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┃ 日本復帰の道険し(ぽんずの日本生活)―――― by ぽんずさん

8.防災頭巾 ――――――――――――――――――――― 2003/09/08

9月1日は防災の日ということで、日本全国防災訓練が行われていた。

一主婦の私は、特に参加するということもなく、
普通の一日(ま、子供の学校の初日ではあったけれど)として過ごした。

防災訓練は、アメリカの学校でも、北京のインターナショナルスクールでも年
に2度ぐらい行われていた。

だから子供たちもおかしな行事だとは思わないし、日本は地震が多いと聞いて
いるので、どちらかというと真剣にとらえている。

ところで子供たちにとって何より不思議なのは防災頭巾らしい。

防災頭巾というと母親の私でも、太平洋戦争中の一こまのイメージしかないの
で、子供たちには何がなんだかわからない代物だ。

そういえば、1989年天安門事件のときに、緊急帰国をすることになり、
そのとき、日本人学校のお子さんが防災頭巾を持っていて、それを見せていた
だいて驚いたことがあった。

それは、防災頭巾といす用の座布団を兼ねたものだったと記憶している。

そして今回、その防災頭巾なるものを購入した。

制服などと一緒に購入品リストの中に入っていて、任意購入品ではなく必需品
となっていたので購入した。

制服を買いに行ったとき、

「防災頭巾は、在庫がないので、学校が始まってからお渡しします」

といわれ、持ち帰らなかった。

そして学校が始まり、息子は防災頭巾を渡されて持ち帰ってきた。

「なにこれ???」

それが私の最初の言葉だった。
銀色の、何かわからない平べったいものがカバンに入っていた。

「防災頭巾だって」と息子。

「へぇ〜〜〜〜」というだけで言葉がない私。
そして、袋から出して、じっくりと見てみた。

「日本の消防士さんが被っている、なんかそんなのみたいだね。」
と私。

息子は、日本のことなら何でも知っているはずと思っている母が驚いているの
を見て、不安そうな顔をしている。
そして私はまた感心したように

「へえ〜〜〜〜、防災頭巾ってこういうのなんだ。」と一言。

しばらく、息子にかぶらせてみたり、こねくり回してみたりしていたが、ふと
気がついた。

「なぜ、家にもって帰ってきたのだろう?」

こういうものって学校に置いておくんじゃないのかな?と一瞬思ったのだ。
でもそれを息子に聞いてもわかるはずがない。しばらく考えて息子に言った。

「防災頭巾って、学校においておくものだと思うの。
 明日先生に聞いていらっしゃい。」

次の日。

「友達に聞いたらね、持ち歩くのが一番良いと思うって。
 だって、学校の行き帰りだって、地震とかあるかもしれないでしょって。」

?????それでいいのかなぁ。

不思議に思って先生に問い合わせると、クラスに置いておくことになっている
という。そりゃそうだと思いながら、でも友達の言葉も理解できると思った。

そして今、防災頭巾は学校においてある。

                           = つづく =
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┌--------「ミカの赤い服さんさん」

ポンズさん、こんにちは。
今の小学生には『防災頭巾』が必需品なんですか?!
わたしが子供の頃には、無かったですよ。
地域によって違うのでしょうか?(わたしは博多出身です)

ちなみに太平洋戦争中は『防空頭巾』って呼ばれていたんですよね?
…わたしは戦後生まれですけど。(*^_^*)

└--------
 
┌--------「ぽんずさんから」

そうですね。防空頭巾って言われていましたよね。
地方によるのでしょうか……そういえば、甥っ子は準備していたかな??
友達によると(関東地方在住)、普通、小学生だけらしいです。
中学校は学校においてないわねぇとのこと。
小学校だと、お母さんのお手製で、
バッグに入れていす用のお座布団にしているとのこと。
息子の学校の場合、本格的な防災頭巾で、
教室のどこかにまとめてあるらしいです。

たぶん、地震を警戒してなのでしょうけれど、
そんな大きな地震、起きないと良いですね。

└--------
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┃┃ お便りで頂きました感想。
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┏━━━━━━━━━━「HANA73さん」男性@七十代@東京

防空頭巾をたった一回被りました。

昭和の東京大空襲の一夜/東京の西部地区が一夜で消えました。
高台に在った我が家から東部(下谷・墨東)が対岸の火事のゆにのぞめました。

空襲警報が響きわたるたびに駆け出し、崖の上の橋に登りました。黒い空には
銀色の敵機が群をなして北東へ進み、味方の高射砲が、届かぬ豆粒砲弾を撃ち
込んではいるものの、当たりも触るも出来ぬほどの上空を、敵機は悠然と消え
ていきました。
地上では、赤黒い渦を巻いて広がる遠い夜空を「あれは浅草・神田だ」と叫ぶ
声も聞こえていました。

その年の4月のある日の夜中。突然の爆発音で飛び起きました。
それからの二時間は、ボーッとした思い出しかありません。

夜が明けたら見渡す限り火事。
焼夷弾の焼け焦げた残骸と近所の人たちの累々たる遺体。
気がつくと八重桜満開の木々の下のおりました。

祖母に作ってもらった防空頭巾は焼け焦げだらけ。
中学の教科書が入った手作りのかばんとやかん一個だけが、私が身に着けてい
たものでした。頭巾がなければ大やけど。

中学は消失、炊き出しのおにぎりと焦げたやかんの焦げ臭い水が、それからの
60年間の消せぬ想い出となりました。

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┏━━━━━━━━━━「ぽんずさんから」

私や子供たちにとっては珍しいものでも、
HANA73さんにはつらい思い出を思い起こさせてしまいました。
ごめんなさい。

今は、防災頭巾となまえを変えてしまったものの、防空頭巾というとHANA73さ
んのような思い出をお持ちの方も多いのでしょうね。私の両親は戦時中小学生
で、防空頭巾を被った思い出を聞かされて育ちました。

この話は、
パールハーバー(真珠湾)を初めて学んで泣き
日本が中国に侵略したと知ったときに泣き、
韓国人の同級生がかつての日本の植民地支配をののしったときに泣き
ニューヨーク多発テロでも泣いた私の子供に
今日、教えようと思っています。

何度も涙を流した息子が先日つぶやきました。
「僕は喧嘩も戦争も嫌いだから、国連の職員になるのがいいのかな」
そんな今、国連という存在自体が不安定なものになっていますが。

いつかは地球上からすべての争いが消えますように。

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┏━━━━━━━━━━「たろおじさん」

心優しいぽんずさんと、息子さんの心情が伺われます。

小生も昔???正義感ごく強い子供のころがありました。
学生紛争のころは、私の周りでも改革と正義を叫んで大勢の若者が、少々の違
いを理由にセクトを作り、お互いに石を投げあいゲバ棒(角材)で殴り合い、
血を流していました。

人間も生き物も、それぞれの主張をしながら生きてます。
平和を実現することはできません。平和を主張すること自体が、平和を主導す
る人の利益・主張の強要と同じことになるので、違う主張・方法の人々と対立
抗争、戦争の直接原因になるからです。

中国も昔、元のころ日本へ侵略戦争をしかけて、占領された隠岐の島あたりの
住民はひどい目にあっているということです。
チンギスハンのころ、蒙古は世界を征服していったときはとても恐ろしい軍団
だった・・・(らしい)。

家族団欒のおいしいご馳走は、食べられるほうから見たら虐殺・・・

中国の伝統は、歴史や過去の話をするのは今の交渉を有利にするための戦術で
あって、決して日本人が考える抽象的なお勉強の精神ではありません。
文芸も政治闘争手段の国。国内統治上の手法として使いやすい日本をだしにし
てる。外交上の手段として、相手より優位に立ちながら交渉をするために有効
な方法なので使われています。

同じようなイギリスのアヘンや香港の話は、知らん振りしてるのが良い例。
子供にもそのことは、教えてあげたほうが良いのではありませんか?

現実には、辛抱強くお互いを尊重しあい、交渉による妥協を重ねるのが、最も
近道。

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┏━━━━━━━━━━「ぽんずさんから」

「人間も生き物も、それぞれの主張をしながら生きてます」

というお言葉が心に残りました。
そのためには、いろいろなことを勉強しなくてはいけません。
自分の国について、相手の国について、現在のこと、そして過去のこと。
まだ10歳の息子は現在、そういったことを勉強している最中です。

そして偏った見方をせず、多方面から物事をみることができるようになれば
と思っています。

ご指摘されたことにつきましても、
ぼちぼち教えていけたらと思っております。

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┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
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