我が人生三分の二故事
☆ 北京西単国際購物中心7階にボウリング場 ―――― 2008/12/04
                         by 老玩童 OJIN

香港から福州へ同行した中古ボーリング屋のI社長から「北京には、故宮を挟
んで、王府井と西単という2大繁華街があるんだけど、まあ東京でいえば銀座
と新宿かな。
その西単にいま、国際購物中心という大ショッピングセンターが建てられてい
るんだけど、その7階でボーリング場を運営してくれないかという話がきたん
だけど、
どう、中国を勉強する意味で少し投資してみる気はない?」と誘われました。

ボーリング場か〜、中国でボーリングの遊び方を知ってる奴なんているのか?
とは思いましたが、中国と関わる肩慣らしにはいいんじゃないか?ーーー現地
を見てみることにしました。ところが、I社長は昼頃に到着し、こちらは夕方
ぐらいに到着するスケジュールになってしまいました。

「じゃ〜、空港に到着してから私はどうすればいいの?」
「タクシーぐらい一人でも乗れるでしょ。ここの現場にいるから、西単の前あ
たりで降りて電話ちょうだいよ」
「OKOK、合点承知之助!」

ーーーという約束をしていましたので、北京空港からタクシーに乗り指定され
たところで降りて、さて、電話は‥‥西単から少し西寄りぐらいの復興門内街
の広い通りでしたから、少し歩けば電話ボックスぐらいあるだろうとテクテク
テク・・・ところが、行けども行けども電話ボックスなんて影も形も見当たり
ません・・・・

!?その時になって急に気付いた事、

‥‥中国の電話って‥‥日本と同じようにかけられるんだろうか?? (-_-)

とにかく、いくら探しても電話ボックスがみつからないので、他の方法を模索
しなければなりません。ーーー模索もクソも、とにかく電話「機」のあるとこ
ろまで辿り着かなければどうにもなりませんから、今度は電話「機」を探して
トボトボトボ‥‥。

そして、ようやく小さな食堂の中に電話「機」が置かれているのを見つけたん
ですが、----言葉が分からんのに..どうやって頼んだらいいんだろう..?
結局、
考えていても仕方がないので、中に入っていって電話機を指差し、次に電話を
かける仕草・・・そしたら分ってくれたようで、さあどうぞという感じの身振
り、ーーーようやっとI社長に電話をかけることができました。

電話が終わって、料金がいくらなのか分りませんでしたが、日本でも10円な
ので1元なら大丈夫だろうと考えて渡そうとしましたが、いりません、という
感じの身振りをして受け取ってくれませんでした。

そんなことがあってようやっと辿り着いた北京の新宿、西単の「西単国際購物
中心」ーーー見上げると堂々たるビルディングで20階もあったかな? で、
中に入ってみると、

当時の中国式開業スタイルでは、準備が終った小間から順次オープンするとい
う形でしたから、まだ三分の一ぐらいオープンしていない区画があって、随分
変な開業スタイルだな〜と感じたのと、オープンしている小間の品揃えにして
も、、日本の田舎のデパートよりまだショボイ、、これが北京の新宿の最新の
大ショッピングセンターなんですか!?

ともかくエスカレーターで‥‥途中、故障で止まっているのは階段式に登って
上へ上へと‥‥7階はレストランとボーリング場フロアで、まだどこも開店し
ておらず工事中。

日本の水準からすればショボイけれど、中国の首都で一、二を争う繁華街の、
最新最大のショッピングセンターで、しかも中国で最初のボーリング場・・・
大丈夫だろうと投資を決断しました。

滞在何日目だったか、ボウリング場で働く従業員の面接が行われました。ロー
カルの新聞に、小さな募集広告を出しただけとのことでしたが、応募者が続々
続々・・・何百人なのか見当もつかないほどの応募者・・・

で、

やることもないので応募者の渦の中を歩いていると、??通訳さんが応募者に
紙を配ってお金を受け取っている??
「なにしてるんですか?」
「ああ、中国では日本みたいに定型的な履歴書用紙というのがありませんから
みんな思い思いの適当な紙に書いてくるんですけど、それでは面倒くさいので
こうして定型の履歴書用紙を作って売っているんです。この用紙じゃないと受
け付けないんです」

?!り、履歴書用紙を応募者に売るの!?

1枚5円10円ではありません、日本円で100円ほどだったと思いました。

後日譚になりますが、

それから暫くして、この中国第一号のボーリング場は無事開業にこぎつけたん
ですが・・・まったく予想もしなかった障碍が発生・・・

この西単国際購物中心ビルは全部で20階ほどもあるんですが、ショッピング
センターは7階まででその上は住宅層、つまりゲタ履き商業ビルだったんです
が、ということは7階ボーリング場の直ぐ上の階は普通の住宅。

それは最初から分かっていたのですが、分かっていなかったのは中国のビルの
造り方・・・日本のビルは、下の階の天井と上の階の床の間には空間が設けら
れていて、そこに電気ガス水道管やらエアコンのダクトやらの様々な裏方設備
はそこに収められています。

ところが中国のビルは・・・下の階の天井と上の階の床は同じ1枚の壁・・・
ということは、音がモロに伝わり易い・・・普通の集合住宅でも、絨毯でも敷
いていれば別ですが、上の階の床に触れる音、椅子を動かす音や硬い靴底で歩
く音なんか実によく聞えます。------もちろんベッドの軋む音なんかも------

で、ボーリングの場合はご存知のあの大音響・・・特に機械室の上となるとも
う悲惨・・・加えて、昼間はまあいいんですが、ボウリング場の営業時間は夜
12時まで・・・

上の階の住民から苦情の嵐に見舞われまして、様々な防音対策を施してみまし
たがたいした効果もなく、結局、大赤字の値段で手離さざるを得なくなってし
まったのでした――――。

                           = つづく =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 
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