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硬派的題目 ――――――――― by 老玩童 OJIN
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☆ 群盲象を模す..情報の落差 ――――――――――― 2008/01/09
以前、読者の群馬の神農さんが「物事は常に、陰陽・表裏・複眼で併せ見なけ
れば真実を見通せません」また、「情報は雑文の行間から『眼光紙背を徹す』
のとおり、受け止める人の感性の問題。『情報』と断り書きのある情報などは
ない」との卓見を頂戴しました。
愛読しておりますメルマガ「頂門の一針」1月7日配信の号に「ロシア水面下
は泥沼」と題する杜父魚ブログ古澤襄氏の記事が掲載されておりました。
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モスクワと台北の友人から正月にメールがあった。モスクワの近況。
プーチン大統領は年頭の挨拶で、ロシア経済はこれからも伸び続ける、と自信
に満ちた演説をしたのは日本でもNHKが放映していた。
たしかに、エリツイン大統領末期に極東ロシアを訪れた時には、ウスリー河沿
岸の工場は廃業状態で、火が消えた惨憺たる状態であった。あれから10年に
なる――――。
だが若いロシア人の男女は、自由なロシアの可能性に極めて楽観的であった。
貧しくても、共産主義のソ連には戻らないという声を、ハバロフスクやウラジ
オストックのあちこちで聞くことができた。シベリア奥地のイルクーツクでも
同じであった。
それから3年後に極東ロシアを訪れたが、ハバロフスクの市民たちの着ている
ものが格段に良くなっていた。消えていたウスリー河沿岸の工場地帯から煙が
さかんにあがっていて、ロシア経済が活況をとり戻しつつあるのを実感して帰
国している。プーチン大統領初期のことである。
原油価格の高騰は、プーチン政権の追い風になっている。特定の金持層まで生
まれている。だが、モスクワの近況は新たな問題を惹き起こしていた。友人の
モスクワ便りは“上面が黄金、水面下は泥沼”と容赦せずに表現している。
友人は、モスクワの貧しいロシア娘たちを相手に生け花の師匠をやってきた。
草の根の日ロ文化交流を実践して、外務大臣の表彰も受けた。だが物価が高騰
したモスクワでは、以前は安く借りることができた生け花の展覧会場が「今で
は高くて高くて手も足も出ません」と悲鳴をあげている。
20年続いた日本食品のスーパ−も、昨年暮れに店を閉じたという。モスクワ
の日本人経営のレストランも3軒、相次いで店を閉じた。「場所代が高くて更
新できないのです」と実情を伝えている。
「フランスの有名なフオーションも1年保ちませんでした」というから、モス
クワの現状は資産バブルの異常現象に陥ったのではないか。このバブルのお陰
で、友人のアパートが異常な値上がりをしているので、「今売れば、日本でも
十分にアパートを買えるほどになっています」という。
古希を過ぎても日ロ文化交流の礎になる気でいた友人だが、20年近くなった
モスクワ生活を切り上げて帰国するつもりになっているそうだ。一時は日本の
年金でモスクワで優雅に暮らせるといった状況が、一転して物価高から帰国す
る事情は、まだ日本には伝わっていない。
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おやおや、石油や天然ガスの価格高騰でウハウハを喧伝されるロシアも、内情
はなかなか厳しい部分もあるんだな〜。しかし、「物事は常に、陰陽・表裏・
複眼で併せ見なければ」ーーーで、
連携企画などで親しくお付合い頂いております「ロシア政治経済ジャーナル」
の北野幸伯さんにメールでお尋ねしてみましたら、早速ご返事を頂きました。
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いただいたメールに関しては、いくつかに分けて考える必要があるでしょう。
たしかにモスクワの物価はすごいです。
・並のホテルが一泊6万円。
・レストランで煎茶を頼むと1500円もします。
・日本食を一回食べ、1万円で済めば「安かったね〜」
という世界です。原因ですが、要するに価格が高騰したオイルマネーが洪水の
ように流れ込み、まわりまわってロシア中を潤しているということでしょう。
モスクワの不動産ですが、06年から07年夏ごろまでに倍増しました。しか
し、その後は値上がりのスピードが鈍化したようです。これは完全に、値上り
→転売狙いの不動産投資です。
しかし、生け花の展示会場の値上りなどは、需給の関係でしょう。要するに、
景気がよくなり、文化的催し物が多くなり、値上りした。
それと、日本人経営のレストランが閉鎖(具体的には日ソ貿易という会社経営)
になった件ですが、これはモスクワで日本食ブームがおこり、日本レストラン
が何百軒も新しくでき、競争が激化したからだと思います。日ソ貿易の高級日
本食レストランは、訪ロした総理大臣なども訪れる店でした。
さて、ロシアは今後どうなっていくのかということですが、私は常々「ロシア
経済の行方を知るためには、原油価格だけ見ればいい」といっています。要す
るに原油価格が高ければ成長し、下がれば成長が鈍化します。
長期的に見ると、原油は枯渇する方向ですし、中国・インドの需要増で、値上
りは続いていくと思います。また、ロシアには世界の天然ガスの30%が眠っ
ているのであまり不安はないでしょう。
ただ、アメリカ経済がおかしくなり、同時に中国バブルがはじければ、石油需
要減で原油価格が暴落する可能性もあります。しかしその場合は、日・米・中
・ロ、死なばもろともですね。
独裁だとか、言論の自由とか、人権の問題、格差問題など様々ありますけれど
経済に限っていえば、他国と比べ問題が多いとはいえません。
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先日の記事「中国経済崩壊の足音!」の中でも、大紀元日本は海外からの受注
が減った原因をコストアップの側面からだけ捉えて論じておりましたが、実は
それだけではない様々な要因が絡み合って「海外からの受注減」という結果に
繋がっていたわけです。
元記事を書かれた方を誹謗する意図は毛頭ございませんが、例え大マスコミの
特派員であろうと誰であろうと、現地に永く住み暮らしている我々のような者
でも、どうしても「群盲象を模す」的な部分があるのは避けられないところで
す。
このロシアの「水面下泥沼」情報にしましても、物価バブルということで十把
一絡げ的に原因を求めていますが、不動産や生け花の展示会場の値上がりは、
投資か利用希望者が増えたかの違いはあるものの、結局、需給関係によるもの
でありますが、
日本人経営のレストラン閉鎖は、家賃の高騰ももちろん関係しているのでしょ
うが、それよりも日本食ブームで何百軒もの競争相手が誕生して、その競争か
ら脱落した原因のほうが遥かに大きいというのが正確なところでしょう。
この場合は情報を「複眼」で眺めたわけですが、これが更に3つのソース4つ
のソースからも情報を得ることができれば、さらに確度・精度を上げられると
思います。
ただ、
たくさんソースがあれば必ず確度・精度を上げられるわけではない、という点
にも留意が必要でしょう。
今回、「中国経済崩壊の足音!」読後アンケートの選択肢に「これは妄言だ」
という項目を入れてみました。ーーーこの項目を4人の方が選択されました。
コメントボードには4件のご意見が寄せられておりましたが、その中には何故
「これは妄言」なのかというご意見は見当たりませんでしたから、意見を書く
までもなく、絶対にこうではないと確信されている方だろうと思われます。
そこで、かなりの独断偏見かもしれませんが、当誌には中国人読者の方もたく
さんいらっしゃいます。感じましたのは、これは中国人読者が愛国的意思から
選択したんじゃないか?----中国人読者の皆様、間違えていましたら道歉----
日本人ならば、今回の「中国経済崩壊の足音!」の内容について「これは妄言
だ」と断定できるだけの知識のある人は、皆無とはいいませんけれどどのぐら
いでしょうか? ほとんど皆無に近い数字ではないかと思います。
内容の信憑性が高いと思われたからこそ、メルマガとしてはトップレベルの情
報を掲載している「ロシア政治経済ジャーナル」の質の高い読者が、この記事
をご覧になられて、1千数百名もの方が当誌に読者登録して下さいました。
長々とマクラをふってまいりましたが、何が云いたいのかと申しますと、
中国人だから中国のことに精通しているわけではない。ーーーそれは日本人で
あっても同様ですけれど、
今回「中国経済崩壊の足音」に書きました内容は、「群盲象を模す」のシッポ
の部分だけなのかもしれませんが、現実に確実に進行している「事実」です。
それを「これは妄言だ」と断定する(できる)ということは、まったく実情を知
らないその国の人か、それとも愛国心一途で認めたくない人か、そのどちらか
としか考えられません。これがもし万が一日本人であったなら、おいで頂けれ
ばご案内いたしますので、つぶさに実情をご覧になられて下さい。
フレンドリーメルマガとして紹介しております「国際派日本人養成講座」の紹
介文。
┌--------
現在の日本は情報鎖国時代。え?情報は溢れていますよ?----情報とはなんで
しょうか?自分が誤りのない道を歩んでいくための栄養素----海外の正確な事
情は?歴史の正しい事実は?これから進むべき方向は?----それが情報です。
└--------
情報は、確かなソースの複数以上から。
そして、
行間から『眼光紙背を徹す』で読み取る。
= おわり =
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┃ ┃メルマガ読後アンケートの結果。
┗━┛ ◇ そうだこのとおり!(^○^) ---------------------------- 43人 (93%)
◇ 私は違う考えです..(゜.゜) --------------------------- 1人 ( 2%)
◇ どちらともいえない..(-_-) --------------------------- 2人 ( 4%)
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┃ ┃ この記事に頂きましたご意見。
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┌──────────「阿曽沼さん」
人間は耳に心地良い(理解できる、心情に共感できるなど)情報のみ頭に入れる
ものなので、実践することがわたくしには難しいです。いつも流されっぱなし
ですので。(苦笑)
情報の取捨選択がポイントになりますが、そのふるいわけに必要なことを学ば
なければならないと思います。その情報のふるいわけをどの基準に当てはめる
かということが、宗教や世間の目とか武士道ということなのかな?などと漠然
と思います。
自分の現在位置を見失わないようにしなければならない、と思いました。
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┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
「人間は耳に心地良い情報のみ頭に入れる」
これは本当にそのとおりだと思います。なので、ご意見番的な意見記事でも、
上手にオブラートに包んで出さないと、反発されるばかりで受け入れてもらう
ことはできません。
オピニオン誌とよばれる有名なメルマガさんなんかが、シャカリキに頑張って
いらっしゃるのを拝見して、ああ、ご努力されておられるな〜、と感心はする
んですが、なんかいつも同じような感じで、ついつい斜めに読み飛ばしてしま
います。
自誌への戒めの意味でも、他山の石とさせて頂いて、見やすく読みやすい誌面
構成や、堅苦しくならないような分かりやすい言葉遣い、適当にクダケた軟ら
かい感じの表現、などなど、少しでも心地良く接してもらえるよう心掛けてお
りますが、なかなか難しいものでございます。
受け手側からすると「情報の取捨選択」がポイントになるわけでございますけ
れど、やはりある程度の確りした基礎的な素養がないと、あっちに振れたり、
こっちに揺れたりしてしまうのではないかと思います。考え方の柔軟性は必要
でしょうが、あまりフラフラでも困りますですね。
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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