┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  迷子になったらここ!(^O^)  ━┓
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┃ 中国ひと口話:2 ―――――――――――― by けんさん(けんさんの日中友好コーナー)
 新しい題目が上段です。
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☆ 家属 ――――――――――――――――――――― 2005/07/01

中国人は家族のことを「家属」と書きます。もう少し正確にいうと、日本人が
「family」から和製漢語で「家族」を作ったのではないかと私は推測していま
す。

中国の家庭の基本を支える思想は、儒教の三綱五常です。
三綱は、君臣、父子、夫婦の道を説き、五常は仁・義・礼・智・信を説きまし
た。三綱は、言うまでもなく教育勅語の精神そのものであり、五常は軍人勅諭
の母体です。

今、日本では家庭の崩壊が社会の崩壊を引き起こすと危惧されています。
中国も、一人っ子政策が三綱破壊の危機をもたらしています。421部隊とい
う言葉があります。―――子供1人に対して2人の父母、4人の祖父母という
家族構成のことです。

家父長不在という、家族構成そのものの破壊。誰にも次の世代が見えないだけ
に深刻です。

                        = この話おわり =
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☆ 兵馬俑の顔 ―――――――――――――――――― 2005/06/24

西安の兵馬俑はいま復元されています。それは、生きている人間のようにリア
ルです。 
体型だけは、軍人らしく大きく誇張されていますが、その表情は、いまそのま
ま西安の街を歩いても現代人です。

これは幾つも興味あるテーマを提供してくれます。

ーー食べ物が基本的に変わっていない。ーー食文化に変化がないということは
経済が基本的に変わっていない。それは、中国文化という、経済の上部構造が
2300年基本的に変化していないということでもあります。

中国人の精神構造も、本質的に2300年変わっていないということです。

漢字が伝える、人の心の襞も同じです。
そこには、同じ漢字を使う日本人の心のルーツもあります。

                        = この話おわり =
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☆ 温度空間 ――――――――――――――――――― 2005/06/10

一衣帯水は非常に結構なのですが、日本人が中国人と付き合い難いひとつは、
温度空間も一衣帯水で狭いということです。
ーー温度空間とは、私の解釈では、体温を感じて不快と感じる最小空間です。

中国人は行列を作っても、割り込む隙間も無いほど肩を摺り寄せてきます。
思い切り近寄って、こちらの財布に平気で手を突っ込みます。

これは、日本が高温多湿で汗をかき易い、中国は大陸性気候で空気が乾燥して
いるのと関係があるのか..無いのか。
中国人は、好意に解釈すれば、親切。悪く解釈したらおせっかい。部屋に遊び
に来ても、平気で好奇心をむき出しにして引き出しを開ける。

ーー友人になって最初の戸惑いはこの遠慮のなさです。
友情が深まるほど、是々非々は通用しなくなる。
「朋友」ということは全てが許される関係だからです。

                        = この話おわり =
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☆ 一衣帯水 ――――――――――――――――――― 2005/06/03

日中友好を語るとき、対で使われる言葉です。

元々の意味は、「あたかも帯びのように狭い川の幅のように隔てが小さい」と
いう意味です。
「南史、陳后主紀」に隋の文帝が使った言葉として、残っています。
私が庶民を救う気持は、父母に尽くす気持と変わらないと、庶民に対する気持
と父母に対する気持との隔ての無さを形容しました。

皆さんも、中国人と親身で交わるほど、なんだ本質的に日本人と同じでないか
と共感を持てる面が多いのではないでしょうか。
違いを感じる。それは、同質な物の再発見でもあります。 

異文化と交わる。異国語を学ぶ。異国で商売をする。異国の人と結婚する。
それはまた、再発見の喜びでもあります。

中国で仕事をしている人、留学で勉強をしている人、恋人夫婦として交わって
いる人達の共通の気持を代弁するのが、一衣帯水だと思います。

                        = この話おわり =
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☆ 対不起(すみません) ―――――――――――――― 2005/05/27

日本人が、早い時期に覚える中国語の一つです。

直訳したら「勘定を照合することが(金が無くて)出来ない」という意味です。
日本人は、いわゆる曖昧語として、全ての動作の前に置いて使いますが、中国
人は、一生の内に一度もこの言葉を使わない人が10億人はいるでしょう。 

アメリカ人も、「すみません」は使う部類のようです。

日本人が「すみません」を多用しだしたのいつからか。 
私の独断と偏見によると、黒船襲来以後、「sorry」を和訳して鹿鳴館文明人
が流行らせたのが「すみません」ではないかと思っています。

中国人がこの言葉を使うということ自体が、外国人と付き合う場所で働いてい
る一つのステータスなのです。 

                        = この話おわり =
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☆ 借りを作れ ―――――――――――――――――― 2005/05/20

中国で割り勘の習慣がないことは、既に延べました。

一緒に食事をすると、必ずどちらかが主人になります。どちらが主人になるか
は、中国人にとっては時に死活問題で、宴席の最後にどちらが勘定を払うか、
懸命に争っている光景をよく見ます。勘定を払う者が主人だからです。

誘われた宴席ならこちらが払わないほうが無難です。二度目はこちらが払う。
それも日本人風の、トイレに立ったついでに皆の分からない所で払うようなや
り方は絶対にいけません。下手をすると友人を失います。

中国流は、テーブルに服務員を呼び、皆の面前で今日の勘定は幾らだったか、
分かるようにして払います。貸借関係をはっきりさせるのです。

ご馳走して貸しを作るよりは、ご馳走を受けて借りを作るほうが、いい友人を
作れます。
逆の立場で考えてみましょう。借りがある相手よりは、貸しがある相手のほう
が心理的負担がなく付き合い易いでしょう。但し借りを忘れてはいけません。

ーー「王八」は「忘八」と発音も同じなら意味も同じ。畜生ということになり
ます。

                        = この話おわり =
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☆ 任せる ―――――――――――――――――――― 2005/05/13

ーー撤退専門に仕事をしたM銀行役員の講習を受けたことがあります。

その人が言われるには、失敗の一番大きな原因は、「中国のことだからと中国
人に任せきりにしたことだ」そうです。任せきりにして、中国の習慣を自分で
学ぼうとしなかったことを言われたのだと思います。

かつて日本が三等国時代は、欧米の商習慣を模範として学んで今日があると思
うのですが、「中国は・・・」と口にする多くの人は、欧米との違いで単純に
中国批難をして、自分で摩擦を起こしていることに気がついていない。

先掲の三顧の礼も、顧客とのコミュニケーションチャンス、マーケット情報の
開拓と思えば許容できるのではないでしょうか。

それを乗り越えてこそ、更にビジネスは上手くいくはずです。

                        = この話おわり =
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☆ 三顧の礼 ――――――――――――――――――― 2005/05/06

1990年初頭、八百半をはじめ多くの企業が中国へ進出しました。5年後に
は、その八割が撤退しました。
その理由はともかく、彼らが学んだ商習慣の違いの一つに、請求書を書いても
なかなか金を貰えないということがあります。

中国人から金を貰うには、足を運ぶしかない。それも最低3回。とにかく金払
いが悪い。中国の会社には掛取り専門の人間がいて、いつもそれだけで外回り
をしているそうです。

ーー払う側の中国人の心の中の言い分を、代弁してみましょう。
「払わないとは言っていないよ、少しは色付けて下さい。」 

三顧の礼は、金を払ってもらうほうがします。債権の取立てと思ってはいけま
せん。

                        = この話おわり =
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││ お便りで頂きました感想。
└─┘
┌──────────「saychanさん」男性@四十代@会社員@京都

叔父が、90年代、中国と貿易を始めました。もともとは石油販売業で、事業
拡張の中で始めたんですが、アメリカ・カナダとの貿易のつもり?で始めて、
大損しました。(とうとう廃業・・・)

農産品の輸入だったんですが、堂々と腐ったものを送ってきて金を要求するは
重量の水増しに釘や石を入れるのは当たり前。ーーそれ以来、信用ならん国と
思っています。
今でもそれに近いんじゃないんですかね。農薬のときもそう思いましたから。

デモについて・・・
デモはいいと思うんですよ。ーー自分たちの主張ができる国になってきてる?
北朝鮮とは違って、、、。暴力はだめでしょう。日本でも、デモやストはOK
でも暴動は不可。ーーこれが、普通の(民主的)国の普通の状態だと思います。

└──────────
 
┌──────────「けんさんから」

WTOへの加盟で、少しは改善されたのではないかと思っています。
しかし、日常生活でティッシュペーパーの上げ底ぐらいなら笑って済ませます
が、国際貿易で商業道徳の低さとなると深刻ですね。

ーーデモについては同感です。暴発も或いはやむを得なかったのかもしれませ
ん。しかし、中国政府のお膝元で起こったことに、「中国政府に責任が無い」
というのは頂けません。日本政府の終始冷静な対応は立派だったと思います。

先日のNHKの世論調査で、「関係は改善される」と見ている人が50%を超
えているのは救いでした。

└──────────
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☆ 中国の中の日本 ―――――――――――――――― 2005/04/29

1948年に(満州から)引き上げて以来、初めて新中国を訪れたのは改革開放
も市場経済へ向けて加速した1992年でした。

その頃、テレビで英語講座をしていました。
日本語講座もあったはずですが、英語講座が殆どだったと思います。

北京・王府井の新華書店の外国語コーナーで、12書架がありました。
10が英語で、1が日本語、残りの1にドイツ語・フランス語・スペイン語・
イタリー語・ロシア語等がありました。

この比率は、中国市場が世界へ向けている目と同じ比率ではないかと思いまし
た。ロシア語は、ソ連の崩壊後完全に落ちぶれていました。

1993年、北京語言学院に短期留学しました。
その時の外国人留学生の比率ですが、日本人が一番多くて約35%、続いて韓
国。あと、アメリカを始め文字通り世界各国から学生がきていました。
ーーこの学生比率は、世界が中国に関心を示した比率だと思います。

日本が中国に思いを寄せている割には、中国の目はアメリカのほうを向いてい
るという数字です。 

                        = この話おわり =
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☆ 中国人の金銭感覚 ――――――――――――――― 2005/04/22

中国の観光地で土産物を買うとき、先にお金を払うと、お釣りをくれないで、
その金額だけ品物を買わされた経験が皆さんはないでしょうか。

中国人の金銭感覚は、どんな理由であれ自分の懐にある金は自分のものです。
お釣りといえども、言を左右にして払いません。こんな場所では、釣りを持っ
ているかを先に確認すべきです。いまでも私はしょっちゅう失敗します。
ーー中国では、小銭は貴重品です。

支払いは必ず対価を先に受け取ってから払う。物は必ず金を貰ってから渡す。
実際問題として、どちらもそうしたいわけですから難しいですが、その心がけ
は大切です。

個人Aの口座へ一括振りこみをし、更にBへ支払って貰うというようなことも
トラブルの種です。往々にしてAが払いを渋るという信じられないことが起こ
ります。
面倒でもA、Bの夫々に支払うほうが間違いがない。それは、理由のいかんに
関わらず、一度自分の口座に入った金は自分の金だからです。

                        = この話おわり =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘

┌─┬───────────────────────────────┘
││ お便りで頂きました感想。
└─┘
┌──────────「小山さん」

以前「けんさんと同い年で、私も大連からの引揚者で懐かしい」などとメール
したことがある者です。

このサイトで出版を知り“けんさんの中国ぶらぶら”を早速取り寄せました。
一気に読了。楽しゅうございました。いや、妹さんの遺体を焼く場面には再び
涙しました。

私の友人に、満州の某地からコロ島(引揚船に乗る港)までの道中で、幼い兄弟
二人を亡くした人がいます。けんさんの妹さんの遺体処理に似た話を聞いてお
ります。また、死んだ赤子を河原の砂に埋めて来て、時に思い出して泣く母親
の話も聞いています。

私が通っていた小学校も避難民の収用所になりました。大勢の人が発疹チフス
で死にました。ーーある大雨の降った翌朝、以前学校の防空壕があった場所に
死んだ人の腕が地表に出ていました。
雨水が、死体の周囲の土を押し流したのでしょう。--怖い思い出であります。

この種の話、共感してくれる人が少なくなり、侘びしく思っております。
「けんさん」なら、私がメールを出したくなった気持ちが解ってもらえると思
います。                      ―― 草々 ――

└──────────
 
┌──────────「けんさんから」

懐かしいメール有難うございます。また拙著早速ご購読下さり感謝致します。

防空壕に捨てられた、裸の凍り付いた遺体が、春の雪融けを前に馬車に何台と
積まれ大通りを行きます。アンペラ(高粱殻で編んだ筵)の陰から手足を突き
出して・・・死んだ子を背負ったまま、無気力に歩く男装の母親・・・

ーー庶民が、腹の底から戦争はもう嫌だと思ったときです。

└──────────
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

「けんさんの中国ぶらぶら」出版化!発売中です!

・出版社:文芸社
・書 名:けんさんの中国ぶらぶら=単行本237頁
・著 者:山崎 献
・定 価:1400円+消費税70円=1470円

・全国書店でお求めになれます。(注文取り寄せになることが多いかと..(^^;
・上海では「内山書店」で購入できます。
・「くろねこブックサービス」でも取扱っています。
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 

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