┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  迷子になったらここ!(^O^)  ━┓
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┃ :中国への熱い思線: ――――――――――― by けんさん                    (けんさんの日中友好コーナー)

☆ アジア体育祭 ――――――――――――――――――― 2003/11/26

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│楊爽さんからアジア体育祭の案内が来たのは、看護婦学校の教師の仕事を終
│わり、帰国後10ヶ月程過ぎた1998年夏も始めのことだった。
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「秋に瀋陽市で第一回のアジア体育祭を行いたい。その中のひとつの催しとし
て日中韓三国アマチュア囲碁大会を計画しているのだが代表団を派遣して欲し
い」という。

中国では囲碁もスポーツ部門に属しているから体育祭で碁を打つことは不思議
でない。それにしても時間がない。関西棋院の星川八段に相談したところ、幸
いご協力頂けることになり、愛媛を中心に選手団及び交流団を急遽結成した。

団長星川信明関西棋院八段、苑田勇一関西棋院九段を顧問とする一行17名で
ある。

春に瀋陽―大阪の直行便が開通し、関空からわずか二時間半で行ける。

8月28日、台風4号が発生しているが、まだ南方海上遥かにある。

飛行機はわずかに遅れたが、ほぼ予定通り瀋陽郊外桃仙空港に到着。
楊爽さん(この大会の囲碁部門責任者で、中国棋院二段の女流棋士。25才)他
関係者多数の出迎えを受けて、バスで宿舎のある市の中心地へ向かう。

このアジア体育祭の開催に向けて、二号環状線、市役所前広場、中街等商店街
の整備は目覚しい。

到着した夜は、囲碁関係者の招待宴会。

ここで楊爽さんが最高責任者として歓迎挨拶をしたのには驚いた。こんなに若
い人が、国際行事に第一線で活躍しているのだ。

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┃明┃けて二日目は、アジア体育祭の開会レセプションに招かれる。
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この大会のために作られたリゾート施設、「緑島」で野外立食パーティー。
会場へ向かう途中、私達の乗ったバスが市内の混雑を赤信号を無視して突き抜
け、高速道路の追い越し車線を突っ走る。何と、パトカーが先導してくれてい
るのだ。

クラブハウスの前庭は、二万平米はあろうか。各国の選手団、中でも蒙古民族
の衣装を纏った選手団と、シルクロード沿いのどこかの国からきた美人選手団
が人気で、私達も次々にこの人達と記念のカメラに納まる。

「これは素晴らしい」と皆が十分に満足したのだが、この後にもっと素晴らし
い感動が待っていた。

レセプションの終了が7時。「次は総合体育館に行きます」と、通訳の人が言
う。何をするのか尋ねても「開会式です」と答えてくれるだけで、詳しくは分
からない。

これも何に使うか分からないまま、楊爽さんに頼まれて持ってきた特大の日本
国旗を広げて、星川団長始め四人がその四隅を持つ。その後ろに残りの団員が
横隊を作って続く。なんと私達は入場式に参加するのだ。

6万大観衆の待つ中、カクテル光線に日の丸が照らし出されたとき、一瞬場内
が静まった。続いて嵐のような拍手が湧き起こる。星川団長の振る手につれて
高揚する拍手はあきらかに私達へのものだ。

皆口々に「これはオリンピックだ」と感激の声を上げる。

日本でいう満州事変として日本が侵略を開始した瀋陽で、このような暖かいも
てなしを受けたことに私は感動したのである。

かつて侵略の象徴であった日の丸が平和の殿堂の中を中国の人達の暖かい拍手
に包まれて堂々と行進している。

「日の丸よ、永久に平和なれ」

と祈りながら、私も6万大観衆に手を振った。

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┃試┃合は中国が二チーム、韓国が一チームそれに私達日本の4チーム。
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三日間、一日一試合でリーグ戦を行う。一チーム5名、試合は午前中だけ。
一般交流参加の人達は、観戦するもよし、アマチュア同士友好対局もよし。
Nさんなどは、ご婦人を選って対局していたようだ。

午後は韓国からの専門棋士も交えて、指導対局と交流対局である。苑田九段と
星川八段の前は特に人気があり、指導対局を希望する人が絶えない。7、8才
の子供が起立して礼をし、星川先生の「好」「不好」だけの中国語の解説に、
真剣に耳を傾けているのが微笑ましい。

「手談」に多くの言葉は要らないのだ。

さて、肝腎の試合の結果だが、優勝候補と目される中国Aチームと韓国チーム
の結果を中国選手に尋ねたら「私達は非友好的でした」の返事が返って来た。
どうも勝ったらしい。これは良い言葉だ。

この言葉を借りるなら、我々は非常に友好的だった。

初日、松田さんが中国Bチームに一勝をあげたのだが、遂に両目は開かなかっ
た。しかし、高下さんの半目負けを含め惜しい碁は随分あった。

韓国の人が「次は、北朝鮮の人も交えて一緒にやりましょう」と私の手を固く
握る。碁に国境はない。碁を通しての庶民同士の交流が、国際平和に貢献でき
たらどんなに素晴らしいだろう。是非実現したい。

但し、次は私達も、もう少し「非友好的」に振る舞わせていただく。

瀋陽の四泊五日は、連夜の宴会で胃袋の休まる間もなく過ぎた。

「瀋陽は素晴らしい、必ずまた来ます」との星川団長のお別れの言葉に、皆の
気持ちを代表した実感があった。

                        = この稿おわり =
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┃┃読後感アンケート結果。
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◇ 面白かった  (^○^) -------------------------------- 12人  (71%)
◇ まあまあかな(゜.゜) --------------------------------  3人  (18%)
◇ ツマラナかった(-_-) --------------------------------  2人  (12%)

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┃┃コメントボードに頂きました感想。
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┌--------「気分は情報無限さん」

囲碁で平和の祭典とは素晴らしいですね。

ところで一つ質問です。満州族の方は参加しておられたのですか?

└--------
 
┌--------「けんさんから」

遼寧省には満州族の自治区もありますから、おったかもしれませんね。
しかし満州族は外見からでは全然分かりません。

朝鮮族の人は参加していました。
姓が金さん。外見でもなんとなく分かります。

回族の人は食習慣が違う(豚肉を食べない)し、ひと目で分かるよう白い帽子を
被っている人が多いです。
私の友人の回族の人なんか、その名も「回」..これなら間違いありませんね。

└--------

┌--------「爺さん」

一般的に中国に対して批判的な感想が多い中、けんさんやHAJIMEさんの暖かい
お話が聞かれてホッとします。

└--------
 
┌--------「けんさんから」

実はこの話には後日談がありして、
瀋陽晩報に投稿したのですが、

「日の丸が堂々と行進している」というところ
「日の丸がはためいている」と直さされました....。

└--------
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┃┃お便りで頂きました感想。
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┏━━━━━━━━「北のコーリャンさん」男性@六十代@広島 2003/12/03

はじめまして。戦前お父上がおられた鶏西を訪問された記事を読みました。

戦後58年の鶏西には。当時の面影を求めることは難しいことでしょう。実は
私は戦後の鶏西に6年間、遼寧省から留用残留された父と共に戦後の復興作業
に鶏西に派遣され、昭和28年に帰国したものです。

私も14歳から19歳までの間、現地の機械工場で働いていました。

私達が行った当時の鶏西の町は、見る影も無く無残に破壊の限りを尽くされ、
私達が復興に携わった機械工場(現在は煤鉱機械廠)はすっかり焼け落ちていま
した。

旧鶏寧県庁の建物は残っていましたが、周辺にあった日本人住宅は、レンガ作
りで迷彩色を施された壁の部分を残すのみで、屋根瓦から扉、窓枠など茶碗の
カケラさえ何一つ残ってはいませんでした。住居の表札の跡が残っていました
が、荒廃した廃墟に立ち呆然としたものでした。

お話の中に給水塔とありましたが、当時、鶏西駅の西側に見ることが出来まし
た。機関車の給水塔だと思っています。

私も一昨年、工場で一緒に働いていた中国人の同僚をやっとの事で捜し当てま
して、今年、数人の知人と訪問する予定でしたが、生憎の「サーズ」の影響で
延期となり、来年に望みを託しております。

中国人の老朋友達もいずれも老境にあり「早く来い」との催促、お互いに残さ
れた時間は少ないかも知れないと思っています。

┗━━━━━━━━━━
 
┏━━━━━━━━━━「けんさんから」

私は昭和10年ですから、ほとんど同じ年ですね。

鶏西の写真宜しければお送りしますよ。

関空から瀋陽に直行便があります。瀋陽―牡丹江間には飛行機が飛んでます。
牡丹江―鶏西間には、一日一便特急が走っています。これなら一時間です。
タクシーでも200元から300元=3千円から4千5百円)だと思います。
言葉ができるのですからバスでも行けますが、4時間掛かります。

28年の帰国とはご苦労されましたね。
どうぞ、いい旅を祈っております。

私は、来週は一週間ほど雲南省に行ってきます。

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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 

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