼を申し上げ、作品を3つほど買わせて頂きました。
写真入りの鑑定書(?)付きです。彼の名前は、工芸美術師「王 利君」とおっ
しゃるそうです。

本当は、もっとゆっくりお話ししたかったのですが、この時点で3時半を回っ
ており、上海行きのバスはこの時点でOUT!次善の策は宜興バスターミナル
から無錫までバスで移動し、無錫から火車で上海へ戻るということなんですが
タクシーの運ちゃんが言うには、4時半の宜興バスターミナル発が無錫行きの
最終らしい・・・これで博物館行きはパー決定!

まあしかし、王さんの工房を見せて頂いたので、それだけで今回は充分としな
ければ・・・やはり、1日で宜興往復というのは無謀だったかも・・・
王さんご夫婦へのお礼もそこそこにタクシーぶっ飛ばして、とりあえず友人達
用のおみやげの茶壺を買うために紫砂城へ。ずらっと並んだお店の一軒に飛び
込み、慌てふためきつつ10個近く買いまくって、

--急いでたから、あんまり値引き交渉できませんでした。例の買わない振りし
てフェイントかける戦法なんか使う暇もないし・・・アテンドの何ちゃんがと
りあえず交渉してくれましたが結構高く買っているかもしれません。--

ふたたびタクシーに飛び乗り、宜興バスターミナルへ。ここで4時25分・・
まだ、朝飯喰ってから何も喰ってません!ターミナルへ着いて何ちゃんに
「ねえねえ、お腹減ったでしょ?なにか食べようか?」って言ったら
「なにを言ってるんですか!これに乗れなかったら上海へ帰れませんよ!!」
と凄く焦ってる様子・・・でも、ワシお腹減ってんねんけど・・・
とりあえずバスのチケットは買えた様子。(片道12元)

ワシ「何ちゃん、俺オシッコしたい・・・」
何ち「ごめんなさい!もうバスがでるので我慢してください!」
ワシ「・・・・はい・・・・・」
まあ、どうしても我慢できねー訳じゃねーから、無錫についてからしよっと。

ホントはお腹減りまくってるし、上海ではまったく見なかったけど、こっちで
はやたら走ってる三輪軽自動車と、巨大な耕耘機の後ろにトラックのキャビン
がついた奴の写真も撮りたい。
でも時間がない・・・・トイレにも行かせてもらえない・・・あぅ・・・

--三輪軽自動車がなかなか可愛いんですよ。何故かほとんどピンク色で、大概
リヤゲートのところに福のシールが貼ってある。リヤは普通に2輪あるけど、
フロントは1輪。これに初代アルトみたいなボディが載ってます。あれカーブ
でコケへんのかなあ?マジであれ欲しい・・日本で乗りたい〜--
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│「(^^) OJIN です(^^)」:このページ  にあるヤツと同じかしら?
│ http://chinachips.fc2web.com/02aruite/310.html
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さて今度のバスはかなり小さいマイクロバスです。香港の小バスよりは大きい
けど、20人ぐらい乗ったらもう一杯です。かなり古くてぼろくて凄く揺れる
上に、すきま風まで入ってきます。
--窓がガラスじゃなくてアクリルで、しかも立て付けが悪いんですわ--

これがまた結構寒くて、溜まりまくった膀胱を刺激してくれます。それでも..
最初の30分は景色を見る余裕もあったのですが、日も暮れて夜のとばりが辺
りを包むと、見るものもなくなるので..全神経が下半身に集中します・・・・
隣の何ちゃんは、なにも知らずに居眠りしてます・・・
またこのバスが..宜興で勤めてる人たちを、途中で何回も停まって降ろすので
遅々として進まんのよ・・・

既に膀胱の中はエネルギー充填120%!いつ波動砲が暴発してもおかしくな
い生理状態・・・日本でなら運ちゃんの首を絞めてでもバスを止めて放出しま
すがここは中国・・・耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ばねば・・・・
日本男児が..うら若き可憐な中国女性に「しっこ漏れそう」とは死んでも言え
んではないですかッッッッッ!!・・・イヤでもこのままでは死ぬかも・・・

結局バスが無錫へ着いたのは7時過ぎ・・・なにが近いやねん!!1時間半も
掛かったやないか・・・とっ、とりあえずトイレに行きたいのに、何ちゃんは
切符売り場に突進していく!!
「何ちゃん・・・あ、あの、トッ、トイレ行きたいんすけど・・・」
「切符買ってからです!!買えないと上海へ帰れませんよ!!」
「もうこの際帰れなくっても良いから、お・おしっこ〜〜〜〜」
「だめ!!」
「鬼・・・」

直近の19:35発はほぼソールドらしい。どうしようかと考えてるとダフ屋
が寄ってきて「25元の切符32元でどう、2枚あるよ!」
口銭7元かよ・・・一枚百円じゃあ大した儲けでねーだろって何ちゃんに聞い
たら、こいつらそこいらの親父より稼ぐらしい・・・とりあえず200円UP
で上海に帰れるならと、皺だらけの切符を親父からもぎ取って、、、、
トイレにダ〜〜〜〜ッシュ!!
ふんとにマジでちびるかと思ったよ!!

待合室で、ようやくお昼ご飯(どこが昼や・・・)を..夜食べる・・・
下の売店でブタマン買ってきて、早速ホオバッタら..アンマンやった・・・
ブタマンと信じて食らいついて実はアンマンやったから、これは悲しいもんが
ありますなあ。アンマンも嫌いじゃないけど..
体中がブタマンと信じて疑わんかったもんなあぁぁ..。

で、二階建ての列車に乗って、なんとか9時前に上海に着きました。
--何故9時に拘ったかというとですね、通訳の何ちゃんの門限が9時だったか
らなんですねえ....--

そんなわけで、駆け足の宜興茶壺の旅でしたが、結局、博物館にも行けなかっ
たし有名陶芸作家の作品も見れなかったけど、それなりに有意義な旅でした。
次回は、少なくとも3日ぐらい用意して行きたいもんです。
次回は、あの巨大耕耘機トラックと軽乗用三輪車もチェックしたいっすね。

                           = おわり =
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紫砂陶器(ツー シャー タオ チー):
http://members.tripod.co.jp/yamashina/sperio/isinj.htm
http://www.117.ne.jp/~yymmdd/yixing.htm

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