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┃ 自虐史観の枷を解く ―――――――――― by gosakuさん
☆ 甦れ!日本外交、頑張れ!外務省(3) ―――――― 2004/11/26

―― これは外務省に限ったことではありませんが、

戦後の官僚には、保守的というより、保身に陥ってしまっている点が気懸りで
す。
例えば集団的自衛権について、内閣法制局の解釈がおかしいと思えば、「法制
局長官はおかしい、辞めてほいし」ぐらいの激しいことを言う外務省条約局長
がいてもなんら不思議ではないのです。ーーあの解釈は本当におかしいのです
から。

それでも、かつては一定の内政上の意味がありましたが、その後の事態の進展
と共に、法制局の集団的自衛権の解釈が、もはや全く意味をなさないことは、
常識ある人はみんな分かっています。ーーにも関わらず変えられないのです。

それは、一つには内閣法制局が保持している権威です。外務省条約局は、この
権威に挑戦し難い。しかも国会答弁というのは、山があって、それらが一つの
論理の下に整合性を持つように何年もかかって出来上がっているわけで、過去
の答弁の山を崩してしまう覚悟がいります。

政治が大変革に直面したり、国民の意識が完全に変わってしまえば、法制局も
解釈を変えるでしょうが、今まで政治家や条約局長が答弁を変えないで来たの
は、真実を言ったならば、今の日本国民の一部と、マスコミの成熟度が足らな
い為、集団的自衛権問題にさわると、問題の本質とかけ離れた大騒ぎになるこ
とを懼れ、この際は今までどおりに蓋をしておこうと考えるからでしょう。

うっかり触れれば、やれタカ派だ、やれ再び戦争への道を進むつもりだ、など
といったトンチンカンな根拠のない非難をされ、選挙にまで影響するからそっ
としておこうという計算です。
役人の中にも、できれば政治家が、国会の場で堂々と「集団的自衛権について
の法制局解釈は、今や明らかに時代状況にそぐわないものになっていると私は
考えます」程度の正論を展開する人が出てくれればと願っている人も多いよう
です。

既に、イラクへの陸上自衛隊派遣が「一種の集団的自衛権の行使ではない」と
主張するためには、相当無理な理論構成をしているのです。内閣法制局がいく
ら言い繕っても、海上自衛隊艦艇のインド洋派遣は、イージス艦こそ出しませ
んけれど、アメリカの軍艦に給油しています。ーーこれはどう解釈しても広義
の戦争を一緒にやっているということです。
それを、「いや、あれは違う」などと誤魔化すのは本当におかしなことです。

ーー政治家も役人も勇気が不十分で、保身に走っているということでしょう。

本来、独立国というものは、基本的な防衛戦略構想があって、それに基づいて
国防力、つまり軍備が整備されるわけです。日本の場合、これが敗戦と同時に
滅茶苦茶にされて、今でもその傷跡が色濃く残っています。

本当ならば、防衛庁と外務省が一体になって、緊密に連携しながら外交をすべ
きなのです。それが日本の場合は切り離されてしまっています。ーー「力」な
しに「外交」ができると錯覚しているのです。片肺飛行をしていることに気づ
いていません。

この為、わが国の政府答弁で奇妙、珍妙な答弁が出るのは、ほとんど防衛関係
です。「軍隊ですか?自衛隊ですか?」と質問されると「いえ、自衛隊は通常
の概念では軍隊ではありません。しかし、国際条約上、軍隊とみなされます。
自衛隊員はその構成員です」といった、わけの分からない答えになります。
また「集団的自衛権はある」「けれども行使はできません」ーー使えないもの
を「ある」というでしょうか?

これまでは、有事法制などはまともに議論もできませんでした。「軍隊」は国
の精神的バックボーンで、その意識がなくて外交などできる筈がありません。
ここらが町人国家となってしまった日本の限界なのでしょうか。軍を切り離し
た外交を展開したために、国会答弁でも、防衛問題や安全保障に関する限りは
腫れ物に触るように怖くて、過去の国会答弁から一歩も踏み出せないのです。

日本はアメリカから、憲法では奇妙な条文を押し付けられ、教育を始めとして
マインドコントロールを徹底してやられました。それが今に至るまで残ってい
て、残念ながら今の日本人でも、おそらく3分の1から半分は、当時のコント
ロールの影響下におかれているように感じます。ーー防衛に関して正しいこと
を言っても、日本国民一億二千万人の多くは、ほぼ反射的に反対の態度をとる
か、少なくとも疑問を抱いたりするわけです。

ーー防衛庁という名前からしてそれを表しています。

なぜ防衛省にしないのでしょうか?せっかく省庁再編をするのならば、防衛庁
を省に昇格させ、さらに、全世界と同じく大将・中将・少将という呼称を用い
るのは当たり前のことではないでしょうか。

しかもさらに悲劇的(喜劇的?)なのは、いくら日本人自身がこうして萎縮して
自らの手を縛っていても、外国はどこも、そうしたことで日本を評価などして
くれていないということです。ーー日本人の自己満足にしか過ぎないのです。

また、核に関しても、民主主義国家ではあり得ないタブーが成立しています。

この問題に一歩でも踏み出したが最後、わが身に禍が降りかかる。つまり戦後
の軍に対するアレルギーが、外務省の活動をさらに無力化させているという面
があると思います。

―― 僕がずっと前からおかしいと思っているのは、

非核三原則の内の第三原則、「持込の問題」です。

「日本の領海をアメリカの軍艦が通過しているときに、核兵器を積んでいたら
持込か持込みでないのか」という点を国会で何十時間もかけて審議しました。
ーーが、こんな論議はまったく無意味なことです。

日本の領土内に核兵器の実物を持ち込んで配備をしたのならば、それは持込み
です。或いは沖縄であろうと本州であろうと、日本の中に戦術核兵器を貯蔵し
て置くのも明らかに持込みにあたります。

しかし、「アメリカの軍艦が戦術核兵器を積んで、同盟国である日本の領海を
単に通過するだけでも持込みにあたる」と答弁してしまいました。
その辻褄を合わせるために、それじゃあ事前協議があるはずだという話になっ
て、アメリカは今まで一度も日本と事前協議をしていないので、核の持込みは
ないはず、と答弁し、それが今でも生きています。

さらに、当時の領海の幅は3海里でしたが、それが今や12海里となり、しか
も日本は、各所に領海の直接基線を引いていたので、日本の領海は28万平方
キロメートルもあります。そこを単に通過するだけの外国の軍艦に、核兵器が
搭載したあっても"持込みだ"との立場を変えないままで今日に至っています。

たまたまブッシュ大統領以後、通常時において米国は水上艦艇から戦術核兵器
を撤去する政策をとっているのですが、将来、この政策は変えるかもしれませ
ん。ーーまた、ロシアや中国の艦艇が、核兵器を積んで日本の領海を通航する
場合、それを確認する手段などはもちろんありません。

ーー国会における安全保障論議の多くが時間の空費に過ぎない好例です。

第七艦隊の核搭載艦が、日本の領海一歩手前で核を外して日本に寄港し、出て
行くときにまた積んで行く、などということを本気で考えている人が本当にい
るのでしょうか?ーー非核三原則など、世界にはまったく通用しません。

本当に核がいけないというのであれば、日本は戦後、アメリカの核の傘の下に
いるわけですから、「核の傘をかけないでくれ」と、日米安保条約を止めなけ
ればならないことになります。
その上で..宗教的信念で..「核反対」を唱える以外にありません。

ことほど左様に、空論、砂上の楼閣の議論が多いのです。

先の福田官房長官の時代に、彼の発言として「非核三原則見直しは、状況が変
わればあり得る」というものがありました。

僕は、何の問題もない発言だと思っていますが、そういう趣旨の論が政府与党
側から出てこないのは、おそらく、それを言うと選挙に影響するという計算が
あるのでしょう。
つまり国民の多くは、それぐらい米国のマインド・コントロールや、これを受
けたその後の偏向教育で、価値観や判断力が歪められているのです。

小学校や中学校で、左翼的発想に凝り固まった教師たちから
「日本は昔からズーッと悪いことをしてきた」
「軍事力というのは本来、一切悪いものである」
「ありとあらゆる国と仲良くしなければいけません」
ということを繰り返し教わってきたわけで、

「価値観を共有できる国々とは友好的で緊密な関係を築こう」
「一党独裁の共産党が支配する中国や北朝鮮は、日本とは体制が違うし、人権
に対する考え方の度合いも違う、したがって、なるべくなら仲良くしたいけれ
ども一線は引く」といった、現実を直視した考え方は教わっていないのです。

ーーまさに歪みそのものだと感じます。

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