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┃ 自虐史観の枷を解く ―――――――――― by gosakuさん
☆ 再び、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題を思う ― 2004/10/22

中国を訪れた日本経団連の奥田碩会長と日中経済協会(会長・渡里杉一郎東芝
相談役)の代表団は、北京で温家宝・中国首相と会談しました。温家宝首相は
両国の経済関係が順調に推移しているとの認識を示す一方で「政治面で幾つか
の問題があるが、これは中国がつくったものではない。少数の日本の政治家は
歴史について正確な認識を持っていない」と述べ、日本側に責任があると批判
しました。

小泉純一郎首相の靖国神社参拝を受け、両国首脳の相互訪問が途絶えているこ
となどを念頭に置いた発言とみられます。温首相は「中国と日本は政治面でも
成熟した段階に入らなければならない」と強調し、奥田会長は「経済界として
友好関係に力を尽くしたい」と応じた。

△△ 以上は、2004年9月13日付けの新聞報道です。

最近の日中関係は「冷政治熱経済」といわれています。そしてその原因の大半
は小泉純一郎首相の靖国参拝にある、と中国側は非難しています。

今年の終戦記念日に、靖国神社に参拝した閣僚は例年より少ない4人でした。

サッカーアジア杯での中国人のブーイング騒動の一因として、小泉首相の靖国
参拝が槍玉に挙げられたせいで、日本の政治家達は、中国人の敵視の的になる
のを恐れたのではないかという印象があります。ーー自国の民意よりも、北京
の思惑のほうを重視するというのは一体どういうことなのでしょうか。

中国から、過去のことを何か言われると、日本はなぜか怯むんです。
日本政府は、相手国の感情を傷つけないことが国益になると信じ込んでいます
から、「国益のために他の国と仲良くする」というのが基本であるはずなのに
「仲良くすることが第一の目的」になってしまって、国益を第二義的に考えて
いるかの如くです。

―― 靖国神社の性格について、中国側に理解を求めても所詮無駄でしょう。

中国は、靖国神社それ自体を敵視し、総理大臣のみならず、閣僚が靖国神社に
参拝するという事だけで、すでに罵声を浴びせてきます。

靖国神社には、246万6千余柱のご祭神が祀られており、そのうちの、中国
の皆さんが恨みを覚えられるであろうシナ事変の戦死者というのは、僅か19
万と少々、約7%に過ぎません。
その他のご祭神は、あなた方にはまったく関係ありません。

ーーと、説明してやりたいのですが、まあ、言っても無駄でしょう。

先の、小池百合子環境大臣は、記者から「アジアの国が反対していますが」と
質問されて「これは日本の国内のことですから」と答えていました。日本国内
の事と、国外の事を同じ価値観で計ることはできない..という意味でしょう。

ーー正にその通りなのです。

日本側からすれば「祖国と家族を守るための戦争」であっても、中国側はすべ
て「侵略戦争」だといいます。
日本にとって「戦没者を哀悼するという人間としての自然な心の発露」でさえ
も、中国には「戦争の加害者の美化」となってしまいます。
その間には折衷案というのはないのです。まったく違う価値観ですから。

そうである以上、中国の言い分を無視して強攻策をとるより仕方がないと思い
ます。小泉総理大臣は、元旦に行ったからもういいと言わず、まず例大祭に、
できれば御霊祭りにも行って頂きたい。8月15日にも、改めて行って頂きた
い。
そんな風に、事ある度毎に頻繁に参拝して、相手が、もう疲れて抗議するのが
面倒くさくなるぐらいの根競べをして頂きたい。石原慎太郎氏が良い例です。

石原氏は、必ず8月15日には参拝されますが、中国は何も言いません。最初
の数回は文句を言ったようですが、石原氏に抗議しても、石原氏自身がはねつ
けてしまうし、到底かなわないということを悟ったのでしょう。さらに都民の
圧倒的な支持があることも知っているから何も言えないのです。

ところが、小泉首相を非難すると、官房長官あたりが“あたふた”するために
すぐに日本国内でも政治問題になってしまいます。

「日本人の宗教観や、靖国神社の由来などをキチンと説明すれば、中国政府も
同調してくれる」というのは、非現実的な思い込みに過ぎません。

中国で、2000年に出版された「世界の邪教=人類の公敵」という本があり
ます。珠海出版という、人民解放軍の下部組織の印刷工場でつくられた本です
が、この本の中に「日本の政治家が靖国神社に参拝するのは、戦争の死者の魂
を拝む為ではなく、日本軍国主義の復活手段の為なのだ」と書かれています。

今の日本の、対中軟弱外交姿勢のままでは、必ず譲歩する場面が出てきてしま
います。尖閣諸島周辺に石油埋蔵の可能性があるという報告が、昭和43年に
国連アジア極東経済委員会(ECAFE)から出されてから中国も領有権を主張
し始めるわけですが、これは、アメリカの議会聴聞会で証言した中国系米国人
たちが「尖閣諸島は私たちのものだ」と言い出したからです。

ある外務省高官は「一番良い解決策は共同開発すればいいんだよ」と言うので
す。足して二で割るのが、日本外交のひとつの方程式になっています。
けれど、そうすると再び文句をいってくるので、さらに足して二で割らなくて
はいけなくなり、日本の国益がジリジリと侵されていくのです。

「世界の邪教=人類の公敵」という本の中で、靖国神社や明治神宮が、神道の
代表的な例とされ、オウム真理教や法輪功と並んで「邪教」と断じられていま
す。ですから、靖国神社の問題で、中国にあれこれ弁解じみたことを言ってみ
たところで、まったくの徒労に終るだけなのです。

要するに、8月15日に行くといったら、小泉首相は堂々と行けばいいだけの
話です。日本人は、お互いここまで譲れば相手もやはり一歩引いてくれるので
はないかと期待しますし、日本国内でならそのやり方で通じます。

ところがその日本独特の駆け引きのコツを、中国のような、我々と全く異なる
文化と国民性を有する国に対して振り向けた場合にも通用すると考えるのは、
大変な認識の誤まりなのです。中国には、自分たちのやり方は絶対に通用しな
いんだという事実を厳しく認識しなければ付合ってなどいけないと思います。

―― では、アジア諸国は靖国参拝に反対なのか?

某新聞紙上に、「アジア諸国は靖国参拝に反対している」と書かれていました
が、実際にはアジア諸国といっても、中国と韓国ぐらいのものなのです。

平成13年の小泉首相の参拝直後に、当時の山崎拓・自民党幹事長が東南アジ
ア五カ国(インドネシア・シンガポール・タイ・ベトナム・カンボジア)を歴訪
して、靖国参拝の事情説明をしているのですが、「なんでそんなこと気にする
んだ」と逆に聞かれたといいます。

ですから「アジア諸国」といっても、つきつめるとこれは、中国と韓国のこと
なのです。しかも、韓国などは、日本が戦争をした相手ではありません。当時
の朝鮮は大日本帝国の一部であり、共に中国と戦った同胞だったのです。です
から、戦争との関連で靖国神社を敵視し、否定するのは中国だけなのです。

日本の首相が、アメリカのアーリントン国立墓地を訪問するように、アメリカ
の大統領や、東南アジア諸国の首脳が靖国神社を参拝するなれば、中国の理不
尽な特異性がより明らかになります。
実際に、平成14年には、ブッシュ大統領が明治神宮を参拝しています。

あの時も、最初は靖国神社参拝を希望したのですが、驚くべきは日本の外務省
がこれをブロックし、明治神宮に変更してもらったという経緯があります。
さらに可笑しいことに、その時小泉首相は、憲法上の理由(?)を挙げて車の中
で待っていました。

こういうことですから、問題はむしろ日本側にあるといえます。

エリザベス女王も、靖国神社参拝を希望してこられたのに、外務省が「あそこ
には行かないで下さい」という意味の返事をしています。

在日米軍の空軍士官団が、昨年参拝しています。そして更に米軍のみならず、
諸外国の駐日武官団、訪日した軍艦乗員など、多数の参拝記録を神社側が保存
していますが、こういう情報はドシドシ公開・報道して頂きたいものです。

「戦場にかける橋」のイギリス兵の生き残りの人々が来て、「かつての行きが
かりは全部清算だ。よく戦った日本の将兵にお参りしたい」と靖国神社参拝に
来たこともありましたが、どのマスコミも報道しませんでした。

ーーですから、ジャーナリズムの責任もずいぶん重いのです。

―― そもそも「日中平和友好条約」というものがあります。

第一条と第三条に、二度にわたって「内政の相互不干渉の原則」が謳われてい
ます。閣僚が、何人靖国神社に参拝しようと、これは純粋に日本の国内問題な
のですから、口を出されたら、外務省はこの条約を盾にとって突っぱねられる
のです。
先の、北京でのサッカーアジア杯のときの騒動で、公用車のガラスが割られた
だけでなく、国旗も燃やされた以上、外務大臣がすぐに抗議の公式声明を出し
て、大使召還をほのめかすぐらいのことをすべきなのです。

もし、日本国内で中国の国旗を群集が踏みにじって焼いて、中国公使の車に石
をぶつけたら、中国はどう反応するのか。ーー昭和33年に日本人青年が中国
の国旗を引きずり下ろして足で踏みつけるという「長崎国旗事件」がありまし
たが、国交樹立前でも、中国側は対日貿易の中止や文化交流の全面停止などを
打ち出し、日中関係はしばしば中断しました。

極端な場合には、政府間の交流を断っても不思議ではないぐらいの不当行為を
日本が被った、と自覚しなければならない、国家の尊厳に関わる問題だったの
です。

                          =この稿つづく=
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