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硬派的題目 ―――――――――――――― by OJIN
-------------------- 軍事や戦争について、正確な知識の乏しい人々がワイワイガヤガヤ喧喧諤諤。 更には、軍事も戦争も政治の中のひとつの局面にしか過ぎない..そうした認識 も持たずに平和とか反戦が絶対の正義であるかの如く声高に唱える人々、?? 平和や反戦を呼号するのであれば“敵を識り、己を識らば”が必須ではないか と思います。そうでなければ、それはただの**の独り善がりに過ぎません。 そうした糧として少しでも役立ってくれれば..という思いで、この情報を届け させて頂きます。        ――メールマガジン「軍事情報」より転載―― ☆ 軍事の基礎的知識無き戦争報道は.. ――――――― 2003/04/04 ┏━━━━━━━━━━「転載記事ここから」 即応予備自衛官の平藤様からお便りが届きました。 専門家の目を通して見た今のイラク戦争をめぐる情勢に関するご見解ですが、 私どもだけではなく、より多くの方に読んで頂きたいと思いましたので号外と いう形でお届けいたします。 なお、お読みになってのご感想やご意見をぜひお寄せください。 お待ちしております。 (エンリケ航海王子) ___________________________________ ◎◎◎ お便りのご紹介 ◎◎◎  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ イラク戦争はどうやら数ヶ月のスパンで長引きそうな状況になってきました。   連日の報道では、米軍がバクダッドまで100Kmの地点まで迫ったと言ってい ますが、この100Kmという距離が“どこからどこまでの”距離なのか、報道 する側にも分かっていないのではないでしょうか。 今にもバクダッドで市街戦が始まりそうな勢いでレポートしてますよね。   歩兵師団がバクダッドに向かって前進しているといっても、師団本隊が大挙し て移動しているのではないのです。 日本では、よほどのマニアか、あるいは旧軍経験者か自衛隊で訓練経験のある 人にしか分からない距離感があります。部隊が前線で移動するとき、とくに敵 との遭遇がかなりの高率で予想されるときはそれなりの隊形があるのです。 「前衛班」といって、1個班ていどの部隊が先頭にいます。この前衛班の任は これから部隊が進もうとする経路の安全確認と、小規模な敵の排除です。 この前衛班の、さらに数十メートル前には「前方警戒」として、2名ていどの 兵を出しています。この前方警戒員が事実上の最前線で、これより前には味方 はいません。 敵の姿を発見したら、いち早く班長に知らせ、報告を受けた班長は自分の班で その敵を掃討するのか、或は後続部隊の支援を得て闘うのか、若しくは経路の 迂回を本隊に意見具申するかを判断しなければなりません。班長は下士官です が、前衛班の班長はかなり高度な判断を要求されるわけです。 また、前方警戒員は「いつ撃たれるかわからない」「不意に攻撃を受けたら、 どちらかは確実に死ぬ」という緊張を強いられます。その精神的疲労は想像を 絶するものですから、おおむね30分ごとに交代します。 前衛班の後方には、「前衛中隊」として前衛班の母体である中隊が、やはり前 衛班と同じ任務を持って敵との遭遇に備えています。 前衛中隊の後方には中隊の母体となる大隊または連隊が続き、その後ろに師団 の本隊が続くという隊形になっています。ですから「バクダッドまで100Km の地点」まで到達しているのは、じつはこの前衛班、又は前衛中隊である可能 性が高いわけです。ちなみに師団本隊は、前衛班からはるか後方数十Kmの位置 にあります。 バクダッドには、共和国防衛隊をはじめ、フセイン大統領が温存している精鋭 部隊が待ち構えているといわれます。米英軍は砂嵐の中を数百キロにもおよぶ 移動で、心身ともに疲労しきっており、しかも補給路も伸びきっています。 バクダッドで市街戦を戦うには、バクダッドに入る前に、部隊をいったん整理 する必要があります。マスコミはそんな事情を一切無視して、まるでゲームの ように「バクダッドに着いたら、すぐ戦いが始まる」と思い込んでいるようで す。   実際の戦闘は、地上部隊と航空部隊との緊密な連携が不可欠です。まずはバク ダッド市内に残っている対空火器を潰し、更にイラク軍の重火器も潰しておか ないと、いきなりバクダッドに入っても航空部隊・地上部隊ともに猛烈な反撃 にあって犠牲者を増やすだけです。戦争を早く終わらせるためにこそ、大規模 な空爆は必要な措置なのであって、結果として市民が巻き添えになってしまう のは(誤解を恐れずに申し上げるなら)止むを得ないと諦めざるを得ません。 精密誘導爆弾や巡航ミサイル・トマホークは精密機械の塊です。投下前・発射 前には、当然に着弾すべき目標がインプットされていますが、イラク側が妨害 電波を出して、誘導装置に誤差を生じさせている可能性だってあります。だと すればイラクは、自国の一般市民を故意に巻き添えにして、国際世論の同情を 引こうとしていることも考えられます。 トマホークが民家を誤爆したという報道はあっても、なぜ誤爆したのか原因を 追究しようとしないのは、そもそも以上述べたような基礎的な知識が欠落して いるために、疑問すら湧かないのではないでしょうか。もしそうなら、日本の マスコミは戦争報道をするべきではないと思います。こと戦争報道となると、 かぎりなく誤報に近い基本的な誤解や誤り、知識不足が多すぎますね。 ――平藤様より―― ┗━━━━━━━━━━「転載記事ここまで」メールマガジン「軍事情報」                            = おわり = ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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