☆ 凄艶美女と崖っぷちまで ―――――――――――― 2008/02/10
by 老玩童 OJIN
仕事の話ばかりでは面白くないですね。(^^; 割り込みで艶っぽいところを。
だいぶ遡りますが、古い一戸建てから、出入の酒屋さんが建ててくれた2階建
ての会社兼住居に引っ越してきてから、女性の事務員さんは一人居りましたけ
れど、なにしろ業務関係の事務を処理するのに手一杯で、経理関係の書類整理
にまでは手が回らず、
決算期になると、ダンボール何個かの原始伝票をそのまま税理士事務所に持ち
込んで決算書類を作ってもらう、ということをやっていました。このやり方で
はしかし、さすがに税理士事務所でも悲鳴をあげて、フルタイムでは無理だけ
れどと、経理事務に詳しい女性を紹介してくれました。
どちらも姓が同じでしたから、社内では業務事務のほうは文子さん、経理事務
のほうは和子さんと名前で呼んで区別しておりました。ーーーこの和子さんが
凄艶なる美女!でございました。もちろん結婚していて、幼稚園児の女の子が
ひとりいて、その幼稚園がウチの長男坊と同じ幼稚園で。
いくら凄艶な美女とはいいながら社長と従業員、特別な感情を持つなんてこと
もなく日が経っていきましたが、まあなにしろ凄い美人でしたし、声が涼しい
‥‥エロっぽくじゃなく艶のある声‥‥わかります?‥‥そして頭もいいので
話していても楽しい‥‥事務所にいるときには、ついつい和子さんと話をする
ことが多くなります、、、。
そのうち文子さんが、「社長、和子さん..社長のことが好きなんだよ」
オレのこと?あの凄艶美女で、旦那さんも子供もいる奥さんが、こんな仕事ば
かりしか頭にない、面白くもない男を好きになるわけなんかないよ・・・・
でもそれからそういう目で注意して観察してみると、、なんか..そんな素振り
に感じられなくもない・・・気になりだすと気になるものでございます。それ
までは仕事のことしか頭になくて、彼女じゃなくても誰でもを「女」となんて
意識したことなどありませんでしたが、
そう意識しだしてみると、男と女、女と男、直ぐにそれは相手にも伝わったよ
うで、彼女の態度は、もっとハッキリ分かるように変わっていきました。そう
いう女の媚態に接すれば、いくら朴念仁でも、‥‥こりゃヤッパリかな・・・
それまで1年以上、お休み以外の毎日顔を合わせて話をして、考え方も性格も
充分過ぎるほど分かっていましたし、、それは..並みの女以上の好ましい気性
で、しかも美女・・・自分の気持も砂の坂を滑り落ちていくように彼女に傾斜
していくのを停めることができませんでした――――。
しかし、好き合ったからといって、お互いに妻あり夫ある身、ただ事務所で瞼
を見交わしながら話をして幸せな気分にひたって、ーーーでもいつしか、それ
だけでは満たしきれない想いがお互いに沸き上がってきているのを感じるよう
になって、ある日、
彼女が、小さく折り畳んだ紙片をそっと渡して寄越しました。そこには、
「お慕い申し上げております。女がこんなことを申しますのははしたないとは
承知しております。けれど毎日毎日お会いすると苦しくて、苦しくて苦しくて
わたしはきっと狂ってしまったのでしょう。もう夫と顔を会わせるのも嫌で、
あなたのことばかり考えています。あなたと暮らすことができたら、どんなに
か幸せでございましょう」
ーーーこの頃は28才ぐらいだったでしょうか。
今ではもう皺クチャのジジイになりましたから想像もできないと思いますが、
中学時代のK智鶴子・KK子、高校時代の恵美ちゃん、ホテル時代の清美ちゃ
ん、結婚した女房、そしてこの和子さん、、自分のほうから好きになったのは
恵美ちゃんだけで、いつもいつも女性のほうから想われていました。(^^;
自慢ではなくて、そういうフェロモンみたいなものってあるんでしょうか??
前にも書きましたが、父方の一族は鳴り響いた美男美女の家系でしたが、残念
ながらわたしは母方の血をひいてしまったようで、どちらかといえばブサイク
なコワモテタイプで、どう贔屓目にみても女から惚れられる種族じゃない‥‥
ーーーでもこの後も、毎度毎度このパターンばっかりなんです、本当に・・・
さて話を戻しまして、
こんな気性もしっかりした美女に、ここまで想われれば男冥利!、どころでは
ありません。自分で会社を経営しているのではなく、もっと身軽な立場であっ
たなら、どんな障害を乗り越えてでも彼女との想いを遂げていただろうと思い
ます。しかし、
家族も含めて、肩にのしかかっている責任、、自分の気持だけで自由に翔ぶこ
との叶わぬもどかしさ、、彼女の手紙は大事に財布の中にしまっておいた..の
を、、小遣いは大丈夫かな?とチェックした女房に発見された!!
さあ大変!!
「あの女を直ぐに辞めさせて下さい。それとも、わたしが辞めますか?」
そんな・・・それはただ気持を表わしただけで深い関係は何もないんだから。
「それはわたしは、あなたと結婚した時にはもうキレイな体ではありませんで
したけれど、結婚してからはあなたに尽くしてきたと思っています。二人で頑
張って、こうして少しは他人様にも知られるようになってきました。あの女を
辞めさせて下さい。それができないのならわたしが辞めます」
「・・・・・・・・」
十年近く連れ添ってきたとはいいながらまだ30才前の年齢、、こう迫るのは
当たり前なんでしょうけれど、けれど、燃え盛っていたところにバシャッ!と
水をぶっ掛けられて、冷めた心、その後元には戻らなくなってしまいました。
ーーー自分のワガママだとは十分承知してはいても、覆った盆から零れていっ
た水は、ふたたび盆の中に還ることはできませんでした――――。
彼女は辞めていきましたが、お互いの子供の幼稚園で父兄参加の行事があれば
顔を合わせる機会はあります。ーーー女房は、仲のいい母親に頼んで、そこで
わたしと彼女がどうするか、逐一報告をもらえるように手をうってありますよ
と告げました。
何かの行事に参加したとき、十人ぐらい離れた場所に彼女が居て、その行事が
終ろうとする間際、一心にこちらを見ている彼女の視線が突き刺さっているの
を感じて振り向いた時、娘を抱き上げてこちらに向かって突き出して、
:
青味がかった瞳をいっぱいに見開いて、必死に訴えかけようとしていた貌‥‥
あのとき、
みんなが見ている中でも、十数歩の距離をかき分けて行って、抱きしめてあげ
たらどうなっていたのだろうか・・・彼女の心は、添い遂げることはできなく
ても、安寧裏に鎮まることができたのではなかっただろうか・・・・
けれど、その十数歩を近寄ることができずに、逆に背中を向けてしまったので
した。・・・・その背中に・・・・あなたあぁぁぁぁ!!と、周りの人々の目
も耳も、何も考えず叫んだのであろう裂くような声が突き刺さってきました。
ーーー情けない男でございましたーーー
自分の、些かの位置を保守せんがために、背を向けてコソコソと逃げるーーー
娘を両腕で抱え突き出して、燐光のように光る青味がかった大きく見開かれた
あの眼・・・あの必死だった貌・・・あの絶叫する声・・・体を結んだことは
ありませんでしたが、その前から、わたしの心は間違いなく彼女の子宮の中に
在り、彼女の心は、間違いなくわたしの男根を包み込んでいたのです‥‥‥‥
ーーー本当に情けない男でございましたーーー
このことはもちろん女房の耳にも届いて、あと半年ほどで卒園という時期だっ
たにも関わらず、強引に長男坊を別の幼稚園へと転園させてしまいました。
何故女房は自分で幼稚園行事に行かずわたしが行っていたのか、訝しく感じら
れると思います。女房はこのだいぶ以前から「外出恐怖神経症(?)」に冒され
近くの八百屋魚屋ぐらいなら大丈夫なのに、少し遠いところへは行けない、と
いう、なんというか..一種の精神病?
それがひどくなってきていて、こういうことは全部わたしがやっていました。
ーーー何度もいろいろな医者に診てもらいましたが、どの医者も「異常はあり
ません」なんですけれど、なにしろ本人がそうと言うのですからどうしようも
ない状態でした――――。
= つづく =
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┃ ┃ 感想を頂きました。
┗━┛ ┌──────────「壞蛋さん」40代@男性@会社員(管理職)@海外
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娘を両腕で抱え突き出して、燐光のように光る青味がかった大きく見開かれた
あの眼・・・あの必死だった貌・・・あの絶叫する声・・・体を結んだことは
ありませんでしたが、その前から、わたしの心は間違いなく彼女の子宮の中に
在り、彼女の心は、間違いなくわたしの男根を包み込んでいたのです。
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宿無しになった壞蛋(悪党)でございます。 あぁぁなんと魂に響く表現でしょ
う、、その時の先輩のご心境、目に浮かぶようでございます。 青い炎に飛び
込むのも人生と、ーーー風来坊となった私めは、男である限り女性を愛し続け
ようかと、、、。
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┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
身体を重ね結んではいなくとも、自分の男根から全身までスッポリと、相手の
肢体の中に包み込まれている感覚、、母親の胎内に在るような、何の不安もな
い、安らかで平穏で幸せな気持。多分彼女の心も同じだったろうと思います。
夫婦、家庭というタガがなければ、人間社会の秩序は保てないのでしょうが、
しかし人間の心は、時にそのタガから外れて飛び出して、翔んでしまうことが
あるものでございます。
二人がめぐり合うことがなければ・・・いずれにしても運命、でございます。
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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