┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  迷子になったらここ!(^O^)  ━┓
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┃ :中国への熱い思線: ――――――――――― by けんさん                    (けんさんの日中友好コーナー)

☆ 「瀋陽―北京」銀輪旅行記:ビッグベン ――――― 2004/11/22

―― 2004年9月11日。興城〜綏中。55キロ。晴れ。

興城から綏中は、全体に緩い下り坂。今日は比較的のんびりした旅である。

川本さんが、「色付き饅頭って、中国で何と言うのですか」、とクイズみたい
なことを聞いてくる。日本語の説明のほうを求めたら馬糞とのこと。
これを直訳しても中国語にはならない。少し考えさせて下さいと、ひねり出し
たのが「路上饅頭」だった。

早速、四人のお嬢さん方に、謎々を提出する。
「路上饅頭てな〜んだ?」
「???」
首をひねっているから、馬車が通った後に残っているもの、とヒントを出した
ら、ケラケラ笑い出したから通用したのだろう。
将来、中日辞典に「路上饅頭=馬糞」と載っていたら、ここに著作権を宣言し
ておく。

昼食のとき、あまり相応しくないがこれが話題になった。
茶目っ気満点の福田さんが、更に凄いことをいう。
「中国人の食欲と、あのでかい饅頭は関係あるのですかね」
私達は、今その饅頭を食べているのだ。
川本さんが「げっ」と吐き出しそうに顔を歪める。
高坂さんは、少し耳が遠い。聞こえなかったのか無視したのか知らん顔をして
いる。

私は、相槌も打たないが、三人の表情をニヤニヤしながら観察する。
そのでかい饅頭が、その日の夕方、またぞろひと騒動を巻き起こした。
 
宿に着き、川本さんが用を足したのだが、水洗の使い方がいまいち分らない。
小用をしていた私に、川本さんが「そこから流し方を教えて下さい」と言う。
来合わせた福田さんが、「ビッグベンですな」と得意の駄洒落を飛ばす。
一笑いしているところに、李さんが来た。

「川本さんの饅頭が大き過ぎて流れない」と言ったら、李さん腹を抱えてうず
くまるように笑いだした。騒ぎを聞きつけて、黒山の人だかりになる。
純情ではにかみ屋の川本さん、ベソをかかんばかりにして立ち竦む仕儀になっ
た。もっと可哀想なのはビッグベン。衆人環視の下、やっとお引取り願った。

川本さんの名誉のために、少し話題を真面目なほうに戻そう。

綏中には比較的早く着いたのだが、宿捜しに少し手間取った。

李さんと、王隊長が紹介書を片手に奔走して、綏中老幹部招待所を手配してき
た。
その間、木陰で休んでいるときだった。13才という一人の可愛い少年が中日
友好の旗を見て、不思議そうに近寄って来たので、「大きくなったら、何にな
りたい?」と聞いたら、宇宙飛行士になりたいと言う。
ここは中国最初の宇宙飛行士、楊偉利さんの出身地だ。

ニーハオを日本語で何と言うのか尋ねてきたので、川本さんが「こんにちは」
と教えたら、一度で奇麗な発音で「こんにちは」と返してきた。実は簡単なよ
うで、この発音は中国人にとって難しい発音の一つである。
「こにちわ」になる。
「ん」に限らず、中国人は撥音便が苦手なのだ。子供は覚えが素直で早い。

お世辞でない本気で誉めそやしたら、まだ教えて欲しそうだったので「ありが
とう」を教える。これも実はかなり日本語を勉強した中国人でも「ありがと」
になる。長音が難しいのだ。

「さくら」の歌詞の中で、「みわたすかーぎーり」の長音を非常に歌い難そう
にする。ここは「みわたすかぎいり」とはっきり「い」を入れて上げると上手
に歌う。

最後は「さようなら」。これもこの子は「さよなら」でなく「さようなら」と
奇麗に言った。クラスで「僕は日本語が話せるよ」とこの子が得意になってい
るだろうと、想像するだけでほほえましい。

私は「ありがとう」を、タクシーの運転手などに俄か(にわか)講義をするとき
は「二鍋頭」と教えることにしている。これは、北京の白酒の名前で「謝謝」
の意味はどこにもないのだが、言いにくそうに「ありがと」と言うよりは日本
人の耳にはずっと「有難う」に聞こえる。

ジョン万次郎の英会話の本によると「What time is it now?」は「掘った芋い
じるな」。「ホァット タイム イズ イット ナウ?」では通じないけれど
「掘った芋いじるな」なら通用するそうだ。

将来、この子が日本語の話せる宇宙飛行士になっているなんて夢は楽しい。

川本さんは、来年の9月新学期から、中国で日本語教師をする。瀋陽工業大学
が一番有力だが、彼ならどこでも引く手あまた。それまで、中国語を勉強する
ため短期留学も計画している。まだ奥さんの批准を受ける前にスッパ抜いたが
元新聞記者ならこれぐらいのことはお許し頂けるだろう。

高坂さんは、シルバーボランティアで、東南アジアの何処かで、都市計画関係
の仕事をしたいとのこと。確か御専門は都市計画の中でも下水関係と伺った。
長い実務経験は、発展途上国のインフラ整備に生かされるだろう。

福田さんは、又世界の何処かを自転車で走っているだろう。願わくばこの仲間
との交流も続けて欲しい。

今回の自転車旅行750キロを完走できたということは、私も些か自信みたい
なものが生まれた。
今後ともお互いのビッグベンに乾杯!

                        = この稿おわり =
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┃┃ お便りで頂きました感想。
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┌──────────「気分は情報無限さん」

――☆「瀋陽-北京」銀輪旅行記:ビックベン2004/11/22を読んで

若い時に本を読んで勉強された方は「下ネタ」を書いてもユニークでいやらし
さがないですね。
中国の人が日本語の「ん」を発音するのが苦手だという事は、私も何処かで聞
いた事があります。

しかし中国の人達は外国語をマスターするのも上手いですが、意思疎通の仕方
が日本人に比べて格段に優れているように感じます。やはり子供の頃から環境
が異なるからなのでしょうか?

└──────────
 
┌──────────「けんさんから」

中国人の自己主張の能力は、やはり必要から生まれたと思っています。
家庭教育も、否定から習うのではないかと思われる節(ふし)があります。

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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 

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