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                            遊 庵 散 人
         ---------- China,20years ago ----------
           殆どの方が御存知無い「あの頃」の中国
         1970年代後半に於ける不可解な体験の記録
    
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<< まえがき >>

前号のメルマガを発信する直前、北京五輪決定に沸く北京情報が入り、後書き
の予定を変更し、8年前シドニーに僅差で破れた時の北京の思い出と、上海人
は当時の北京五輪招致フィーバーに対し「上海で儲けた金を北京が使う」とい
う冷淡な態度を思い出し、今回も上海は又愚痴っている気がしました。

同時に私は上海で経験したスポーツについて嵐の様な群衆の歓呼のどよめきを
思い出しました。

外灘の中でも青いトンガリ屋根で特に目を引く和平飯店、解放前のキャセイホ
テルは、優美なアールヌーボー美術に全館装飾された美の殿堂といえるビルで
すが、特にその10階以上は、このホテルの創設者である英国サッスーン財閥
の個人的居館であり、贅を極めた部屋が幾つか並んでおり、たまたま当夜その
12階の一室で中国人のお偉方との宴会もそろそろ終わりに近づいた頃の出来
事でした。

突然その外灘の通りから、異常な興奮の雄叫びが、我々の居る12階の部屋ま
で伝わってきます。
窓を開け見た下の街路は既に群衆の波です。
口々に叫んでいて判るのは「勝った」「勝った」と言う歓喜の叫びだけです。
さすが同室の中国人老幹部は、その意味を直ぐ理解したらしく、同様に歓呼拍
手喝采で満面の喜びです。
我々日本人は当夜東京で「日中女子バレー試合」があることさえ忘れていまし
た。

我々は中国側の配慮で群衆が、日本人に何をするか判らないと言う事で、直ぐ
車を手配し急いでその場を脱出させました。
こういう場合中国人は群衆の波に加わらないと、後で非難され村八分の恐れも
あるそうで、混乱は加速的に膨張します。
お巡りさんはその群衆を整理する為、高電圧警棒を振り回します、時々その火
花が散ります。
翌朝新聞の大活字「中国女子バレーチーム東洋の魔女チームを破る!」

2008年にはどの様な事が起こるのでしょう。
想像もつきませんがこれは最近日本の一般紙に掲載された面白い記事です。
ご覧になった方もあると思いますが、

「中国は2008年オリンピックに勝てないのではないか」
その幾つかの理由の一つに「一人っ子政策」を上げています。
今日の本文に取り上げたこの問題は、現在「小皇帝」の名の下に両親の過保護
的愛情を一身に受けて育ってきた子供達です。

一人っ子政策が発令され、極めて厳格に施行されたのは1980年代の初めで
す。
仮に1980年生まれだとすれば2008年は28歳、以後今日までその政策
は厳しく継続していますから、換言すれば2008年には28歳以下のスポー
ツマンエイジの人は全て「小皇帝族」です。
一般的に一人っ子政策の悪弊として、子供がわがままで、ひ弱で、我慢強くな
いとは一般的傾向として中国もそれは認めています。

だからその日本の報道もあながち否定できない問題だと思います。

しかし中国の事ですから、あの経済的にも貧困な発展途上の過程においても、
水爆や宇宙衛星まで作った様に、超人的スポーツマンを2008年迄に、製造
するぐらいの事はいとも簡単にやり抜くと思われます。
あの夜の外灘や南京路の沸き上がる興奮の様に、これから中国は2008年を
目指し遮二無二突っ走るのが目に見える様な気がします。
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<< 本号の内容 >>

◆◆ 独生子女(一人っ子政策) 

  人間性やプライバシーも犠牲 

  「小皇帝」の現状とこれからの不安
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  人間性やプライバシーも犠牲 

中国でよく言われる有名な言葉に「一人を誤って批判した為三億増えた」
批判した人は言う迄もなく毛沢東、批判された人は当時の馬北京大学学長であ
る。
1949年の建国以来、毛主席の人民のパワーこそ革命の基本と「生めよ殖や
せよ」の号令で49年 5.4億の人民が53年には6億となり、なお益々増勢
を示しつつあった。
その異常な人口増加に57年、馬北京大学学長が「待った」をかけた。

彼はこのままの人口増加を続ける場合、この国は将来大きな経済破綻を来す事
態となり、早急に晩婚、産児制限、避妊の政策を進めるべきだと主張。これが
毛主席の逆鱗に触れ、やがて彼は学長を追われ、更に社会的地位も失う結果と
なる。79年の(とう)小平の時代に至り、彼の名誉も回復されたが、その頃
の人口既に11億。その頃よく言われた言葉が、冒頭の言葉である。
ーー独裁者の失政が招く悲劇である。

資料による「一人っ子政策」の経緯を簡単に紹介する。

これも全く偶然だが、この運動の発端は、私の初訪中の年の直後、1978年
12月、天津の労働者が「子供は一人でいい運動」から始まったらしい。
その後、79年政策的に取り入れる事が協議され、80年には先ず共産党員の
率先実行が発令され、やがて81年、一部少数民族を除く全中国人を対象に厳
重実施が義務づけられ正式発令となった。

さてこれから我々の中国在住の中で垣間見た見た、この一人っ子政策の興味あ
る様々な情景について述べていきたい。
この問題は大きな社会問題であるのは当然であるが、その行動は個人的、家庭
的問題である為、外部特に外人である我々には、秘されるのは当然であり、な
かなか実態を知る由もないのだが、個人的に打ち解け話し合う内に、エッ本当
と思う様な事が洩れ聞こえてくる。ーーそんな事を記したい。

先ず晩婚の奨励である。

憲法上は男22歳、女20歳になれば結婚の自由は認められている。
しかし新政策では男25歳、女23歳以上(都市部)と3年繰り下げられた。
そうして女性の出産は24歳以降と規定された。
結婚すると新夫婦は「一人っ子宣言」をする。
それにより奨励金の支給や、住宅斡旋に優遇策等を受けられるが、宣言を拒否
した場合、賃金カット、昇級停止外厳しい罰則が待っている。

友人の女性より聞いた話。彼女は30歳を過ぎ独身で彼氏も居ない。
その地区では毎年日を決めて「晩婚実行者表彰会」が催される。
確か、28歳になっても独身である男女を表彰する式典である。

彼女も既にここ3〜4年出席し、その都度一人づつ名を呼ばれ、記念品を受け
取っている。しかし彼女はもうその会に出るのは憂鬱だと言い、何かの理由を
付けて欠席している。ーー本心は一日も早く結婚したいのだ。

次に、一人っ子だから結婚したので有ればいつ生んでも良いのかというと、そ
うではない。それらを管理するのはやはり前号で書いた単位(職場)である。
単位毎に政府から今年は何人迄、来年は何人迄と、生んで良い人数を指定され
る。
単位はそれに基づき、既婚者に対し今年は誰々と誰々、来年は誰々と誰々とい
う具合に大体三年先ぐらい迄の出産について許可を与えるのである。
正に計画生産である。

私の懇意なニット工場に、優秀な企画員がいて職場で知り合った女性と何年か
の交際を経てようやく結婚。
「何時子供を産むの」という私の質問に「単位から再来年の許可はもらってい
ます」と答えた。
それで「早い方です」と嬉しそうに笑った。

悲劇的問題もあった。

彼女は結婚2年で妊娠した。
しかし出産許可は翌年。
職場の幹部は中絶を指示した。
毎日工場で泣きながらも、最後はその指示に従った。

彼女の悲劇的中絶に同情した職場の幹部や仲間それに私も、翌年彼女の再妊娠
を心より応援し激励した。
私も東京水天宮の安産のお守りを持参したら、彼女は泣いて喜んでくれた。
その甲斐あってか見事妊娠し暮れには無事出産を果たした。
出社した彼女は東京の私の元へわざわざ報告の電話をくれた。
私も極めてハッピーな気がした。
そうして前節述べた企画部員も結婚2年後許可通り出産に成功した。

上海浦東が未だ一面荒野の状態であった頃、突然一つの大工場が建設された。
外観も極めてスマートな近代的工場は一体何の工場かと我々は興味を持った。

生産品は「コンドーム」。

中国の人口増加は将来の世界食糧問題に重大な影響を与えるという危機感の元
に、国連が投資し完成した工場だそうだ。
コンドームが世界的な人類食糧危機の防止の為、使用される必需品であるとは
知らなかった。

一人っ子政策実施以降、中国では既婚者はその証明をみせれば、病院でも街の
薬局でもコンドームは無料で貰える。
更に男女とも避妊手術はこれも無料であるばかりでなく、街頭等でも積極的な
奨励運動を行っている。
こういう問題は前回レポートした各単位や居住委を通じ、半ば強制的に(表面
は自発的に)実施され、その実績により単位や居住委の、上部機関への政策積
極参加の意思表示でもある様だ。

少し大きな単位では医療施設も完備しており、専門の衛生担当者がいて、そこ
にはコンピューターにより、全女子出産適齢者の生理状況が、一目瞭然に判る
様細かく管理されている。
そうしてそこで具体的に各人毎の産児制限についての指導を行う。
時により中絶指導や避妊方法に対する様々なアドバイスを行っている。
一方、地方過疎地についても「大地の子」の様な巡回斑が僻村まで廻り指導す
る。

居住委の老幹部は周囲住民の管理者として、常に厳しい目を光らせている。
当時の中国人女性の生理帯と称する物は、日本で言う越中褌と同じで、それを
何時も洗濯して屋外に干す。
その事から「居住委のおばちゃん」は自分の管理地区の女性についての生理的
なサイクルまで頭に入れている。
本来その生理帯が干されているべき時見当たらないと、その家を訪れ「貴女大
丈夫?」と聞きに来るという。

この様に人間性やプライバシーの大きな問題を犠牲にしても、厳格な「一人っ
子政策」を継続した効果として、1980年からの20年間に2億人の出生を
抑えられたといわれている。
何とこれは日本総人口の約1.7倍である。
そうしてこの政策は未だ今後も一部手直しされつつも継続されるという。
しかしその大きな効果の反面、現在も既に様々な問題が表面化し、さらに今後
予期せぬ問題の発生も予測される。
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  「小皇帝」の現状とこれからの不安

上海の友人の中国人に男の子が産まれた。
ささやかな祝宴の席奥さんが私にこんな事を言った。

産院の隣のベッドの女性が女児を生んだ。
御主人が一度産院へ来たもののその後姿を見せず、結局在院中に主人の両親は
勿論、奥さんの両親すら、一度も見舞いに来る事なく、若い母親は毎日泣き悲
しんでいたという。
その理由は言う迄もなく、家族全てが期待していた男児誕生が果たせなかった
事にあるのだ。

一人っ子政策の発令以来、都市部は比較的に問題なく普及した、といわれる公
式見解はあっても、その近代都市上海でも上記の様な事実がある。
だから地方部に於いては可成りの抵抗があったのは当然だろう。
何よりも、一人っ子ではそれが女児の場合、将来家の後継者を失う問題は大き
い。
農村部に於いてはそれに加え、子供を最大の農業の人的労働者とする働き手を
失う事の痛手は厳しく辛いのだ。

一人っ子は今後奇妙な問題が当然考えられる。
先ずこの世から兄弟、姉妹という関係が一切無くなる。
だから叔父、叔母の存在も消える。
勿論従兄弟という者も居なくなる。

一体こんな奇妙な社会は成立するのだろうか。
この様な神の摂理に反した様な、不可解な政策を続けなければならない所に、
現代中国の苦しみがある。
本来この国は昔から「多子多福…子が多ければ福も多い」といっていた国なの
だ。

ともかく前号で書いた様に、単位(職場)と街道委(居住地)の双方より厳し
い監視を受けながらも、80年代中頃には都市及びその周辺部は、この一人っ
子政策がほぼ定着してきた。
それは一人っ子なるが故に、その子に対する英才教育に力が入りその教育費が
従来の家庭の生活費の中で益々膨らみ生活が厳しくなった事が定着理由に挙げ
られる。両親は自分らの支出を抑え子供の将来へ投資する。

私は前回上海の密集した住宅街の友人宅を訪問した話を書いた。
その家の家族の一員で小学校2年の男の子が居た。
その子は私の顔を見るなり、多分親に言われていたのだろう、

How are you.My name is Sun Yin.Nice to meet you”

と、いきなり本当に流暢な英語で話しかけられたのには驚いた。
親の説明では既に英語塾での勉強は3年になり、今は可成りの会話まで進歩し
たと半ば自慢げに私に告げた。

現在都会に住む中堅所得層は、ほぼ月収2〜3千元というところではないだろ
うか。
彼等の一人っ子が女児の場合、ピアノ、バレー、絵画等のレッスンに通わした
り、或いは家庭教師を家へ招くのは、既に必須行為。
ピアノを家に備えるのも一寸した家では常識であり、その価格は5千〜1万元
それに授業料が1レッスン50元月4回3科目習うとして、単純に計算しても
総額6百元の学習費。
これで安い方らしい。

昼下がりの上海の街を歩いていた。
ある学校の門の前に多くの老人達が屯していた。
私はそれが幼稚園であり、共働きの両親に代わっての園児の出迎えと考えた。
所がそれが小学校であり、やはり低学年の孫の為の出迎えと知り驚嘆した。
最近頻発する学校での事件の時以外、日本の何処の小学校で毎日登下校する子
を送り迎えるする風景があるだろうか。
しかし今の中国ではそれが一般普通の風景だという。

以前学校は勿論全て公立だった、ただその中に重点小学校と称する物があり、
成績優秀な子供、高級幹部の子弟などを選抜し、特にエリート教育をした。
しかし現在は、より設備的にも教育内容も充実した私立小学校が誕生し人気を
呼んでいる。
その入学金は5万元、月〜金は全員寄宿生活で学費は寄宿費とも月3千元。
この学校の月曜金曜の送り迎えには、学校の前に運転手付き超高級車が並ぶと
いう。

旧正月の子供へのお年玉(圧歳銭)。
今の若い母親は昔を偲びつくづくこう私に言った。
「私たちの子供の頃は1元かせいぜい5元でした。
それが何と今は百元から5百元が普通ですよ」
春節明けに、親戚から集めた子供達の貯金通帳には、5千元から1万元の残高
を子供同士見せあって自慢しているという。
「養童防老…子を養って老いを防ぐ」自分の将来を子に託そうとする昔の伝統
の残映だろうか。

かくして80年代後半には、上海の目抜き通りのレストランでは、子供を主人
公にした一族のバースデーやクリスマスのパーティーが目立つ様になり、子供
は「小皇帝」の名を恣に、テーブルでわがまま一杯に振る舞う。
しかしそれは将来その一人の「小皇帝」が、その父母と、更にその父母の両親
と、併せて直系だけでも6人が「小皇帝」の肩に掛かる事になり、それは大変
な老人扶養を招く事は必至だ。

農村は更に深刻な事態だ。
人手に頼る農業に於いては、一人っ子政策の実行は、かけがいのない自家労働
力を失う事になる。
その為先ず妊娠中お腹の子が女子と判れば(中国は簡単に検査の結果を教えて
くれる)殆ど中絶処分するという。
北京近郊の農村ですら、5年間の出生比率が男100に対し女70という異常
なアンバランスはそれを証明しているだろう。
奥地農村ではもっとひどい状況の筈だ。

更に農村では無戸籍の子が益々増えつつある。
どうしても労働力として二人目、三人目の子が欲しい。
その為強引に無理をして生むが、届ければ払えない程の罰金や社会補償の失権
等の厳しい罰則を受ける事となる。
その為出生届を出さない。
役所の方も受け付ければ上部よりの管理責任を問われる為無視し受理しない。
かくして黒子と言われる無戸籍の子が、90年には全国で千五百万人に達した
という。

古来より中国は儒学を基礎とし、孝養の道を何より尊んだ人種である。
勿論社会主義下、一時儒教も批判され子が親を告発する時期も経た。
今後今の小皇帝が成人し、それぞれが多くの扶養すべき老人を抱えた時、その
負担に対し如何に対応するのか。
嘗ては誇りを持って志願した解放軍に、今ですら応募する若者が激減している
状況下、重い負担に耐え気概を持った新人類が果たして出現するのだろうか。
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<<あとがき>>

私個人の20年前の随想記として書き出したこのメルマガです。

が、今回の「一人っ子政策」を取り上げたことにより、確かにその政策実施の
発端は、私の初訪中と期を一にして始まったのですが、現在も若干形を変えつ
つも、その政策は現代もつながり、更に今後も中国にとっては最重要課題とし
て、後送りされたものとして種々の論争が行われております。
はっきり申し私にとっては極めて過大な問題でした。

始めてこの問題でヤフーホームページを開きましたが、「中国。人口」だけの
検索で2300余の項目が検索され、改めて首題の重要さに驚きました。
その為本文は改めて開き直りこの問題で私自身が体験したり、直接聞いたりし
た些少な出来事かも知れませんが、それを断片的に述べるのにとどめました。
この中国がなしつつある人類最初の壮大な実験の、現場のひとつの出来事とし
てお読み頂ければ幸甚と存じます。

そうして最後に締めくくりの意味で、2000年12月中国国務院が発表した
「21世紀に於ける中国の人口と開発」というレポートの主要部分を抜粋の上
掲載し、今後の問題の検討に代えたいと思います。
但しこれは私の読後感の印象としては、全く具体性に欠ける、それでいて中国
側の自信も伺えない、結論的に言えば彼等もどうなるか予測がつけ難い困難な
内容であった事を付記させていただきます。

「21世紀に於ける中国の人口及び開発」では、
先ず1999年末推定人口 12.6億、世界人口の21%と推定し、この人口
問題は国の全ての経済、社会問題と深く関与し、国民生活の改善から、民族の
興亡に直結している最大問題と位置づけしています。

しかしここ30年の生産調整により、
70年と99年を比較し出生率は3.3%→2.6%、
自然増加率は2.6%→0.9%と低下し、この30年間に3億人の人口増加を
抑えられた。

更に今後9年生義務教育実施で文盲解消を実現、
99年には小学校入学率99%、中学94%に達したと説明。
人口10万に対する大学進学率も78年の9%から99年には63%と青少年
層の知的水準向上も顕著であると述べて居ます。

核家族化の問題にも触れ、71年の1家族人口4.8人から98年は3.6人に
減少している。
さらに女子就業率の増加も記録し、これらも全て人口抑制がもたらした効果と
自画自賛しています。

次ぎにレポートは現状を踏まえて、今後の厳しい問題に入ります。
今後中国は10数年更に毎年1千万人以上の人口増加は続く、それは経済、資
源、社会、環境に巨大な圧力を与える。
若年層の知的問題は急向上しても、全般的素質は低い為、科学技術の急速発展
に対応できない。
社会補償システムの建設や、地域格差が是正される前に超老齢化社会に突入し
ていく。
それらの重大な懸念は山積している。

それらに対する処置として、最低目標5年13.3億人、10年14.0億人、
35年16.0億人に総人口を抑える。
高等教育の大衆化、高水準の社会補償。人口分布と産業構造の合理化。
一人当たり平均収入を中級の先進国までの引き上げ。
上記目標達成の為全国民の産制への理解、国家の指導性と国民の自主性のバラ
ンス。
法律、教育、経済、行政の各種措置。

等を挙げこのレポートは終わっています。

国の作成したレポートとしては極めて一般的な問題として纏めていますが、私
が敢えて極言すると、経済発展を急ぐ余り益々拡大するあらゆる格差に全てが
あると思います。
本文中書きました5万元の入学金を払い息子をエリートにしようとする親。
汕頭で見た、未だ10歳にもならないのに、学校へも行かず煙草を吸いながら
大八車を引っ張っている農家の子。
出来る限りのこの格差解消が問題だろうと感じます。

                           遊 庵 散 人
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 
紅い中国の時代の目次に戻ります







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