我が人生三分の二故事
☆ 中国で最初の恋人との想い出 ―――――――――― 2008/12/06
                         by 老玩童 OJIN

先の集寧市の話の少し前の冬、採用した中国人社員のWH君が繋がりで、遼寧
省瀋陽市でボーリング場投資を希望している人がいる、という話をもってきま
した。〜〜〜瀋陽市といえば昔の奉天、大都会じゃないか!

しかしどんな按配なのか、先ずは視察してみないと、と、訪問してみることに
しました。上海から回って、1992年11月10日、厳寒期の瀋陽に到着。

この頃の瀋陽市は、人口こそ数百万人と多かったものの、モロクソの田舎風大
都会で、ボーリング場投資を希望している相手にしてからが、ボーリング場を
作るにはどのぐらいの規模の建物が必要なのかすら正確には理解しておらず、

我々が実際に瀋陽に到着してから、泥縄式にあそこはどうかここはどうかと案
内するような有様で、とてもまともに検討できるような状態ではありませんで
した――――。

ただこのとき、相手側が用意した現地の女性通訳さんが非常に優秀な人で、食
事のときにコッソリ聞いてみると、専門学校の日本語科で先生をしているとい
うことでした。ーーーその後湖北省の武漢へ回ってから帰国しましたが、

何故か彼女のことが思い出されて、貰っていた彼女の名前と学校名を頼りに、
「先日の相手との商談はうまくいかなかったけれど、せっかく瀋陽と繋がりが
できたので、自分の本業のゲーム機で商売できないか探ってみたい。協力して
頂けませんか」という手紙を出しました。

それから1ヶ月以上が過ぎて、ナシのツブテで返事がなく「やっぱりあのアヤ
フヤな住所では届かなかったか‥‥それとも関心がなく棄てられたか」と諦め
かけていた頃、
「お手紙はとっくに着いていたのに、同僚がイジワルしてわたしの机の奥のほ
うに入れたので分かりませんでした。失礼いたしました」と返事があった!!

それから何度か手紙や電話でのやりとりを重ねて、もう一度瀋陽を訪問する話
になりました。ひとりで、上海から瀋陽・・・言葉はニーハオ、シェィシェィ
ぐらいしか分りません‥‥瀋陽空港で彼女が待っていてくれる約束でした。

たしか、上海発夜8時ぐらいのフライト予定でした。フライトを待っていまし
たが、8時が過ぎ9時になってもスタートする気配もありません??ーー筆談
で聞いてみると、予定機の到着が遅れているとの事。当時は、予定時間通りに
飛べばラッキー!というぐらい遅れるのが当たり前だったですから、またかと

‥‥まあ仕方がない‥‥

ところが、9時が10時、11時になってもスタートせず、さすがにだんだん
と心配になってきました。ーーー真冬でした。

瀋陽は、緯度からすれば札幌と同じぐらいですが、大陸性気候なので、真冬の
夜間気温は零下30度以下にもなるのがザラ、という都市です。しかも当時の
中国の空港は、見送りや出迎えの人々は空港の建物の中に入れてもらうことが
できませんでした。ーーー屋外で待っていなければならなかったのです。

当然というべきか、どのぐらい遅れて到着しますという案内アナウンスなんか
一切ありません。何の情報も得られない状態で、零下30度の真夜中の戸外で
何時間も待っていてくれるだろうか?

――上海から瀋陽までは、空路でも2時間かかります。

もし12時にスタートしたとしても、向うに着くのは午前2時!もしも待って
いる事ができなくて帰ってしまっていたら、他に知っている人もなく、言葉も
ほとんど通じない自分が、深夜の空港でどうなるの?凍死か!?

そして12時になって、、、スタートのアナウンスがあったとき、行くべきか
止めるべきか本当に悩みました。ーーーが、意を決して乗り込みました。

――さて瀋陽空港に到着して、

空港ビルの出口を出る。ーーうーーっ、さぶ〜〜

真っ暗な外の暗がりを透かすようにして、仕切りの柵を取り巻いて待っている
たくさんの出迎えの人々を見回す・・・出迎える人を呼ぶ声に混じって、!?
私の名前を呼んでいる声も!?‥‥声がしたと思われるほうをオソルオソル、

ーー!い、いましたぁぁぁぁ!!待っていてくれましたぁぁぁぁ!!

ーーーという危ない橋を渡っての2度目の瀋陽訪問でしたが、

しかし仕事のほうではみるべき進展は何もありませんでした。ーーー彼女には
もっぱら優秀な通訳として役に立ってもらうことになりました。プラス→淡い
恋情を秘めた友人として・・・・

以下、どれが後でどれが先だったのか、もう朧になりましたけれど・・・・

何度か瀋陽を訪問して、あるとき彼女の自宅に招待されました――――。

王微1
30何才の独身女性の部屋らしく、落着い た内装と調度品、なかの1室はさすがに教 師らしく、本棚に本がギッシリ。 王微2
「料理を仕上げますから、ちょっと お待ちになっていてください」 ーーーとソファで待つこと暫し。 「できました、どうぞこちらへ」と 案内されたダイニングルームの食卓 には、美味しそうな手作りの料理が 並ぶ、、その中に、 ?「これは何の料理なんですか?」 ーーー見慣れない形の、薄こげ茶色 のものが大皿に山盛りになっていま した。 「これは、えーーと、日本語でなん と言いましたかしら?あ〜日本語を 思い出せません。ほらあの、絹の糸 を作る虫ですよ」 !!かッ、かかかかか、蚕!!??  さあ大変!! 「あら、お嫌いなんですか?これは栄養が豊富で、東北では鶏の卵と同じよう に貴重な食べ物なんです。美味しいですから、どうぞ食べてください。どうぞ どうぞ、さあどうぞ」 ーーー食卓に座っているのは2人きり・・・逃げ場はどこにもありません。 涙をのんで飲み込みましたけれど・・・ ギャぁぁぁぁぁあッ! ーーーまたあるときは、 「武漢で仕事があるんですが来ていただけますか?」軽い気持で頼みました。 「武漢ですか〜〜、まあ、いいですよ」 当時は武漢と瀋陽が遠いということは知っていましたが、直線距離で札幌から 福岡と同じぐらいだなんて思いもしませんでした――――。来る時は航空便で 来てもらいました。が、 その日の武漢はあいにく台風並みの大雨で、道路が冠水状態のところが多く、 こちらも予約したホテルに辿り着けませんでした。彼女も着いているだろうと は思いましたが連絡をとることもできず、次の日、ようやく予約していたホテ ルで待っていると彼女から連絡が入って――――。 で、仕事が終ってさて帰り。 彼女は、せっかくだから山東の友達のところに寄っていきたいので列車とバス を乗り継いで帰りますから。分かりました、上海にいますから瀋陽に着いたら 連絡して下さい。ーーーところが、 待てど暮らせど連絡がない??ーーー心配しているところにようやく連絡があ りました。 「あーーん!帰りの列車とバスの旅がとても困難で、わたしは乞食のような姿 でようやく瀋陽に辿り着いたんですよ〜〜〜」 ーーーその後、 上海で通訳をしてもらう機会がありました。仕事自体はたいして難しいもので はなく、終ってからは当たり前の食事・・・と、デート・・・だったんですが 彼女も初めての上海・・・どんな衣装でと相当悩んだのだろうと思いますが、 南京路の散歩に現れ出でた衣装はチャイナドレス!!??ーーーそりゃまあ、 日本ならば和服、中国ならばチャイナドレスなんでしょうけれど――――、 今ならレストランの礼儀小姐が普通に着ておりますが、その当時は、ようやく 人民服から多少普通の感じに変わりつつあった頃で、まして中国最先端の上海 で、しかもその最繁華街の南京路・・・すれ違う人々が、みんなわざわざ振り 返ってジロジロと眺める・・・彼女もとても恥かしそうにしていました・・・ そんなでしたから、早々に南京路を外れて人民公園=現在の人民広場。 今の人民広場からは想像もできないような森の中・・・みたいな雰囲気の公園 で、そこここの暗がりにはアベックのカップルがウッフ〜〜ン♪と・・・そん な中を、腕を組んで恋人気分のデート・・・実際に、もうほとんど恋人同士。 彼女には以前からの恋人がいました――――。勤めている専門学校の50代後 半の校長、=不倫関係。そのことは知っていましたが、その頃にはもう彼女の 気持もこちらにかなり傾いてきていて・・・こちらも本気で惚れてしまってい て、 ホテルに戻ってから、彼女の部屋で話しているうちに気持が昂ぶってきて、 「あなたが欲しい!」と迫りました――――。 けれど、いくらなんでもハイどうぞ、とは言うわけもなく、ベッドに腰掛けて モジモジしているのを押し倒して覆い被さり、裾から手を入れて・・・太股か らパンティの中・・・そこで身体を揺すって振りほどき椅子のほうへと逃げる ・・・ 「わたしがあなたを愛しているのは分かっているでしょう!あなたも愛してく れているじゃないですか!どうして!?」 「ええ、そのとおりです。でも・・・」 「でもなんですか!LB校長にはもう愛情はなくなったって言ってたじゃない ですか!」 「もう彼に愛情はありません!処女のわたしを無理矢理犯して!でも‥それか ら何年もそんな関係を続けているうちに愛するようになってしまって‥あなた が現れてからはだんだんあなたに気持が移っていった‥いまわたしが愛してい るのはあなただけなんです!」 「だったらどうして・・・」 「ゴメンナサイ、LBへの愛情ではないんです。何年もそんな関係できて、い ま、年を取った彼を棄てることはできない‥‥わたしはバカな女なんです!」 ----彼女のそんな優しい心根に惚れたのでした---- 「分かった・・・バカな女を愛した俺はバカ男・・・LBのところへ帰れ‥」                            = つづく = ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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