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桂林熱線(随感随筆)――――――― by nikoさん
┌-------- │さて、今日は中国駐在員の一日と題してお話ししましょうか。 │まあ、 │この中国駐在員というのは、わたくし自身の事なんですけどね(^_^) │日本におられるお方、特に中国どころか海外に旅行以外で出たことないわ! │というお方の中には │「中国の駐在員て、一体どういう生活をしているんだろう?」 │と素朴な疑問を抱かれている方が結構いらっしゃるかもしれません。 │ということで、私の私的日記の一部でもご開帳いたしましょう。 │ │ただし、この私は中国の辺境(^_^;)に住んでおりますので、 │上海、北京のような大都会に住んでおられる方とはちょっと生活パターンが │異なるかもしれません。 │まあ、中国の田舎駐在員の一日としてお読みください。 └-------- ☆ 中国の片田舎駐在員の或る一日 ――――――――― 2003/04/14 2003年4月10日(木) 朝5時半、目覚まし時計のベルでたたき起こされる。 ただし、スッキリとは目覚めず、ベッドの中でグズグズしている内に二度寝の 快感に身を任せる。ハッと気が付いたときはもう6時、 このときばかりはさっさとベッドから起きだし、早速、浴室へ直行。 ┏━┓ ┃こ┃こで、当地の住宅事情をご紹介しておきますと、 ┗━┛ 私は社宅、会社が購入したマンション住まいなのですが、マンションはシェル (殻)渡し、いわゆるコンクリむき出しの状態で購入者に引き渡されます。 購入者は自分の好きなように内装工事をやるわけですが、部屋の間取りだけは 決まっております。 で、その間取りなんですが、日本とはかなり違っておりますので最初は面食ら いました。 その間取りの特徴ですが、先ず玄関部分がありません。 ドアーを開けると、いきなり居間のど真ん中に入ってしまいます。 で、その居間が住居の総面積の半分を占めております。 残りの半分に、寝室2部屋と、洗面所兼浴室兼トイレを詰め込んであるのです が、このバスルームの大きさが、2m×2m=4平米。 まるで、ビジネスホテルのシステムバス・トイレ並みです。 寝室もダブルベッド1台と洋ダンスを運び込めばもう満杯。 人が横歩きしないとベッドの反対方向に回り込めません。 では、キッチンは? 居間の壁にガス、上下水道が配管されており、オープンキッチンといえば聞こ えは良いのですが、専用の部屋がはなっから準備されておりません。 ここ桂林では、台所とバスとトイレは非常に軽視されており、寝室もただ横に なって寝られれば良し、余計な空間は要らん!状態です。 ただただ、居間だけが重要視されております。 これはなんでかしら? 中国生活の長い私にも、いまだに理解できません。 ただ、ここ桂林は田舎の所為か、まだ住宅環境は良い方です。 上海の住宅事情は噂に違わずスゴイですぞ! 以前住んでいた上海で、市中心の民家にお邪魔したことがあるのですが、そこ は10平米くらいの一間、そこに二段ベッドを入れて親子3人寝起きしており ます。バス、トイレ、キッチンは無く、トイレは町内にある公衆トイレ使用。 煮炊きは家の外の路地、外の水道で簡単に洗髪、体を拭く程度。 で、夜のトイレは? 日本でいうオマル、こちらでは馬桶(マートン)と申しますが、これを使用いた します。 ですから、上海で朝早く街をウロついておりますと、そこかしこから、馬桶を 抱えた老若男女がゾロゾロ出て参ります。 ちょっと妙齢の美しいご婦人が、パジャマ姿で馬桶を抱えて出てくる姿を目に しますと、ちょっと興ざめしたものでした。 ┏━┓ ┃さ┃て話は戻って、とにかく朝は家族より早く起きなければ浴室の争奪戦に ┗━┛負けてしまいます。 万が一、もし家族三人がその4平米の中でかち合えば、これはもう大変! トイレなど、おちおちやっておられません。 んで、トイレ、シャワーを済ませ、6時半、おもむろにトレーニングスーツに 袖を通します。実は、最近朝のジョギングを始めました。 なんでかって? 例の肺炎騒ぎと時を同じくして、体調がすこぶる悪い。 で、思い切って人間ドック並みに体の全体をチェックしてもらったんですよ! その結果出てくる出てくる問題が・・・・・。 血圧が高い、初期の高血圧症。 総コレストロールの値が高い、何とかコレストロールの値が低い、高い、 尿酸値が高い・・・・・云々 いわゆる成人病の初期段階ですな! で、 お医者様のおっしゃるには、『飲酒、喫煙、暴飲暴食を止め、適当に運動する こと、特に塩分、油料理は控えること。でないと、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞 がいつ発病してもおかしくないよ!!』 で、 始めましたね、朝のジョギング。 幸いにここ桂林では、街中に公園が多く、ちょっと走ればすぐ緑の中。 で、その緑の中を走っておりますと、そこここで太極拳まがいのことをやって いる人や、同じくジョギングしてる人、なかには後ろ向きに走ってくるおばあ ちゃんの大群。。 ーーこれを初めて見たときはギョッとしましたけどね、なにしろ後ろを向いた おばあちゃん達が、大挙して迫ってくるわけですから、、、 朝の公園ではいろんな人に出会えます。 でも、 公園の中を走っていていつも気になるのは、中国人はホントに挨拶しない! 例えば日本なんかだと、ジョギング中に対向してくる人と目があったりしたら いくら知らない人でも軽く会釈したり、『おはようございまぁ〜す!』なんて お互いに挨拶を交わすじゃないですか! ところがこっちでは、いくら目があっても知らんふり。 それどころか「なんだ、コイツは?」みたいな目つきでジロジロ眺めてくる。 も〜う!失礼しちゃう!!(-_-メ) 中国人は礼節を重んじるっちゅうのは、アレは嘘だね! あったとしてもそれは今は昔、過去の話だね! んで、nikoさんは、ちょっと礼儀を教えちゃろう!と考えたわけですよ。 先ず、目があったら片っ端から『早上好〜!』(=おはようございま〜す!) まあ、最初は向こうはビックリしますよ。 エッ!この人誰だっけ?なんてとまどってる人や、恥ずかしそうに目をそらせ る人、反応は様々ですが、中には笑顔で「早上好〜!」「ニーハォ!」と言い 返してくれる人もいて、まずまずの反応! オマエら、やろーと思えばできるじゃんかよー!! 小一時間走って、その後、汗を引かせながら 行きつけの米粉(ビーフン)屋へ出向きます。 ここ桂林の朝はビーフンから始まります。桂林ビーフンは、日本のビーフンと 違って生麺、しかも太さは冷や麦をちょっと太くしたくらい。 メニューは「つゆかけ」と「汁かけ」の二種類。 どちらかというと汁かけの方がお口に合うかと、、、 味も、日本の麺好きにもじゅーぶん答えられるお味じゃあないでしょうか、、 まあ、桂林のビーフン屋は、例えれば大阪の立ち食いウドン屋みたいな存在で すね! ┏━┓ ┃さ┃て、急いで部屋に戻り軽くシャワーを浴びて8時ジャスト、 ┗━┛迎えの車に乗り込みます。 というのは、本社の指示により、日本人駐在員は中国国内での運転禁止。 理由は? 事故の可能性が高く、その後のトラブル発生を恐れてのこと。 確かに、ここ中国で運転するのは至難の業。 車こそ交通法規に則って運転しておりますが、そこかしこからバイクは出てく る、自転車は出てくる、歩行者は出てくる。それら三者が、入り乱れてチョロ チョロするので、危なっかしいったらありゃしません。 桂林ではその三者に加えて、最近では犬まで路上をウロウロしております。 最近は、まだましになった方ですが、二、三年前はもっとひどかった。 とにかく自転車、歩行者は信号を全く無視しておりました。 ですから、市中心の目抜き通りの四つ角で、自動車は信号を守っておとなしく 止まっておるのですが、自転車と歩行者は赤でもそのまま突っ走ってくる。 青信号側の車は、その自転車と歩行者を避けながらスロー!スロー!で切り抜 ける。まあ、車の絶対数の少ない田舎ならではの光景でしょうが、、、 でも、市政府もさすがにこれではダメだと思ったのでしょう。 中心の中山路が拡張、路面工事されて、全体にお化粧直しされた後、本格的に 市民の教育にかかりました。 「自転車、歩行者も交通法規を遵守すること。信号が赤なら止まりなさい。 横断するときは必ず横断歩道を渡りなさい。」 なんか、うちの幼稚園児の娘に教育してるような内容ですが、先ず、これから 始めたのでございます。 で、市中心の四つ角という四つ角、信号という信号に交通巡視員を貼り付けま して、違反者が出ますと、ぴぴぴぴぴぴーーーーー!!叱責の笛が鳴ります。 お若いお方は比較的順応力が高く、お咎めを受けるようなことはしませんが、 年寄りはダメ!特にお婆ちゃんは!! ーー実際に目にした光景ですが、 そのお婆ちゃん、赤信号でも平気でスタスタ横断にかかりました。 で、件の巡視員、早速高らかに笛の音を〜!! ところがお婆ちゃん、笛の音などどこ吹く風!更に歩を進めます。 巡視員も大衆の目がある以上そのままにはしておけん。 強引にお婆ちゃんの歩みを止めようとします。 そこで、お婆ちゃんが一喝! 「あたしゃ、通りの向こうの百貨店に買い物に行くんだよ!あたしのじゃまを するんじゃない!!」 これには、さすがの巡視員も毒気を抜かれて【゚_゚】!【・・】! その間にお婆ちゃん、サッサと向こう側へ渡ってしまいました。 で、こういうお婆ちゃんを、万が一でも撥ねちゃイカン! 日本人駐在員は、絶対に車を運転することまかりならん!! ということで、全員おとなしく毎日会社の送迎車で揺られておるわけです。 まるで、集団登校の生徒みたいなもんですなあ!(>_<) ┏━┓ ┃さ┃て、十分も走れば社に到着、お仕事開始です。 ┗━┛ ただ、先ず朝のセレモニーから、、お茶の準備でございます。 こちらの人はホントにお茶をよく飲みます。 よく見かけるのは、ネスカフェの空き瓶(一番大きなヤツ)に直接茶葉を入れて 湯を満タンに注ぎます。それを仕事中にゴクゴクやるわけですが、お湯が無く なったらまた注ぎ足す。 ですから、ここ中国では事務所に大型の給湯器と、大きなマホービン二三本は 必需品です。 さて、落ち着いてお仕事を一つ、二つ、気が付けば12時、お昼です。 そこで、またまた車上の人に、、、エッ!どこ行くのかって? おうちに帰るのですよおうちに!! ここ桂林では、冬場で二時間半、夏場で三時間昼休みがあります。 で、社員の大半が自宅に帰って昼食、それから昼寝。 2時半もしくは3時にまた再出勤。こういうパターンですね。 もし、昼間仕事しようとすると? それは御法度! 家が遠隔地にあるとか、家に帰りたくない人は、事務所の椅子を並べてベッド を作り、カーテン締めて消灯して、事務所でお昼寝タイムに入るわけですよ! だっかーら!お昼寝のじゃまになる残業はルール、い・は・ん!! 桂林のお昼はお昼寝タイ〜ム! これには、当初、さすがのnikoさんもビックリしましたねえ! 上海や北京じゃ考えられなかったことですよ。まあ、むかし香港で仕事してた とき、大陸では昼寝時間が有るよ!とは聞いてはいたんですが、北京、上海で まともな(?)時間帯で仕事してたもんで、ペースが狂っちゃって、、、 でも最近は、すっかりこっちのペースに慣れてしまって、、、 ・・・・・日本じゃもう使いもんにならんなあ!!日本に帰るのが怖いわ! ということで、私も帰宅、昼食、・・・・・。二時半に再出勤。 で、また全員お茶のセレモニーをやって、気が付けばもう退社時間。 桂林では、お仕事のペースが〜!! たぶん、日本とこっちでは時間の流れるスピードが違ってるな!ウン!! それから、退社も集団下校じゃなくて、集団退社なんですが、、そこはそれ、 私以外は全員単身赴任なもんですから、マトモに全員揃って退社することはま ずございません。みんなそれぞれの場所へ散っていきます。 ただ、大半が桂林赴任数年の古株ばかり。 さすがに連夜の解放地帯への出撃は無いようでございます。 もう飽きちゃった!というのが本音でしょうか。 まあ、海外駐在員といってもこのような中国の片田舎では、華やかさも派手さ もございません。 なんだか、つまらない一日だったかもしれませんが、まあこんなもんですよ! ではでは、しつれいをば・・・・・・。                         = この稿おわり = ┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ 読後感アンケート結果。 ┗━┛ ◇ 面白かった  (^○^) -------------------------------- 46人 (92%) ◇ ふつう   (゜.゜) -------------------------------- 3人 ( 6%) ◇ ツマラナかった(-_-) -------------------------------- 1人 ( 2%) ┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ コメントボードに頂きました感想。 ┗━┛ ┌──────────「浮雲さん」 すっごい、nikoさん。お迎え付だ。サラリーマンの憧れ。 一度で良いから体験したかったなぁ。 朝ジョギングされているんですね。 私も成人病を指摘され運動する事を進められていますが、なかなか。 でも、朝の桂林、清々しそう。 それにしても、お昼寝付の仕事、羨ましいの一言。 「つゆかけ」と「汁かけ」どう違うのですか?。 桂林熱線止めないで下さいね。と、傍からは言いますけど 書かれるほうは大変でしょうけどね。 でも止めないで オ・ネ・ガ・イ・・!。 └────────── ┌──────────「nikoさんから」 まいどー! チガウ!チガウ!チガウのよ〜!! 私のは、集団出社、集団退社、送迎バスってやつで、 決して黒塗りの役員車、自宅横付けじゃないのッ!! ところで、朝の運動だけで驚いてちゃアカン! 私が病院の先生に強制されたのは、もう一つ、なんと肝炎の予防注射! ここ桂林のある广西壮族自治区というところは中国でも肝炎の感染率が高いと ころ。で、先生の言うところによると、中国人は有る程度肝炎に対する抗体が 生まれつきある(母親からもらう)けど、日本人は抗体がほとんど無い。 だから、簡単に肝炎にかかるから、定期的に予防注射をしなさい! まあ、むかしから海外駐在員のリスクの中に中国の肝炎と、ネシアのマラリア は有名だったんだけど、・・・・。 ったく、ねえ!! え〜っと! 「つゆかけ」は“たまり醤油”みたいな物をゆで麺にかけて和える。 ちょうど日本の“冷やし中華”みたいな感じ。 「汁かけ」は 同じく“たまり醤油”をかけるんだけどその上にさらにだし汁をかける。 ちょうど日本の“かけそば”や“かけうどん”のような感じ。 ダメなんですよ〜! いくら昼寝付の仕事とは言え、いくら週一の原稿とは言え、 毎回の原稿作成はキ・ツ・イ!! ギ〜ブア〜ップ!!/<_o_>\ └────────── ┌──────────「Nobuさん」 子供が1歳のとき、家族で桂林を訪れました。それが、はや中学生。 内陸と沿海部の地域格差が広がっているのだなあと思いました。 でも、何故かほっとした気分です。何故なら、15年前に女房に聞いた話と 変わっていないので、今の日本が異常に思えます。 所得とゆとりのバランスが均衡しないジレンマを解消できれば・・ と思います。 └────────── ┌──────────「nikoさんから」 初めましてこんにちは、桂林のnikoです。 いつもご愛読ありがとうございます。 15年ぶりの“桂林”ですか! きっと様変わりしてますよ〜! 私が来てからの5年でもずいぶん変わりましたから、、、 でも、確かに上海あたりから比べると、 じゅーーーーーぶん!イナカです。 〔所得とゆとりのバランスが・・・・・〕 そうですね、日本は所得があるけど生活にゆとりがない。 中国は生活にゆとりは???だけど所得は確かにない。 二つ合わせて二で割るとちょうど好いかもしれませんね! └────────── ┌──────────「鈴木さん」 北京で歯医者やってる者です。 いつも面白く読ませてもらってます。 北京にいらした際には、ぜひ龍頭にお寄りくださいませ。 └────────── ┌──────────「nikoさんから」 初めまして、いつもご愛読ありがとうございます。 もしかして、鈴木さんて、北京龍○公寓にある北京天○診所の おさ○さんですか? 北京も以前に比べるとはるかに住みやすくなりましたよね。 日本語で通じる病院があれば帯同家族、特に奥さん方は助かりますものね! その分、生活コストはかかりますけど・・・・・・。(^_^) ひょとして、北京のぽんずさんも鈴木さんのお世話になっているのかしら? 私も歯の質が悪くて日本に帰るたびに歯医者通いなんですよ。トホホ でも、まさか飛行機で鈴木さんのところに通うわけにも、、、ネェ!? ところで鈴木さん、北京のSARSの現状はどうですか? SARSは院内感染がスゴいそうですが・・・・・・。 お気を付け下さい。 こっちも結構ヤバイです。 └────────── ┌──────────「やんちゃさん」 「ある1日」とありますが、365日何年も、そしてその生活が当たり前に なると日本では働くことが辛くなりますね。 日本では江戸時代仕事は数時間でしたから、今の生活がおかしいのではないか と思います。「人間らしく暮らしたい!!」 私だけではないでしょう。 └────────── ┌──────────「nikoさんから」 初めましてこんにちは! いつもご愛読ありがとうございます。 「人間らしく暮らしたい!!」・・・・・難しい問題ですね! 『人間は、働くために生きるのか?生きるために働くのか?』 『人間以外で働く動物は?』“働き蟻”に、“働き蜂” うーーーーーーん!! でも最近、日本に帰るたびに感じるのですが、日本人の顔が暗い! 明るくない!楽しそうじゃない! 茶髪のおにいちゃんやおねえちゃん、若い子達にも生気がない! これって、一体、誰の責任? └────────── ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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