Mail-Magazine 07 BackNumber
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┃ ☆ 水 曜 版 ☆ ≪ WEB 熱線 第873号 ≫2007/06/06_Wed ++++ ☆
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┃ ☆ WEB 熱線 ☆ ―― アジアの街角から:亜洲街巷信息 ―― ++++ ☆
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┌―――――――――――☆☆ 今号の目次 ☆☆―――――――――――┐
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│・ごあいさつ ------ 新しい読者の皆様、ようこそ!! (^o^)丿
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│・表上海!裏上海? 中国人ツアー(団体旅行)…総集編…
│ └---------------------------- by 半日半華人さん
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│・転載記事 -------- 冷戦、信長 対 キリシタン(下) --- by 伊勢雅臣さん
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│・読者の広場 ------ あ〜さん。
│
│・あとがき -------- 味道楽のれいこちゃん。
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│・広告掲載は(^^) http://chinachips.fc2web.com/pr/prindex.html
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◇―――――― 新しい読者の皆様、ようこそ!! (^o^)丿 ――――――◇
│
│1.週3回・月水金のお届けですが、月→水→金 という流れではなく、
│ 「月→月」「水→水」「金→金」というサイクルになっています。
│
│2.タイトルは同じですが、月曜日号・水曜日号・金曜日号は、それぞれ
│ 別々のマガジン、と理解してもらったほうが分かり易いと思います。
│ 更に頻繁不定期で「アジアビジネスの現場から」号が配信されます。
│
│3.ライター兼編集発行の私OJINと数人のライターさんで執筆しています。
│
│4.内容の転載や引用は自由ですが、必ず「出典元の名称とURL」を併記
│ して下さい。一報頂ければこちらも案内リンクを架けさせて頂きます。
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┃▼▽ 表上海!裏上海? ▽▼ by 半日半華人さん
┃
☆ 中国人ツアー(団体旅行)…総集編… ――――――――― 2007/06/06
異国の地、数々の「邦人注意(君子危きに…)」のことがあるーーー。
魅力的な低料金に、愛の逃避行(目的はオンリーワン)を経費節約と考えてはな
らない。体力自慢&冒険心旺盛なら話は別だが、一般人は実に悲惨な環境に曝
され…身も心もボロボロ、、を私達凸凹夫婦の珍道中でチャイニーズツアーの
実態に迫る――――。
―――「千島」
上海から観光バスで数時間(七色の山々で有名)。さて団体旅行といえば「安全
第一」がNipponの常識=異国の非常識と知る。竹筏渓流下り…楽しそう…然し
ガイドの顔は曇っていた。
(ガ)「今日は大丈夫そうだな‥‥」
(私)「エッ何が?」ーーー当然の疑問「大丈夫じゃないと…??」
1週間前、筏乗船中に子供が転落、、救助に父親が飛込んだ。然し前日の雨で
急流…「然も父親は泳げなかった」と不気味な笑顔のガイド。
(私)「えっえっえっ…ここ?…この筏?」川中へ手を入れることも出来ない私
だった。
その後は洞窟探検となるが、中継所から観光用とは思えぬヘルメット着用。楽
しかったのは立ったままで進めた区間だけ…その後は「ゴ〜ン!(ぶつけた音)
…イタタタァ〜!)メットが必要な理由を肌身(頭部?)で体験。
中腰が四つ足歩行になる頃には、我が体は洞穴サイズギリギリになっていた。
先行する妻へ
(私)「パンツが丸見えだ〜」
(妻)「あなたで隠れて見えないわよ」
(私)「うん確かに!」
だが洞窟探検にミニスカートは非常識と口論になり…コダマするバシッ!
観光ではなく探検を引用した理由だが、「道無き道」&「無数の横穴」迄は許
すが…出発から30分以上経過して多少広い空間に出たところで、
(ガ)「ここで引き返すぞ〜!」
(妻)「どうして?まだ続いているのに…」----前方の暗闇の中に穴が見える。
(ガ)「ここから先は誰も行ったことがない!」----自信満々に話すことかい?
オイオイオイのオイ!調査未完了で観光させるなよ…と思うが、
(ガ)「全員いるか?」「迷ったら一生出られないぞ〜」の一声に必死に後戻り
の私達。因みに、ルートは毎回違うそうだ。(遭難の危険あり?)
―――「海南島」
東洋のハワイとは思えなかった。(‥‥中国の湘南というならば納得‥‥)
ツアーと称しながら経費節約(=利益確保)に現地空港迄はご自身で…無責任。
初めての飛行機旅行に、妻はチェックイン時に狭い貨物口のベルトコンベアー
に乗った・・・・
(私)「お〜い!ドコへ行くつもり?」
(妻)「…だってぇ…(赤面)」〜〜〜係員も大爆笑。
さて、無事に宿泊先到着とともにかかってくる電話は特殊マッサージの誘惑。
(女)「お友達は既にご利用ですよ〜」
(私)「ハァ〜?」ーーー妻以外に同行者などない私。
面白がっていたのは最初だけ、毎晩&毎ホテルとなれば洒落では済まない…
(妻)「アンタのスケベ顔が」
(私)「ドコで目撃したのよ?」
(妻)「フロントでしょう」
(私)「お前が一緒じゃないか」
愛人旅行と勘違いされる年齢差(夫婦)に…下調べなどないことに立腹。
(女)「あの〜、特別なサービス…」
(私)「まにあってます!」ガシャッ!!
ダイビング体験は、咥えたら「○○病感染?」と怯えるシュノーケルにウエッ
トスーツ。ーーーその夜は気休めに正露丸を大量に飲み&丹念に身体の隅々迄
洗浄。
さらに金魚鉢を逆さにした潜水に挑戦したら…足場悪く…傾けばゴボゴボゴボ
(溺死状態)。生命の危機と必死に妻へ合図を送るも、何を勘違いしたか笑顔で
手を振る奥様ーーー。自己防衛が大切な中国人ツアーなのだ。
ガイドの奨めるままにフルーツお土産屋で、
(妻)「アレもコレもソレも」ーーー重い思いをするのは私だけ・・・・
しかも、上海では、もっと安くて旨い、同じフルーツが手に入るのだ〜。
―――「北京」
異国の首都に期待し訪れたが、観光旅行者を粗末な扱い。ホテルのドアを開け
ると、目の前の絨毯に大きなドス黒い(乾いた)染み。コレは変と室内を詳しく
観察すれば、
慌てて掃除した形跡…しかもドアロックのチェーンは明らかに外から抉じ開け
られた様子があり、ロック自体も一部破損しているーーー。
(妻)「絶対に何かあった!」
当初は観光シーズンだからと部屋の交換拒むフロントも、ルームナンバーを聞
いたとたんにOK。
ひと安心して、ガイドブックに載っている有名繁華街で出された北京ダックを
有難く頂戴するのは私だけ。
(妻)「上海のほうが美味しいわよ」
(私)「…同感…モグモグモグ」
(妻)「よく食べるわね〜〜」〜〜〜気が付けば食べているのは私だけ!?
(妻)「胃が焼けるわよ」
ーーー北京ダック=高級料理と思うNippon人の性が哀しい。
観光は長時間バスに揺られ…観光に来たのか居眠りに来たのかバスの中は仮眠
所(?)。
「毛沢東」雪の降る中で30分も並び、ご対面「停まるな!」と1分間…
上野の山(動物園)のパンダ見学のほうがもっと夢があったと思うのでした。
「万里の長城」昔は本当にこの上で外敵に備え走り回っていたの?…長く険し
い急階段の逆走は不自由な体重には至難の業(転んだら怪我)。シーズンとはい
え、周りは中国人ばかりに「変?」と思えば…そこはローカル用。
ーーー観光スポットにも外人用とローカル用があることを知った。
更にビジネス優先のお国柄から?…帰路用の空港は、到着の時とは違う寂しい
ロケーション、、バスから降りれば、売店すらない待合室、、軍民併用の空港
で、旅客機の横にミグの列があった。
―――「黄山」
度重なる中国ツアー失敗に懲りて「もう絶対に嫌!」は、飛行機で1時間&登
山ケーブルカー迄はバス、に説得され渋々了承したけれど・・・何故かバスに
揺られる事「7時間!?」で最初の観光スポットへーーー。
古びた住居跡に悪寒が走り、(友人の)デジカメに映る幽霊と四葉のクローバー
密集地帯??何かが狂ってアンバランスゾーンへ??――――さらに宿泊先は
ホテルと聞かされていたが…道教寺と知り激怒するも「宥め×好かされ×騙さ
れ」てご宿泊となる。
普段は修行僧が利用する宿泊設備は、シャワーで熱湯&洗面台で冷水を交互の
修行ーーー。
目的地黄山も、話と異なる(雨の中の)延々と続く石階段と人込みに揉みくちゃ
(順番守ろうよ〜〜)。しかもケーブルカーは「稼ぎ時」のため制限速度守らず
猛スピードの恐怖…
山頂は霧で視界ゼロの真っ白な世界。ガイドの「アチラ方面に普段は」と説明
されてもね〜。スッカリ冷え切った身体を温めるべく麓の温泉利用では、夫婦
混浴に周りは怪訝な眼だったが…それもその筈…違う目的の温泉だったのだ。
名もない滝見物では、道中「御茶屋」発見に喜ぶが、先客は河童、、否!…雨
に濡れて…御茶屋で販売している生きゅうりをポリポリ喰う観光客だった--。
ーーーああ〜、観光旅行が心霊スポット見物(幽霊+妖怪)となる異国の地--。
―――「プーケット」
中国国内が駄目なら海外へ!・・・しかし、客が同じなら中身も同じ。
青い水平線&白い砂浜の絶景も、三日三晩オカマショウ!?(真に教育熱心は
異国小学生も) しかも、見目麗しい姿ならば救われるが…デカイ・クサイ・
汚いの三拍子揃った最低レベルーーー。まるでソープランドの客引に騙された
ような気分だった。
さらに「宿泊先は(カタログによれば)4つ星だったよね?」ーーーしかしドン
ドン山岳地帯へと進み、、海なき山小屋に「Welcome US-Navy」!?
しかもバンガローは隣接していて、入室とともに「アノ声」が聞こえてくる。
----異国女性に羞恥心はないのか?。
「お食事の時間!」に出掛けてみれば、、タイ人が調理した中華料理が旨いと
思うの?
しかし旅行会社も旅行会社なら客も客…摩訶不思議な民族性はビーチ自由時間
のお昼寝タイム。お陰で空いたバナナボートは貸切となり、サービス精神発揮
で振り回された挙句に猛スピードで…
さらにパラセーリング、軽い妻は見事な離陸だが、こっちは砂浜を引き摺られ
「イテテテッ!」。
多少機嫌回復の上で最終日…真に美しいピッピ島。(中国隠語にご注意)
魚と戯れ大満足も、最後の最後に迎える最大の不満は…
(私)「ドコで着替えるの?」----水着姿のままで真冬の上海到着は凍り付く。
(答)「空港トイレ」
(私)「・・・・・」
さらに(遅れのため)待合室に数時間、、、腰掛ける席もなし。極限状態に異国
人同士の戦(鬼ごっこ)勃発…ああ〜、楽しきかな中国人ツアー・・・・
最後に皆様に「お願い」と「ご理解」を。
異国では、(豪華)日本六泊七日の旅が登場しました。旅行といえばノンビリ&
優雅に、旨い料理に観光や温泉…と思うが、何故か訪日異国旅行者は旅行中も
(皆)殺気立っている不思議。何故だろう?…それは無茶な日程に原因がある。
東京→箱根(若しくは熱海)→京都→神戸→大阪→博多…日本縦断を6日間で!
当然の如く東京滞在半日なんてことになり…先ずは旅行の元手を取戻すかの如
く、買物へ!と血眼[ちまなこ]になるのだ。
しかも時間の余裕が全くない状況では、多々ご迷惑(粗相)やマナー違反をお掛
けしていると思う。これは彼等が旅行(レジャー)に慣れていないため、楽しみ
は、行ったという事実が重要で、思い出は記念写真を見て…
最優先されるのは、己の物欲&世間体のお土産確保になるからなのだ。なので
非常識と思える行為もひとつ大目にみて下さい‥‥中国人ツアーの体験から。
追伸:成田→上海の飛行機の中…異国観光客の話題は(買物の)戦利品の品評会
なのだ。
(A)「あなたコレは中国製よ〜」
(B)「アチャ〜!」〜〜〜などと騒がしい。
= この稿おわり =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
↓
◇「中国人ツアー(団体旅行)…総集編…」は、
┌─┬───────────────────────────────┘
│★│「もうすぐ夏ですねぇ♪」読後感アンケート結果。
└─┘
◇ 面白愉快有益! (^○^) ------------------------------- 22人 (88%)
◇ まあまあかな〜(゜.゜) ------------------------------- 3人 (12%)
◇ まあまあ..の..まあまあ(-_-) ------------------------- 0人 ( 0%)
┌─┬───────────────────────────────┘
│★│ コメントボードに頂きました感想。
└─┘
┌──────────「cosmosさん」
日本にいてはなかなか知ることが出来ない異国の暮しを、興味深く読ませてい
ただいています。
水ひとつをとっても、貧富の差がとても大きいのですね。考えさせられます。
└──────────
▼
┌──────────「半日半華人さんから」
そうですね…ちょっと裕福な家庭では、大型ボトルの飲料水ですが、これも生
活レベルに合わせた価格帯があります。最近は聞きませんが、以前は水道水を
そのままボトリングした詐欺もあり、飲料水メーカー選択ひとつにも気を使う
異国の地です。
そうそう…日本から浄水器を持込む方がいらっしゃいますが、フィルターの汚
れは想像以上で、交換用も多目に持参しなければなりません。故に我が家では
フィルター第一主義と、現地生産品(無論実績充分)を使用。ーーーなんたって
水が青くないのですーーー。
└──────────
└―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
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│
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ウチの読者は海外へ行かれる機会が多いだろうと考えまして、便利に使って頂
こうとこんなページを作ってみました。今まで利用していたところもあります
でしょうが、ーーー安ければ勿論、同じ料金ならば、このページから注文して
頂けますと「アジアの街角から」はなにがしかの収入を得ることができます。
――♪♪ 日本国内の格安航空券や宿の情報 ♪♪――
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┃▼▽ 転載記事 ▽▼ by 伊勢雅臣さん:国際派日本人養成講座
┃
┌──────────「転載元情報」
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☆ 地球史探訪:冷戦、信長 対 キリシタン(下) ――――― 2007/06/06
〜 信長の反撃
信長の誇示する軍事力を見て、宣教師たちは日本の植民地化を諦めた。
―― 1.信長の富国強兵策
ポルトガル・スペインが、マカオやフィリピンを植民地化し、なおかつ宣教師
たちが九州のキリシタン大名を交易や軍事援助を通じて後押ししている様を見
れば、彼らの最終的な狙いが日本の植民地化にあることを信長は見通していた
であろう。天下統一を進める信長にとって、思わぬ伏兵がいたのである。彼ら
の布教を許したことを「我一生の不覚也」と言ったのは、この故であった。
しかし、そこは天才・信長。宣教師たちの野望を打ち砕くための反撃を展開し
た。それは現代流にいえば富国強兵策であった――――。
当時、各地を支配する領主や貴族、寺社は、自領内において商工業に携わる者
には同業組合として「座」を組織させ、その独占を認める代わりに多額の上納
金を徴収していた。
また、領内に多くの関所を設けて、物資の流通や人の往来に「関銭」を課して
いた。たとえば琵琶湖から京都、大坂の淀川沿いのルートには6百ヶ所以上も
の関所があったという。
そこで信長は、こうした「座」や「関所」を撤廃し、自由競争と効率的な流通
を促進することによって商工業の発展を加速するという経済改革を断行した。
特に「楽市楽座令」では、低額の税金を払えば誰でも一定区域内で自由に商工
業を営めるようにしたため、多くの優れた商工業者が信長の勢力圏に集まり、
経済が急速に発展した。
この「楽市楽座」制は、当時、ヨーロッパ各地で行われていた商工業・交易流
通振興策によく似ており、信長が宣教師たちから仕入れた知識を活用したもの
ではないか、という説がある。
―― 2.壮麗なる都市・安土
特に、信長が本拠地とした安土城の城下町では、税金課役の免除、往来の安全
の保証など、様々な特典を与えたので、全国各地から商工業者が集まって大変
な賑わいを見せた。
信長の政策を目の当たりにした宣教師フロイスは、著書『日本史』において、
次のように記している。
┌--------
信長はあらゆる賦課、関銭や通行税を廃止し、おおいなる寛大さで、すべてに
自由を与えた。この好意は民衆の支持を得て、一般の人々はますます彼に心を
ひかれ、彼を主君にもつことを喜んだ。・・・
信長は、安土に一つの城と新しい町を建設したが、その規模は日本最大のもの
で、位置の優れていること、住民が立派であること、建築の壮大であること比
類がない。
一般住民の住む山麓の町は、長さ5.5キロメートルに及び、道路は広くまっ
すぐについていて町に美観を添え、5、6千人の住民がある。安土から京都ま
での77キロメートルの間は、平坦な道が作られ、道路の両側に木を植え、川
には非常に大きな橋が架けられた。
└--------
信長は、交易の振興策として道路の拡張整備にも力を注いだ。これは軍隊の移
動や軍需物資の運搬を効率化する軍事戦略でもあった。
―― 3.ヨーロッパを抜いた鉄砲技術
こうした「富国」政策からあがる潤沢な税収を用いて、信長は「強兵」政策を
実行した。その第一は、常時、戦闘可能な職業軍人集団による「常備軍」を創
設したことである。
従来の戦国大名は、農民を兵員としていたため、農繁期には戦いが出来なかっ
た。そこで信長は、農民と兵員を完全に分けて、常時戦闘ができる軍隊を作っ
た。そして専業の職業軍人たちには、高度な武器を操るための訓練を施した。
第2は新兵器の採用である。ポルトガル人が日本に火縄銃を伝えたのは、天文
12(1543)年だったが、それからわずか6年後には、信長は鉄砲5百挺を
近江の鉄砲鍛冶屋に生産させている。
しかも、銃の性能自体も格段に改良させた。ポルトガルの火縄銃は雨に弱いと
いう欠陥があったが、雨よけの付属装置が考案されて、雨中でも射撃できるよ
うになっていた。
また、弾丸の威力を増すために口径が広げられ、引き金の機構を改良して弾丸
が発射されるまでの時間が短縮された。これにより、騎馬武者など高速に移動
する対象への命中率も向上した。
命中精度も改善され、1580年代に信長が使用していた鉄砲は100メート
ル以上の命中距離を誇っていた。ヨーロッパでは半世紀後の30年戦争で用い
られていた小銃の命中距離は50メートルほどに過ぎなかった。
装備された鉄砲の数も、ヨーロッパとは桁違いだった。天正3(1575)年に
武田軍の騎馬武者隊を撃破した鉄砲隊は、3千挺もの規模だった。この12年
後にフランスのアンリ4世の軍隊が持っていたのは、25名の鉄砲隊と300
名のピストル隊のみであった。
しかも、鉄砲隊が3交替で次々と一斉射撃を行う戦法を開発した。この一斉射
撃法がヨーロッパで広く普及したのは、長篠の戦から半世紀も後のことであっ
た。
―― 4.宣教師を驚嘆させた鉄製軍艦
天正6(1578)年には、信長軍は大阪の石山本願寺を海上封鎖したが、その
救援に来た毛利水軍を、大砲を搭載した鉄製軍艦6艘で打ち破った。これは約
2年間の研究開発の結果、建造されたもので、全長26メートル、幅13メー
トル、海面からの高さ5メートルの軍船であった。船腹から甲板上の矢倉まで
鉄板で装甲し、3門の大砲と、多数の大型鉄砲を備えていた。
この鉄製軍艦を見た宣教師オルガンチーノは、驚嘆してつぎのような報告書を
ポルトガル本国に送っている。
┌--------
この船は、信長が伊勢の国で建造させた、日本国中でもっとも大きく、また華
麗な船で、わが王国ポルトガルの船に似ている。私も行って実際に見てみたが
日本でこれほどの船を造るということに驚いた。・・・
船には大砲が3門、搭載されていたが、これを何処から持ってきたのか、想像
がつかない。というのは、われわれがこれまでに確認したところでは、日本で
は豊後の王=大友氏)が鋳造させた数門の小さな砲を除いて、他に大砲はない
はずだからである。
私は実際に行って、この大砲と仕掛けを見てきたが、船にはその他に、精巧な
大型の長銃が無数に装備されていた。
└--------
ヨーロッパにおいて鉄製の軍艦が初めて出現したのは、この120年後であっ
た。
信長は「石山本願寺の戦い」に勝利して手に入れた大坂を「国際貿易港」とす
ることを構想した。そこに強大な海軍を作り、その武力を背景に国際貿易を発
展させようとしていた。これまたスペインやポルトガルへの対抗策であった。
―― 5.信長のデモンストレーション
天正9(1580)年7月、信長は正親町[おおぎまち]天皇の勅命をもって石山
本願寺の平定に成功すると、翌年2月には畿内および近隣の大名と武将を京都
に招集し、駿馬を揃えて、天皇のご臨席のもとに「馬揃えの儀(天覧観兵式)」
を盛大に挙行した。
これは中世ヨーロッパの騎士団が国王を歓待するための行事を日本流にアレン
ジしたものであった。この儀式には巡察使ヴァリニャーノやフロイスなどの宣
教師たちも招待されていた。この儀式は、天皇のもとで国家統一が進み、強力
な「国軍」が誕生しつつあることを彼らに強く印象づけるデモンストレーショ
ンでもあった。
同年夏には、ヴァリニャーノを安土城に招待した。夜になって、安土城下の家
臣や民衆を総動員して、盛大な盂蘭盆[うらぼん]行事を挙行した。安土城の天
守閣や山腹のお寺に無数の提灯を吊り下げ、堀には松明を掲げた多数の船が浮
かんだ。
提灯や松明の火が空に照り映えて、琵琶湖の水面にも映り、ひときわ美しい眺
めであった。流石のヴァリニャーノも深く感嘆した、とフロイスの『日本史』
に記されている。
信長は、自らの号令一下でこれだけの壮大な文化行事を遂行できる民度の高い
共同体を、キリスト教で切り崩せるか、とヴァリニャーノに問いかけたのであ
ろう。
―― 6.信長の支那征服策
フロイスの『日本史』によると、天正10(1582)年、
┌--------
信長は、事実行われたように、都に赴[おもむ]くことを決め、同所から堺に前
進し、毛利を平定し、日本66ヶ国の絶対君主となった暁には、一大艦隊を派
遣して支那を征服し、諸国を自らの子息たちに分かち与える考えであった。
└--------
ポルトガルはかねてよりマカオを拠点として、当時弱体化しつつあった明を植
民地化する計画を持っていた。信長は、そのようなポルトガルの野望を見通し
ていただろう。もし、ポルトガルが中国を征服したら、その富と人民を使って
次には日本を狙ってくる。座して第二の元寇を待つよりは、先手をとって明を
征服してしまおう、というのは、軍事戦略としても合理的な発想である。
交易面においても、当時はポルトガルやスペインの船がヨーロッパやアジアの
物産を持ち込み、日本で漆器、刀剣、海産物、銀などと交換するという一方的
なものであった。彼らはそこから上がる独占的な利益を使って、日本での布教
活動を推進し、キリシタン大名への後押しを行い、最終的には日本の植民地化
を狙っていた。
「楽市楽座」という優れた商工業振興策による税収で全国統一事業を進めてい
た信長である。日本から積極的に海外貿易に乗り出して、ポルトガル・スペイ
ンの利益独占を突き崩すことは、彼らの日本植民地化の野望を阻止することに
もつながると考えたとしても不思議ではない。
信長が宣教師たちに「支那征服」の意思をもらしたのは、ポルトガル・スペイ
ンに対して、いよいよ攻勢に出るぞ、という宣戦布告であった。
―― 7.「日本は征服が可能な国土ではない」
信長が支那征服の意思を表明した数ヶ月後、大村純忠・大友宗麟・有馬晴信の
少年使節を率いて、マカオに滞在していた巡察使ヴァリニャーノは、スペイン
のフィリピン総督あての手紙で次のように記している。
┌--------
日本は何らかの服従事業を企てる対象としては不向きである。何故なら、国民
は非常に勇敢で、しかもたえず軍事訓練をつんでいるので、征服が可能な国土
ではないからである。
└--------
すでに占領したフィリピンやマカオとは違って、当時のヨーロッパよりはるか
に進んだ銃砲や鉄製軍艦を誇示する信長軍の偉容に、武力では到底、この国を
植民地化することはできない、とヴァリニャーノは判断せざるをえなかった。
一時は、キリスト教の広がりに危機感を覚えて、今までのキリシタン保護政策
を「我一生の不覚也」と後悔した信長であったが、富国強兵策を徹底し、強力
な軍事力をアピールすることで、彼らとの冷戦に勝利したのである。
―― 8.豊臣、徳川に引き継がれた冷戦
この手紙には、次のような続きが述べられている。
┌--------
しかしながら、シナにおいて陛下が行いたいと思っていることのために、日本
は時とともに、非常に益することになるだろう。それ故日本の地を極めて重視
する必要がある。
└--------
「シナにおいて陛下が行いたいと思っていること」とは、スペイン国王による
明の植民地化である。日本を植民地化する事は諦めるが、今度は支那征服のた
めに、キリシタン大名の軍事力を使おう、というしたたかな戦略である。
天正10(1582)年、信長が本能寺の変で倒れると、キリシタンとの冷戦は
秀吉に引き継がれた。秀吉はスペイン・ポルトガルの支那植民地化計画に対し
て、当初は日本から兵を送るから共同で取り組もうと申し出たりしたが、相手
側の警戒で実現しなかった。ーーーその結果、単独で支那征服に乗り出したの
が後の文禄・慶長の役での朝鮮出兵であった。
さらに秀吉は、九州平定の途上、宣教師たちがキリシタン大名を通じて神社仏
閣を破壊し、領民に信仰を強制し、かつその一部を奴隷として海外に売りさば
いたりしている実態を知って激怒した。
天正15(1587)年に中国・九州平定が完了すると直ちに「宣教師追放令」
を出し、軍事要塞化されつつあった長崎を直轄地とした。これによって、宣教
師たちの40余年に及ぶ日本植民地化の工作は水泡に帰したのであった。[a]
秀吉の後を継いだ徳川幕府も、寛永14(1637)年から翌年にかけてのキリ
シタン勢力による島原の乱[b]をようやく平定した後、寛永16(1639)年
に、ポルトガル人の渡航を禁じた。これは「鎖国体制」というより、キリスト
教布教をテコとして植民地化を狙うポルトガル・スペイン勢力との絶縁、とい
うべきだろう。宗教を押し売りしないオランダとの交易は続けていたのである
から。
―― 9.信長・秀吉・家康の功績
こうして、キリスト教布教をテコとして日本の植民地化を狙ったポルトガルの
野望は、信長・秀吉・家康の3人によって阻止された。この国家的危機に際し
て、これらの英邁な武将が国家統一事業を成し遂げた事は真に幸運であった。
それ以前の戦国時代のように、群雄割拠のままであったら、宣教師から軍事的
・経済的な後押しを得たキリシタン大名が天下統一を遂げた可能性もある。そ
うなると、彼らは自領で行ったように、日本全国で神社仏閣を破壊し、抵抗す
る神官僧侶を殺害し、キリスト教を全国民に強制したであろう。皇室も廃絶さ
れていたであろう。
その結果、わが民族固有の言語も文化もほとんど忘れ去られていたであろう。
ーーーメキシコやフィリピンのように。[c]
(文責:伊勢雅臣)
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参考:(お勧め度★★★★:必読〜★:専門家向け)
1.椛島有三『織田信長の国家戦略』明成社H17
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
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┃▼▽ 読者の広場 ▽▼
┃
┌──────────「あ〜さん」
月曜日号のあとがきを見ました。研修生の彩ちゃんのお話ですが、相当に厳し
い違法なところに研修に行かれたようですね。実は弊社も、去年の12月から
3名の研修生を受け入れていますので、他人事とは思えずメールしました。
弊社に来日した研修生は、半自動溶接の技術を習得する為に来日しています。
でも、当人たちは技術よりお金=残業をしたいという姿勢です。勿論、沢山経
験すれば自ずと技術は身に付くものですが、法律で残業は禁止されています。
実働で週に40時間、その内の20時間はミーティングまたはオリエンテーリ
ングを行うとありますが、本当に規則を守っている企業はあるのでしょうか?
当地のト○タ系下請け、孫請けは違反が多く、研修生の受け入れを止められそ
うな勢いです。
因みに、違反を承知で研修生と話し合い、土曜と日曜、及び平日に残業を内緒
で認める事にしました。――――弊社の待遇は、作業服と作業に使う小物や食
に関する備品、水道光熱費と家賃は会社負担で、週40時間研修で月に6万+
食費補助1.5万ですが、鬼のように残業をし、手取りは15万もあります。
技術はみるみる上達し、溶接部の超音波検査をクリアできるところまで来まし
た。あとは外観が見栄え良くなれば世界の何処に出しても恥ずかしくない溶接
工になると思います。
ーーーあまりに研修生の評判が悪いので、少し書いてみました。(笑)
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┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
あ〜さん、好久不見了!
OJIN は、かなり以前に1年だけ、中国人を日本へ働きに行かせる仕事を手掛
けたことがありますーーー。諸々の事情が重なって1年限りでスッパリとやめ
ましたが、そのときの印象は正にあ〜さんの疑問と同じで、
「本当に規則を守っている企業はあるのでしょうか?」ーーーでした。
真面目に法を守ろうとすればするほど、ガンジガラメで何もできない....。
貧しいからお金を稼ぐために何をしても許されるとは言いませんが、実情と乖
離[かいり]しているのに、それを皆が承知しているのに、知らぬ顔で上っ面を
糊塗している――――。どうして実情に合ったように法を改正することができ
ないんでしょうね〜。
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┃▼▽ あとがき ▽▼
┃
06年11月に開店した、南通段家ぱ路の日本料理と焼肉の店「味道楽」には
可愛い服務員小姐がおります。ーーーその名は「れいこちゃん」。
美女系ではありませんが愛くるしい貌立ちで、体型は、なんというか‥‥うら
若きドスコイおねーちゃん(?)とでもいうか、性格を表すようにちょっとゆっ
たり目、、、。
そう、彼女のいいところはその性格、、気取らず飾らずおっとりしていながら
引っ込み思案ではなく気さくに話相手にもなってくれるんですが、話している
とほのぼのとした気分にさせてくれます。――――そしてなにより仕事真面目
の頑張り屋さんであること。
笑い声は「げへへへへ〜」とか「でへへへへ〜」と、愛くるしいというかひょ
うきんというかーーー。こんな娘を嫁さんにできた男は、一生ほのぼの幸せに
暮らせるだろうな〜、そんな風に感じさせる OJIN のオキニちゃん。
たまに昼飯時に行くんですが、ランチタイムはほとんどお客さんもおらず、話
相手に独占することができます。(^^;
ーーー某日、
「ねえ、れいこちゃんみたいな可愛い小姐には絶対彼氏がいるんだろうな〜」
「え、彼氏?わたしには彼氏なんていませんよ〜〜」
「‥ウソっぽいな〜‥あ〜そうじゃない!れいこちゃんの彼氏は何人なの?」
「えっ!何人なんているわけないでしょ..一人だけですよ〜」
「ワッハッハ〜、ほーら引っかかった。やっぱりいるんじゃないか〜」
「ん? きゃーーーーーーッ! わたしってバカだ〜〜」
「ワッハッハ〜、素直でよろしい、素直でよろしい♪」
ーーー某日、やっぱり昼飯時(を少し過ぎた頃)で、店に入るとみんな椅子に掛
けて休んでいるところでしたが慌てて立ち上がって「いらっしゃいませ〜♪」
とうぜんお昼の定食メニューを出されて、眺めてみると「冷し中華」がない?
「あれ?冷し中華はないんだ?」
「あー、そのメニューじゃなくて夜のメニューのほうにあります」
「じゃー定食じゃないの?」
「いいですよ、それで定食にしましょうか?」
「冷し中華の定食って‥‥どうなるの?」
「他の同じですよ、味噌汁やサラダや茶碗蒸しがついて‥‥」
「冷し中華に味噌汁やサラダや茶碗蒸しか〜、じゃーそれはつけなくてもいい
から冷し中華だけちょうだい」
「はーい、分かりました♪」
ビールを飲みながら待っておりましたら、奥からチョロチョロと小さな子供が
出てきました。
「ねえ、れいこちゃん、あの子は誰の子なの?」
「わたしの子で〜〜す♪」
「あなたはね〜、その体型でそんなこと言うと本気にする人もいるよ。お嫁に
いけなくなっちゃうよ。ホントは誰の子なの?」
「でへへへへ〜、バレたか〜、ほんとはみち子さんの子供です〜〜」
「みち子さんて誰よ?どの人?」
「ほら、あの狭い人」
「??狭い人??‥‥‥おいおい、それは細い人とか痩せた人という意味じゃ
ないのかい?」
「ん? きゃーーーーーーッ! 間違えちゃった!」
ーーーそんなことをやっておりますうちに冷し中華が運ばれてきて、、しかし
ガラスのドンブリにタップリの汁が入ったコレは、、冷し中華というより冷麺
という感じ、、添えられているのは刻み紅生姜とマヨネーズ??
「ねえ、カラシはないの?カラシは」
「はーーい!」
タップリのカラシを溶いてかき混ぜましたけれど、なにしろ汁がたくさんなの
でほとんどカラシの感覚がない‥‥焼肉はいいけど冷し中華はハズレだな‥‥
そしてさてお勘定。
「40元でございます」
----冷し中華は25元、、ついこの間から昼の定食にはビール1本がサービス
で付くんじゃなかったっけ?----それとも、、定食じゃなく冷し中華単品25
元プラスビール1本15元と計算したのか?
ーーーよく分からないお勘定ではございましたーーー。
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ではまた、ホントに楽しい金曜日号でお会いいたしましょう。(^o^)丿
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