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┃ 日本復帰の道険し(ぽんずの日本生活)―――― by ぽんずさん

6.たたきが食べたい! ―――――――――――――――― 2003/08/25

日本に帰ってきたからといって、特に食生活に大きな変化があったわけではな
いが、部分、部分を見てみると、結構変化しているかもしれない。

刺身は外食のときだったけれど、現在はスーパーや魚屋さんで買ってくれば、
簡単に食卓に乗る。

それから、中華は頻繁に食べる機会があったので私が作ることはなかったけれ
ど、今は、自分で作るようになった。

そんなある日、娘と二人でスーパーに夕食の買出しに出かけた。

娘が見つけたのは、あじのパック。「本日の特売品」と書かれていた。

「私、たたきが食べたい。」

「え?」

私はしばし絶句した。

実はその日、手を抜こうと出来合いのお惣菜をなにか買って帰ろうと思ってい
たところだったのだ。
そこであじ、もちろんおろしていない、あじの姿そのままのあじを見つけ、
彼女はあじの味噌たたきを食べたいとのたまった。

「あじのたたきが食べたいの。」
彼女はもう一度いった。

「あなた、何を言っているかわかってるの?」

「わかってる。おばあちゃんがお味噌やおネギと一緒に包丁でトントントンと
 作るやつよ」

私はもう一度絶句した。

娘にここまで言われては作らないワケにはいかない。

「明日は燃えるごみの日だし、お魚おろしても大丈夫だね」
と二人でうなずきあい、あじのパックをかごに入れた。

そんなこんなで、私は魚をおろして、たたきを作った。
作りながら、やっぱりこの子は日本人なのだなぁと感慨に浸った。
そして日本に帰ってきたことを実感した。

しかし、そんなあくる日彼女が言った。

「イタリアンハーブでマリネした鳥のソティが食べたい。」

ーー彼女の嗜好にはついていけない。

                           = つづく =
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┌--------「代田泰彦さん」

お嬢さんの味覚の確かさに乾杯!

それにしてもすぐ鯵を買ってきてたたきにする、
ぽんずさんのお母さん振りにももう1杯!
たたきを作る思考を訓練してくれたおばあさんに更にもう1杯!

└--------
 
┌--------「ぽんずさんから」

ありがとうございます。

実家が肉より魚だったせいでしょうか。
まだ小さかった頃、お刺身にお醤油もつけず、
手づかみで食べていた娘を思い出します。

「たたきを作る思考を訓練してくれたおばあさんに更にもう1杯!」
そういっていただけたら、母も喜ぶと思います。

└--------
┌--------「中年不良探偵団さん」

世界の色々な国で生活する人々が増えてきている。
でも、デラシネにならないように、頭はその住んでいる国に馴染もうと努力す
るが、味覚などの「無意識」部分は時たま生活の中で動き出すと思う。

「鯵のたたき」と思い出すとは、さすが「同胞」なりと拍手!

└--------
 
┌--------「ぽんずさんから」

はやり外国にいて、しんどいときに食べたくなるのは母親の味ですね。
だから、日本にもたくさんの国の母親の味を食べさせてくれる、
その国の人たちが集まる料理店があるのでしょうね。

娘いわく、
「お米とお豆腐とお醤油さえあればなんとかなる!」
そうです。ーーさすが日本人。

└--------
┌--------「ミカの赤い服さん」

ぽんずさん、こんにちは。

お嬢様は、食べ物の好き嫌いがなさそうでうらやましいです。
お歳は分かりませんが、『イタリアンハーブでマリネした鳥のソティ』とは、
おシャレですね。頑張ってお子様のリクエストに応えてください。

└--------
 
┌--------「ぽんずさんから」

ミカの赤い服さんはなにか苦手なお料理ありますか?
確かに世界を渡っていくには、娘のような何でもOKは有利ですね。
私は、羊が苦手なので、どうしても中国の新彊などには行けません。

また、おなかも丈夫で、並大抵のことではおなかを壊しません。
本当に恵まれた子供です。
『イタリアンハーブでマリネした鳥のソティ』をリクエストする娘、
今年の11月で13歳です。

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