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┃ 南京生活 ― 元町(付近)の街角から ――― by YUKAさん                  YUKAさんのホームページ「南京生活」

☆ 私の知らない中華街― ――――――――――――――― 2002/03/30

新しいアパートへ引っ越して、2週間が経ちました。
場所は中華街の中にあります。
このアパートへ引っ越してきてから、気付いた事があります。
それは、30年以上この街に住んでいるけど、実は自分は中華街をよく知らな
いという事。

幼いころ中華学校へ通っていたので、たくさんの友達が中華街に住んでいまし
た。記憶の中には、友達の家に遊びに行った事が、、、2、3回あったように
思います。
私はどちらかといえば“家っ子”だったので、あまり遊びに行った記憶があり
ません。だから、どの友達がどのレストランの子供なんだか全然分からない。

高校、大学では日本人の友達ができ、幼友達を訪れる事もありませんでした。
就職してからは、通り道でもない中華街をわざわざ歩くこともなく、ましてや
せっかくの週末を混み合った中華街なぞへ行く気もせず、すっかり足が遠のい
ていました。
たまーー〜に中華料理が食べたくなって、友達や家族と、決まったレストラン
(今は亡き友達の店)に行くくらいでした。

横浜に住んでいると、“中華街でどこが美味しい?”とよく聞かれます。
これは、、、、非常に答えに窮する質問です。
こんな私が分かるわけがない。だいいちほとんどのお店に行った事がない。
とはいえ、私を信じて(?)せっかく聞いてくれたので、その頃話題のお店や友
達のお店を紹介します。

こうして中華街に特定の興味を持たずに30年過ごしてきました。
しかし、中華街が“自分の住む街”となった今、この小さな街に興味がわいて
きました。

この街を知りたいと思ったキッカケは、実は王ちゃんでした。
彼が日本へ来てからも、私は仕事があるため、王ちゃんは日中一人で過ごして
いました。
当初は実家に住んでいたので、ひとりで実家にいるのが居心地悪いのか、私の
出勤時間には一緒に家を出ます。
退社時間になると王ちゃんが会社に迎えに来て、一緒に帰る日々でした。

いったい8時間もの間、どこで過ごしているのか?
家電製品を見たり、図書館に行ったり、色々していたようですがそれでも余る
時間。
じつは、彼は毎日のように中華街を散策していたそうです。
この小さな街に、毎日のように何かを発見する王ちゃん。
まず早速見つけたのが、中国系のインターネットバー。
中国語のPCを備えているので、従業員も客も勿論中国人。

王ちゃんはここでネットのみならず、たくさんの情報を仕入れてきます。
横浜での仕事の探し方や、日本語学校の情報。
ここでは中国語新聞も無料で提供しています。(内容は勿論日本の事)
初めての海外での暮らしを経験する王ちゃんにとって、普通なら情報に疎くな
りがちなのに、ここではちっとも心配なさそうです。。。

それどころか、私よりよく知っている事もあったりする。。。
安く国際電話をかけられるカードとか、パソコン情報とか色々仕入れてきま
す。その他にも、どこそこのレストランの麺が600円で安い(注1)とか、
“あそこで売っている調味料が安い”とか。

2人で街を歩くと、“おっ!この店は相変わらず客の入りが良い”とか平日に
並ぶ客がいるのを見て“今度この店入ってみよう”とかこの街に対して楽しみ
を発見しました。

また、この街にはアジア系の外国人がたくさん住んでいます。
私の住むアパートにも、やはりたくさんの“陳さん”や“王さん”がいます。
またこのアパートは、一階がロビー風になっていて、椅子と机、それに一台の
公衆電話が置いて有ります。
その電話はひっきりなしに長時間電話をかける客で、もうかってしょうがない
んじゃないか?と思われます。
しかも中国語有り、聞いた事ない方言の中国語、タガログ語、なんだか分から
ないアジア系の言葉あり。とにかく近くに住むアジア系外国人に大人気です。
寒いなか、外で電話するより室内で椅子もある電話に殺到するのも分かります
が、、、それにしても長すぎない?ってくらいの長電話。

中華街のみならず、私達が生活用品を買い揃える店やスーパーマーケットでも
たくさんの中国人を目にします。
同じ場所で生活していれば、買い物する場所も似たような場所になってくるの
でしょうが、それにしても目につき過ぎる。
いま現在は、私ひとりの収入なので出来るだけ安く買い揃えようと努力してい
ます。
・・今の私達の生活は、出稼ぎに来ている彼らと多分同じくらいの生活レベル
なんだろうな。。。ははは。

30年この街に住んでいて、“横浜にこんなにたくさんのアジア系外国人が住
んでいる”なんて実感した事ありませんでした。
多分その頃の自分の生活には関係ない事で、彼らに対してそれ程興味がなかっ
たと思われます。
それが今では行く先行く先で中国語を聞く事になるとは、、、
果たして中国人が増えたのか、それとも私がようやく気付いたのか、、、?

何にしても、まだまだ散策しがいのある街です。

(注1)
なぜか彼の基準は麺。
確かにレストランのサンプルを見れば、ほとんどの店が麺やチャーハンを目の
前にドーンと置いているものね。
中国の一般的なレストランじゃ、主食がでかい顔をしているなんてことはあり
ません。王ちゃんにとってはビックリな出来事なのでしょう。

                           = おわり =
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