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┃ 自虐史観の枷を解く ―――――――――― by gosakuさん
☆ 私見:憲法改正提起(3) ―――――――――――― 2004/06/04

―― 日本国憲法のハイライトは、なんといっても第九条です。

そこには有名な「戦争放棄」条項があり、そのため日本国憲法は「平和憲法」
とも呼ばれています。

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発
動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段と
しては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力は永久にこれを保持し
ない。国の交戦権はこれを認めない。

これを読むと1.と2.の部分に分かれていることが分かります。
そこで1.の部分と2.の部分に分けて、その意味を考えてみましょう。

1.の部分の「国権」というのは、国の主権という意味です。今日でも、侵略
戦争以外の「戦争」は「国の主権の発動」として認められています。しかし、
日本国憲法第九条では、国の「戦争主権」が制限されているのです。

日本と同じように戦争主権を制限する憲法は、1947年に制定されたイタリ
ア憲法にも見られます。
その第十一条には「イタリア国は他国民の自由を侵害する手段として、および
国際紛争を解決する手段として戦争を否認し・・・・云々」とあります。

2.の「戦力を保持しない」「交戦権は認めない」という規定は世界中に例が
ない極めて特異なものです。――どうしてこのような、世界に例のない特異な
条項が憲法に盛り込まれる事になったのでしょうか。

実はこれは、当時連合軍総司令官だったマッカーサー元帥の発案だったことが
明らかになってきています。ではマッカーサーは、どのような意図でこのよう
な憲法の原案を提示したのでしよう。

実は、侵略戦争を行ったとされる日本に対する「懲罰」として、日本を非武装
化することが占領軍の当初からの目標だったのです。日本国憲法の第九条二項
は、この占領目的に合致させようとするものだったのです。

ところで2.には「前項の目的を達成するため」という言葉が入っています。
この言葉は憲法の原案にはありませんでした。いつ、どこでこの言葉が入れら
れたのでしょうか。

1946年、日本国憲法案を審議するために、芦田均を委員長とする憲法改正
特別委員会が設置されました。「前項の目的を達成するため」という言葉は、
この小委員会の最後に、芦田によってまとめられた憲法案の中に入れられたも
ので「芦田修正」と呼ばれています。
┌──────────
│芦田均:福知山市芦田均記念館
 http://www.kisnet.ne.jp/~matikado/ashida01.html
└──────────

芦田は後に、
「この修正によって、自衛のための戦争は放棄しないという解釈が可能となっ
たのだ」と語っています。これは自衛隊合憲論の有力な根拠となっています。
しかし政府はそのような考え方はとらず、国家の自衛権を根拠として、自衛の
ために必要な武力は保持できるとしています。

―― 一国平和主義は世界で通用するのか。

日本国憲法第九条では、外国との間に争いが起こっても決して戦争をしないこ
と、その他に、戦力を持たないことを定めています。
△△ 小学校社会科教科書記載文。

小学校の教科書の殆どは、憲法第九条を上記のように説明しています。これを
読んだ皆さんは、自衛隊という戦力は憲法に違反していると理解したかもしれ
ません。けれども、政府も国民の多くも、自衛のための戦争まで放棄したとは
考えていません。他国の侵略に備えて自衛のための軍事力を持つのは当たり前
のことだと憲法第九条を解釈してきました。

こうした議論のきっかけとなったのは、1990年、イラクのクウェート侵略
で始まった湾岸戦争です。
ーーこの戦争が日本国民に与えた教訓は二つありました。

ひとつは、なぜクウェートがあれほど易々とイラクの侵入を許してしまったの
か、という問題でした。クウェートは国民一人当たり所得が世界一というほど
の国でありながら、満足な軍備もなく、いざいうときの備えに欠けた「平和的
な」国だったのです。これは、無防備な国はかえって戦争を誘い、世界の平和
を乱す原因になる、という生きた教訓になりました。

二つ目は、中東に平和を回復するための戦争に、日本はどんな協力ができるの
かという問題でした。アメリカをはじめ30ヶ国が軍隊を派遣し、国連の支持
の元にイラク軍と戦いました。ーー侵略戦争は断じて許さないという国際社会
のルールを示したのです。

当然のことながら、日本も協力を求められました。政府はなんとかしてこれに
対応しようとしましたが、ついに自衛隊も民間人も派遣することが出来ません
でした。――論議の中心が憲法第九条だったことはいうまでもありません。
当時はまだ、どのような理由であれ、自衛隊を海外に派遣することは憲法上許
されないという意見が強かったのです。

そこで日本は、総額130億ドルもの資金を負担することにしました。
国民の多くは、これで世界平和に対する責任を果たせたと考えました。
ーーけれども世界の国々は、そう認めてはくれませんでした。

日本は、正義も責任もお金で片付け、危険な仕事は他国に押し付けようとする
自分勝手な国だと思われたのです。――平和回復のために汗と血を流した国々
からみれば、憲法第九条は、危険な仕事から逃れるための言い訳に使う都合の
いいものということになるのでしょう。

日本人の多くは、日本だけは戦争に関らない、、ことが平和主義だと考えてき
ました。
けれども湾岸戦争の教訓は、そうした一国平和主義のまやかしを、目に見える
形でハッキリと示したのです。こうして、世界平和を維持するために、日本も
積極的に貢献していかなければならない、それこそが真の平和主義ではないか
という考え方が理解されるようになってきました。

日本国憲法の成立過程に、例えどのよな問題があったとしても、日本人はその
下で、既に半世紀余りの年月を過ごしてきたという事実の重みがありあます。
この憲法の下で日本人は経済の復興を成し遂げ、高度成長を達成し豊かな社会
を築き上げてきたのです。
ーーこのことは、それ自体として尊重しなければならないでしょう。

しかし、だからといって日本国憲法が万全のものだと思い込んだり、その条文
に少しでも手を入れることは許されないと考えたり、さらには憲法改正の論議
そのものをタブーにしたりするのは、全く正しいことではありません。

現在の日本国憲法が、全体としてアメリカ占領軍に押し付けられたという性格
を持つことは明らかです。それに伴う欠陥や悪影響も大きなものがあります。
その欠陥に目を瞑っていては、日本人はいつまでも精神的に自立できません。

なぜならそれは、国の最高法規を自分たち自身で検討することもできない、と
いう意味だからです。
いろいろな前提や思い込みを排し、虚心坦懐に日本国憲法を読んでみてはどう
でしょうか。

――まず、問題が集中している憲法第九条について考察してみましょう。

憲法九条第二項は次の通りです。

<前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権はこれを認めない>

この文を、普通の日本語として素直に読むならば、どう考えても軍備を持つこ
とを禁じています。現行の教育課程では、小学校6年生で憲法を学習します。
ですから、日本国の憲法は、小学校6年生ぐらいの国語力で素直に解釈できる
ものであるべきではないでしょうか。
憲法の専門家が、特別の理屈を捏ね回さなければ正しい解釈ができないという
のは、とてもおかしなことだと思います。

1990年からの湾岸戦争の時期に、憲法第九条の学習をしたある小学6年生
の女子児童の感想文を紹介します。

「わたしは、憲法はおかしいと思います。戦争は放棄、武力は持たない、自衛
隊はつくるで、言っていることとおこなっていることが矛盾していると思う。
これは、憲法の書き方の問題があると思います。攻められてしまったら国を守
らないと滅ぼされてしまうから、自衛のための戦争はやむをえないし、しょう
がない事だから、もう少し書きかたを工夫して「侵略戦争はしてはいけないが
自衛のための戦争はやむをえない」などということをくわしく書けばよいが、
今の憲法は少しおかしいとおもいます」

「国の交戦権はこれを認めない」という部分も、虚心坦懐に読むと真に奇妙な
文です。――誰が誰の交戦権を「認めない」のかが曖昧なのです。

自分の権利を自分が「認めない」などという言い方は、日本語としては成り立
ちません。だから唯一の可能な読み方は、「アメリカ占領軍」が「日本国」に
対して「日本国の交戦権」を「認めない」ということです。

そうするとこの規定は、戦争直後の一種の懲罰的な性格を持った、条約のよう
なものだったと考えざるを得ません。

                          =この稿つづく=
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
│「私見憲法改正提起」を著すに当り以下の文献を参考にさせて頂きました。
│
│・憲法改革 ――――――――――――(芹川洋一)
│・日本国憲法 ―――――――――――(瀧澤 中)
│・おじいちゃんの、日本のことを教えて(中条高徳)
│・有事法制か平和憲法か ――――――(梅田正巳)
│・二十一世紀日本の見取り図 ――――(芹川洋一)
│・痛快!憲法学 ――――――――――(小室直樹)
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┃┃ 読後感アンケート結果。
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◇ このとおりだと思う --------------------------------- 33人  (70%)
◇ そうではないと思う ---------------------------------  9人  (19%)
◇ どちらともいえない ---------------------------------  3人  ( 6%)
◇ よく分からない -------------------------------------  2人  ( 4%)

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┃┃ コメントボードに頂きました感想。
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┌──────────「ミカの赤い服さん」

(いつものように)私の知っている範囲では、この通りだと思います。
そもそも自衛隊が「警察予備隊」として発足したのは、朝鮮戦争勃発時に米国
からの要請に基づいて行われたそうですね。
ーーその時に憲法第9条の文章を見直すべきだったのだと思います。

また、最後に紹介されていた小学生の意見はとても素直で常識的と思います。

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

「ミカの赤い服さん」お若いのに良くご存知ですね。

おっしゃる通り陸上自衛隊の前身である警察予備隊は、1950年(昭和25)
6月25日、北朝鮮軍の韓国侵入によって起きた朝鮮戦争に際し、米国は韓国
支援のため、直ちに日本占領中の極東海空軍、続いて地上兵力のほとんど全て
を韓国へ出撃させました。

その為、わが国内及び周辺の警備力の不足を補うために急遽創設されました。
続いて空自・海自が創設され今年五十周年を迎えています。

わが国の防衛予算もGDPに比例して毎年増額され、2003年度は約5兆円
世界第3位の軍事大国(=軍事費)となっています。(対米貿易の大幅黒字解消
のため、アメリカ製の高価なハイテク兵器を買わされているという背景はあり
ますが) 
しかし、問題はそれを扱う自衛隊員の質ですね!

いうまでもなく、自衛隊は国家の安全と国民の保護を最大の使命として任務を
遂行しなければなりません。身を捨てて、自分を犠牲にしてもその任務を全う
する、という自衛隊員がどれだけいるのでしょうか?
隊員数でも武力でも周辺諸国に決してひけを取りませんが、今その周辺諸国の
侵略を受けたら、阻止する力があるのかどうか甚だ疑問です。

「戦争がなけりゃー天国さ!!」

単なる公務員として、適当に訓練に付き合って任期いっぱい務めれば、相応の
年金も貰えるし、「ヤバイことはご免だ」というサラリーマン隊員がほとんど
のような気がします。「気分は情報無限さん」も、かつて徴兵制の復活を提唱
されていましたが、北朝鮮の13年の徴兵制はともかくとして、韓国の義務兵
役制(2年から2年6ヶ月)などは参考にしても良い気がします。

└──────────
 
┌──────────「気分は情報無限さん」――――――― 2004/06/18

第416号「ミカの赤い服」さんへのgosakuさんの答復を読んで

私は自衛官ではないですし、自衛官に知り合いもいませんが、gosakuさんの仰
る事は間違っていると思います。
いくら日本国内が平和だといっても、毎年殉職する自衛官はいますし、落下傘
部隊なんか、毎年、訓練中に何人かは死んでいるそうです。

それに死者こそ出してはいませんが、沖縄の爆発物処理部隊は、毎年数千件の
爆発物処理活動を果たしているそうです。なんでも、通常は三人一組で処理に
当たるのだそうですが、本当に危険な状態に至ると一人でするとの事。

掃海艇部隊の潜水夫も命がけの任務は多いそうです。何より水圧の関係で毎日
の訓練が地獄なんだとか・・・・・・

話は変わりますが、実戦経験のない軍隊にしては日本の自衛隊の連度は異様に
高いらしく、この事実は世界各国の軍関係者の間では有名であり、北朝鮮に対
する無言の圧力にもなっているそうです。
陸上自衛隊の「偽装」「陣地構築」に関する技能、海上自衛隊の「対潜水艦」
と「掃海」の作戦能力、そして航空自衛隊の「スクランブル」の体制など世界
最高水準と評されています。

そして、意外に思われるかも知れませんが、各地の自衛隊で実施している「基
地祭」において、外部の人間を、観客として数千から数万人も呼ぶ事それ自体
が、招待された世界各国の大使館付き武官から高く評価されているとの事。
それだけ大勢の民間人を集めて全然事故が起こらないのが、信じられない話な
んだそうです。

それでもgosakuさんが、自衛隊は「無能」で「腰抜け」の集団であると思われ
るなら、私は何も申し上げる事はありません。

――また、同じ答復の中で、以前私が述べた事を曲解されているようですので
反論させて頂きます。

私自身は確かに再軍備論者ですが、無条件に「徴兵制」の復活にまで賛同して
いる訳ではありません。最近の日本社会全体を覆う「アノミー」を克服する手
段の一つとして提案しているだけであって、日本とは国情の全然異なる韓国の
徴兵制まで引き合いに出して、私が日本の徴兵制復活を提案しているような書
き方をされるのは心外です。

正直言って今現在の日本の社会情勢、特にイラクでの日本人拉致事件に対する
世論の反応を考えると「憲法改正」や「再軍備」の議論自体をもっと慎重に進
めるべきかと思いますし、ましてや現状での「徴兵制」の復活など断固反対で
す。

私は生きる目標も持たない臆病な人間に過ぎないですが、国の為に死ねなくて
も、自分自身の信念の為なら、十分落ち着いて見苦しくない死に方が出来ると
思います。

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

「気分は情報無限さん」のコメントを拝見して、先ず自衛隊への僕の認識不足
を改めなければなりませんね。

僕の友人知人の息子が、自衛隊員として日本各地に赴任でしています。彼らが
帰郷した時などによく顔を合わせ話を聞く機会があるのですが、彼らはこぞっ
て楽天的な話に終始します。
ーー今から考えると「親などに心配をかけまい」との配慮でしたか?
彼らの話の具合から「こんな連中に日本が守れるのか?」という思いが前から
ありました。

ーーー月給泥棒自衛官論は撤回します。

先の私見憲法論の際、「気分は情報無限さん」のコメントで
「一刻も早く、国民全体の開かれた議論の中で自主憲法を制定すべきだと思い
ます。当然、徴兵制も復活させなければならないでしょう。しかし・・・・」
を、僕が早トチリし、徴兵制の提唱と受けとっていまい誠に失礼をしました。

「自分自身の信念の為なら、十分落ち着いて見苦しくない死に方が出来ると思
います」とおっしゃる「気分は情報無限さん」、実にご立派です。

「現状での徴兵制に断固反対する」
では、
どのような状態ならば賛成なさるのか?改めてご意見を伺いたいと思います。

└──────────
┌──────────「lonsome car-boyさん」

ジャングル(=国際社会)で「私は善人で、他に危害を加えないから襲わないで
ね」と宣言しても、ライオンは襲ってくる、と、誰かが書いていた。
襲われたら「可哀想に」と同情する人はいるだろうが、身を挺して助けてくれ
る人が一体どれだけいるのか。

チベットや内蒙古が中国に侵略されていくのを、国際社会は何かできたのか?
ーー抗議やデモは、ほとんど何の役にも立っていない。

小学生でさえ作文で、その歪さを指摘する憲法第9条を、現実に即したものに
することは緊急の課題だと思う。
国を守る気概も政策も持たず、己の利権と票にしか関心がなく、周辺国の顔色
ばかりをうかがうような能なしの政治家たちには、即刻ご退場願いたい。

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

我が国の領海内に侵入した北朝鮮の工作船が、それを取り締まろうとした巡視
船にロケット弾を発射するという事件がありました。(2001年12月)
幸い命中しませんでしたが、これが命中して巡視船が沈んでいたらどうなって
いたでしょうか。そして負けそうになったら船を自沈させる。もちろん、機関
銃も撃ってきました。

このような勢力が、ただの密輸団や海賊だと思いますか?

あれは、確実に正規の軍隊で訓練をうけていると考えられます。確かに南米の
麻薬カルテルなどは、軍隊も青くなるような武器を持っているところもあるよ
うですが、自分で自沈、つまり乗組員は自殺をしているわけです。これは何か
に忠誠を誓っているのでなければ絶対にできない行為です。

現在の日本の法体系では、どんな場合でもいきなり自衛隊の出動というわけに
はいきません。本来的には、領海侵犯措置が法定されて、不審船による領海の
侵犯があれば海上自衛隊が出るというような態勢が整えられるべきでしょう。

自衛隊という立派な組織がありながら、法の未整備によって運用ができない、
というのは、実にバカバカしい話です。この事件は、警察行為の範囲という事
で、公務執行妨害とか殺人未遂とか、そういうものだったと記憶しています。

しかし、外国の不審船が日本の近海で何やらやっている、それを取り締まるの
が果たして警察行為なのかどうか?「戦争」ではないのか?ーー戦前の日本な
ら間違いなく出兵していたでしょう。

栗栖弘臣という統幕議長が、もし日本にどこかの軍隊が攻めてきたら、自衛隊
はどうするかと質問されて、自衛隊は国民を守るために、たとえ超法規的にで
も戦う、と発言してクビになりました。法律がキチンと整備されていないと、
日本のために行動した自衛官たちが「違法行為を行った」という事で罰せられ
るのです。

第九条の条文により、自衛隊の存在根拠が実に曖昧で、いまだに自衛隊の存在
そのものについての裁判が起こされています。(違憲裁判) これはつまり有事
に際し、最も確実に日本と日本人を守ってくれる組織が、日本国憲法によって
明確化されていないということを意味します。

さらにもう一つは、緊急事態条項が憲法そのものの中に存在しない、というこ
とです。憲法は本来、全ての法律の源にあるべきものです。その憲法に明記さ
れていない、というだけで、緊急事態に対処すべき有事法制の整備がつまずく
おそれがあるのです。

現実的には、憲法と各種の有事に対する法律の隙間を埋めるという意味で「安
全保障基本法」のようなものを創設すべきだと考えられます。
しかし根本的には、あくまで憲法を改正して、世界各国の憲法に明記されてい
る緊急事態条項を書き加えることが一番良い、そして第九条改正によって自衛
隊の存在を法的に明らかにすることが、有事法制論議に決着をつける最も確実
な方法といえます。

└──────────
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┃┃ お便りで頂きましたご意見・感想。
┗━┛
┌──────────「 OJIN 」

いつかも書きましたけれど、「専守防衛」の軍隊ってなんなんでしょうか??
┌--------
それと(上の元記事)ではこういう書き方をしましたけれど、ビルとかの長期的
な投資をするならば、情報もさることながら丸腰では難しいのではないか、、
いざとなればチカラで自国(民)の権益を護る、、そういう姿勢がないと・・・
うーーーん、どうなんでしょうねー。

国際関係というのは甘ッチョロイもんじゃない、、そう思います。
ーーー国際間には強制力のある法律なんて存在しません。

では他の国が助けてくれるのか?
その国にとって利用価値がある間ならば助けてくれるでしょう。

日本は既に世界でも有数の軍事力を有している?
手枷足枷でガンジガラメにしておいて、有事に対応できるんですか?

現在の考え方は"専守防衛"。日本が攻められたら守る。日本の国土と日本に住
んでいる人々だけを守る?海外にいる日本人や日本企業は日本とは関係ない?

ーーー産業の空洞化が叫ばれだしてから久しくなります。

空洞化しても尚、海外から眺めていれば日本は世界でも有数の金持ち国です。
いったいそのお金はどこから来ているのでしょうか?

専守防衛=海外資産や海外権益を護らずに日本の国土(と、そこに住む日本人)
だけを護る・・・小さな貧しい国で、海外に資産も権益もないのならそれでも
いいでしょう。

自国内産業の空洞化に頭を痛めるほど国際化が進んでいる=海外資産・海外権
益が大幅に増加している)現在の日本で、そんな考え方が大手を振ってまかり
通っているところが、、まさに島国常識、自虐史観常識。

└--------
憲法第9条を改正して、海外派兵でもなんでもOKにすれば、また昔のように
なる?ーーーホントに本気でそう思われますか?

戦前の軍部が(かなり)独走できたのは、マスコミをはじめとする国民大衆が、
熱烈にその行動を支持したからです。国民もマスコミも、―特にマスコミは―
軍部に騙され欺かれていたわけではありません。

ーー言葉は悪いですけれど、いわばみんなが「共謀共同正犯」だったのです。

その反動として現在は、憲法(改正)に触れるのはダメ!海外派兵はダメ!武力
行使もダメ!なんでもかんでもダメ!
ーーけれどこの風潮って....戦前のそれをソックリ裏返しにしているだけで、
全く同じような行動図式なんじゃないのかしら?

そうならないように、--小学生にも馬鹿にされるような条文は--論議を尽して
あるべき姿に改正し、関連する軍事行動の(国際社会でも通用する)ルールもキ
チンと定めて....その後のことは国民の態度次第。

ーーどんな高邁な条文でも規則でも、国民の大部分が違う方向を目指すならば
空文と化してしまいます・・・。

ただ、戦前とは国際間の環境条件が全く異なりますから、あんな風になること
は99%あり得ないと思います。
ーーーそうじゃありませんか、gosakuさん?

└──────────
 
┌──────────「gosakuさんから」

第九条で、日本には軍備はいらない、持たないと考える人々は、どうも日本と
いう国自体を信じていないような気がします。軍備を持てば戦争をする、自衛
隊が海外に行って侵略行為をする、そう本気で信じているのではないでしょう
か?
分からないのは、日本よりはるかに独裁的な軍事大国、たとえば中国のような
国には危機感を持たずに、自分の国の軍隊は「危ない、無くせ」というのは、
どうしても納得できません。

―― 第九条を守ろう、という人の理屈には、大きく分けて二つあります、

一つは「第九条は世界にも希な優れた条文である」というものです。
もう一つは「第九条のお陰で戦争に巻き込まれずにやってこれた」というもの
です。

実は、第九条には元ネタがあったのです。(また機会をみて述べますが)ひとつ
には、マッカーサー・ノートであり、その原案は1928年の不戦条約であり
ます。つまり、原型はすでに確立された国際法の中に存在していました。

さらに、あるデータによると、1990年以降に制定された81の各国憲法の
うち、平和主義条項を設けているのは79にものぼっていて、ほぼ全部といっ
てもいいでしょう。最早日本国憲法の第九条は、世界的にみて珍しくもなんと
もない、ましてや、他国の憲法と比較して特に優れているなどというものでは
ありません。

二点目の「第九条のお陰」論は、現実を無視したユートピア論と同義語です。

有史以来、何かの文章、それも自国の中だけに通用する文章のお陰で、他国か
らの侵略を防いだ例はありません。憲法の条文のお陰で、その国の安全が守ら
れたという例を僕は知りません。ーーー「日本があるじゃないか」という人が
おります。しかし、日本には自衛隊があり日米安保条約がありました。

「第九条のお陰」という人々が嫌悪する自衛隊と日米安保が、厳然と存在して
いたのです。確かに、自民党政府が第九条を楯にとって、他国の戦争に巻き込
まれないようにしてきたことも事実としてあります。が、なんといっても日米
安保条約の存在は大きかった。日本に攻撃を仕掛けることは核武装した世界一
の軍事超大国・アメリカを敵にまわすことになります。

「日米安保条約があるから、逆に日本は狙われるのだ」ということをいう人が
いますが、かつてソ連が侵攻して、他の国はどこも助けに行かなかったチェコ
やハンガリーはどうだったでしょうか。

戦争というのは、国の国との利益がぶつかり合う時、その解決方法の最終手段
として用いられます。「戦争はしたくない」ーーー僕も戦争は大嫌いです。
ーーーしかし戦争と同じぐらい、他国から侵略・占領されることも嫌いです。

第九条を教条的に遵守して戦力を持つべきではない、という人たちは、
「もし侵略を受けたらどうする」という問いに、
「ストライキや批判、抗議、説得など非暴力の国民運動を展開する」というよ
うな理屈をいいます。

では、ベルリンの壁が崩壊する以前の東ヨーロッパ、ポーランドの「連帯」の
抵抗運動はどうだったでしょうか。

連帯が行ったストライキを、政府軍が圧倒的な力で弾圧し、ワレサ議長のよう
な著名な活動家は殺さず、国際的に名前を知られていない支部の長などがたく
さん殺されました。また、記憶に新しいところでは中国の天安門事件も、あれ
は中国国内での話ですが、基本的には非暴力の学生や国民に、戦車が人々を踏
み潰していました。そんなことをしろ....というのですか?

理想論はどんなときにも大切です。しかし一方で、国の安全保障というのは、
現実に国民の生命・財産がかかっているのです。現実的な対応こそ、真に国民
が安心できる安全保障なのではないでしょうか。

―― 憲法改正のポイントとして、まず第一には憲法前文があります。

憲法の前文というのは、一体どんな意味合いがあるのか。本の序文、会合での
最初の挨拶、入学式での最初の校長先生の話、一般にはこうしたものに共通し
ている点は、まず動機が述べられるということです。

この本はこんなキッカケで書きましたよ。この会議はこういういきさつで始ま
りましたよ。ということです。憲法前文も、それが国の最高法規であっても、
「序文」としての意味合いが強い事は理解されます。
次に特徴或いは趣旨と未来展望、そして分かり易い文章です。「日本国憲法は
正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し・・・・」と、そんなに
長くはありません。

が、法律の条文を読み慣れていないと、正直疲れる文章です。50年以上も前
に制定されたものですから、漢字はすべて旧仮名、旧漢字です。その気がある
お方は一度目を通してください。

第一段落では「こういう決意で憲法を成立させましたよ」
第二段落では「恒久平和」を謳っています。
第三段落は自国中心の考え方ではダメだ、といい、
第四段落ではこれらの理想を達成することを、世界に向けて誓っています。

ーーなんとなく、この憲法の制定に対する動機、趣旨は理解できます。
とにかく平和で民主主義的な国を作ります、ということです。そして未来展望
についても、何となく、平和ないい国を作りますということが理解できます。

なぜ「何となく」と感じたのか。

前文に、ざっと目を通した方はおわかりでしょうが、つまり文章が冗長で何が
いいたいのかハッキリしないのです。内容を理解した人間が書いた文章は普通
の頭があれば一度読んだだけで理解できるものです。まして、国の憲法という
のは学術論文ではありません。国民誰もが等しく読み、理解しなければならな
いものです。ーーにも関わらず、この読みにくさです。

「諸国民との協和」
「主権が国民の在する」
「人類普遍の原理」
「恒久の平和」
「崇高な理想」
「恐怖と欠乏から免れ」
「他国を無視してはならない」

・・・ブツ切りにした言葉の端端から想像するに、なんだか素晴らしいことを
言っているような気がします。しかし詳細に一つ一つの文章について調べてい
かないと、本当にどんな内容なのかよくわからない。こんな分かり難いものを
果たして普通の人間が読むでしょうか。

この原因は、GHQが作った文章を、つまり英文を日本文にそのまま翻訳した
からに他なりません。しかも、その文を修正するには一字一句GHQの了解を
得なければならなかったため、最初の翻訳がほとんど最後まで残ってしまった
のです。ーーまさに「国籍不明」の前文というべきでしょう。

―― またまた愛国論のむしかえしになりますが、

人間でもそうですが、卑屈な人は他人を尊敬できません。もちろん自分も尊敬
されません。自分の国が好きでないという人は、他国の愛国心が理解できませ
ん。こういう人は、自分を蔑むことで相手を持ち上げるしか手がなくなります
から、相手から決して尊敬されないのです。

「日本は、好きになれるような国ではないし、尊敬もできないのだから仕方が
ない」という人もいました。そういう人は今すぐ、日本国籍を返上して頂きた
い。つまり、誰か他人が国を好きにさせてくれるのでもないし、誰か他人が日
本を良くしてくれるのでもありません。もちろん政府の責任でもありません。

日本が素晴らしい国、尊敬される国になるかどうかは、一人一人の国民に懸っ
ています。私達自身がこの国を好きになれるような国にしなければいけないの
です。
「でも、政府はろくでもない」という勿れ(なかれ)。国会議員を選んでいるの
は、私達国民自身なのです。「なるほど、未来は私達でなんとかするとして、
嫌な歴史があるじゃないか」というかもしれませんね。嘘をついてまで自国の
歴史を栄光に彩る必要はありませんが、逆に、日本の歴史の中の悪い部分だけ
クローズアップして、「だから日本はダメだんだ」というのはおかしな心理で
す。
実際、千年以上も続いている国家はそうザラにはありません。連綿と続く文化
は世界に誇れるものがたくさんあるのではないか。自分の国を好きになるのに
まず、その歴史や伝統をキチンと振り返って正当に評価し、そして日本がこれ
からどんな方向に進むのか、自分たちがどんな関わりを国と持つのか、そうい
う思考をすべきでしょう。

ーー反省と他力本願では、未来が開かないのは確かです。

└──────────
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 
自虐史観の枷を解くの目次に戻ります







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