☆ ホテルを辞めて独立 ―――――――――――――― 2008/01/25
by 老玩童 OJIN
小田原市内へジュークボックスに入れるレコードを買いにいって、レコードを
選びながら、ふと道路の反対側に目をやると、以前お店のあった1軒が、内部
を取り壊して空き家になっていました。
「あれ?向かいのあの店はどうしたんですか?」
「あ〜、契約が切れたんで、大家さんがビルに建て替えようとして契約更改し
ないで空けてるのさ。でもあの敷地だけでは狭過ぎるから、両隣にも明け渡し
を頼んでるけど、みんな商売だからそう簡単にはいかんでしょう。2、3年は
かかるんじゃないの〜」
「ふ〜〜ん、しかしこのいい場所で、2、3年も遊ばしとくのはもったいない
話ですね〜」
「仕方ないよ、またテナントなんか入れちゃったら、ビル建つのはいつになる
か分かんなくなっちゃうからね〜」
「そりゃそうだけど、でも、内装もなんにもしないで、中の設備が可動式で、
いざ工事を始めるときには直ぐに撤去する、という契約でなら貸しても問題な
いでしょう」
「ん?そりゃそんな都合のいい商売があれば、大家さんだって遊ばせとくより
は貸して収入になったほうがいいだろうけど、そんな商売あるかな〜」
「ゲームセンターなら可能ですよ」
「ゲームセンター?そりゃどんな商売なの?」
ーーーこの頃、まだ小田原市内にはゲームセンターなんてありませんでした。
いや、東京だって、セガが(昔の)日比谷映画街の、アーケードですから屋根こ
そありましたが、露天とほとんど変わらないような通路の両側にズラーッと並
べていて、それが東京で最大のゲームセンター(?)という状況の時代でしたか
ら、小田原の人が知らなくても当たり前でした。
ゲームセンターとはこういうものですと説明したら、
「あんた、それをやりたいのかい?そういうのなら問題ないだろうから、大家
さんをよく知ってるから、話をしてあげてもいいよ」
瓢箪から駒、ーーーしかし、30坪ほどもあるあの場所を埋めきれるほどの機
械を揃えられるだろうか?あそこから1台引き抜いて、ここから2台引き抜い
て、、しかし30坪は埋めきれないな〜、新しく買い込んでYN旅館の二の舞
はゴメンだし、、どうしようか・・・・
と、悩んでいるとき、偶然?!セガから、箱根芦ノ湖畔のレストセンターに、
壊れて停まっている「バルジ大作戦」という、12畳ほども占める大型機械が
あって、それを引き取ってあげればそこにセガの機械を入れられるんだけど、
という、相談だかなんだか分からない話をもちかけられました。
渡りに船、、12畳といえば6坪じゃないか、、それを動かすことができれば
なんとか30坪の場所でもカッコがつく・・・現場のレストセンターへ行って
現物を見てみることにしました。
その遊戯機は、2メートルほど向うを、左から右に小さな戦車の模型が移動し
ていて、こちらは、それをこちらの戦車の中にいるという想定で照準を合わせ
狙って発射すると、上から豆ランプが点滅移動していくのが弾道で、命中する
と標的の戦車が爆発横転して消える、ーーーその、こちらの戦車の照準器が3
つあって、同時に3人までプレーできるという大型遊戯機でした。
いったいなにが壊れているんだろうと電源を入れてみると、動くことは動く!
発射してみると、弾道の豆ランプが、ほとんど切れているのか?点灯しないの
で弾道が見えない。標的の戦車に当っても、爆発音や閃光は発するけれどコケ
てくれない。
その他にも細かい点はいくつかありましたが、、この程度じゃ直すのは難しく
ない・・・で、これをいくらでオレに渡してくれるの?と聞くと、こんな大き
なもの、他に引き取ってもらえるところがないから、バラして指定の場所まで
運んで組み立てる、その手間賃で1万円だけちょうだいよ、という条件。
早速小田原のレコード屋さんに飛んでいって、大家さんに話してもらうように
お願いして、さてしかし、自前のゲームセンターをやるとなるとホテルに勤め
ながらの片手間仕事というわけにはいかないな・・・・
一文ナシのオレを拾ってくれて、自由に腕を振るわせてくれたこのホテルには
大恩があるけれど、お荷物だった娯楽室、そして第二売店を、ここまで伸ばし
て付帯営業部門のダントツにまでもっていって、今後オレがいなくなってこの
後を誰がやっても、そんなに売上を落とさずに維持していけるだろう、、、。
辞めて独立することを、思い切って支配人に話しました。
「お前の働き振りを見てたら、ウチで収まりきる器じゃないなとは思っていた
けど、それでも、もしかしたらという期待もあったんだが、、そうかやっぱり
独立するのか、、まあ、もうそう決めたんなら止めてもムダだろう。社長や、
お世話になったみんなにも、ちゃんと挨拶していけよ。これからお前は、小さ
くても一国一城の主なんだ、ガンバレよ!」
・
・
独立を機に、小田原市内の私鉄沿線の駅の傍の部屋に引っ越しました。
まだゲームセンターは機械を運び込んだり整備したり、準備中で開店できず、
女房も一緒にホテルを辞めましたが、遊んでいるわけにはいかず、小田原駅前
の、ものすごく繁盛している喫茶店で働くことになりました。
なにしろものすごく繁盛している喫茶店で、しかも2階もありましたから、日
に何十回何百回と階段を上り下りしなければならず、勤め始めた頃は、仕事が
終って帰ってくると、足が痛い、足が痛い、と唸っておりました。
喫茶店の仕事が休みの日、ゲームセンターの機械整備も休んで、二人で部屋で
ゴロゴロしていたとある日、やることもなかったので、ーーー1日中頑張った
ら、いったい何回デキルものか挑戦してみよう!ということになりました。
なにしろ若いサカリの新婚ですから、いつもでも日に2回や3回、多いときは
もっと、なんてのが当たり前でしたけれど、新記録に挑戦!ですから24時間
メシ食う以外はヤリッぱなし!ーーーさすがに途中からは何も出なくなりまし
たけれど、それでも感覚的射精(?)はあるのでセッセセッセ、セッセセッセ。
で、結局、挑戦の結果は何回だったと思います?
20回!
それも、途中から女房のオツユが出尽くしたらしく、痛がるようになったので
実際は24時間ではなく、何時間ぐらいか?で、打ち切りにしての成果です。
‥‥‥ スミマセンこんな話が多くて ‥‥‥
= つづく =
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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