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┃ 瞎子摸象(群盲象を評す) ―――――――――― by OJIN
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☆ 〜 逃げた女 〜 ――――――――――――――― 2002/08/14
あーーーら、お久しぶりです〜。
お元気でしたか?
四年ぶり?だっかしら。
誰だったっけ?
いやだなー、***ですよ〜。
すごく変わっちゃったから判んなかった?そんなに変わったかな?
キレイになったね?
またまた〜、相変わらず女を喜ばせるのが上手いんだから〜。
日本語が話せるようになった?
そりゃそうですよ、
四年も日本にいて客商売をしてれば、話せなきゃ死んじゃいますよ。
日本に行ってたのか?
三ヶ月前に日本から帰ってきたんですよ〜。
しばらくこっちに居るつもり。
たった三ヶ月で10万元(≒150万円)も使っちゃいましたよ。
何に使ったかわかんないうちに。ーーまあ、たいしたお金じゃないから。
どうやって日本へ行ったのか?
話せば長くなっちゃうから、、
どこかその辺でお茶でも飲みませんか。
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さて、どこから話すかなぁ。
どうやって行ったか、からだネ。
わたしみたいに、特別ななんにも無い普通の女が日本へ行く秘密の方法!
‥‥偶然だったんだけど、
中国人の女を日本に(働きに)行かせる仕事をしている日本人と知り合ったの。
蛇頭?
そんなんじゃないなぁ、わりかし真面目にやってたみたいだよ。
で、頼み込んでそん中に混ぜてもらったの。
資格?
芸能人!
日本の飲屋さんで歌を唄ったりショーをしたりするあれよ。
わたしには、、そんな資格も経験もないだろう?
あっはっは、、ぜんぜん無いですよそんなもん。
その人が、どうやったかは分りません。
お金を余計に払ったらなんとかしてくれましたよ。
で、ともかく行きました。
最初のうちは日本語もわかんないし、緊張の毎日。
歌や踊りじゃぁ、話しなんかしなくてもいいんじゃないのか?
あっはっは、
そんなの名目ですよ。
だいいちわたしなんか、ハナッカラそんなものできやしないし。
要するにホステス!〜〜実際はホステスの仕事。分りました〜?
まあそんなことでやってたんだけど、、
1ヶ月もしないうちに、一緒に行った娘のうちのひとりが逃げちゃった。
前からそんな予定だったみたいで、手引きしてくれるヤツがいたみたい。
それからスグにまた別のひとりも、、こっちは、飲みにきてた客と示し合わせ
てね、たぶん。
だってその娘が逃げた途端に、その客もピタリと来なくなっちゃったもの。
え、わたし?
うーーん、
最初は逃げようなんて全然考えてもいなかったんですよ。
でもね、そんな風に次々に逃げちゃうのを見てて、、
それと、
日本のほうで世話をしてくれる芸能プロダクション、の社長、
っていったって個人経営だったけど、コイツがまたひどいヤツでね、
チョット経った頃からだけど、オレの女になれ、もっとたくさん稼がしてやる
ってしつっこく口説くのよ。ーーーんで、このまま居残って何年も働けって。
芸能プロダクションて入管の審査がある筈だから、そんなことしたら困る筈?
どうやってたのかは分んないけど、でも大丈夫みたいでしたよ。
で、まあ、他には頼る術のない異国の地で、、って、へへへへ。
そいつの女になったわけ。
わたしも好きだし強いほうだけど、あいつも凄かったなぁ....。
なにが?
フフフ...
んで、お店を換わらされた。
これで、わたしも逃げたってことになるみたいね。
確かにそっちの店のほうがお客も多いし、ズーーッと稼ぎになった。
その店の社長もね、わたしを**たそ〜な目で見てた..。
ところが!
それからあんまり経たないうちに、その芸能プロダクションのアイツが殺され
ちゃったのよ!
原因はよく分んないけど、暴力団の****会と関係があったみたいで、危な
いこともやってたみたいだからそんな関係かな?
で、他には頼る術のない異国の地で、、このわたしは、、
最初からわたしと**たそうな目で見てたその店の社長、
が、さっそく口説いてきて、、
ーーこのオッチャンは色と欲の二股だった。
まあ、逃げた女を使うようなやつだから、ヤッパリかなりヤバ系だったし。
何軒か同じような店を持ってたんだけど、その中の一軒をわたしに任せるって
言うのよ。ーーー儲けは半分半分。
そうやって口説かれて、、まあ、ね。。
元々そこそこお客さんの入っている店だったし、それに加えてわたしのの魅力
と、わたしの***で大繁盛しましたよ。
え?わたしの***って、オッチャンはどうしたのか?
そんなもん、24時間一緒にいるわけじゃないし、どうにでも、ね。
それに、わたしは****が強いし、**の時は激しいからまあ、男なんて、
特に日本人の男なんてチョロイもんですよ〜。
騙しても、まだまだ騙せる日本人!
あら!?あなたも日本人でしたわね、ゴメンナサイ!
オッチャンのほうが色と欲なら、わたしのほうだって、フフ‥。
〜〜だから儲かりましたよ〜。
オッチャンの半分?
そんなもん上げませんよ〜。わたしがカラダを張って稼いだからバーーン!と
伸びたんです。ーーどうして半分も上げなくちゃいけないの?
全然って〜訳にもいかないから、まあ、儲かんないわよって言って少しだけ。
気が付かなかったのか?
あいつもプロだから分ってはいたでしょう。
でも、わたしの***に参っちゃってたから、なーんにも言わなかった。
〜〜女が根性決めたら、な〜んにも怖いものなんかないんですよ〜。
ねえねえ!
この体験を本にしたら日本で売れないかしら?
わたしが話すから、あなた書いてもらえません?
でも、入管とか、****会とか、、ヤバイかなぁ..。
まあいいか。
で、そうこうするうちにね・・・。
・
・
・・あら、もうこんな時間だわ!
ゴメンなさい!続きはまた今度、ネ。
ごちそうさま〜。
= 一応おわり =
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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