我が人生三分の二故事
☆ 上海の夜はボッタクリ×ボッタクリ ――――――― 2008/12/06
                         by 老玩童 OJIN

1993年ごろ?ーーー何十回か上海を訪れていて、イッパシの上海通気取り
でノシ歩いておりました。----そのころはまだ日本料理屋も、ましてや日本式
飲み屋なんて1軒もなく、外人には「シーザースパレス(だったかな?)」が、
ショーもやっていて飲める店として、(さらにお持ち帰りもできる店として‥)
一番の人気を誇っていました。

でも、イッパシの上海通気取りはそんなありきたりのところへは行きません。

その頃上海で専属に使っていた上海人の通訳と二人「さてこれから飲みに行こ
うぜ〜〜♪」と、定宿にしていた銀河賓館のロビーを横切ろうとしたとき、
「遊びに行かれるんでしたら良い店をご紹介いたしますよ」と日本語で話し掛
けてきた身なりのパリッとした中国人。

「良い店って、値段だけ良い店なんだろ〜?」

「いやいや、ママは日本帰りで、日本のやり方でご接待させていただきます。
覗いてみて、お気に召さないようでしたらすぐお帰りになればよろしいじゃな
いですか。危ないことなんてありませんですよ〜〜」

----この時「ママは日本帰りで日本のやり方で」の意味を考えるべきでした‥

ほー、そりゃ面白そうだな〜、よし!行ってみよう!

タクシーで、どこだか判らない街角の1軒の地下の店・・・チャイナドレスの
3人の美形小姐がついて、

よし!これならOK!楽しくやろうぜいッ!!

私たちもブランデーをいただいていいですか?

おお!飲め飲めバンバン!楽しくやろうぜい♪

ブランデーが運ばれてきたら・・・おいおいブランデーグラスになみなみ満杯
かいな・・・まあいいや!ではカンパ〜〜〜イ!!♪♪ーーーそしたら、

満杯のブランデーグラスを、イッキにグイーーッと飲み干した!!??

お代わりよろしいですか? おお、飲め飲め!ドンドンいけぇぇぇぇ♪

そんな調子で2、3時間が過ぎて、さてそろそろ帰るかな、お勘定〜♪

はいかしこまりましたと、ゴツイ感じのバーテンが持ってきた勘定書を見ると

ごッ、ごご、50数万円!!!!????

勘定書には、ブランデーの「正」の字が数限りなく並んでいました・・・・

いっぺんに酔いも醒め果てて、「責任者を呼んで!」・・・現れ出でましたる
目の覚めるような美人のママさん。日本語ペ〜ラペラ。入り口のドアの前には
ゴツイおにーちゃんが2人・・・・

「ねえ、このお勘定はいくらなんでも高過ぎるんじゃない?あなたが日本帰り
で日本のやり方でというから信用して来たのに、これじゃ銀座より高いじゃな
いか。日本のどこで働いてたのよ?」

「新宿の歌舞伎町で働いてました」

あっちゃ〜〜〜、ボッタクリバーで修業してきたのかいな〜〜〜

ともかくそんなに現金を持ってきておりません。ーーーそれからスベッタコロ
ンダと延々2時間あまり、時刻は午前2時近く、ーーー最終的に30数万円で
ということになりましたが、

「だけど現金は十万円ぐらいしかないよ、足りない分は身体で払うかい?」

「カードがあるでしょ。足りない分はカードで払ってください」

「よし!それでいいから、ここでオレの目の前で伝票を作れ!」

ーーー中国でボッタクリにやられた最高額でございましたーーー

店を出てから上海人の通訳に「おい、こんなの冗談じゃないから公安=警察に
行こうぜ」と言いましたら、「ムダだと思いますよ〜、こういう店は所轄と裏
の繋がりがあるでしょうから、説教されてウヤムヤにされるだけですよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


〜〜〜さて、お次は友達の出番でございます〜〜〜

30数万円のボッタクリに遭ってからしばらくして、友達が何人か仕事の下見
と遊びを兼ねて上海にやってまいりました――――。

夕食が済んでから上海名所の南京路や外灘を見物して、和平飯店の1階バーで
ジャズ演奏を楽しんで、たいへん高尚な気分のまま銀河賓館に戻ってきて、

「いいですか、このロビーでもどこでも、日本語で誘ってくる奴に随いていっ
たら絶対にボッタクラレますからね。絶対に随いていってはダメですよ。では
オヤスミナサイ」と別れて、次の日の朝のバイキングにみんなが集まったら、

??なんか二人だけえらく元気がないな??

「元気ないですけど、どうかしましたか?」

「昨夜、夜中に小腹が空いたんで、ラーメンでも食べたいな〜とロビーに下り
てきたら・・・日本語で話し掛けてきた奴がいたので、ラーメンが食いたいん
だ、と言ったら、おいしいラーメンの食べられる店に案内しますというんだ」

「日本語で話し掛けられたら注意しろとは聞いてたけど、ラーメン食うだけだ
からと随いていったら・・・ラーメン屋とはいえないような店に連れて行かれ
てラーメンを出前して、それだけではとビールも1本ずつ頼んで・・・」

「さてお勘定と言ったら、なんと!?一人十万円!だって言うじゃないか・・
店の入口は怖そうな奴が塞いでいるし、仕方なく払って帰ってきたんだよ〜」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                           = つづく =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 
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