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オヤジの嫌味 ―――――――――――― 2009/06/19

☆ 骨のある日本人 ――――――――――――― by hideおじさん
東京裁判にオランダの判事として参加したベルト・レーリンクが、日本のこん
な逸話を残している。
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日露戦争後、列強に迎え入れられたその歓迎式典の際、日本のある外交官は、
(名前は失念)ーーー欧米人に向かってこう言い放った。

「わが国が、科学的に虐殺を行えることを証明したとたん、文明国としてあな
た方の会議のテーブルにつくことができました」
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参列していた欧米人は絶句したという。ーーーこれほど痛烈な皮肉はなかった
のだろう。

平和を口にしながらも、一方では自国の植民地保全に汲々とし、人種差別があ
り、奴隷制も依然として残っていた。

「力」それこそが文明国の証明であった時代、「これが正義なのか」と皮肉を
交えて痛いところを突いた日本の外交官は、天晴れである。

ーーーこれが元で、とは言えないが、白人に楯突く「小憎らしいイエロー」と
思われたのは間違いない。

戦後、惟一人「国葬」された吉田茂は、数々の逸話を残している。

「バカ野郎解散」は有名であるが、私はマッカーサーとのやり取りが一番気に
入っている。マッカーサーに「このままでは餓死者が出る。緊急に450万ト
ンの食料援助をして欲しい」と頼み込んだ。

さすがにマッカーサーとて450万トンは無理だったが、70万トンはなんと
か援助できた。

ところが、予定より少なかったにも関わらず餓死者は一人も出なかった。マッ
カーサーは「私は70万トンしか用意できなかったのに、餓死者は出なかった
ではないか。日本の統計はいい加減で困る」と抗議したのだが、吉田の答えは
こうだった。

「そりゃ当然でしょう。日本の統計がいい加減でなければ、無茶な戦争はいた
しません。もっとも、統計通りだったら日本の勝ち戦になっていたでしょうけ
ど」

列強に物怖じせず日本を主張した戦前外交官も骨があるが、白洲二郎とともに
GHQに一歩も引けを取らず、GHQを「 Go Home Quickly」という略語でも
あると言った吉田のセンスは大いに見習いたい。

鳩山一郎も然り。

吉田茂の盟友といわれ----後年仲が悪くなったと言われているが----公職追放
の憂き目にあっても、後に、独立を保つためにと「再軍備」を政策に掲げたり

日本を愛し、一日も早く再び世界に羽ばたかせようと涙ぐましい努力をした。

ーーー彼もまた、骨のある外交官であった。

しかしである、そんな彼らの孫は何をしたいのか?

実家がセメント屋だからじゃないだろうが、固まって何もできずにいる首相。

骨のある戦前外交官の血を受け継ぎながら、「友愛」で外交ができると思って
いる骨無し宇宙人。

ーーー吉田茂も鳩山一郎も、草葉の陰で泣いている――――。

                        = この稿おわり =
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