┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  迷子になったらここ!(^O^)  ━┓
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┃ :中国への熱い思線: ――――――――――― by けんさん                    (けんさんの日中友好コーナー)

☆ 買い物風景 ―――――――――――――――――――― 2003/08/06

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│「ポコペン」という外来中国語?をご存知だろうか。
│その昔、日本人が使った怪しき中国語が訛ったもので、本来の意味は
│元に足らない、元手が取れないということである。
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広辞苑には「駄目だ、話しにならない」と載っていた。
このように使った。

「まけてよ」
「駄目だね、(ポコペン)元が取れない」

一般に中国では、値切って買うのが習慣になっている。
本とか食堂の食事は値切らない。デーパートや国営商店も普通は値切らない。
普通はと言ったのは、沢山買ったときは相談に乗ってくれる。
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┃何┃処のホテルにも土産物屋があって、書画骨董にはじまり絹のハンカチ、
┗━┛臈纈染め、印鑑、お茶、各種工芸品民芸品、筆硯等々を置いている。
中には端渓の硯等日本円で数万円はする物もある。

日本人の団体客のご婦人が入って来た。値段の表示を見て

「まあ、安い!」

一斉に嬌声が沸き上がる。

売り子のお嬢さんが

「安いですよ、安いですよ」

と同じ日本語を、満面の笑みを湛えてまさに猫が喉を鳴らすように繰り返す。

「まだまけてくれたわ!」

と、一人が一割値引きしてくれたのに感激の大声を上げた。

それはさっき私が半値で買った品物だが、私も皆さんの折角の楽しいお気持を
邪魔する程ヤボではない。さっきまで世間話に付き合ってくれた売り子のお嬢
さんに「上手くやれよ」とウィンクしてその場を退散した。
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┃万┃里の長城、ここもご多分に漏れず土産物屋が軒を連ねている。
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一人の日本の娘さんが民芸品の帽子を買った。ガラスと刺繍で派手に彩られ、
いかにも女の子が好みそうな代物だ。

「幾らで買ったの?」
「六十元よ。安いでしょう」

「それで、むこうは最初幾らと言ったの」
この無邪気な娘さん、何をいうの?といった表情で

「六十元だわ」
「駄目だね。こうやって買うの」

と別の店に彼女を誘った。やはり六十元と言う。

「まけてよ」
「いいよ、あんたが言いな」

「三十元」
「OK!」

これには、こちらが狼狽えた。駆け引きの模範演技が出来ないではないか。
仕方ない。ゆっくり懐をまさぐりながら、

「残念、金が足らない」
「幾らあるんだい」

「二十元しかない」
「それでいいよ」

!!なんということだ。買う気なんかサラサラなかったのに、ついに買わされ
る羽目になってしまった。

彼女が愉快そうに言う。

「良い勉強になったわ。しかし六十元はヤッパリ安いよ。私にとってはこれを
六十元で買ったから値打ちがあるの」

まったく彼女の言う通り。自分で納得した価格が正しい値段だ。
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┃お┃ばちゃんが道端で手袋を売っている。
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6元と言う。近ごろは私も買い物上手である。
それを買うのに決めているのだが、いかにも気がなさそうに返した後、別のを
物色する。その後仕方ないこれでも買うか、という素振りで5元に負けろと言
う。5元5角と言う。5元と言い張る私と短い押し問答の末彼女が

「あんたは買い物が上手い」と笑顔で折れた。冷やかし客を装った下手な演技
を褒めてくれたのだ。私も笑顔で

「貴女も売り上手だね。気持ち良く買えたよ」と6元握らせたら
「よっ、儲けちゃった!」
と、おどけて隣の仲間に手の中の金を見せている。憎めない人達だ。
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┃日┃本から来たご婦人の買物に付き合うことになったときのこと。
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奥さんはいかにも中国柄の、しかし日本人の好みにも合う煎茶茶碗が気に入っ
た。いきなり「まあ!安い」と声をあげる。

「それでは、買い物になりませんよ」とコツを伝授する。

「先方が100元と言うのに対し、もし70元で買う気なら、50元から商談
開始です。少し粘ってどうしても負けないときは、要らないと言えば、むこう
が折れてきますよ。」

別の店に入る。早速商談開。
奥さん顔に欲しくてたまらないと書いたまま「要らない」という。
でも定石通り先方が折れた。

「こんなに安く買われたら、全然儲からない」と顔を顰めて言いながら。
しかし、彼の表情の裏には「儲かった、儲かった」と書いてある。

この売値30元の茶碗の仕入れ値は精々数元だろう。が、そんなヤボを言って
はいけない。この中国人のプロはこちらに買い物の満足を売ってくれたのだ。
事実奥さんは充分に満足していたし、数百年後には、この茶碗は家宝はおろか
国宝になっているかも知れない。
中国の土産物屋には、将来の国宝が並んでいる。
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┃デ┃パートで防寒靴を買ったのだが、履く段になってサイズが合わない。
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日を改めて交換を申し出たら、快く応じて呉れた。売り子の小姐が、私の言葉
の訛りに興味深そうに問いかける。

「南の方ですか?」

「南は南でも、日本の南です」

「やはりそうだったのですか。先日見えたとき礼儀正しいから、日本の方では
ないかと思っていました」

礼儀正しいとは恐れ入る。数年前「おしん」が中国でもテレビで連続放映され
ヒットした。私は、おしん=辛抱強い)という記憶しかないのだが、中国の人
々はおしんの日常の起居振る舞いを通して、日本人は礼儀正しいと印象を持っ
た。

ーー今後はデパートで値切るような品の悪いことは慎もう。

                        = この稿おわり =
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┃┃ 読後感アンケート結果。
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◇ 面白かった  (^○^) -------------------------------- 24人  (86%)
◇ まあまあかな(゜.゜) --------------------------------  3人  (11%)
◇ ツマラナかった(-_-) --------------------------------  1人  ( 4%)

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┃┃ コメントボードに頂きました感想。
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┌--------「大谷In博多さん」

私も買い物大好きで、中国に行くといろんな場所でいろんなものを買います。
7月に行った時には4箇所でサングラスを買いました。路上からデパートまで
品質もいろいろですが、値切って五元から六十元まで。
10個買いました。(私の目は皆さんと同じく2個ですけれども)

中国での値段交渉は本当に面白いです。

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┌--------「けんさんから」

私も老眼鏡を三つ持っていますが、10個には負けました。
目が白黒しませんか?

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┌--------「ミカの赤い服さん」

中国での買い物のやり方が垣間見れて、面白かったです。
日本でも時々値切るんですが、ちょっと恥ずかしい時もあります。(~_~;)
…前回の航空券のお話ですが、
あれでは『チップ』というより、『袖の下』ですよね。

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┌--------「けんさんから」

孟子曰く 困った人を助けるための権力の行使は許される

墨子曰く 心付けは好意に対する謝意である

孫子曰く 袖の下は戦略である

孔子曰く 戦略は腐敗である

老子曰く 腐敗は権力である

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┌--------「津軽マンさん」

中国に4回遊びに行きましたが品物を買うとき値切るのが面白くて不要なもの
までけっこう買って来ております。

上海での事ですが、夕食会場に掛け軸が50本ぐらい展示してあり、安ければ
全部買うぞなどと友人と2人でカラカッテいたら、10万円だとのこと。
半値にマケロ→が→即OK!?で、入れる旅行カバンまでサ−ビスに付けられ
エンヤコラ日本までもって帰ったとサ。
値切る事をもっと楽しめばよかったなー。

└--------
 
┌--------「けんさんから」

私の宝物殿には、箸、扇子、ハンカチから始まって書画骨董の類まで、
お宝が山のように積まれています。

ーーしかし、1万円もするようなものはありません。

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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 

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