☆ 本来と本物の味の違い ―――――――――――― 2007/12/26
異国人の、貧富に関らぬ「食」へのこだわりは、娯楽の少ない社会環境が原因
と思う。「チュウゴク人、四つ足のものは椅子以外、空を飛ぶ物は飛行機以外
何でも食べる」という定説は【誤】。
何故ならばここは偽物天国。何でも食べる(=胃袋に納める)事は生命の危機、
草河豚(=死亡)・工業油(=失明)・野良猫肉(=寄生虫)に加え、最近は加工食
品(インスタントラーメン)での死亡事件まで存在する。
従って一度口の中に入れても全て飲み込む訳ではなく、ニッポン人にはお行儀
が悪く見える「吐き出し」も生活の知恵なのだ。
飲み込むか?吐き出すか?が「生死の分かれ目」という表現も決してオーバー
ではない食環境では味覚感覚が重要。合否判定には食物本来の味(経験&記憶)
がベースになると思われ、その点が日中味覚の違いと考えられる。
(妻)「美味しいお鮨が食べたい〜♪」常日頃の異国嫁の発言に、ある日「ここ
ならば太鼓判!」と思う和食屋を発見、一家全員出動となるが、旨い店≠食べ
放題、オーダーは無論妻子最優先ながら、、頭の中でソロバンを弾く私。
‥‥帰宅後のラーメンでも妻子の笑顔のためならば‥‥ところが「大満足の笑
顔」という予測は大外れ、我が(海賊版)DVD数十枚分に匹敵する値段の特上
寿司盛合せが余る?!
(私)「どうしたの?」(妻)「お腹一杯」
日頃の食欲からして嘘と分かるがここは利用の邦人多数なので店外まで我慢。
ーーーニッポン人の悪い癖で?(変な)見栄? 例えば旨い&不味いを素直に話
していると、店の人間からではなく別の客から、「黙って残せ」とばかりに白
い眼を向けられる現象は理解に苦しむ。同じ過ちは繰り返さない主義の私達、
ーーー以前、有名な南翔小龍包店で、「まあ〜本場の味は美味しいわね〜」と
邦人旅行者が食べている隣で「不良!交換して!」と異国嫁…相席だったので
間に挟まれて困る私。
では今回の場合何が問題?、お勘定を済ませ店の外「本当の理由は?」。
(妻)「大トロは脂がのり過ぎて魚の味じゃない」
…ゲゲゲッ!なんてことを…ああ〜残してきちゃった、ヨダレをすする私。
(妻)「蟹はチョット苦い…」ウッへェ〜!蟹味噌×カニミソに大ショック。
(妻)「帆立は甘過ぎる」…(心の中)贅沢ッ!と叫ぶが、
食べ残しを取りに引き返す勇気はなく、チョッピリ不機嫌になる。
そこでハッ?と思い出す・・・昔同じような体験・・・
数年前の帰国時、異国嫁ファンの父親は大奮発、(特×3)特上寿司をご馳走。
どれほど力を入れたかは、ーーー事前にネタの打ち合わせまでして自信満々の
板前さん。ありがたくいただく私に対し、食の進まぬ異国嫁に職人根性が燃え
上がる板前さん、「これでもか!×2」と次々、、も、あえなく轟沈。
(板前の目)「きっと異国人は寿司が嫌い…」と自ら慰め顔になった次の瞬間、
(妻)「マグロ(赤身)と平目と玉子を追加!」板前さんは溜息をつく‥‥‥。
寿司(刺身)が嫌いな訳ではない…否!どっちかというとむしろ和食党なのだ。
別の和食屋で、日本直輸入カンパチ刺身「○○ちゃん(長女)2つ、□□(次女)
も2つ、ママも2つ、パパは…」結果ビール片手に寂しく大根ツマを摘む私。
その上「小姐!○○手巻寿司はある?」と不可解な選択。
(私)「どうして?」(妻)「魚は魚の味がしなくっちゃ」が回答。
言われてみれば、我々が最高の味(=特殊・稀少価値)と思っているものは、魚
本来の味ではないのかも知れず、ニッポン人同様に高級食材をパクついている
(異国の)美食家ぶっている連中は本当に味が分かっているのかな?
本来と本物の味の違いはフルーツ(果物)でも。
ニッポン人は異国の果物を「マズイ!」ーーー理由は甘味不足というが、異国
人は日本の果物を甘過ぎると言う。しかし果物はみんな同じ味のはず??
ハッキリ申し上げて、長期異国生活を送る私は、美味しいのハードルをかなり
下げているはずなのに、いまだに(異国の)果物に満足を感じたことが一度もな
い。ーーーこれを原味(本来)と表現したらいいか。
昔こんなCMがありました「かじると歯茎から血が出ませんか?」
一口かじった林檎を見せる男性も、異国でCM撮影は林檎ではなく桃でOK。
林檎のようなシャキシャキ感に、微かに漂う桃の味…それが異国の桃。従って
エロビデオの「桃尻」の、ピンク・柔軟・甘い、というイメージからは程遠く
・
異国女性にエロチックな褒め言葉として使っても悪口になりかねないので要注
意。ーーーいろいろな種類の異国の桃には、ソフトボールサイズの硬桃から、
無残ペッチャンコ型の桃、野性種とも呼べる歪&汚な桃など様々で、日本の常
識・異国の非常識となりかねません。
抽象的表現での「桃」が尻なら「メロン」はバスト?…しかし異国メロンは、
元が瓜[うり]なので、果肉も糖分も発展途上の段階。小姐同様外見に騙されて
かぶりつくと…後悔するかも。
死ぬことはないが、野性味残るメロンと生ハムの相性は最悪!グニュグニュと
シャッキリのコントラストは、まるで異国情人(=愛人)事情同様の複雑な味、
甘いも苦いも本人次第。しかも、近頃は技術が発達し、人工的巨大化及び生産
地不正表示まであるので、‥‥‥小姐並に注意が必要。
メロンといえばスイカ!…なんのコッチャ?
ニッポンの常識で判断することがいかに愚かか、体験してみるにはまたとない
果物です。
「スイカといえば塩」が常識のニッポン。それをそのまま実行するためには、
丸ごとスイカを買うときによ〜く観察を。斑模様の反対側が日焼けせず白い肌
のものは「いい加減な手入」の証拠で糖分保証はない。
真冬のスイカは温室育ちが常識だが、広大な国土の物流問題から、ハズレは完
熟前の収穫品。しかし…甘味不足でも無駄にはしない異国商人根性は欠点を長
所にスイカジュースをあみだした。
ネーミングからはいかにも甘ったるい印象を受けるが、実は処女の味=果物よ
り野菜似の味)即ちカブト虫さんとお友達....「俺は昆虫じゃない!」と怒れ
ば、なんと!キュウリの生ジュースも‥‥(←男性シンボルに効くという噂も)
しかし、こうした日・中の味覚の違いも、何れ無くなる可能性が高い。
次第に飽食の時代となる異国の地では、マンゴーは小振り&甘味不足の国内産
よりフィリピン産、林檎はニッポンの富士、梨も二十世紀などの品種導入とな
り、既に、初夏の風物詩であった「小さな黄色い瓜(これこそメロン味)」は、
作っても低価格でワリがあわないからと農家は生産しなくなったという。
即ち、中国原産の果物が外来種にとって代わられる日も遠くなく、伝統的な異
国本来の味が親から子へ受継がれる事は難しくなると思う。
その象徴的な食材は「牛肉」。異国嫁の祖父母&両親の時代までは、牛肉とい
えば赤身で、焼けばチューインガムみたいなものか、挽肉かまたは細切加工が
主たる調理法。
なので、主たる肉類は鶏肉か豚肉。ーーー羊肉は比較的最近登場の上海。
ところがチャイナドリームを求めて押寄せた外人達に、焼肉文化の到来、肉質
改善は国産霜降り牛の登場と、今では異国嫁大好物の牛タタキ&日本式焼肉。
だが、毎月血を滴らせているお方が血の滴るようなステーキがまったく駄目と
はこれいかに‥‥幼い頃のトラウマか?‥‥火が通った生(レア)調理法を理解
しようとせず、(妻)「箸でも切れるステーキが食べたい♪」ではリクエストに
お応えいたしましょうと・・・
しかし、現物を見るなり激怒「野蛮人!」ーーーされど娘たちは、ガツガツ口
一杯に詰め込みご満悦で‥‥‥世代の違いを感じる。
BS衛星チャンネル「高級食材がニッポンから消える日」の放送、
チュウゴク買占め事情&嫌中意識を煽る内容に憤り、誰が教えた○○は美味し
い事を!今更「喰うな」もないでしょう!世界食材争奪戦は既に始まっている
のだ。しかも現在、異国和食業界は競争激化で、益々本格的な内容=本物志向
・高級化志向。
ニッポンには残留農薬野菜や人身売買が輸入され、一方異国には、目先の利益
の為に、BS牛問題からご禁制となった日本国産牛肉や近海物の魚貝類が密輸
されてくる。(悲しい事実)
本来から本物、ーーー決して良い事だけではないと思うのだった。
= この稿おわり =
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