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┃ :中国への熱い思線: ――――――――――― by けんさん
┃ (けんさんの日中友好コーナー)
☆ 「瀋陽―北京」銀輪旅行記:北戴河の民宿 ―――― 2004/12/13
―― 2004年9月14日。移動なし。晴れ。
北戴河は中国を代表する海浜リゾート地区である。――国家重点風景名勝区。
古くは漢の武帝、唐の太宗も来たといわれる。今は、米英日本など外国の別荘
も多い。
私達が泊まったのは、劉文麗旅館。秦皇島から北戴河に入った国道を山のほう
へ進んだ道路わきの一角。そこに民宿が500軒ほど軒を連ね、それぞれが、
宿主の名前をつけて旅館を名乗っている。秦皇島の駅で一休みしているとき、
丁度その宿の娘さんという人が、北戴河に行くならうちに泊まれと名刺をくれ
た。宿賃7元。
歌姫の張さんが、海から遠いとだだをこねる。シーサイドホテルでも夢見てい
るのだろうか。10元以下でそんな所があるはずがない。無視してさっさと荷
を下ろす。そうでないと、また宿探しに時間を潰す。
近所の人が私の髭面を見て「蒙古人か?」と問い掛ける。黙っていると「韓国
人か?」と問う。また無視する。実は、李さんに、ここでは日本語は使わない
でくれと言われている。何故なら日本人は、三ツ星クラス以下のホテルには泊
まっていけない法律があるそうだ。
Fさんが、自分で大阪の領事館にビザの申請に行って、自転車旅行と言ったら
受け付けて貰えなかったそうである。途中に泊まれる宿が無いというのがその
理由。嘘も方便だが、もう遅い。仕方ないから、旅行社に手数料を払って申請
しなおして貰った。
こんな法律があるのは、私は全然知らなかった。ならこれまでの私の中国生活
は殆どが法律違反である。私はしがない年金暮らしの退職老人。高級ホテルに
泊まる余裕はない。
法律が少しぐらい不合理でも、中国の庶民は困らない。
「上有政策、下有対策」(お上に政策があるなら、私達には対策がある)
法律は破られる為にある。
知らぬが仏。招待所に泊まるための紹介状を政府機関の友人に頼んだのだが、
みな断られた。断った彼が言う。「紹介状を書いたら、却って面倒なことにな
ります。大丈夫ですよ。黙っていたら泊まれます」
事実その通り、これまで身分証明書の提出もせず、中国人で通してきた。
しかし、ここは同業者に密告される恐れがあるという。まあバレているだろう
が、わざわざ外国人とふれ回ることもない。
旅館は完全な民宿。間口三間ぐらい。奥の部屋を二階に改造して、ベットを置
くだけの部屋を三部屋作っている。少し狭いが、4+4+5と13人寝れた。
残念ながら便所は、家族を含めて一つ。それも非常階段のような屋外の階段を
下りた下にある。階段が、段差がばらばらで、最初思わず躓いた。
松山城の天守閣に登る階段がわざと一段だけ段差をつけていて、進入した敵兵
が躓くように作ってある。それを思いだした。
水のシャワーが一つだけなので、私達は外の旅館のサウナに行くことにした。
どの道Fさんは毎日マッサージに行っている。マッサージは、大体何処も中国
式が50元。泰式が80元である。それに風呂代、垢すり、浴衣のような着替
え、ビールと全部で約120元〜150元ぐらい要る。
李さんや王隊長が一元でも安くと頑張ってくれているのに、ここでゴソッと笊
で水を掬うように150元も天文学的出費をするのは心苦しいが仕方がない。
Fさんは一日も欠かさず行ったから、風呂とマッサージ代だけで2000元は
軽く超えた勘定になる。
泰式と中国式の違いは、泰式は若い女性が背中に上がって足で揉んでくれる。
さらに腰にまたがり、密着按摩。Fさんと、Kさんは、泰式ですぐ鼾をかいて
寝てしまう。Tさんは初日に、湯船が無く危うく風邪を引きそうになってあま
り行きたがらない。北海道育ちの彼は、屋内の寒さには却って弱いのだ。
私は、お義理で中国式を付き合う。悪いが彼女達のマッサージは下手くそ。
プロのマッサージ師が揉むと、血行がよくなり全身が火照ってくるが、今回そ
の手の人にあたったのは一回だけだった。
松山の針灸マッサージ専門のTさんという女性が、間際に参加申し込みをして
きた。残念ながら、あまりに時間が切迫してビザが間に合わずお断りした。
Tさんに「私を連れて行かないと後悔しますよ」と恨み言を言われたが、その
通りになった。
私の担当の大柄な女性マッサージ師が、「泰式をしましょう」とせがむ。この
下手くそに腰に乗られたら死んでしまうと思ったので「泰式はいいから、特別
按摩を頼む」と言ったら、「いいわよ」と自分のパンツに手をかけたから、こ
ちらがうろたえた。ーー冗談冗談と押し止める。
私は、安全を祈願して髭もそらずに清く正しく頑張っているのである。ここで
汚れてバチが当たってはたまらない・・・。
改革開放の成果は、ここにも顕著に現れている。
中国の法律では、結婚証明書がないと男女でホテルにも泊まれないことになっ
ている。
ーー建前上は..である。
守られない法律があるのは、日本も同じ。昭和32年に制定された「売春禁止
法」は笊法の代表。公職選挙法もときに笊になる。談合も建前上は非合法のは
ずだが、なかば公然と行われている。
ーーいずこも同じ秋の夕暮れ。
北京まで後300キロを切った。
私の涙ぐましいまでの節制に免じて、神よ!安全を恵み給え。
= この稿おわり =
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┃★┃ お便りで頂きました感想。
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┌──────────「気分は情報無限さん」
何やら中国ならではの風俗が窺えて大変興味深いですが、それにしても「上に
政策あらば、下に対策あり」とは誰が言ったか知らないけれど、有名過ぎる諺
ですね。しかし、御自身で実践されたとは驚きです。
気になるのは、気安く自分のパンツに手をやった女性マッサージ師です。無茶
をして醜聞を広める日本人男性は後を絶たないですが、現地の女性に問題はな
いのでしょうか?
いくら拝金主義が蔓延しているとしてもヒド過ぎるような気がします。
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┌──────────「けんさんから」
私は、誠実がモットーの、ごくフツーの庶民でございます。
法律は常に守っています。
ーー法律のほうが遠慮して下さるときは..時にスケベーもします。
しかし男と女、、凹と凸は..法律の外の世界ですね〜。
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。

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