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┃ 重慶熱線 (重慶で見た中国): by 重慶出稼ぎ人のちゅーさん

1−家庭崩壊への道−「代表団受け入れ」その2.横浜へ

皆さんは一つの中国論って知っていますよね。
でも中華人民共和国と台湾(中華民国)の区別がつかない人もいるかも知れま
せん。我々が遭遇した事件は、二つの中国の狭間で起こったのです。

川崎でのメーカー研修を終えて、次は横浜へ移動することになりました。
プラント建設会社で、上海へ輸出する反応塔を製造していたので、それを検査
するためです。
宿泊したのは、元町にある「アスターホテル」です。

数年前に横浜へ行ったのですが、このホテルは無くなっていました。
そこから建設会社のある磯子まで電車通勤です。
一人で数人の中国人を、それも電車で連れて行くのは大変緊張しました。
迷い子にでもなったらおおごとです。

幸い、研修も通勤も問題なく進みましたが、落とし穴はホテルで待っていまし
た。
どういう行事だったか忘れましたが、たしかホテルが、中国関係の祝事がある
ので、宿泊中の代表団を招待したいといって来たのです。
折良く休日前の夕食に、ということだったはずです。

わたしはそれをよい事に、家内が一人寂しく待つ、松戸のマンションへ飛んで
帰りました。

翌日かどうか忘れましたが、ホテルへ着くなり、団長のMさんの部屋へ来るよ
う電話がありました。
何事かと飛んで行くと、Mさんが難しそうな顔をしています。

話を聞いて見ると、ホテルに招待されてレストランへ集合したが、そこに飾っ
てあったのは、青天白日旗(台湾の旗)であったというのです。

当時日本人で中国の国旗が五星紅旗であると、知っていた人は多くなかったか
も知れませんが、いやしくもこのホテルは中国系です........ここで
ホテルの予約を建設会社にまかせていたことに気づきました!

中国と台湾を取り違えている、またはまったく分かっていない!

実際予約したのは、事務の女性でしょうから、責任を押しつける訳には行きま
せん。
わたしは皆の手前もあり、マネージャーを部屋へ呼びました。
そして彼らが中国の代表団であり、台湾ではないのだと説明しました。

長崎国旗事件という、日中国交回復史では非常に有名な事件がありました。
話を聞く内に、マネージャーも事の重大さに気づき、青くなって来ました。

しかしそれ以上の難題がMさんから出たわけでもなく、誤解であり今後は気を
付けるということで、なんとか丸く収まりました。
大げさな表現をすると、外交問題にもなりかねない雰囲気だったので、何事も
なく済んで心底ほっとしました。

それからは、彼らを連れて外出するたびに、非常に緊張しました。
食事は殆ど外食、それも中華料理です。

まず交番へ行きます。
近くに中華料理店があるかどうか。
そしてそれは中国系かを確認します。

警察官はその店が中国系か台湾系かをよく理解していました。
おかげで、その後彼らが滞在中は、台湾の国旗を飾った場所に出くわすことは
ありませんでした。

しかし、災いは思わぬ時に、思わぬことからやって来ます。
あろう事か、それはわれわれが案内したさる会社で起こりました。

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2−道で出会った仏と閻魔

会社の後輩に、FXとF○という二人の後輩がいました。
奈良にある大学の中国語を出ていました。

同級生ですが、F○の方が2才年上です。
わたしより社歴は1年後輩ですが、年齢は1才年上でした。

FXは女性によくもてるタイプで、F○はそのおこぼれにあずかっていたよう
です。FXの実家はガレージ業で裕福、すでに許嫁もいました。

アスターホテルには、わたしとFXが泊まり込んでいたのですが、ある日彼の
許嫁が訪ねて来ました。一度会ったことはありましたが、FXの彼女に対する
態度は横柄そのものでした。

彼は冗談交じりに、
彼女が作った食事がまずくてテーブルをひっくり返したこともあると言ってい
ました。

世の中いろいろです。
家内に「めしがまずい」と怒鳴り、テーブルをひっくり返す機会は、わたしに
は死んでも来そうにありません。

F○はその後社内結婚しました。
今は彼女を社内に残し、自分は主夫をしているそうです。

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3−重慶短信

中国の列車に乗った時、車掌が威張っていると感じたことはありませんか。
給料こそ少ないものの、裏では利権でごっそり儲けているかも知れません。

重慶駅の切符売り場は、いつも長蛇の列です。
しかしたまにこっそりと列車に乗って来る人がいます。

案内人が裏口からす〜っと連れて入る。
そして車掌に耳打ちして去っていく。
勿論口利き料は忘れません。
ひとり三十元。

車掌も車掌で、裏口乗車の人間に、
プラットフォームでミネラルウォーターを4本買えと要求します。
1本3元で。
町中ならせいぜい1元です。

中国からコネがなくなるのは、いつのことでしょうか。
需給バランスが取れない内は、どうしてもこういう手合いがはびこってしまい
ます。

党幹部には交通事情がわからないし、
列車のこういう状況も理解できないでしょう。
まあわかっていても、知らぬ顔もをするのがおちかも知れません。

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4−外大では教えない中国語

「笑和尚打死人」(xiao4 he2 shang4 da3 si3 ren2)。
直訳すると、笑う和尚が人を打ち殺すということですが、
人は見掛けによらないという意味で使います。

たとえばいつもニコニコしている温厚な人が、意気に感じて悪者を懲らしめる
こともあるし、人に媚びを売っている弱そうな者が、陰に隠れて他人に致命的
な悪事を働くという意味でもあります。

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5−おまけ

重慶の橋の通行料が年間通行切符に改訂されて、
一つの大きな問題が生じています。
救急車が通行料無料の特別車から除外されたので、
通す通さぬでもめ事が頻発しています。

「通さない場合、お前はこの患者の生命に責任を持たねばならない」
と脅しすかして、やっと通れるような有様とか。
党や市の幹部、その親戚かでもが同じ目に遭わない限り、

・・改善されないかも知れません。

それでは「下周一、見」(来週の月曜日にお会いしましょう)。

                           <(_ _)ちゅー>
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