神農さんの中国紀行記 ――― by 群馬の神農さん
☆ 上海駆け抜け雑記帳(2) ―――――――――――― 2002/12/20

―――― 三日目(続き)。淮海路―買物と散策。

淮海路では、伊勢丹の駐車場にバスを止めて散策開始。
やはり、すざましいまでの人ごみに、一団となって移動を始める。

最後尾になって落ちこぼれに気をつけながら進み、淮海中路が上に自動車道の
高架と交わる道(重慶中路か?)の横断歩道をわたった最初の大履=高いビル)
に入った。

いろいろなテナントが店を出している。
主にファッション関係のブランド店が並んでいる。
東京以上の店構えである。

やがて何人かが一軒の店で品定めを始めた。
皆三々五々、ウィンドウショッピングで散らばっていく・・・。
こうなると、男たちは全くの手持ち無沙汰である。

一番若手のK子ちゃんは、チャイナドレス風のサテンのドレスが気に入ったよ
うで、試着してみてお買い上げ決定。
これだけでも、決まるまでにはゆうに4、50分かかっている。
夫婦で参加した3組の亭主共も、すっかりあきらめ顔。
トイレ休憩しても、なお時間が余る。

さあて、そろそろ引きあげようかという時になって、
点呼をして数えてみると二人足らない!!

「オーイ、あの二人どこへ行ったか知らない?」
誰も見ていない。
「そうだ、確かふたりで二階のトイレに行ったきり降りてきてない・・」
と気がついた。

急いでエスカレーターに乗り、2階のテナントを順番に搜す。
一番奥のほうの店で品定めをしている二人を発見。
「急いで、急いで・・・」
と催促。
「先生、、、買おうかと思って丁度良いところだったに・・・・」
と恨めしそうだったが、それを待っていると日が暮れる。

逆方向に戻り「花園飯店」に行くという。
何ヶ所も交差点を渡る心配もあるし、何処かへ引っかかって迷子の心配もしな
ければならない。
渋谷・新宿以上の人ごみの中をとにかく移動開始。

案の定、何人かのオバタリアンとその娘たちが、ジーンズやカジュアルなもの
を売っている店へ入り込み、品定めがしたいと言い出した。
「この先の○○食品店に皆行ってるから、買い物が済んだら来てね・・・」
と若手のОさんに行き先のメモを渡し、残りの人たちは数十メートル先に移動
して買い物を始めた。

かなり時間が経過しても別働隊は中々戻って来ない。
少々心配になって来たところで、さらに男性陣が酒を買うべく、また少し先の
店に移動。
場所が変わると前に渡したメモが役に立たなくなるので、
先ほどのジーンズショップへ走る。

行ってみると、まだ物色の最中で、一人は試着室に入っているという。
新しい移動先のメモを渡し、しばらく待っていたが、埒があきそうにないの
で、又戻って帰りを待つことにする。
待つことしばし、やっと合流して再び移動開始。

交差点を渡るたびに神経を使う。
地元の人たちは赤信号を待ちきれず、歩行者が車道の方へはみ出して行き、
段々車道が狭くなっていくのだが、また車も狭くなったところをコトも無げに
猛スピードで通過して行きハラハラさせられる。
スキあらば赤信号を渡る人もいる。

「あっ、○○さーん、、、そこは横断歩道のマークがあっても、右折車が通る
ことろだから下へ降りちゃダメーーーッ、歩道の段の上へ戻ってエーーーッ」
と叫ばなければならない。

いくらオバタリアンでも、中国では「赤信号みんなで渡ればコワクない」
は通用しない。
100%青信号で渡っていても、突っ込んでくる車がある。
青信号で一団となって渡りたいのだが、中にはノンビリなのかスローモーなの
か、悠然と渡るオバさんもいて、信号の切り替わりに神経を使う。

何度かそんな思いを繰り返しながら、映画館の角をまがり、「花園飯店」への
並木道が見えて来て、ホッとする。
ロビーの喫茶店の一角に陣取り、さすがに疲れたのか中年組みはイスに腰掛け
一休みという感じだが、元気なオバタリアンたちは三越の店内へ散って行っ
た。
店内の張り紙は「ジャイアンツ優勝セール」一色である。
「アホクサ、上海くんだりまで来てジャイアンツでもなかろうが・・・」
と思うが、N子さんなどは「いいもの買っちゃった!!」と喜んでいたから、
優勝のご利益も霊験あらたかのようである。

晩餐予定の、奉賢路にある「天天旺茶宴館」へ向かう途中
「ピーポー、ピーポー」とライトを点滅させた救急車が後から来る。
しかし、バスの運転手は一向に徐行も停車もする気配がない。
まわりのトラックもタクシーも同様、全然気にしている様子はない。

むしろ、近づいてくる救急車に抜かれまい?と、バスの運ちゃんはスピードを
上げる。
「オイオイこんなんでいいの?」と思うが、他の車も同じような感じで、立ち
往生しているのはむしろ救急車のようである。
かなりの距離を伴走しながら過ぎた。

やっと隙間が出来て救急車は、車のあいだを縫って通り過ぎて行った。
「やれ、やれ、これじゃ助かる急患も中国じゃ助からんかもネーーー」
などと云いながら、よくも悪くも上海の競争社会を垣間見た感がする。

―――― 四日目。帰国の朝。

「国際飯店」脇からバスは出発した。
が、間もなく停車??
「ブーッ、ブーッ」とけたたましく警笛を鳴らし始めた。

ビルの谷間の、余り広くない路上に、一台の荷車がはみ出していてバスは通る
事ができない。
運転手は一層けたたましく警笛を鳴らすが、荷車のお兄ちゃんはなにやら一心
不乱に荷物の布地を数えている。
全く耳に入らないのか移動する素振りもない。

業を煮やした運転手が降りようと腰を浮かしかけたとき、自転車を押して通り
かかった一人の老人が、件の兄ちゃんに話し掛けた。
それでようやく気がついたのか悠然と移動を開始、道が開けられた。

この成り行きを、バスの中の一同は固唾を飲んで見学していたが、皆の感想は
さまざま。
上海生まれの女医さん、黄先生が
「みなさーん!気功の練習で、皆さんもアノお兄ちゃんくらい集中できたらネ
ーーー。アノお兄ちゃんのほうが余程気功の達人ヨーーー」
と言われ、一同ショボン。

朝のラッシュ渋滞に巻き込まれ、時間を気にしながら浦東国際空港へとバスは
急ぐ。
空港の玄関に到着直前、車内が煙臭くなる!?
そして到着した途端、オーバーヒートで黒煙をあげた!!

もっと手前だったら、と
冷や汗のオマケまでついて無事機上の人となることができました。

いずれにしても直前のOJINさん、半日半華人さんの情報のお陰で、あのオ
バタリアン軍団を率いて、交通事故やスリ、かっぱらいの被害に遭遇すること
なく無事に帰ることが出来ました。

最後、南京路(歩行者天国)では自由行動(放し飼い)にして、全員無事ホテ
ルへ帰還できたのも奇跡のような気がします。
お二人に厚く御礼申し上げます。

ところで、同じ費用を払いながら、車中では江南の解説を「南船北馬」になぞ
らえ「寒山拾得」「呉越同舟」「臥薪嘗胆」の故事来歴を聞かせ、上海バンス
キングのロマンを語り、カラオケまでサービスしちゃった私。
は、、

いったい何しに上海へ行ったのでしょう??
                           = おわり =
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◇ (^^) OJIN です (^^)

天然自然のミネラルをタップリと含んだ“キパワーソルト”を製造販売してい
る神農さんの会社です。
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