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┃ 時事事象私見: ――――――――――――― by gosakuさん
☆ 靖国神社参拝と日中摩擦を抉る(前編) ―――――― 2005/02/11

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┃┃ コメントボードに頂きました感想┗━┛
┌──────────「今村慎一郎さん」

戦争は最も多くの多面性を有しているもののひとつであり、第2次世界大戦を
靖国神社と戦犯という、極めて限定された条件で、一方的な主張をすることに
違和感を覚える。私は、軍国主義であった帝国日本政府の首脳だけが政治犯だ
とは思ってはいない。
対アメリカでいえば、広島と長崎の二つの原爆投下や、大都市の無差別爆撃に
よる大量殺人を犯したトルーマンも第1級戦争犯罪人だと考えている。

東京裁判は、戦勝者が戦敗国を裁いた正当性のない裁判である。しかし、アメ
リカ国内や当時の連合国側から、トルーマンを戦犯だと考える者は少ない。
それは、真珠湾を奇襲攻撃した卑怯な日本を破り、世界を平和に導いた輝かし
いリーダーとして、この大戦で亡くなった自国の兵士に対して、トルーマンを
戦犯としたならば尊い命を失った意義を見いだせなくなるという庶民感情があ
る。これはアメリカ国内では、極めて説得力をもった考え方である。

しかし日本人に対しては、戦争に関与しない市民を無差別に大量に殺した事実
も存在している。靖国神社崇拝をする日本人も、英霊として日本の為に命を捧
げた人を祀るという思想や行為自体が、前述のアメリカと似ている。

確かに日本の為に戦ったのであろうが、戦う正当性が問われることを忘れてい
る。当時の世界は、欧米帝国主義の下、自国の利権を軍事弱国に対し剥き出し
搾取するなか、日本・ドイツ・イタリアが遅れてはみ出された状況下で第2次
世界大戦が起きたもので、決して日本だけがアジア諸国を侵略したわけではな
い。

この点は、中国を除き、大戦戦勝国に正当性があるものではない。しかし侵略
したのは日本ばかりではないのに、侵略被害国の中から、日本以外を避難する
事例が少ないのはなぜだろう?同じ後進国エリアであるアジアの一員の日本に
侵略されたから、欧米列強以上に憎しみが増すのだろうか?

対日戦争のアメリカの国内事情同様、日本には日本の国内事情があり、中国や
朝鮮や東南アジア諸国にも国内事情があるのは当然である。それに伴い、一つ
の事件の評価も、国によって分かれるのも当然である。戦争を起こした当時の
日本の首脳にも、欧米列強の趨勢からしようがなかった側面はあったにせよ、
日本が侵略した国に対して、そして、一般市民に対してひどいことをしたのは
事実である。

それは、トルーマンが原爆を落とし、一般市民を殺戮したことと大差ない。私
は、日本人として、侵略した国々の国民に対し真摯な反省を行わないかぎり、
靖国問題は理解が得られないだろうと考えている。

国内事情より優先するのは、被害国に対する配慮と、理解をしていただく努力
である。それを忘れて、大戦の正当性を主張するのは、原爆投下に対して何も
言えないと思うのは私だけであろうか?

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

今村慎一郎さんのご意見は至極ごもっともです、反論の余地はまったくありま
せん!

何故我々は戦争に負けたのか?事実を反省してみて、そうして誤っていた点は
今後、断じて繰り返さないようにしなければなりません。簡単に原因の根本的
なものを究考してみました。

この戦争の最も根本的な原因は、日本の国家の基本的理念が間違っていたとい
うことでしょう。換言すれば、日本が口先では万邦共栄というようなことを言
いながら、肚の中では日本だけ栄えるという日本本位の考え方をあらゆる国策
の指導理念にしておった。

すなわち、有無相通ずる自由通商主義ということをいつの間にか忘れて、日本
の国の利益のみを目的とする自給自足主義を大東亜共栄圏建設の名目で強行し
たという事が、今度の戦争が起った根本的な原因だと考えます。

元来、ペリーが浦賀にきて徳川三百年の夢を醒ましたときには、日本国民は見
るもの聞くもの皆ビックリするほど彼我の間に文化の差を発見し、一時は盲目
的な欧米心酔論者が横行した時代さえありました。その頃に、こんな強国を向
うにまわして戦争をしようなんて大それたことを考えた者は日本には一人もい
ませんでしたでしょう。

幸い我々の祖父にあたり、当時の日本の指導者の施政よろしきを得て、開国当
時はどう贔屓目に見ても、四等国以下の国力でしかなかったものが、次第次第
に三等国となり、二等国となり、ついに日清・日露の両戦役を終わると、一等
国の仲間に入ったと自負するに至り、さらに第一次欧州大戦に連合国側に参加
して勝利を占めると、もう押しも押されもせぬ世界の五大強国の一つとなった
のですが、この昇る旭のような日本の国運を寿いでいる、その一番得意な時代
に、今日の日本の禍根がその種を蒔かれたのです。

古人のいう「事を敗るは多く得意のときに因す」とはまさにこのことです。
すなわち、最初はこの小さな一等国が、どうして強大なる欧米の諸勢力の間に
介在して独立の存在を保って行き得るだろうかという事が、手一杯の目標だっ
たのです。
国運が伸びるにつれて、そういう消極的な目標では満足しきれなくなって、進
んで積極的に、日本の国が他の国のお世話にならないで、日本の国だけで立ち
行くことができるような、いわゆる自給自足の体制を取ろうという考え方が国
民の間に一般的に盛り上がってきました。

少なくとも軍部の指導者は、東亜十億に支配者たる位置は、日本国民に対して
天から授けられた任務であると自負するに至りました。この傾向が良かったか
悪かったか、ということは尚後世の歴史家の判断を待つ点があるかもしれませ
んが、日本の政治勢力を独占した軍部がこの目的を実現するためにとった手段
は非常に拙劣であり、いたずらに功を焦って九仞の功を一簣に欠くような結果
になったことは真に遺憾千万と言わざるを得ません。

日清・日露戦争までは、日本の軍部の指導者も事を起こす前には、非常な細心
の注意を払い、いわゆる薄氷を踏む思いで戦争に入ったのですから、その切り
上げ時についても戦争の始まる前から十二分に研究しておいて、少しでも早く
戦争を切り上げたいと念願しておりました。

日露戦争の時に中島久万吉男爵は桂太郎総理大臣の秘書官をしていましたが、
ある日、児玉源太郎大将が中島さんのところに来て「桂は忙しくて、桂と打ち
合わせをしておったのでは事務が遅れて困るから、君と直接、電報で打ち合わ
せよう」と言われ、桂さんと中島さんとの間に暗号電報をこしらえて、その写
しを、桂さんと中島さん児玉さんの三人が持つ事にして、新橋から発たれたの
です。

発たれたその日から盛んにその暗号電報を使って、戦争を止める何か具体的な
情報はないかと催促されたそうです。そうして、戦争終結の機会がつかみ得る
ならば、軍のほうは自分が全責任をもって取りまとめるから、そのほうは心配
しないで、すぐに講和に入ってくれと、度々言われたそうです。

また、金子堅太郎氏がルーズベルト大統領と懇意であるというので、日露戦争
に入る前から、予めルーズベルトのところに金子さんを派遣しておいて、戦争
を切り上げる機会を取り逃がさないように手配をしておいたということも有名
な外交的事実です。

つまり、一刻も早く戦争を切り上げるようとする努力を最初からしていたので
す。したがって、機至れりとみるや、いわゆる日比谷の焼き打ち事件というよ
うな犠牲を犯して、民間の強硬論を圧迫してまでも手際よく戦争を切り上げて
しまったのです。

これを、支那事変の最中は、せっかく到来した二度までの全面和平のチャンス
を、いたずらに思い上がって取り逃がした東条英機軍閥と、軍統制力の欠如と
比較すると、まさに天地雲泥の相違があります。

しかし、この東條軍閥の罪悪とか責任とか無能力とかいうことは、むしろ第二
義的な問題です。戦争の原因を深く突き詰めると、日本の勢力範囲内に戦争の
為に必要とするあらゆる物資を皆収めておかなければならないという日本本位
の自給自足主義が根本的なガンであることが分かります。
一度、この自給自足主義を肯定した以上は、他国の資源、領土を侵していくと
いう結果を招来することは、資源が不足している日本の行き方としては当然の
帰結といえるでしょう。

満州事件が突発し、それが支那事変へと発展し、さらに大東亜戦争へと進んで
いった経緯は、ちょうど、一定の鉄道のレールの上を急行列車が進んで行くよ
うなもので、一度ポイントを切り違えた以上は、その終点まで行き着いてしま
うことは必然のことであって、中途からこの列車を後戻りさせることはすこぶ
る困難です。

しかも、その鉄道の工事はすこぶる不十分なもので、ボルトやナットを打ち込
んでないようなところがたくさんあったのにも関わらず、無理にその上に急行
列車を走らせたものだから、ついに転覆してしまうような結果なったのです。

この、日本の国策決定の根本方針が間違っておったことが、今度の戦争が生ま
れた基本的原因でしょう。――東條軍閥は、この不幸な運命に拍車をかけたに
過ぎません。即ち大東亜共栄圏の思想を肯定したものは、ある意味で大なり小
なり戦争責任者であるといわなければならないでしょう。

└──────────
 
┌──────────「HAT さん」男性@五十代@自営業@福岡

今村慎一郎さんの「コメント」に対して、さらにそのコメントに対するGOSAKU
さんのコメントに対して申し上げます。

日本人(兵)が先次大戦中に行った(であろう。かも知れない。とみなされる)
「残虐行為」と、米国による広島、長崎への原爆投下と、それに先立つ東京を
中心とする住民大量殺戮を意図する無差別爆撃とを同列に論ずる。

あまつさえそれが「当然の報復」であるかのように主張、同意する考え方には
きわめて危険な意図を感じるのは、私一人でしょうか?

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

「HAT さん」への答復は、これまでコメントを頂いた方々への答復と重複する
部分が多く、あらためて答復するまでもないような気がしますので割愛させて
頂きます。―――これまでの僕のコメントをすべて読んで頂ければ、答えは出
ているのではないでしょうか。

└──────────
┌──────────「ミカの赤い服さん」

gosakuさん、お久しぶりです。

◆全く『このとおりだと思う』です。やっぱり「靖国問題」のあとは「領土問
題」でしょうね。そうなると、東京都の離島「南大東島(でした?)」が「島」
か「岩」かで、もめそうですね。
ぜひ石原東京都知事に頑張っていただいて、漁業を行って欲しいです。

〜〜〜〜〜 
野太郎さんが「ぼん」さんに回答なさっておられた「太陽電池で赤外線や紫外
線の入光量を制御する温室」は面白いお話でした。
ーー早く実現すればいいですね。 (*^_^*)

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

ミカの赤い服さんお久しぶりです。

今年から見る側に回って楽しませて頂いています。例によって、HAJIMEさんの
画像つきのユーモア溢れ奔放な“シンセン”レポートに目を輝かせ、野太郎さ
んの自由闊達な発想の妙に驚嘆しています。

隣国との領土問題は、ほんとに厄介な問題ですが、中国とは、順序として先ず
靖国問題を片付けなければなりませんね。、小泉さんは、今年も多分靖国神社
参拝に行くような気がします。行かなかったら国民感情がどうなるのか、中国
が嫌いな人が増え日中関係は益々悪化します。

首相は、年頭の記者会見で「私の靖国参拝については、適切に私自身が判断し
ていきたい」と述べています。しかし、適切な時期は殆どないのが実状です。

今年は、正月参拝を控えたことで、次の有力候補は春季例大祭になりますが、
4月は外交上微妙な時期となります。
3月末に開幕する愛・地球博で、5月19日に予定される中国の「ナショナル
デー」に合わせて温家宝首相を来日させたいという構想が日本政府内にありま
す。
4月に参拝すれば中国が反発し、来日そのものが立ち消えになるのは確実、仮
に来日が実現した後に参拝したら、今度は騙まし討ちの格好となり、より関係
が悪化することになります。

終戦60年にあたる今年の8月参拝は、更にハードルが高くなります。胡錦涛
主席は、昨年11月の小泉首相との会談で「来年は敏感な年だ」と指摘、15
日の記念日前後には、中国側の反日感情が高まることが予想されるだけに、こ
の時期の参拝は「火に油を注ぐ」結果になりかねません。

10月には靖国神社の秋季例大祭があり、首相参拝の選択肢となります。だが
直後の11月には、韓国でアジア太平洋経済協力会議首脳会議が行われる予定
で、中国首脳も参加します。開催国・韓国の反発も予想され、これまた外交上
決して好ましいタイミングではありません。

つまるところ、先の首相大平正芳さんが参拝のとき「他人がどう見るか、私の
気持ちでゆくのだから批判はその人に任せる」と明快に答弁したように、小泉
首相は他国の思惑なぞ気にせず信念に従って堂々と参拝して欲しいものです。

└──────────
┌──────────「ひできさん」

靖国参拝について、よく理解できずに中国の対応の意味が理解できませんでし
た。理解できない態度に意味を見出す僕は、中国は尖閣諸島の領有を主張した
いとの思惑が見え隠れしていると思います。

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

昨年3月に、中国人が尖閣諸島に不法侵犯したときには、さすがにアメリカも
我慢できず、国務省は「尖閣諸島は日本の統治下にある。安保条約第5条は日
本の施政の下にある領土に適用される。従って、安保条約第5条は尖閣諸島に
も適用される」と間髪いれず宣言し、尖閣諸島の日本領有権をはっきり認めて
います。

昭和53年に小平が来日した時「尖閣諸島の問題はとても厄介だから、後代
の頭のいい、若い人たちに解決を委ねましょう」と言い、お人好しの日本側は
「さすが大人、中国人の知恵」ともてはやしまいましたが、今やEEZ(日本
の排他的経済水域)だけでなく、津軽海峡にまで中国は軍艦を派遣し「調査」
をしている。ーーなのにそれを日本のマスコミはほとんど報じていません。

日本側がゆるゆると中国外務省に抗議すると「あれは軍がやっていることで、
我々政府は関知していません」と、まるで戦前の軍閥時代の二重政府のように
“とぼけ”ています。
そこで日本の外務省が「はい、そうですか」と帰ってくるだけとは情けない!

中国海軍は、高性能の潜水艦をロシアから購入し急速な増強を図っています。
2010年代になると、日本近海はかつてのソ連原潜以上に、中国の潜水艦が
ひしめくようになるかもしれません。この海軍力を、先ずは台湾に誇示するこ
とよって威嚇してくるでしょう。日本は、中国と軍備拡張競争しても意味があ
りませんが、しかし、ーー国土を護るのは国家としての最低必須条件です。

私見としては、尖閣諸島の防衛同様に、中国に対しては、日本はもっと確かに
アメリカを自分たちのほうに巻き込むべきです。ソ連の原潜の脅威が低下した
今、P3C(対戦哨戒機)をこれ以上購入しても意味がないと思いますが、戦わ
ずして勝つ「孫子の兵法」に測るべきでしょう。

└──────────
┌──────────「lonsome carboyさん」

どこの国でも、国の礎となった人々に尊敬と哀悼の念を捧げるのは当然の事で
ある。できれば、石原都知事の言うように、今生陛下参拝の復活を望む。

「戦犯」だけに罪をなすりつけることで免罪符を手に入れたと思い、自分だけ
が善人面して憚らない国内の自称「平和主義者」達は自己満足しているだけの
偽善者であり、恥を知らない卑怯者である。

中国・韓国に至っては、己の正当化や歴史の歪曲の為の格好の「手段」であり
「憎悪の対象」であり、靖国神社に対する無知と偏見がある。外務省も、それ
らの顔色を窺ってばかりいないで、ブッシュ大統領やプーチン大統領など世界
の指導者たちの来日の際に、堂々と靖国参拝をさせればよい。

ーーそれによって、この奇妙な論争は自然に消滅していくであろう。

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

「公式」とか「8月15日」といった形式に拘らず、総理には羽織袴・モーニ
ングでなくともいい、もっと自然な形で、一年に一度といわず、二度でも三度
でも靖国を訪れ英霊の前に手を合わせて頂きたい、と思うのは僕ひとりでしょ
うか?
中国に対しては、お互いの文化を尊重し合うということが大事だと思います。

日本では昔から、死をもって罪を償うということが行われてきました。武士は
切腹によって恥を雪ぐ、亡くなられた方については、もう罪を問わない、責め
ないというのが日本人の美徳でしょう。それが理解されなかったら話はずっと
平行線のままですが、----我々も中国の文化を理解するよう努めるべきですが
----日本文化の根底は、相手にも納得してもらわなければなりません。

└──────────
┌──────────「青木治人さん」

事実を、明快で正確な論展開で説明しておられ、時宜を得たご主張と賛同いた
します。―――願わくばより多くの人々が、思い込まされてきた間違った認識
を速やかに改めて、今後も、まやかしや脅しに乗らぬ、史実に基づいた正しい
認識を保持してほしいものです。

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

かつて、中国共産党の官営英字新聞チャイナ・ディリーは、社説で「靖国神社
はあの悪名高い東条英機を含む合計1千人以上のA級戦犯とB級戦犯とを祀っ
ており、普通の信仰の場所ではない」「日本軍国主義と拡張主義の象徴であり
日本の侵略を想起させる」と書いています。彼らからすれば、A級戦犯もB級
戦犯も同じなわけです。
もし、A級戦犯を外しても「ではB級はどうする」という論理になります。

以前にも述べましたが、当時の村山首相が「アジア近隣諸国に対して、過去の
一時期、誤った国策にもとづく植民地支配と侵略を行い、計り知れない惨害と
苦痛を強いた」という謝罪談話を発表していますが、中国は全くマトモには受
け止めていません。
「国会決議をしなかったではないか」「表現が十分でない」と一蹴して、相も
変わらず中国の一般国民には何も知らせず、「日本は謝罪していない」と繰り
返しています。

戦後の日中関係を顧みれば、歴史をめぐる摩擦では常にまず最初に絶対正義、
絶対不変とされる中国側の歴史認識が厳存してきました。そして日本側が中国
の歴史認識とホンの少しでも異なる史実認定や解釈を唱えると、中国は猛反発
し、日本側の一部にもそれに同調する動きが起きて、両国関係が激しく揺れる
というパターンが続いてきました。

中国側の歴史認識はいつも神聖不可侵であり、日本側の歴史認識だけが常に被
告として厳しい裁きを受けてきた。――そうした枠組みが強固に出来上がって
いるのです。この枠組みは、いかに一方的、いかに不公正であっても、中国の
領土に攻め込んだのが日本の軍隊である以上、当然だとされてきました。
ーー永遠に不変の構図のようにさえ看為[みな]されてきたのです。

しかし、この枠組みを支えるものは、あくまで主観的な道義や論理でなければ
なりません。――日本の中国に対する半世紀以上前の「侵略」や「残虐」から
生じた日本側の負い目が、中国側に永遠に日本の歴史認識を裁き、律する権利
を与えるのだ、と決めてしまう心情だとも言えましょう。

中国側だけでなく、日本の一部でもこの心情が、日中関係を形作る上での決定
的な要因のように看為[みな]されてきたのです。

ーーあまりに長くなりますので、続きはまたの機会に致します!

└──────────
┌──────────「南美世さん」

中国は日本に内政干渉をし過ぎる。譲歩し過ぎる日本人の気質を利用し、強引
に事を主張すれば又、意のままになると読んでいる。許してはならない。

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

靖国神社参拝が、軍国主義イデオロギーの復活に繋がることはあり得ません。

逆に、戦没者を追悼するという国家の当然の義務を、一部外国の容喙に屈して
国家が果たさないような事態が生じたら、そのとき、国民もまた国を護る使命
感を喪失し、国家は衰亡していくことは歴史の必然といえます。

独立維持か衰亡か、今、日本はその分岐点に立っているといっても過言ではな
いでしょう。この冷厳な事実を、我々は一時も忘れてはならないと思います。

└──────────
┌──────────「横浜の人さん」

小泉総理は、総理になる前から靖国参拝をすると発言していましたから、総理
大臣になった時にホームページに、発言どうりに参拝して欲しいとメールを出
した。そうする事が日本の為になると思っています。
歴代の総理、その他大臣を見てまして、とてもみっともない。小泉首相は行く
と思っていたが時期をずらした。ーーこれも、とてもみっともない事です。

反対派の中心は橋本龍太郎ではないかと思っていますが、皆さんはどのように
お考えでしょうか?これで中国は、まだいける、と思ったことでしょう。
日本は相手に合わせる必要はない。国益とは、自分の意見はハッキリ言う事。

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

橋本氏は小泉首相の政敵とは聞いていますが、寡聞にして小泉首相の靖国参拝
の足を引っ張っているという話は聞いていません。平成13年は8月13日、
平成14年は4月21日、15年は1月14日、そして16年は1月1日と、
過去三度8月15日をずらして靖国参拝したことは実に残念です。

首相参拝のあるべき姿としては、――首相の靖国神社参拝はあくまで国内問題
であるという姿勢を堅持し、中国に対しては毅然として臨むこと。
「私的参拝」ならば孫の手でもひいて散歩かたがた詣でればよい。
「首相として参拝する」という意志を明示すること。

参拝の方式は、歴代内閣の申し送り事項があるので、簡単に改められないが、
参拝に反対する者は、どんな方式を採ろうとも反対するのであるから、早急に
伝統的方式に回帰するよう努めること。

参拝日は、靖国神社にとって最も重要な春秋の例大祭にあわせるのが本来の姿
だが、鈴木内閣に於いて「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とされた8月1
5日も、三木首相参拝以来30年近くの歴史があって、この日に深い感慨を抱
く国民は今も少なくない。この点への配慮も大切でしょう。

一国の総理として、小泉さんは正々堂々と靖国に公式参拝して欲しい!

平成16年2月27日、大阪地方裁判所二○二号大法廷で二年間争われた小泉
首相の靖国神社参拝をめぐる争いに、ついに一審判決が言い渡されました。

原告らはこの訴訟を「小泉靖国参拝違憲アジア訴訟」と名づけ、訴状のなかで
「日本の植民地支配と侵略戦争の責任を問う」として、極めてイデオロギー的
な歴史認識を前面に押し出して訴訟活動を展開してきました。

原告らの真意は、東京裁判史観に則り、日本の過去を貶め、断罪し、靖国神社
の存在を抹殺することにあります。その道具として憲法の政教分離原則がある
のです。

小泉首相が評価できるのは、中国の度重なる反対に屈することなく参拝を繰り
返している事でしょう。仄聞するところによれば、平成15年のブッシュ米大
統領との会談では「靖国神社の参拝を止めなければ訪中を認めない、と中国が
言うなら行かなくてもよい」と明言したといわれます。

また、彼らの最大の反対理由とされているA級戦犯合祀についても「抵抗感を
覚えない」と述べた上で、「日本には死者にまで鞭打つ感情はない、よその国
からああしなさい、こうしなさいと言われ、今までの気持ちを変える意思は全
くない」と国会で答弁し、この点に関する限り、発言にブレはみられません。

ただ、参拝日に、依然としてバラツキがあるのが難ですが、8月15日を避け
て行った過去三回の参拝に対して、中国が反発する姿勢を全く変えなかったた
め、首相周辺では「いつ参拝しても批判されるなら、公約どおりに断行したほ
うが潔[いさぎよ]い」との考えも生じていると昨年末に報じられています。
ーーおいおいに改善されることを期待したいと思います。

└──────────
┌──────────「ふぁるさん」

gosakuさん、こんにちは。今回はこの通りだと思う、に投票しました。

この問題はひと言、「それは内政干渉です!」で終わる話です。それを言わな
い(言えない)政治家、そしてそれを言わせない国民、ましてや内政干渉を積極
的に支持する不思議な日本(?)人。。。
「内政干渉」を拒否するのに、細かい理屈が必要なのでしょうか? 

この問題の根本は、A級戦犯云々ではなく、日本人が日本に対する悪意に対し
て同調的な言動をすることだと思います。その理由を考えない限り、この問題
は解決しないでしょう。

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

戦時中、軍部の忠実な広報担当となり「鬼畜米英」「討ちてし止まん」の標語
で日本国民を鼓舞し戦場に送り出したマスコミや大新聞は、日本の主[あるじ]
がGHQに代わった途端、百八十度転換して占領軍に阿[おもね]る記事に終始
するようになりました。

そしてGHQが去り、日本が独立を回復した後も、進歩的(?)文化人、進歩的
(?)ジャーナリズムなる左翼勢力は、せっせと東京裁判によってデッチ上げら
れた自虐史観を撒き散らし、反日日本人の育成に励んできましたね。

彼らの卑劣なところは、自分たちで世論の操作ができないとみるや、近隣諸国
(主に中国や韓国)に注進し、外圧に頼ろうとする点です。歴史教科書への近隣
諸国の干渉を許すきっかけになった歴史教科書誤報事件がいい例です。

中韓があの時すぐに日本を非難できたのは、日本の左翼マスコミがご注進に及
んだからです。以来、歴史教科書の記述はもちろん、良識ある政治家が歪んだ
歴史観を正すべく国内で発言すれば、反日マスコミが直に北京やソウルに通報
し、中国・韓国が外交問題にして大騒ぎするという構図ができあがってしまい
ました。また、
中国に限って言えば、チャイナ・スクールの存在があります。

脱北者瀋陽日本領事館駆け込み事件で不手際が目立った日本外務省でしたが、
ここでいっそう浮き彫りになったのが、外務省内の中国専門家集団「チャイナ
スクール」存在でした。
この事件では、彼らのお粗末な対応が、日本側の中国に対する姿勢を足元から
グラつかせました。そして自ら失態を隠すため、一部の情報を隠蔽したことも
政府を不利な立場に追いやったのです。

これを受けて、民主党(当時)の熊谷国対委員長は「チャイナスクールがいかな
る罪を犯してきたかということを、白日の元に晒さなければいけない」と批判
していますが、日本側の杜撰[ずさん]な対応の背景には、彼らの長年にわたる
媚中姿勢があったことは否めません。

チャイナスクールの核心人物といえば阿南駐中国大使です、自民党の米田建三
衆院議員は「国益を考えず、赴任先の中国政府の評価ばかり気にしている」と
して阿南大使の更迭を要求しましたが、党内では同調する声が相次ぎました。

外務省で入省後に受ける研修で、専攻する語学ごとに形成されるのが「スクー
ル」ですが、中国語研修を受け、その後も在中国大使館、中国課と「中国畑」
を歩む外交官の通称がチャイナスクールです。
これは、欧米関係の他のスクールに比べて独善的、硬直的、排他的、閉鎖的で
知られています。彼らと中国外交部との関係は特別に密接です。密接というよ
り主従関係結んでいるといったほうが適当かもしれません。

北京の日本大使館では、国益に関わる重要な内部協議はできないと言われるほ
どに、そこには中国への内通者であるチャイナスクールがいるらしいのです。
つまりこのグループは、明らかに売国勢力です。

このような人々によって日本の対中国外交は推し進められているのです。彼ら
は、いかに中国との対立、トラブルを回避するかが至上課題だと信じ、そのた
めには国益を損なってもかまわないという構えであることは、本人たちがこれ
までしばしば、何ら悪びれることもなく得々と発言してきた通りです。

トラブルを回避するためなら、謝罪外交、土下座外交、贖罪外交、位負け外交
といった非難だなど意に介するところではありません。自分たちこそが日本に
とって最重要な対中国外交を担っているとの自負心から、このような批判など
歯牙にもかけないのでしょう。

└──────────
┌──────────「jun さん」

足を踏んだ人間は、そのことをすぐ忘れるが、踏まれた人間は、そのことを決
して忘れない。日本が中国大陸でヒドイことをしたのは事実。戦争だからしょ
うがないという意見もあるが、そもそも、他人の国に軍靴で乗り込むことが、
どういうことをもたらすか?ーーアメリカのイラク戦争がいい例だ。

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

僕とはかなり仲が良かった友人の一人に、決して同窓会に出席しない人がいま
す。先日、街でぱったり遭って、「たまには、同級会に出席しろよ」と言った
ら、「俺いつも苛められてたんだ!○○の顔を見ると思い出して不愉快でね」
と言ってました。

同窓会の時○○君に、「お前**君を苛めてたのか?」と問い詰めたら、とん
でもない、といった顔をし「そんな思い出は全然ない」と否定していました。
まったく嘘を言っているようには見えません。虐められた側の強烈な思い出は
何年経っても忘れられないもんですね!虐めた側は全く気がついていないとい
うか、すっかり忘れているんですがね。

満州国の設立まではまだ弁解の余地がありますが、大陸への日本軍の侵入は、
明らかに陸軍の暴走ですね。悪いことは悪いと率直に認め、謝らなければなり
ません。「jun さん」のおっしゃる通り、日本は蜘蛛の巣にかかった虫のよう
に暴れただけで、悲惨な最期を迎えることになりました。

アメリカは、同時テロにイラクが関与していること、イラクが大量破壊兵器を
持っていることを理由にして戦争をしかけましたが、イラクが同時多発テロに
関わっていたという証拠はなく、また大量破壊兵器も見つからず、、、世界の
ほとんどの人が、ブッシュ政権の狙いは、親米政権をつくりイラクの石油資源
をコントロールする事だと知るようになりました。

ブッシュ大統領は、当選するために石油や軍事産業から膨大な援助を受けた。
それを払い戻すため戦争を起こした。結局、石油同様、自分の力の基になる金
を手に入れたいという事でしょう。――イラクの占領には多大な犠牲と費用が
かかり、ただでさえ悪いアメリカ経済に致命的な打撃を与えます。歴史に照ら
せば、これはアメリカ衰亡の大きな原因になるのは間違いありません。

└──────────
┌──────────「好漢さん」

gosakuさんの意見のうち、A級戦犯についての項は全く反対です。

極東裁判が、仮に無かったとしたら、開戦時の首相の東条氏は責任がなかった
のでしょうか?ーーだれが敗戦の責任(つまり負けるような戦争を始めた責任)
を取るのでしょうか?ーーやはり時の為政者がとるべきではないでしょうか?

極東裁判がなければ、代りに、我々国民が時の戦争指導者を裁かねばなりませ
ん。いま、日本国民が目を覚まさなければならないのは、官僚の無責任体質な
のです。社会保険庁の乱脈などの根もここにあるのです。

やはり、時の為政者は結果責任をとる。世が世なら切腹ものです。これが大切
なのではないでしょうか?その意味からも、一番分かりやすい責任の取り方は
靖国に合祀しないという罰だと思います。A級戦犯には靖国から出て行っても
らいたいものです。

なお、尖閣諸島の件は、嘗てのフォークランド紛争と同様に、わが国は毅然と
して自ら領土を守らねばなりません。その表れとして、周辺の島々には自衛隊
の駐留も考える必要あるでしょう。その意味からも、今回の日米協定の見直し
の一環として、沖縄の海兵隊の一部を移駐させる案は大変結構なものだと思い
ます。

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

―――― 過去への反省と未来への提言:
┌--------
│答復の一部には、雑誌からの引用部分が含まれています。
│「正論」か「諸君」だったと思いますが、今手元にありません。
└--------

確かに、日本を敗戦に追い込んだ責任は取ってもらわなければなりません。
しかし、死ねば皆仏様です。亡くなられた方については、もう罪を問わない、
責めない、というのが日本人の美徳です。日本にはかつて、死者に鞭うつ文化
は存在しませんでした。

―― あの戦争を回避する事を、いったい誰にできたでしょうか。

第二次世界大戦に関しては、米国の巧みな国際戦略に絡めとられた日本の稚拙
な外交が自分の首を絞め、がんじがらめの状態となり、開戦の頃にはもう他に
選択肢が無い状況で戦争に突入していったという印象があります。この時点で
の選択肢が無い為、ある程度は仕方のない戦争であったと思いますが、問題は
戦争の幕引きであるように感じます。

最後の最後には、本土空襲で国土は焦土と化し、原爆を二発も投下されるまで
敗戦を認めなかった事は、大きな間違いでした。マリワナ沖海戦と比島沖海戦
(レイテ沖海戦)で、空母4、戦艦3、重巡6など29隻もの艦艇を失った時点
で、帝國海軍は既に戦闘継続が不可能な状態に陥っていました。

制海権も制空権も失って、回復する望みがなくなった段階で、敗戦を認め米軍
と降伏の交渉に入り、敗戦を前提に停戦を行うべきだったと思います。そうし
ていればその後の沖縄戦や、戦艦大和を旗艦とする最後の第二艦隊出撃の悲劇
も、原爆の悲劇も回避できたと考えられます。――また、旧ソ連に条約違反の
参戦をされての、樺太や千島列島、満州などでの悲劇も回避できたでしょう。
ーーそして多くの貴重な民間人や軍人が生存し得たことでしょう。

―― 先の戦争が、海軍の戦いであった事はいうまでもありません。

陸軍に、本土決戦という悲願があった事は、制約の多い島嶼戦で徒[いたずら]
に戦力を投入し、ろくな補給もないまま一方的に米軍にやられ、本格的な陸軍
対陸軍の戦いを行っておらず、せめて一矢なりとを報いたいという心情は、判
る気がします。

しかし、海軍が完膚なきまでに叩かれました。制海権を失い、制空権もない戦
いは無謀です。陸軍の面目だけのために、多くの国民を死地に追いやる事は、
言語道断です。戦争は、始める事は簡単ですが収める苦労は大変です。しかし
その勇気を奮うべきでした。

当時の状況はそれを許さないものでしたが、我々後世に生きる者が…その歴史
から学ぶべきは、今後、国軍を再建し防衛力の整備を本格化した時に、国民と
国家を守る国軍である事に主眼を置いた教育する事です。本来、皇軍もそうで
あった筈でしたが…大きな勘違いをしていました。

それは、サイパンや沖縄など、各地で邦人が追い詰められた時、軍に邪魔者扱
いされ、足手まといにされた事実を思い起こせば明らかでしょう。本来、国軍
が真っ先に守らなければならないのは国民でなければならないはずです。しか
し、旧軍は戦争を遂行する事を第一に考えてしまった節があります。

敗戦にいたるプロセスにおいても、国益を重んじ適切な時期に敗戦処理や停戦
を行えるシビリアンコントロールや、冷静な判断が働き、実行できるシステム
を持つ事をーー強く示唆する教訓だと思います。

―― 我国の敗戦処理はまだ済んでいるとは言い難い状況であると思います。

国家は、臭いものにフタをするように誤魔化してきたのが実態です。目を背け
て、記憶の風化を待つ姿勢が見て取れます。――それは、小泉首相や閣僚の…
靖国参拝を見るならば一目瞭然です。

隠れるかの如く、、堂々としない参拝など、、される側の英霊達も惨めで迷惑
でしょう。なに気兼ねせず堂々と、日本の為に亡くなった英霊を参拝する事は
当たり前の事です。――毅然とした態度を示すべきです。

A級戦犯の合祀問題にしても…国益と国益のぶつかり合いの戦争で、戦勝国が
敗戦国を、正義の美名の下に裁く事自体に誤りがあるのは歴然としています。
こうした戦勝国のガス抜きに使われた戦犯問題を容認する必要はありません。
ましてや、中国の対応に一喜一憂する不様さはーー情けない限りであります。

こうした問題も含めて戦後の総決算を行わないと、我国も日本人という民族も
浮かび上がることなどできないでしょう。

―― さらに過去に言及するならば、

大戦末期に、通常戦闘能力で米軍と継戦する力を失った帝国陸海軍は、特攻と
いう生還を期さない「外道の戦法」を採用し、これを唯一の対米戦の切り札と
しました。――近代国家の軍隊でありながら、既にこうした戦法を採用しなけ
れば戦闘を継続し得ない状況は、徒[いたずら]に将兵の命を損なうばかりであ
り、敗戦を認め再起を期すべきが最良の道であった事は誰が見ても明らかであ
りました。

各地の司令官、司令長官レベルで、戦後、大西海軍中将が自決。宇垣海軍中将
は沖縄に特攻戦死。――ただ、彼等のように若者を死地に追いやった指揮官と
しての責任をとる自決は圧倒的に少なく、多くがおめおめと戦後も生き残りま
した。
それよりも何よりも、特攻を戦略として容認し、唯一の航空戦力とした当時の
軍中央の高官達は腹を切るべきでした。責任の所在、少なくとも外道の用兵を
採用し、多くの若者を死地に追いやった責任は、当時の陸海軍の指導的立場に
あった者にしかとりようのないものであります。

こうした軍部高官の多くが生き永らえた事は、敗戦後の日本人の、責任の所在
を不明瞭にする気風を増長し、怯懦[きょうだ]の意識を蔓延させた要因となっ
たような気がしてなりません。

特攻を指揮した現場の長官のみを死なせるばかりで、軍中央の責任を問わない
のは、極めて不自然であると思われてなりません。当時の状況に鑑みて特攻を
容認したとしても、敗戦の段階で、積極的に特攻作戦を支持し容認した陸海軍
の高官は腹を切るべきでした。――もし、そうした結果があったなら、特攻も
悲壮な美学として迎えられたかもしれません。

使い捨ての駒のように兵を消耗し、無駄に散華させた結果の敗戦を、軍幹部が
死を以って償うべきでした。敗戦時に、陸相の阿南陸軍大将のみが自決をしま
したが、他には追随して敗戦責任を負った首脳はおりません。特攻に唯一異を
唱えた鈴木貫太郎首相(海軍大将)のように、首相官邸に軍令部参謀を招き『九
死に一生の挺身攻撃は可なれど、十死零生の特攻はこれを中止すべきである』
と勧告しています。――これこそが正論でありましょう!

このような闇の部分、最後は天皇陛下の御聖断に任せきりで、戦時中の言動に
恥じない身の処し方をしなかった軍人・政府高官・政治家があった事も、戦後
教育として次世代の子供達に、裏表の無い歴史として正しく教えていくべきと
考えます。

今の世には、義務の裏打ちのない、権利ばかりを声高に叫ぶ国民が横行してい
ます。必要以上に平等であり、個人の権利の保証がなされた時代です。敗戦前
は、そうした意味では…命の値段が極端に軽いものだったと言えます。
ガダルカナル島・ニューギニア・インパール作戦…多くの戦場で投入兵員2万
・3万名…戦死4千名、生存3千名…などという数字が出てきます。

これらの数字が意味するものは、まともな戦闘で亡くなったのは僅かな人数で
あり…大多数が飢餓と熱帯病で亡くなった事を意味しています。こうした戦場
では、自らの傷に涌いた蛆虫を喰らい、中には戦友の人肉を喰らった話まであ
ります。そこまで最悪な、戦闘継続が不可能な事態に陥った時、指揮官は敵に
投降し、部下兵員の命を助けるべきでしょう。

“生きて虜囚の辱めを受けず”――この戦陣訓の教えの通りに呪縛された将兵
の無駄な死は、避けられて当然の事でした。

開戦当時、熟練の猛者を揃えて米軍を圧倒した航空隊も、生への執着を潔しと
しなかった教えの為に消耗し切って…大戦末期には、飛ぶのが精一杯で空戦を
演じ米軍機に対抗しうる技量を持つパイロットはほんの一握りに過ぎず、多く
は特攻にしか回せない技量レベルという悪循環を生みました。

軍隊では、今も昔も、生死の境を歩まねばならないのが兵士の宿命です。

しかし、余りにも命を軽視し過ぎる用兵は、回り巡って自らの首を絞める典型
例のような気がします。戦場で、敵を相手に戦闘をし戦死するのなら、まだし
も救いはありますが…不毛のジャングルで虫を喰らい、最後は、餓死するか、
マラリアやアメーバー赤痢にかかり、やつれながらの死では死んでも死に切れ
ない無念が残る事でしょう。
ーーそうした現実を、我々は教育として子々孫々にまで伝え、過去の教訓から
学ばねばならないと強く感じます。

今後、我が国が再生する為には、確かな間違いの無い歴史観を確立し、教育を
再構築する以外に手立てはありません。国家も国民も、誇りを取り戻してはじ
めて再生の道を歩めるものと考えます。――そうした意味では、姑息に場当た
り的に、憲法解釈を変えてみたり、強行採決で法案を通したりなどを、いくら
重ねてみたところで意味がありません。あらゆる現行の官僚システムと政治の
改革が必要とされているのです。

―― 国家の要[かなめ]は国土と国民です。

尖閣・竹島・北方領土問題の、速やかな、妥協のない解決が必要です。
ーー毅然とした、一貫した姿勢を保ち相対していく事しかありません。

国連の常任理事国入りなどを目指さず、国連への供出金は中国以下に抑えて然
[しか]るべきです。敵対条項のあるUN(連合国)に幻影などを見る必要はない
でしょう。また、下らないODAも大幅なカットを行うべきです。外国に大盤
振る舞いをするぐらいなら、国内で、地震災害で立ち直れない人々が大勢おり
ます。ーーこうしたところに必要な支援を回すべきです。

―― 外務省の体質は腐り切っています。

外務官僚に民間のオブザーバーやオンブズマンを入れ、外務官僚が勝手に国益
を損ずるような外交を行わないように監視する事が必要だと感じます。ロシア
にしても中国にしても、一切の妥協をするべきはありません。

また、火事場泥棒のように韓国が日本の領土問題の弱腰を横目に見て無理矢理
こじつけて竹島を占領しておりますが、これは自衛隊を派遣して不法占拠者を
逮捕し、警察に渡し、法の裁きを受けさせるべきです。抵抗するようであれば
殲滅する事も仕方なのない事と思います。――あくまで国内問題であり、不法
入国を行い不法占拠した武装勢力に、国軍(自衛隊)が緊急出動する事は、何の
問題もありません。こうした不法には、国家として断固とした態度を示し国土
・国民を守る姿勢を内外に示す必要があるように思います。

―― 米国との関係は、

良い意味でも悪い意味でも、切れないのが米国です。我が国の国益上、米国は
最大の同盟国として今後とも強い関係を保つ必要があります。親日政権である
うちに、米国にとって英国と並ぶ同盟国として肩を並べる事は、国際社会での
サバイバルを行う上で不可欠な要因です。

米国が好きとか嫌いとか、米国大統領が好きとか嫌いではなく、我国の国益と
して何処に身を置く事が良いのかが問われる形となります。毒食わば皿までと
申します。この例えはあまりよろしくありませんが、国際政治の中で生き残る
為には、ワガママばかりを言っていても誰も救い上げてはくれません。
ーー自分の身は自分で守るしかないという事です。

―― 現在の自衛隊は

国防軍として、日本陸軍・海軍・空軍の三軍に昇格するべきです。防衛庁は、
国防省に昇格するべきです。多くの自衛官は、真面目に取り組んでおりますが
中には、単に戦争のない自衛隊に、給料をもらう目的だけで存在している不届
き者も少なからずおるようです。

そうした輩は、他国への派遣の際「危険を伴うなんて話が違う…」だのと憮然
とするような言葉を吐くやと耳にします。また、国内の災害で同僚の自衛官が
出動している最中にオークションなどに励んでいる不届き者もおるようです。
公務員であり軍人でありながら、本業を差し置いて小金稼ぎに走るような輩は
組織から放逐するシステムも必要です。

腐ったリンゴの例えでありませんが…国軍は、国民の尊敬と感謝を受ける存在
でなければなりません。当然、昇格により名誉が付帯されていく分、それなり
の組織として向上を図るべきと考えます。

中国などを仮想敵国としての大幅な軍備の増強は必要であり、中国の脅しに屈
しない軍事力の整備を期すべきと考えます。
また、再び冷静な判断を行えず軍が独走することの無いようなシビリアンコン
トロールの、システムの改変構築も行うべきです。現状では、制服組が余りに
も抑えられ過ぎのような印象を受けます。相応のバランス配分を行い、有事に
短時間で即応できるシステムを組み直す事が必要だと感じます。

外交で述べましたが、我が国の機軸は、同盟国の米軍との連携にあります。
昔のように、我が国単独で外敵より守り得る軍事力を持つに至らない場合は、
米国との同盟関係と米軍との連携なくしては立ち行くことはでききません。
これは将来も変わる事がない気がします。

└──────────
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┃┃ お便りで頂きました感想。
┗━┛
┌──────────「町の正義漢さん」男性@五十代@自営業@大阪

こんにちは。

最近、靖国問題が再び大変耳目を賑わすようになってきましたが、この問題は
中国や外国に言われるまでもなく、我々日本人としてどう考えるのか、が先ず
最初にあるべきと思い、一筆啓上いたします。

靖国問題は、すべて、合祀されているA級戦犯をどうするのかといった問題に
尽きると思います。なぜなら、中国もA級戦犯を外せばそれで良いと言ってい
ますよね。

そこで冒頭に申し上げた、日本人としてどう考えるのか、ということですが、
私はA級戦犯が靖国に祀られているというのはとんでもないことだと思ってい
ます。外してもらいたいです。なぜなら、

―― 1.先の大戦は不幸にして負けました。
この負けた責任はだれが取るのでしょうか?やはり時の為政者がキチンと責任
を取らなければなりません。一番分かりやすいのは靖国に入れないことです。
現在の日本は官僚天国で、役人はどんな失敗をしても責任を取る必要がないこ
とが、そもそもの今日の日本の悪いところです。靖国に象徴されていますね。

―― 2.違法な極東軍事裁判によって死刑になったのだから
彼らは無実だという人々がいます。とんでもない話です。その人たちに尋ねた
いのですが、仮に極東裁判がなかったとしましょう。ならば私たちは、私たち
を悲惨な戦争に駆り立てた時の指導者を許すのですか?ーーしかも負け戦です
よ。戦争に勝ってたならともかくも、敗戦の責任はキチンと取ってもらわなけ
ればなりません。
古今東西、負け戦では、負けたほうの指導者が処断されるのは当たり前です。
一番分かりやすい責任の取り方が、靖国からの追放です。

―― 3.ついでに、
日本外務省の、時の米国大使館勤務者は、宣戦布告文を、怠慢により米国への
手交が遅れ、その結果私たち日本人は末代まで卑怯者呼ばわりされることにな
りました。けれどこの責任者は、こともあろうに戦後、外務次官まで上り詰め
ました。官僚として無責任極まる限りです。

このようなことが現在の外務省でも平然と行われ、我々の税金が彼らの栄誉の
為に時に無駄遣いされても、誰も責任を取らなくていい日本になってしまった
のです。
宣戦布告なしの開戦は、古今東西いくらでも例があるので別に構わないとおっ
しゃる人もいるとは思いますが、この稿の趣旨とは違いますのでここでは述べ
ません。
要するに、東条首相以下が靖国に祀られているということが官僚はどんな失敗
をしても責任を取らなくて済むということの象徴ではありませんか?

―― 4.念のために申しますが、
なにも中国にいわれるから東条以下を靖国から取り除きなさいといってるので
はありません。我々日本人として、彼らには敗戦(つまり負けるような戦争を
始めた)責任を取らせるべきだと言っているのです。

―― 5.死刑になったのは極東裁判の結果であります。
これは石原東京都知事も仰るとおり、極東裁判なんか認められないという人で
も、東条以下の為政者の結果責任は認めるのでしょうから、靖国から取り除く
ことにより、今度は日本人の総意として、時の為政者の責任を追及することに
なるわけです。

―― 6.そうすれば、
責任は東条だけではない、他の人はどうするのかといった意見もでるでしょう
が、これについては殆どの人達が今や故人ですから、今更お金おを掛けて蒸し
返しても、またまた税金の無駄遣いになるだけですから、東条以下のA級をそ
の象徴として取り除くことにより、本件の幕引きをすればいいと思います。

―― 7.結果として(あくまで結果としてですよ)、
近隣諸国からの横槍もなくなり、みんなが本当に純粋な気持ちでお国の為に命
を捧げた戦没者の慰霊を弔うことが出来るというものです。

―― 8.一緒に祀られている、
特攻隊で命を捧げた人達が、戦争を決断した東条首相と一緒に祀られることを
泉下で喜んでいると思いますか?

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

アジアの人々に対して加害者であったのは、戦争をひきおこした為政者と前線
に送られた兵士たちだけではありません。「あの戦争」を支持し、或いは敢え
て積極的に反対せず、というより、更に正確にいうならば、反対の意思表示の
できない状況が形づくられることを許してしまったが故に反対することができ
ず、そのことによって戦争を黙認し、結果的に戦争に巻き込まれていった全て
の人々が被害者であると共に加害者であった。

ーーいや、被害者である前に、まず加害者だった。中国が日本に攻めてきたの
ではない。日本が中国領土を侵すことによって、まさに日中戦争はひきおこさ
れたのです。ーーそして兵士に仕立て上げられて前線に送られていった人々は
もちろんのこと、兵士を送り出した銃後の人々もまた、そうすることによって
「あの戦争」を支えていたといえるでしょう。

ところが、今日に至るもまだ、前線と銃後とに関わらず、そうした視点からの
戦争体験記がほとんど現れず、ひたすら「○○大空襲の記録」に類するものの
みが記され続けているのは、ーーそもそも日中戦争は、日本軍が中国に侵入し
ていった戦争であり、自分たちがアジアの他国に対して加害者の立場に位置し
ていた――という認識が、大多数の「戦争を知っている大人たち」に根本的に
欠けているからなのだと考えざるをえません。

戦後を生きてきたこの国の人々は、知識としての日中戦争を一応持ち得ていて
も、自己の戦争体験と重ね合わせた深い認識としては、相変わらず己れのもの
にし得ていないのです。

こうした傾向は、この国の人々が口にする戦争が、まずもって多くの場合太平
洋戦争に限られており、日中戦争はいまだに「満州事変」や「上海事変」とい
う名の、個々の“事変”でしかないことによく現れています。
多くの人々にとって、「日中戦争」という言葉はあまり耳慣れたものではなく
いわんや「十五年戦争」という言葉などは、ほとんど異質の響きをもつもので
あるのに違いないでしょう。

しかも太平洋戦争のなかでも、好んで語られるのは戦局が決定的に不利になっ
てからの戦争末期のことに集中しており、そうしている限りこの国の人々は、
――主観的には、いつまでも自己を戦争の被害者に仕立てあげ続け、自分が受
けた傷口だけを舐めていられるというわけです。

そしてこうした傾向から導き出される結論は、アメリカなどと戦ったから日本
は負けたのであり、勝つ勝つといって戦争を始めてみたけれど、負けてみれば
我々は戦争指導者たちに騙されていたのだ、ということになる。

――このことについての、ひとつのエピソードを思い出します。

あるとき、友人たちとの会合で、たまたま話題が「あの戦争」に及んだことが
ありました。そして僕が「あの戦争」で日本はアメリカに負けたのではなく、
根本的には中国に負けたのだと言ったところ、アメリカ軍が進駐してきた時、
日本刀で殴り込みをかけようとしたのだというその人は、かなり強い拒絶反応
を示しました。

いいや、そうじゃない、日本は中国なんかに負けやしなかった。
ーーアメリカと戦ったから負けたのだ。

多分彼の主張は、「あの戦争」の勝敗についてのこの国の大多数の人々に共通
するごく常識的な意見なのに違いない、とそのとき僕は感じました。だがこの
種の意見の持主たちは、「あの戦争」についての最も基本的なものを見落とし
ているか、敢えて見落とそうとしているかだと僕には思えてならない。

――たしかに、現象的には日本はアメリカに負けたことは議論の余地がない。

それならば、日本の戦争指導者たちは、当面の敵中国と戦い背後にソ連の脅威
を感じながら、なぜ米英を相手にした太平洋戦争までをも始めるという無謀を
冒したのか。いや、冒さねばならなくなったのか。

「あの戦争」は日中戦争と太平洋戦争が不可分にワンセットになった戦いでし
た。図式的にいえば、太平洋戦争の原因は、日本が中国を侵略し、その侵略の
輪を急速に広げ、その結果、先進植民地主義国家のナワバリまでをも侵すこと
になり、米英の反感を買い、双方は既得権の確保をかけて戦いを始めなければ
ならなくなったことにあります。
----もちろん、ヨーロッパの戦況が複雑に絡んでいたことも確かですが。

太平洋戦争の原因は日中戦争にあり、日中戦争は正しく日本の中国侵略によっ
て始まった。
「あの戦争」が日本の中国東北部侵略によって始まった十五年戦争であること
を理解すれば、日本が、根本的には中国に負けたことが当然見えてくるはずで
す。日本は太平洋戦争を回避し得ていたにしろ、やはり戦争には勝てなかった
でしょう。

このことは、日中戦争とベトナム戦争を重ね合わせて考えてみるとよく理解で
きます。
ベトナム戦争で、アメリカ軍が南北両ベトナムの破壊に使った爆弾の総量は、
当時のグェン・ズイ・チン北ベトナム外相によれば、「200万トンに達し、
第二次世界大戦でのヨーロッパと太平洋の両地区に落とされた全爆弾の量を上
回っている」(本多勝一『北爆の下』朝日新聞社)という。

しかも量だけではなく、ベトナムで使われたあらゆる通常兵器の質は、第二次
大戦とは比較にならぬものでした。それでもアメリカ軍はベトナム戦争に勝て
なかった。物質面で圧倒的に劣勢だったベトナムに負けた。

日中戦争においても、やはり同じことが言えるでしょう。ベトナム戦争におけ
るアメリカ軍と比較するならば、日中戦争における日本軍は、比較にならぬほ
ど弱体でした。そして、ベトナム戦争におけるベトナム人の抗戦力と比較して
日中戦争における中国人の抗戦力が劣っていたとは考えられないし、その広大
な国土と厖大な民衆の存在を考えるならば、アメリカ合州国がベトナムを侵略
するよりも、大日本帝国が中国を侵略することは遥かに成算が乏しかったこと
になります。

仮に日本が太平洋戦争を回避し得ていたなら、戦争はもっと長びいていただろ
うし、銃後の人々が炎熱地獄の中を逃げ惑うような形では終らなかったかもし
れません。しかし、日本が中国を侵略し続けることもできなかったでしょう。

太平洋戦争が「勃発」する以前に、表面上の優位とは裏腹に、「天皇の軍隊」
が既に抗日ゲリラ戦の泥沼にジワジワ引きずり込まれていたことは前述した通
りですが、日本軍が制圧地域を実質的に維持できなくなるということは、侵略
そのものが早晩失敗するということに他なりません。

日中戦争の状況が、日本にとって容易ならざるものであることに、開戦後誰よ
りもいち早く気づいたのは、ほかならぬ参謀本部作戦課でした。
1937年12月13日、日本軍は南京を占領し、蒋介石政権を重慶に追い払
いましたが、これに先立つ11月21日、参謀本部作戦課は、既に蒋介石政権
との講和を主張しています。
ーー連戦連勝の最中に、参謀本部が和平への道を探り始めたのはなぜか。

7月17日、即ち蘆溝橋で日中両軍が衝突してから10日後の時点で、参謀本
部作戦課が作成した「対支戦争指導要綱(案)」によると、もともとこの戦争は
3、4ヶ月の短期決戦の予定で、「排日抗日の根源たる中央政権の覆滅を目的
とし、全面的戦争により日支間の問題の根本的解決を期す」為に日本側によっ
てひきおこされた。

「ところが4ヶ月後には、とうてい中国側の抗戦意思を挫くことができないと
分かったので、『中国政権の覆滅』ではなく、その存在を図ることに180度
の転換をし、最悪の場合には、中国中央政権が容共でさえなければ、排日政権
でも我慢する」(井上清『天皇の戦争責任』現代評論社)ところにまで後退し
ます。
ーーこのことは、日中戦争がいかに中国側の力をあなどった判断の上に引き起
こされたものであるかをよく物語っています。

軍部のこの早期講和の主張は、南京占領ですっかり強気になってしまった近衛
内閣によって反対され、いくつかの経緯を経て翌38年1月15日、天皇裕仁
の政府路線の支持によって、戦争の長期継続に落ち着きます。
それからの日本軍は、重慶まで退いた蒋政権を攻めあぐみ、しかも伸びきった
戦線のそこここを共産軍によって分断され、やがては米英を相手にした太平洋
戦争までをも戦わなければならない羽目に追い込まれていったのです。

こうした事実を謙虚に見返すならば、太平洋戦争に突入する以前に、日中戦争
における「天皇の軍隊」が、既にベトナム戦争におけるアメリカ軍と同じ運命
を辿りつつあったことが理解できてくるはずです。

僕はなにも、日本軍が戦略的に誤った判断によって開戦したがゆえに日中戦争
に破れたことだけを主張したいのではありません。それはたしかに事実だけれ
ども、仮に南京占領の時点で蒋政権との講和が成立していたにしろ、その後の
国共内戦の行方から推測するならば、やがて主敵は共産軍となり、遅かれ早か
れ日本の政策は破綻をきたしていたでしょう。

戦略云々や、日中戦争が必然的に生み出した太平洋戦争の帰趨に関わらず、そ
もそも自国の軍隊を派兵して他国を侵す日本と日本人の思想が、他国の侵略に
抗して立ちあがった中国と中国人の思想に敗れるべくして敗れたのです。

しかし、今日に至るもまだ、多くの人びとはこのことに気づこうとはしない。

戦後30年、自己の戦争体験の孕む重要な意味を深く見返すための充分過ぎる
時間を持ちながら、多くの「戦争を知っている大人たち」が戦争を語るとき、
それは相変わらず太平洋戦争でしかなく、そうである限り、アメリカの物量の
前に日本は敗れたのだという皮相な戦争観しか持つことができない。

そうしている限り、人々は被害の戦争体験だけを語り続け、そうした被害の体
験を生み出すに至った厖大な加害の体験を、見事に無かったものにすることが
できるわけです。

もちろん、この前の戦争をよかったとアカラサマに言う人はいない。あの戦争
の基礎にあった八紘一宇だとか大東亜共栄圏だとか、天照大神の子孫で現人神
の天皇を戴く日本人の使命だとか、そんなイデオロギーを今でも信じている人
もほとんどいない。

しかし、それらの諸々が、そのときの国の方針としてやられたのであるからに
は、それに忠実に従った者は、いまもなお評価されるべきと日本人の大多数が
思っているのです。
ーーつまり日本人は、“いまからみれば誤っていたが、当時としては正しかっ
た”という不思議な戦争を戦ったのであり、しかもその“いまからみれば誤っ
ていたが”は、----実質的には“今からみても正しかった”という方向にかな
り転化しています。

東條英機を始めとするA級戦犯の敗戦責任について、これを否定するものでは
ありませんが、それが外国人によって、しかも事後法によって裁かれ、誤審の
結果絞首台に上らされたーーーのが問題なのです。

日本人により、日本国の法律により十分審理され決められた結果ならば、なぜ
刑死した14人の戦犯といわれる人々を、お国の為に戦死した人々と同じ靖国
に合祀したのか。ーーA級戦犯靖国神社合祀の背景ついては、記事の中で述べ
たとおりです。

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┌───────「kotaroさん」男性@五十代@公務員@福岡 2005/06/27

―― 靖国神社の合祀(ごうし)について

小泉首相閣下は日本の美風として、死ねば悪人も善人も等しく仏様として礼拝
される、孔子も「罪を憎んで人を憎まず」と教えられたではないか、と仰せら
れました。が、

それならば、西南の役の首魁西郷隆盛は、何故合祀されないのでしょうか。
また、2・26事件の首謀者、栗原安秀中尉らも何故合祀されないのでしょう
か。 http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/226.htm

日本国に仇名[あだな]す輩と、忠義の士、とは死後も明確に区別されている。

アメリカを中心とする、連合国側からの一方的な裁判(?)で有罪と決められた
東条英機首相を始めとする戦争指導者は国民の側、国の側にいたために死後も
尊敬する。ーーー明快にそうした価値判断が靖国神社側にあると思われます。

ーーーそれに同意されて、小泉首相閣下は参拝されていると思います。

―― 靖国神社の合祀(ごうし)について(続)。

アメリカは小泉首相の靖国神社参拝に同意しています。ーーそれは、日本列島
が、北朝鮮・ロシア・中国に対して不沈空母としての役に立つからなのです。

しかし、先の日米戦争では..日中戦争を契機に..それまでは仲の良かった日米
が不仲となり、戦争に発展したという事実を忘れてはならないと思うのです。
イラクとクエート、フランスとドイツ....アメリカは、必ず交戦する国が隣国
と戦争を起こした後、最初に侵略したほうの国を攻撃して漁夫の利を得る。

日本が、靖国参拝問題で韓国・中国と不仲になれば、それを好機と捉えて日本
になにかしらの不当な要求をしてくる事は十分予想されます。ーーアメリカに
そうした漁夫の利を得させない為には、日本は、隣国と仲良くしなければなら
ないのです。

ーー中国、韓国が、本当の敵ではないのです。

それが、日本国民には未だ理解されていないと思うのです。

ーー隣国と不仲になる事を待ち望んでいる大国があるのです。

ドイツは、第一次世界大戦でも第二次世界大戦でも、アメリカに敗れました。
ーー日本がそうならないという保証は....どこにもないのです。

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