☆ 青い島と書いてチンタオ(前編) ――――――――― 2007/10/31
ーーー2007年10月、娘達も幼稚園。なので初めての家族旅行。
数年前までは、国慶節とは抗日開戦記念日の事。街は反日色一色に染められ、
その影響は国際結婚夫婦にも及んだ――――。夫婦とは所詮他人、の関係に加
え、国籍の違いは日頃の不満を、(♀)「ニッポンは…」(♂)「過去の事より現
チュウゴクは…」と互いに国家利用の間接的中傷。
険悪ムード打破は…旅行にあった。
気分転換もさる事ながら、異国の地域属性意識で「昨日の敵は今日の友」と好
作用。地方では嫌われ者の上海人。嫌われ者同士の妙な結束の副作用?
(添乗員)「集合写真は中止」(参加者)「うん・うん」(愛人関係と?)勘違い?
「俺達は夫婦だぁぁあ!」‥‥‥ということもあった‥‥‥
そして、でかけるのが億劫になって在宅で過ごすようになるが、だがこれが…
上海が1年中で最悪の状態になる時期であることをを体験するハメに、、、。
国内民族大移動は上海人の特権ではなく、こちらが出かければ(当然)アチラは
来る。即ち在宅派は「外来人の大襲来」を受けることになるのだった。
そして、何故上海人は外地人が嫌いなのか解るようになった。
エスカレーター前の大渋滞、の初体験に脅え立尽す老婆。高速道路の玉突き事
故現場では、道路のど真ん中に停車して見物する。繁華街の路上では(幼児が)
股割れズボンから黄色い小川ーーー地域格差とは経済的問題のみならず、常識
の格差でもあるのだーーー。
さらに、在宅派の神経を逆撫でするのは、外来者ばかりではなく、3倍の休日
出勤手当をもらって働いている居残り従業員たちの、オーナー不在をいいこと
にした(超)いい加減な対応にムカつき、さらにその上、旅行者同様の割高料金
(高いか酷いか)で、神経に障る予定外の大出費。
なので連休中の「旅行」を「避難」と考える異国人も少なくない。
そうした理由から、今年から我が家でも家族旅行は「何処へ」「どのような」
が大命題。これまで利用したことのある上海人用ツアーは全て「安かろう&悪
かろう」で、毎回「印象的」とか「良い思い」は一度もない。ひたすらバスに
乗せられるだけで、
「三日三晩オカマショー」とか「着替えは空港のWC」とか「ホテルの部屋の
ドアに鍵がなく椅子を押し当てて」とか「霊体験」とか、、(♂)「もう二度と
行かない!(怒)」(♀)「今後は大丈夫だと思う‥‥」の繰返しだった。
けれど、今回は愛娘同行には別の意味もあった。
異国母親の子育ても極端で…「溺愛型(何でも子供のいいなり体罰ナシ)」或い
は「口煩型(常に叱っている教育ママ)」ーーー何れも過剰愛情だが妻は後者。
その昔、「親にも一度も殴られた事がないのに!」と大喧嘩したこともある妻
も、現在は殴り過ぎ&叱り過ぎ、、実はこれは(愚)母親の悪影響=「躾ナシ」
は、自分が誰にも憎まれたくないという母親の利己心が原因だったと分かり、
それへの猛反発が招いた結果なのだ。
このままでは親子関係にもヒビがはいる‥‥‥‥旅行中に修復をと望んだ。
さらに、父と子の関係回復も重要。同居の養育係(義母)のせいで、異国幼児特
有のワガママ餓鬼となった娘達‥‥‥叱られる事に慣れず、怒る父親は単なる
恐い人‥‥‥それを、24時間密着で愛の叱咤や善悪判断を…と願ったのだ。
(異国)一人っ子政策の現実は、ニッポン人が考えるより何十倍も深刻なのだ。
しかし、我が心中の思いになど関係なく、愛娘に過酷体験をさせるのには否定
的な妻…その、旦那との待遇差に嫉妬の炎がメラメラメラ〜〜〜。
自分達で航空機もホテルも手配する事になり、(妻)「娘達はまだ海を見た事が
ないから」と、のんびり海南島を第一候補に。ーーー海南島といえば異国人は
東洋のハワイと称するが、我が目にはどう贔屓目に見ても「日本ならば湘南」
程度――――。
また、悪しき思い出の地でもある。鳴り止まぬ売春勧誘電話や、海では溺死の
寸前までいったこと、、でも今回は家族旅行…
予約は1ヶ月前から。
はやる気持の奥様は「夏物処分セール」にも刺激され、新品(?)の水着を買っ
てきて、夜は水着のファッションショー!?娘達も(一丁前の)ビキニ姿に複雑
な心境の父親に、なにを勘違いしたのか「ウフッ、息子作る?」と妻‥‥‥。
ところが予約開始とともにビックリ仰天!!真っ赤になって怒る。
そりゃ〜旅行シーズンは「カキイレ時」とはいえ、連休初日からは前日比3倍
強の料金設定で、なんと海外旅行(=バリやプーケット)より高くなっているの
に呆れる。我が家大蔵大臣は海南島案を即座に取り消し、、八当り?旦那には
「平日に休暇を取りなさい!」との大号令が下る・・・・
再度インターネットで検索して、(妻)「青島[チンタオ]にしましょう!」とい
うことになった。――――なんと、5つ星ホテル宿泊+ノーマル航空チケット
で海南島の1/4で済むのは魅力的だが、
でも、安い→人気薄→なんか理由が…と連想も、(妻)「飛行機でビュ〜ン♪」
に娘達大喜び、、否定的意見など言える雰囲気ではない――――。迂闊に反対
意見を言えば「パパが」の3文字と3人の白眼は充分予測可能――――。
不安顔の私に、妻が「チンタオはビールと海鮮の本場よ♪」と気遣ってくれる
が、私の不満の原因はそれではない。ーーー(皆様はどう思うか解らないが)私
達は結婚7年目ですが今尚「ヤキモチの心」は健在で…妻の青島訪問は今回が
2回目・・・・
つまり婚前(=私たちの出合前)とはいえ、「1回目は誰と行った?」が重要問
題なのだ・・・責める気持はない…嫉妬の気持はある…妻の「忘れた♪」回答
に尚更疑惑が芽生える・・・=言えない相手は(高確立で)男!と連想妄想して
冷静さを失いかけたが、、物忘れ…我が妻は天然ボケ人間だったのだ・・・・
妻は、「ここに来た覚えがある!前世の記憶よ!」と同じ場所二度楽しむ(?)
特技の持主。今回は家族全員で迷子…「ここはどこ?」「俺(=外人)に聞くな
よ!前に来たことがあるのはお前さんでしょ」…数分後…
「本当に青島に来たことがあるの?」「たぶんね〜」「青島のどこだった?」
「海や山や」…再び沈黙の数分間…
「ちょっと○○に電話して聞いてみるネ」○○とは(妻の)幼馴染。…数分後…
今度は笑顔で「彼女と来てたのよ〜、これで安心?」
「うん、でもところでここはどこなんだ?」「・・・・・・」‥‥‥迷子状態
は改善されなかった‥‥‥。
ーーーというところで話は再び旅行前に戻り、
張り切って荷造りをする奥様。(♂)「アレは入れた?」(♀)「5つ!」・・・
3泊4日で5個は辛いかも・・・(-ε- )
そして当日早朝。
いつもは「行ってきま〜す」「…………」ベッドの中で出勤を見送る(?)奥様
も、バッチリお化粧済ませて「行くわょッ!」「まだ早いよ〜」ーーー2時間
前に空港到着。(国内線だぜ〜〜)
さて、搭乗手続きが終って出発待合ロビーにて、(妻)「アラ?免税店がない」
と不可思議な発言。国内線に免税店なんかあるはずが‥‥(アッ!)‥‥数日前
から国際線開始というニュースを思い出した。
「2時間も前に来た目的はこれだったのか!?」ーーーそういえばリビングに
ブランド雑誌&クレジットカード申込用紙が..あったっけ..企んだつもりの奥
様、でも国内線に免税店はない。(残念でした!ホッ!)
そして待合室に「只今からチンタオ行き○○便の搭乗を…」というアナウンス
が流れ、男の戦場(家族の楯)開始!と覚悟。ニッポン(≒先進国)ならお年寄や
お子様(幼児)優先も、生存競争厳しい異国の地にはない。
しかも「何事も我先!」の悪習慣国民性、順番など守るハズもなくゲート付近
はオシクラマンジュウの地獄模様となる。夫婦二人だけの旅行なら大事な奥様
に触れる奴は許さぬ!と常に身体を張って「ガウッ、ウ〜ワン!」と威嚇して
護ってきたが、
今回の護衛数は「3」〜〜〜両腕総動員して囲いこんだら、ん?、予期せぬ感
触(ポヨヨ〜〜ン♪)役得に一瞬ニンマリしたら…(妻)「どうしたの?」不機嫌
は、感触の持ち主を振り向いて確かめてしまったのを見咎められ‥‥‥後悔。
「上海」→「青島」間は上がったらすぐ下がる、1時間少々のフライト時間。
水平飛行になるとスッチーが忙しそうに飲み物サービス。前後に分かれた我が
家族。我が横の長女に(私)「何が欲しい?」(娘)「オレンジジュース!」と微
笑ましい父娘の関係。
(ス)「何にしますか?」(私)「娘にオレンジジュース」カッコ良く英語で注文
は父親の威厳。
(ス)「お客様は?」(私)「可楽(コーラ)を…」とチュウゴク語で注文したら、
眼の前には透明且つ無味無臭の液体=水!?…カァラァ(中国語)とウォーター
(英語)、どう間違えればこうなるの?ーーー黙って飲干す..ガラガラガラ威厳
崩壊音。
無事に地上に舞い降りた私達は、☆☆☆☆☆ホテルへと向う。
しかし前方に現れたその姿に(妻)「上海では☆☆☆よ!」(私)「また騙された
か?」…ボロは着てても心は錦ぃぃぃ(歌)…内外装に大ギャップありで室内は
大快適。チェックイン手続待ちも見事な満足対応。
ルームに案内され..二人だけなら眼の前にベッド..も、娘達ピーチクパーチク
「お腹が空いた〜」ーーー時計の針は既に正午過ぎ。(妻)「私に任せて!」と
タクシーで(妻曰く)超有名海鮮レストランへ向う事になる。
上海の常識では人気レストランは超満員の順番待ちなのだが…空席目立つ?…
奥様は店頭の食材水槽を物色へ。ママ不在で不安げな娘達をジャンケンで盛上
げるが、店中の注目も集めてしまった‥‥‥。
数分後、戻った妻へ(私)「なに選んだの?」(妻)「珍品!特産物!名物!」と
心配発言(ブルッ!)。調理場も暇なのか(?)、アッという間にテーブル上は皿
&皿&皿&皿&皿&皿が並ぶ。(私)「これは何?」(妻)「ニッポン名は解らな
い」。
たしかに仰る通り…普段お目にかかれない食材は、ニッポン人の私でも日本名
不明なのだ。しかも相手は調理済の細切れ状態で、ここでは仮に「食材X」と
呼ぶ。
「食材X1」は姿煮だったので(私)「お〜、ナマコ!」と判明。ちなみに妻の
解説では「イボイボのプニュプニュで貝じゃない物」だった。コリコリナマコ
の酢漬けは好きだが、これは、、(私)「ナマコ好きなの?」(妻)「初めてよ」
(私)「じゃ〜どうして注文したの?」(妻)「店のお薦めなの」ーーーの結果だ
とのこと。〜〜〜ひと口だけ食べて、その後しきりに私に薦める妻なのだ..。
「食材X2」は、細切れ断片にサザエの面影を発見、、ちなみにこれも妻の解
説では「大きなグルグル貝」だった。(間違いじゃないけど…)
(妻)「上海では高いんだからイッパイ食べて!」と強要され、肝まで食べたの
が運の尽き‥‥‥。
「食材3」及び「食材4」&「食材5」は全く正体不明…
例)断片判断ではクラゲ形状でも、歯応えはすり身ともイカとも異なる感触。
しかも、味は濃い中華調味料で元味不明の不気味さ――――。親心…危険そう
な部分を取り除き…私が毒見をして「これならOK」を愛娘達へ。
= この稿おわり =
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