☆ 上海淮海路伊勢丹デパートにゲーム場オープン ―― 2009/05/11
by 老玩童 OJIN
1993年、ボーリング屋のI社長が「上海一番の高級繁華街淮海路に伊勢丹
デパートが進出するんだけど、場所をもらったんだがボーリング場にするには
狭過ぎて無理だから、共同でゲームセンターをやらないかい?」と誘ってきま
した。
今までの、福州市とか内蒙古の集寧市のような地方の田舎とは違って、中国を
代表する大都会上海の、しかも淮海路といえば、東京ならば銀座にも例えられ
る高級ショッピングストリート・・・しかも、外資のデパートとしては第一号
の伊勢丹・・・・
まず間違いはなかろうということで、やることを承知しました。
手続的なことはI社長と、合弁相手の上海市文化局が負責して担当し、こちら
はゲーム機を揃える・・・という約束で出発進行!して、日本で揃えた機械の
輸入手続きを済ませましたが、、どう計算しても予定面積を埋めきれない‥‥
開店予定日は迫っているし、もう日本で集めて整備して送ったんでは間に合わ
ない・・・そのとき、電光のように閃いたのは→「中国国内の南通に膨大な数
の整備済みゲーム機がある!」ーーーだがしかし、
中古品を中国に入れ、再生した後でまた第三国に送り出す、という条件で中国
国内に輸入されている来料加工品・・・それを、いくらトラックに積んで簡単
に運べる陸続きの上海とはいっても、それをやったら密輸入と同じこと‥‥‥
しかし迷っていても、開店日限は決まっていて他に方法はない・・・・
「(中国への)輸入許可証は後でなんとかして辻褄を合わせよう!とにかく運ん
でしまえ!」ーーー今から考えますと、まったく無茶苦茶でございました。
ところが、
開店予定日に合わせたスケジュールの日本からのコンテナが到着して、船会社
からの引き取り日限がきてもデパートの工事は終らず、ーーー船会社から貨物
を引き取らないと、毎日毎日保管料が嵩んでいきます。
それなら、デパートの前に駐車場予定地があるから、ここに下ろして搬入でき
る日を待とう!と、ーーー精密電子部品のカタマリのゲーム機を駐車場予定地
に並べてビニールシートで覆って、警備要員を24時間はり付けて監視。
ところが、
機械を駐車場予定地に下ろしたその次の日から「土砂降りの大雨」!?
それでもデパートの工事は遅々として完成せず、精密電子部品の塊のゲーム機
は、それから1週間も続いた雨の中で、ビニールシート1枚に覆われただけ。
ーーー2週間ほど遅れて、ようやく搬入OKという日になりました!
エレベーターに入る小さなものはエレベーターで、エレベーターに入らない大
きなもの----って、こっちのほうが多かったんですが----なんと!?裏の階段
から担ぎ上げる!!ーーー中国人て、口は勇ましいですけれど根性なしが多い
んですーーー。
このエレベーターに入らないというぐらいの大型ゲームは、200キロ300
キロは当たり前、もっと重いものもあります。それを、この根性なしどもが、
神輿のようにわらわらと取り付いて、階段を7階まで運び上げる・・・この作
業が終るまでに、下敷きになって十人以上が死ぬんじゃないかーーー半ば以上
そう覚悟していました――――。
結果は、一人も死ぬことはありませんでしたーーーそりゃ、下側で担いでいる
奴は、これを支えられなかったら俺は死ぬ!ーーー必死になったんでしょう。
そうこうしているうちに南通からの密輸品(?)も到着して、その夜から突貫の
機械調整作業に取り掛かりました――――。
なにしろそれができるのは、わたしと南通に技術指導に来ている技術者の二人
だけ・・・機械は百数十台・・・数はいいんですけれど、ほとんどの機械は、
1週間以上雨ざらしと同じ状態の中に置かれていた→「精密電子機器」
まあ簡単に言えば、パソコンを、ビニールシートをかけただけの状態で、毎日
雨が降っている屋外に1週間放置した、ーーーのと同じと考えてもらえば分か
り易いと思います。
動かないので外装を剥ぐって見ると・・・もうところどころに錆が浮き出てい
て・・・そんな錆取りのような単純な仕事は、採用してあるゲーム場係員にや
らせても、、、開店直前の2日間は正真正銘の不眠不休。
日本で最後となる恋人がわざわざ上海までお祝いに駆けつけて来てくれました
が、ぜんぜんお相手をしてあげることもできず放りっぱなし・・・・
開店日、デパートの営業が始まる朝の9時までかかって、ようやく格好をつけ
ることはできましたが、他のみんなが着飾ってセレモニーに臨んでいるときに
油に汚れた作業服姿で、まだゴソゴソと機械をいじくっておりました・・・・
ここは大成功でした。なにしろこれ以前は、大都会の上海といえどもこういう
ゲームセンターはありませんでしたし、しかも外資デパートとあってお客さん
がワンサカ押しかけてきました。
展望エレベーター=外側がガラスのエレベーターが2基ありましたが、忙しい
時間帯になると動かさなくなる??ーーーどうしたのと聞いてみると、
「乗ろうとする人が多過ぎて、乗り降りの時に怪我人がでると困るから」
たしかに、押し合い圧し合いして乗り込んでも、中はラッシュアワーの山手線
状態で、身体の向きを変えるどころか、他人の間に挟まった自分の手を引き抜
くこともできませんでした。
= つづく =
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┃ ┃ お寄せいただきましたご意見や感想
┗━┛ ┌──────────「ningleさん」70代@男性@北海道
初めまして。「三分の二故事」を、気向き(←北海道弁ですぞ)で偶然辿り着い
て、2日間で 090511 まで読了。
貴殿は天性の商売人様ですね。平リーマンで終わった私には想像もつかない波
瀾万丈。「熱線」の「 OJIN 」が、どこか斜に構えて面白いなとは思っていま
したが。
昔、支那語を10年勉強しましたが、ワケありで中止しました。北大=北海道
大学の向かいの支那語本専門店の店長に北京人より発音が奇麗だと褒められた
んですが。
ーーーともあれ続きが楽しみです。水も空気も要用心の国にお暮らしのような
ので、呉々もご自愛に努められ度し。Zaijian!
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┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
どうも、、しょうもない半生をご覧いただきましてありがとうございました♪
本当は苦学して、正義の味方!検事になるのが夢だったんですが、、やっぱり
もって生まれた軽佻浮薄とある意味の慧眼(?)、はどうしようもなかったよう
で、結局は現在に辿り着くことになったのだろうと思って(諦めて?)います。
あれからの続きは中国に渡ってからの更なる波乱万丈、公安の追手を振り切る
とか、スリリング&ドラマチックなドタバタが繰り広げられることになるんで
すが、
ーーー麗しき中国娘との兼ね合いで----万一目にとまろうものなら揚子江に沈
められてしまいますので、割愛しなければならない部分があり、ホントはそう
いうところが一番面白いんですけれども、、さ〜てね〜
もうちょっと生きていたいですからどうしようかな〜、と、話の筋立てに苦慮
いたしておるのでございます――――。(-ε- )
もう暫くお待ちくださいませ〜♪
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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