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硬派的題目 ―――――――――――――― by OJIN
| ☆ 呑兵衛と酒鬼の四方山話(10) ――――――――― 2009/11/02
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│呑兵衛はいわずとしれた日本の酔っ払いのことでございます。酒鬼は中国の
│酔っ払い――――。
│
│この不特定多数のふたり(?)が、酒を酌み交わしながらウダウダとお国自慢
│をしたり、罵りっこをしたり、時には真面目な(?)討論に及んだり..ともか
│く、グチャグチャ言い合っております。ーーーちょっと聞いてみて下さい。
│――――
│●−呑兵衛さん ★−酒鬼さん
└--------
● そうだ!それで思い出した!最近、中国民政部区画地名司が、中国国内の
行政単位を、
今までの4特別市(北京・天津・上海・重慶)、23省(台湾を含む)、5自治区
2特別行政区(香港・マカオ)=34行政区から、
3都(北京・上海・香港)、41省、6自治区=50行政区に改編すると発表し
たの、知ってるか?→「中華合衆国を目指す布石の布石?!」
★ んーーー、なんだいそりゃ?
● う〜〜ん、まだ確かなことは判らんけど、2009年10月1日の国慶節
は中華人民共和国建国60周年だっただろう。この変化の早い時代、60年も
経てばいろいろ実情と合わない歪が出てきてるだろうから実情に合わせる、
いや、というかもっとアクティブな、次の時代を考えての政策じゃないかと思
うんだ。
★ というと?
● 毛沢東時代の中国は自力更生自主独立、とにかくなんでもかんでも自分達
の考えだけでやった。その結果、人民公社化とか大躍進政策、文化大革命など
大失敗に終って成長を停滞させてしまった。
毛沢東時代からそれではダメだと考えていた劉少奇やトウ小平たち、劉少奇は
失脚させられて消えたけどトウ小平の天下になったら、彼がやったことは自力
更生の全く逆の、外国の良いところをドンドン学んで採り入れよう!だった。
その最大の成功が、当時台湾の高雄で成功していた経済開発区を真似て深セン
から始めて全国に拡がっていった経済開発区モデル、改革開放政策だ。これで
閉塞の淵で沈みかけ、アップアップしていた中国は甦生することができた。
★ 改革開放はトウ小平が考え出したものじゃないのかい?!
● 彼は天才的な政治家だよ。決して無理をせず、外国で成功しているモデル
で中国に適するものは何か?ということを調べ上げ、それを小さく実験してみ
て成功すればだんだん大きく拡げていく。一気呵成のバクチは絶対にしない。
とにかく、トウ小平以後の中国政府は、この外国の良いところを学んで採り入
れよう!路線ひと筋だ。そしてそれを、何十年も先にはどうなるかという長い
スパンで考えて実行している。だから毛沢東時代のような大チョンボ政策はな
くなっただろう。
そこで今回の行政区画細分改編計画だが、
これもやっぱり「外国の成功例に学べ」をしっかりと踏襲している。
★ ??オレにはどんな意味なのかサッパリ解らんけどな〜
● あはは、まあこういう高等思考はオレのようなトウ小平並の天才じゃなけ
りゃ判らんのが当たり前よ〜♪ と、まあ冗談はともかく、
今の中国というのは、(実質のない名目的な政党は存在するが)共産党一党独裁
の中央集権国家だ。そうだろう? 共産党員以外の一般国民には実質的に選挙
権すらない。
しかし中国というのは、中央の権力がガッチリしていてタガを締め付けていな
いと直ぐにバラバラに分裂してしまう、のは歴史が証明しているところだ。そ
れに、中央の権力が如何に強固であっても、時間が経つと段々腐敗してきて、
そしてその政権..以前は王朝だけど..は崩壊して混乱分裂、これが中国の太古
からの歴史だわな。昔の王朝は200年とか何百年とか続いたけれど、現在は
時代の変化が早いから、そう長くは同じ体制、制度では保つことができない。
そこで今の共産党独裁中国だが、これはいうならば、皇帝という名称の支配者
こそいないが、形態の異なる王朝と同じなんだ。北京政府のトップが皇帝で、
全国に散らばる共産党員は官吏=官僚と吏僚)だわな。
なに? 官と吏の違いが分からん?
簡単に言えば官、はキャリアで吏はノンキャリア、ともちょっと違うかな〜?
官は皇帝(中央)採用の役人、吏は現地採用(その後世襲)の役人ということだ。
そして変化の早い現代にあっては、僅か60年ながらこの官吏組織の腐敗が酷
くなってきて、様々な問題が噴出してくるようになった。まだしばらくは保つ
だろうが、いずれ歴代王朝と同じように崩壊の運命に見舞われることになる。
そこで共産党指導部は考えた。
ひとつは歴史に学んで、もうひとつは成功している他国に学んで、国を大混乱
させずに変革し、権力も維持してさらに発展成長を続けていくにはどうしたら
良いか??
お前ならどうしたら良いと思う?
★ そんなことオレなんかに解るわけないだろ〜、それが解るぐらいならオレ
が国家主席になるわい。
● あはは、まあ普通は分かるわけがない。ーーー成功している他国に学ぶ、
成功している他国の政治形態はどんなだろう?
中央集権一党独裁のソ連と、同じく中央集権一党独裁だったその衛星国は軒並
みひっくり返ったし、一党独裁ではないが中央集権体制の日本は、経済的には
それでも「まだ」繁栄しているが、閉塞状況から抜け出せずにもがいている。
ーーーこりゃ中央集権というのはどうもダメなんだな〜 ではその逆は?
地方分権!
経済が衰えかかっているとはいえ、まだまだ圧倒的なパワーのあるアメリカは
各州が寄り集まった地方分権の国。フランスやドイツやイギリスも実質は地方
分権の、地方自治体が寄り集まった国。最近成長著しいインドもそうだな〜
これからは地方分権が良いんじゃないか?!
が、しかしそれを、どう中国に採り入れて上手くやっていったらいいのかな?
アメリカ型の、各州寄り集まり式の政治体制で中国がうまくやれる方法なんて
あるだろうか? う〜〜〜むむむ、
と中国の指導部は考えて考えて考え抜いた。
★ ほんとかよ〜この話。お前は中国指導部のコンサルタントじゃないだろ〜
● そうよ、だからこそ岡目八目でよ〜く見えるんだ。
で、いろいろ検討した結果、地方行政単位を今よりもっと細かくバラバラにし
て、アメリカ式の合州(衆)国にしようじゃないか!ということになった。
今の34行政区体制のままでは、人口でも1億近い省もあるし、合州国政体に
なった後で反抗でもされたら簡単に抑えられない。しかし、
50行政区に細切れにしてしまえば、どんな大きな省でも人口は3千万人以下
だから、例え反抗する省があっても影響は小さくて済むし、抑えこむこともで
きる。それに、
中国の国民性ならば、どの独立州(省)もオレがオレがでまとまることなどない
から、ひとつひとつの省の力を弱くしておけば、纏まって連邦政府に逆らうこ
となんてまず無理だ。
そういう将来図の第一歩が、今回の行政区画細切れ再編案の発表なんだよ。
★ そ、そんなバラバラにしたら外国から侵略されて中国がなくなっちまう!
= この稿つづく =
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