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桂林熱線(随感随筆)――――――― by nikoさん
┌-------- │もう啓蟄は過ぎたと言うのに、春は名のみの風の寒さや! │状態の当地桂林でございます。 │読者の方へのお便りでも書いたのですけど、 │今の時期は毎日雨が続く、うっとおしい季節でございます。 │でも、毎日の雨で新緑だけはたくましく日一日と芽吹いておるんですよね。 │自然の力はたくましいわ! └-------- ☆ 現金全部、もってこーい! ――――――――――― 2003/03/17 さて、本日は中国の病院事情でもお話いたしましょうか。 と言いますのは、先週の桃山花見で遠出をいたしまして、 着いた先がものすっごく寒かったのでございますよ。 その寒空の中を桃の花を探して右往左往しておりますうちに 家族三人すっかり風邪をひいてしまいました。 その中でおかーさんだけは、市販の風邪薬一発で直ってしまいましたが、 体力の無い娘と、繊細なわたくしめは、一週間たった今でも風邪でヒ〜ヒ〜 言っております。特に胸がいたいんだよね、肺炎かなあ? ┏━┓ ┃さ┃て、熱を出してウンウンうなっております娘を見かねて、病院に連れて ┗━┛行くことにいたしました。 ところが、ここ桂林の病院の環境はものすごく悪い。 先ず、何処の病院に行っても院内に空調設備がほとんど無い。 そして、前にも言った院内感染を恐れているのかどうか、 窓という窓、ドアーというドアーを全開して換気を図っております。 で、診療室はまだ個室でいいほうですが、 待合は、大体廊下に並べられた木のベンチに座って待つことになります。 ここがちょうど風の通り道状態になるため、寒い!寒い! ものすーごくさむい!! そこで娘を長時間待たせることを考えると、病院に行く気にもならん。 これはまずい、なにか対策を考えなくてはならない。 こういうときは、先ずコネを探すのが中国式でございます。 またまた登場、既にレギュラー扱いの同学のママ。 電話一発でお迎えにきてくれました。 そして、そのまま診療室まで直行、何の手続きもいたしません。 まともに行けば一時間以上かかるところを、アッという間の15分。 超特急で終了いたしました。 それでも、順番をすっ飛ばされたお方からは、何の不平も出てまいりません。 『我々には、コネが無いんだからしょーがないわ!』 あきらめの心境でございます。 ちょっと後ろめたかったけどソッコーで帰ってまいりました。 さて、これからが中国の病院事情の本編でございます。 コネで順番をすっ飛ばすなど、たいした問題ではございません。 但し、これは桂林の病院ではなく、上海の病院で経験したことでございます。 ┏━┓ ┃あ┃る日、帰り支度をして、『皆さん、今日もお疲れさまでしたー!』と ┗━┛言ってる最中に事務所の電話が鳴り響きました。 通常この時間帯は、もう退勤時間直前のため、何処からもかかってきたことが ございません。 う〜む!不吉な予感が!! 第六感が、警戒警報をならしております。 不審に思った部下の一人が、受話器を取って二言、三言。 顔つきが変わってまいりました。 部下の一人が、出先で大怪我をして病院に担ぎ込まれた。 とにかく、皆来てくれ!という一報でございました。 そこで、あわてて担ぎ込まれた病院に行って見ますと、 本人、体中血まみれで救急処置室に寝かされております。 居合わせた先生に聞いてみますと、取りあえず、止血処理はした。 幸いなことに動脈が切れてなかったので、一命は取り留めた。 但し、腕の腱が切れているので、早く接合手術をしないと 片腕の機能が不能になる。 と言われました。 『じゃあー!こんな、こんなトコに寝かせっぱなしにしないで、  さっさと、さっさと手術を始めてくださいよー!』 こちら、大量の血を見て動転しながらしゃべっております。 ところが、当の先生困った顔をして、 『この手術は、ものすごく難しい!』 フン!フン!それで! 『手術したところで100%完治するかどうかわからない。』 そりゃー!困ったけど、そんなこと言っても・・・・。 『腱を一本、一本つなぎ直すわけだけど、 つないだ後、全部の指が正常に動くようになるかどうかは保障できん。』 わかった!わかったから早く手術を! ところがその先生、全く動く気配がありません。 『それに、この手術は大手術だから、費用も最低8000元くらいかかる。』 ?????? 『先ず、その8000元を先に入れてくれないと、私は手術を始められん。』 でたあああああああーーーーーー!! もちろん、家族もその場に来ておりましたが、そんな8000元なんて大金、 右から左に簡単に出せるワケがございません。 それに、聞けば職務中の事故、というかワケありの怪我だったもんで、 家族も、その費用は当然会社が出すと思っております。 先生に、取りあえず手術を始めて、お金は後からでも・・・・・と言っても、 『イヤ!これは病院の規定だから、私にもなんともなりません。』 やはり動く気配はありません。 その間も、本人は血だらけで放置されたままでございます。 さて、それからが大変、 『事務所にある現金、全部もってこーい!』 『もう会計の女の子が、現金持ってそっちに向かいましたー!』 現地の方は手馴れたもんで、 私の許可を取る前にもう現金の持ち出しを計っております。 小一時間も経った頃、会計の女の子が到着。 病院に入金を済ませて、やっと病院側も動き始めました。 ふー!ヤレヤレ! ┏━┓ ┃落┃ち着いたところで、部下の一人に聞いてみました。 ┗━┛もし、もしもお金が調達できなかったらどうなるの? 『う〜ん!大体皆何とかして工面しますよ!』 でも、どうしても、どうしようもなかったら?? しつこく聞いてみますと。 『その時は、多分、命が取り留められるくらいの応急処置はしてくれます。  でもその後は何もしてくれないから、多分、一生片腕の機能が駄目なまま  じゃないですか。』 うーむ! ・・・・・・・これが、私が実際に体験した、中国の病院事情でございます。 ┌-------- │(長〜い、あとがき) │ │先週、読者の方から、nikoさんの文章は長すぎる、 │というご指摘を頂きました。 │それで、今までの文章を読み返してみたのですが、 │確かに全部ではないけれども、通常なら一行ですむところを、 │五行も六行も使って書いている時がある。 │ │それで、何でかな?と考えて見たわけですよ。 │ │で、思い付いたことが、 │こういうクセは、以前、日本で仕事してた頃にはなかった。 │反対に、普通の人が十行使って書くところを、三行以内に圧縮して書いた │ものだった。 │このクセは、海外での仕事が長くなった所為としか考えられないのですよ。 │ │我々海外駐在員の間では、 │『日本の常識、世界の非常識』とよく言われます。 │ │現在の私の立場では、 │『日本の常識、中国の非常識』『中国の常識、日本の非常識』 │とでも言いましょうか。 │ │で、日本なら『一を聞いて十を知る』とか『行間の意味をよく読め!』とか │『あ・うんの呼吸で解かってくれよ』などとよく言われたもんですが、 │ここ中国で、同じ考え方で仕事するととんでもない目に合う。 │そのつもりでポイントだけの指示を出すと、指示されたことだけはやるが、 │その周辺の補助部分は全く抜けたままになってしまう。 │ │だから指示を出すときは、一から初めて十にいたるまで、 │こと細かく表現しなければならない。 │ │例えば『○○をやってください。』と言うときも、 │『今の現状は××だから、△△という問題が発生している、 │その△△をそのまま放置しておくと、 │今度は▲▲というもっと大変な問題に発展する、 │だから、それを未然に防ぐために○○という作業をやってください。』 │となるわけです。 │ │日本で『○○をやってください。』と言うと、言われた人は必ずその言葉の │背景を読もうとすると思うんですよ。 │nikoさんにそう言われたけど何でかいな?とか、 │多分こう言う事情だろうから、こういうやり方で○○しとけば │nikoさんも納得するだろう!とかね。 │(どうでしょう?今の若い人は違うんですかねえ??) │ │ところがここ中国では、その背景説明までしないとこちらが思うような、 │期待するような結果が出てこない。 │だから、どうしても話しがしつこくなる。 │そのクセが、メルマガにまで出ちゃったようでございます。 │ │多分、短くしようとすれば出来るんだろうけど、そうするとなんか │文章が自然体でなくなるんで、長続きしないと思うんですよね。 │だから読者の皆さんも、nikoはこういう奴やからしゃーないなあ! │と呆れていただいて、 │もう少しお付き合いをしていただくよりしょーがないんですよ。 │うん! │ └--------                         = この稿おわり = ┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ 読後感アンケート結果。 ┗━┛ ◇ 面白かった  (^○^) -------------------------------- 56人 (93%) ◇ ふつう   (゜.゜) -------------------------------- 4人 ( 7%) ◇ ツマラナかった(-_-) -------------------------------- 0人 ( 0%) ┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ コメントボードに頂きました感想。 ┗━┛ ┌──────────「報さん」 文章の上手さ面白さもさることながら、 タイトル「現金全部、もってこーい」が良かった! └────────── ┌──────────「nikoさんから」 お便り、ありがとうございます。 お褒めのお言葉、ありがたく頂戴し、今後の励みにさせて頂きます。 さて、本文は確かに私自身が書いておりますが、 タイトルは、編集長のOJINさんが全て適当にアレンジされております。 私自身も、毎回のタイトルは送られて来たメルマガで、初めて目にするわけで すが、今回のタイトル『現金全部、もってこーい!―――――――――― 』 を見たとたん、 『上手い!座布団全部もってこーい!』って、うなっちゃいましたよ! ヨッ!OJINさん、ネーミングの達人!! └────────── ┌──────────「yoneさん」 はじめましてniko様。いつも楽しく拝読しております。 文章、長いんですかね?私はちっとも気になりませんよ。 nikoさんの文はいつも面白いし、どことなく温かみがある感じがするので 非常に好きです。 これからも楽しみにしておりますよー! ● −面白かった  (^○^) └────────── ┌──────────「nikoさんから」 こちらこそ、はじめましてyoneさま。お便りありがとうございます。 ところで、いただきましたお便りですが、 〔nikoさん・・・・・いつも面白いし、・・・・・・・・・・・好きです。〕 って、間を飛ばして読んでいいですか? でも、yoneさんが男性だった場合は絶対飛ばして読みませんけどね!(笑) 今後も、 〔nikoさん・・・・・・・面白くないし、・・・・・・・・・キライです。〕 って、お便りが来ないよう頑張ります。 ありがとうございました。 └────────── ┌──────────「匿名くん」 読みやすかったし、おもしろかったぞよ。 └────────── ┌──────────「nikoさんから」 あらまッ!匿名くんにほめられちゃったよ! うれしいねえ! お褒めのお言葉、ありがとうございます。 でもこんどは、またチョー長い文が出てくるかもしんないよ〜! そん時は、覚悟して、飛ばし読みでもいいから最後まで読んでね! これからもご愛読宜しくお願いします。 └────────── ┌──────────「浮雲さん」 こんばんは、NIKOさん。 ビザのお話有難うございました。 やっぱり、長期滞在には、就労ビザか留学ビザが必要なんですよね。 桂林と拘らず周庄、烏鎮、あたりで1年位ノンビリ暮らして見たいと思いまし て。でも面倒なことは好きでないですから・・・(-_-)。 NIKOさんの文章、私はそんなに長く感じませんけどね。 結構一気に読みますよ。今回の本文は物足りなく感じますよ。 中国のコネものすごいですね。 風邪みたいですが、以前流行の悪性肺炎、気を付けてください。 では、次回を楽しみにしています。● −面白かった  (^○^) └────────── ┌──────────「nikoさんから」 まいどー! ははははは・・・・・・・・・・! そうでしょーなあ! ホント、めんどくさいですぞー!! でも、ちゅーごくでノンビリー??? 『でっきるかなー?でっきねーだろーなあー!!』って、 松鶴屋千とせじゃないけどね。 ところで、『も・の・た・り・な・い!!』 申し訳ございません、そのうちまた、『ものたりるよう』頑張ります。 さて、風邪ひきのほうでございますが、先日人民病院というところで お医者様がペニシリンより超強力という薬を三瓶も点滴してくれました。 延々三時間かかりましたが、そのおかげで小康状態を保っております。 ご心配をおかけしました。 駄文を発信していられる間はだいじょーぶでしょう。 お心遣い、ありがとうございます。 └────────── ┌──────────「たまほめさん」 とてもおもしろかったので、思わず勤務中の夫にも転送してしまいました--★   数年前に私の祖母が手首を複雑骨折したとき、某総合病院の担当医に「これは あなたの運命です」と言われ、祖母はギプスだけはめて追い返されました。 そこでギモンを感じた私の叔母は、コネを使って別の総合病院に問い合わせ、 名医による7時間の手術をしてもらい、ほぼ完治しました。 みなさん、日本の病院だからって、安心してはいけませんよ〜! その点、お金を払えば何とかしてくれる中国の病院のほうが分かりやすいかも しれませんね--☆ └────────── ┌──────────「nikoさんから」 お便りありがとうございます。 「とてもおもしろかったので、思わず勤務中の夫にも転送してしまいました」 って、たまほめさん。 おとー さんのお仕事の邪魔しちゃいけませんよー! おとーさんがお仕事から帰ってから、仲良く、お二人で読んでくださいねー! でも、そーですか! 「これはあなたの運命です。」ですか! それもキョ−レツですよね! 私なら『ほんなら、オマエの運命も変えたろかッ!』 『ちょっと、オマエの手首だしてみい』って居直っちゃいますけどね。 一度、ソイツと勝負しちゃろーかしら。 では、では、今後ともおとーさんと二人で愛読宜しくお願いします。 └────────── ┌──────────「tokusanさん」 何時も楽しく読ませていただいています。 初めて書き込みます、横浜のojinならぬojiisanです。 もっと短くという意見に対する、あなたのコメント、おおいに判ります。 私も多少中国とのかかわりがあるので、私にはあなたの文はまだ短いと認識し ています。 ボケてきたのかなとも思っていますが、米国(美国)の人に対してだって、 もっとしつこく言わねばならないこともあります。ヨネ! 日本人は、ツーカー。 私はこれが良くないと思っていますが。 =つまり理屈っぽいと言われています。経験ですかね?。 では、また。 一寸余計なことを-- └────────── ┌──────────「nikoさんから」 お便りありがとうございます。 分って頂けますか!私の、この“ちゅーごく”での苦労を!! いやあー!わかる人にはわかるんだなあ!(nikoカンゲキッ!!) そーなんですよ!大変なんですよ!!って、 大変の押し売りしちゃあいけませんが、そんな中、私も頑張っております。 でも、本文にも書きましたが、 『日本の常識、中国の非常識』 『中国の常識、日本の非常識』 ですから、 多分中国から日本に来られて仕事されている中国のお方も、 私と同じように苦労しておられるんじゃないかと思います。 お互い様ですよね! 〔一寸余計なことを-- 〕 ーとんでもございません。 tokusanさま、今後も又いろいろお便りくださいませ。 ありがとうございました。 └────────── ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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