Mail-Magazine 06 BackNumber
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┃ ☆ 月 曜 版 ☆ ≪ WEB 熱線 第799号 ≫2006/12/11_Mon ++++ ☆
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┃ ☆ WEB 熱線 ☆ ―― アジアの街角から:亜洲街巷信息 ―― ++++ ☆
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┌―――――――――――☆☆ 今号の目次 ☆☆―――――――――――┐
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│・ごあいさつ ------ 新しい読者の皆様、ようこそ!! (^o^)丿
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│・日本姐的亜洲 ---- 漢字を使えば「中国人」 ------- by 日本のお姉さん
│
│・紅いチャイドレ -- サボり中。<(_ _)>
│
│・転載記事 -------- 負けないために:賛否意見(1) ------ by 紋起さん
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│・読者の広場 ------ (=∵=)
│
│・あとがき -------- まぐまぐ大賞2006にノミネートされました!
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│・広告掲載は(^^) http://chinachips.fc2web.com/pr/prindex.html
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◇―――――― 新しい読者の皆様、ようこそ!! (^o^)丿 ――――――◇
│
│1.週3回・月水金のお届けですが、月→水→金 という流れではなく、
│ 「月→月」「水→水」「金→金」というサイクルになっています。
│
│2.タイトルは同じですが、月曜日号・水曜日号・金曜日号は、それぞれ
│ 別々のマガジン、と理解してもらったほうが分かり易いと思います。
│
│3.ライター兼編集発行の私OJINと数人のライターさんで執筆しています。
│
│4.内容の転載や引用は自由ですが、必ず「出典元の名称とURL」を併記
│ して下さい。一報頂ければこちらも案内リンクを架けさせて頂きます。
│
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┃▼▽ 日本のお姉さんのアジア! ▽▼ by 日本のお姉さん
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☆ 漢字を使えば「中国人」 ―――――――――――――― 2006/12/11
1.漢字を使えば「中国人」
むかしむかし、洛陽盆地の中心で「中華」を取り巻いて、東夷[とうい]、西戎
[せいじゅう]、南蛮[なんばん]、北狄[ほくてき]とよばれる蛮人たちがいた。
彼らは四夷[しい]や、夷狄[いてき]、蛮夷[ばんい]と呼ばれた。
これらの人々は、漢字で商売をしていた。漢字はひとつの漢字にそれぞれ意味
があるので、読み方がみんなバラバラでも、文字を書けば通じた。漢字は読む
言葉ではなくて書く言葉だ。漢字は商売用のマークであって、読み方が分から
なくても意味は通じる。
出身地に関係なく、漢字を使う集団があちこちに生まれたが、紀元前221年
に秦の始皇帝が漢字の読み方を一文字につきひとつにした。それで中国人は、
話し言葉は違っても、漢字ができる人は中国人ということになった。ーーー漢
字ができない人は読書人ではないから、いくら洛陽盆地の中心に住んでいても
中国人ではなかった。
その影響からか今の「中国人」も、漢字を使っている日本人は中国人の一種だ
と思っているらしく、しきりに日本人に対して、漢字を教えてヤッタなどと言
う。日本人は、漢字を日本語の当て字に使っただけであって、しまいには日本
語に便利なようにひらがな、カタカナを作ってミックスして使っている。
また「中国人」は、日本は昔は漢字や文化や政治形態まで、全て中国から習っ
たなどと平気で言うが、日本の文化は独自の発展をとげた文化である。政治形
態などまったくマネはしていない。――――天皇を大事にして、ひとつの家族
のような気分でまとまっており、たとえ戦争をしても、天皇は長く続いている
し、上の者は殺したが、民衆まで殺してそっくり民族が入れ替わることなどな
かった。
「中国」のように、コロコロ政権が変わり、中の民族まで入れ替わるようなす
さまじい争いが起こってきた場所とは違う。
それに、「中国人」というのは文化上の観念であって、今の人々は、人種的に
は、東夷[とうい]西戎[せいじゅう]南蛮[なんばん]北狄[ほくてき]と呼ばれる
蛮人たちの子孫である。
2.都市に住めば「中国人」
都市は昔、マンガ、「北斗の拳」のように城壁で囲まれていた。その中に住む
のが中国人であり、市民として戸籍を持てば中国人だった。今でも、飛行場で
「進城[口馬]?」とタクシーの運転手さんが言えば、市内に入るのか?という
意味だ。
城壁は、すでに取り払われているが、城の内側が街なのだ。城内に住んだ役員
・兵士・商工業者が中国人であった。今でも、沿岸部の都市に住む中国人だけ
が金持ちになって、農民は相変わらず貧乏なままだが、その名残だろうか。
3.異民族でも、
都市の戸籍に入って夫役と兵役に服せば人種に関係なく中国人。辺境の都市で
も、行き帰りの旅費を出してもらって朝貢に行けば、中国の朝貢国になった。
中国の皇帝とは、いうなれば商売人のトップであった。
昔の農民は、城内に住んで日が昇ると城の外に出かけた。農民は常に搾取され
る対象で、戦争の時は軍隊の食料とされたという歴史がある。民主的な国とは
国民が平均的に豊かになる国だと思うが、富める者から税金を取り、貧しい農
民に回すという発想は今でもなじまないようで、なかなか自国民から税金をと
れずにいるようだ。
外国企業は、税が取りやすいので、わけのわからない税まで取られて儲けが得
られず、困って中国から撤退する企業もあるそうだ。
中国は商売がしやすい洛陽盆地にできた商売の国だ。全ての富は皇帝の私的財
産だ。過去には、宦官が税を集めて皇帝に差し出していた。皇帝は商売をし、
金融業を営んでいた。
昔から、地方の官僚は政府とは関係なく、一定の税を皇帝に納めたら、あとは
勝手に自力で金を集めてよいことになっていた。今でもその名残が残っている
のだろうか。それを日本語でワイロという。「中国人」には、権力やチャンス
を掴んだらワイロを取るのは当たり前の話なのだろう。
そのような都市がどんどん増え商業ネットワークが繋がり「中国」となった。
中国人という人種は存在しない。彼らは、漢字を使う商業ネットワークが広が
ると、そこを「中国」だというクセがある。商業ネットワークに組み込まれた
いろいろな民族を「中国」と呼んでいるわけだ。
秦の始皇帝以前は「中国」と呼べるような国家は無かった。秦の始皇帝以前か
ら、漢字を使う商業ネットワークは存在した。ただ、秦が戦争に勝って彼らを
滅ぼして漢字をまとめただけだ。
中国という言葉が使われ出したのは、19世紀から20世紀の始めである。秦
の呼び名として、インド人がチーナと呼び、
┌──────────「引用ここから」
15世紀末になって、ポルトガルがインドに到着し、そこで東方にチーナとい
う国があることを聞いた。このインド語の「チーナ」がポルトガル人の口から
西ヨーロッパに伝わり、英語の「チャイナ」フランス語の「シーヌ (Chine)」
ドイツ語の「ヒーナ (China)」になった。
1708年、ローマ・カトリック教会のイエズス会に属するシドッティという
イタリア人宣教師が、キリシタン禁制の日本に潜入を企てて、屋久島で逮捕さ
れ、江戸に連れてこられた。新井白石はシドッティを尋問して、聞きだした世
界知識を『采覧異言』という書物に1713年まとめた。
この中で白石は、イタリア語で中国語をいう「チーナ (China)」を漢字で「支
那」と翻訳した。この「支那」は、もともと仏教の経典を中国で翻訳したとき
に、インド語の「チーナ」の音にあてた漢字だったが、白石がこの音訳漢字を
探し出してきて、イタリア語の「チーナ」に当ててから、日本では中国を「支
那」と呼ぶようになった。
19世紀末になって、多数の清国留学生が日本に押し寄せてきた。かれらの大
多数は漢人だったが、かれらは日本で、日本人が、漢とか、唐とか、明とかい
う歴代の王朝の名前に関わらず、漢人の国を「支那」と呼ぶことを知った。当
時は民族主義が生まれつつある時代だったので、清帝国の支配者である満州人
から本来の漢人の国を区別する「支那」という名前は便利だった。
└──────────「引用ここまで」
清国が滅びて中華民国ができたときに、日本は中華民国の申し出を安易に受け
て、自分の国にも中国地方という昔からの呼び名があるくせに「世界の中心の
国」という意味の「中国」という漢字を「支那」のかわりに使うことに決めて
しまった。
「中国人」は、商業ネットワークに組み込まれたいろいろな民族を「中国」と
呼んでいる。満州でも、漢字を使う大勢の人間が集まって商業が発展したので
「中国人」の習性で蒋介石は満州も「中国」だと言い出したのかもしれない。
満州人が漢字を使い、支那人が大勢住んでいたというだけで、満州も「中国」
だというわけだ。
しかし当時の日本人としては、日本が満州を侵略したといわれるのは心外だっ
ただろう。満州はもともと、城壁の北の満州人の故郷の土地であり、ロシア人
が占領していた土地であり、戦争に勝った時の正当な権利としてロシアから鉄
道の権利を受け取ったのだから、当初は日本は別に世界中から非難はされてい
なかったのだ。
日本人が支那人に殺されたり、日本製品の不買運動を起こされたり、侮日・反
日運動で日本が受けるべき当然の権利を阻害されていたので、日本の軍部が暴
走したのである。1937年7月の廬溝橋事件は中国のテロ行為だったと今は
分かっているし、日本はテロ対策をとっただけだ。
1937年8月13日に、蒋介石が上海の日本軍民に対して、数十万の兵力を
集めて襲ってきたのは、蒋介石側が仕掛けた戦争だった。中国こそが、日本に
戦争を仕掛けた側であり、日本は被害者側であった。
日本は受け身でいたのに、なぜだか日本が中国を侵略したことになってしまっ
た。日本は被害者側であったのに中国に講和を呼びかけたところ、欧米は日本
が仕掛けた戦争だと受け取った。
そうして、日本軍が日本政府を引きずる形で、復讐をかねた反撃に走り、19
37年には、自衛の戦争だった行動が、ついには、1941年12月8日には
日本が先にアメリカに宣戦布告をすることになっていった。
日本は常に中国側の策略に引きずられているのではないか。日本は、上海総攻
撃を受けた側なのだ。それを世界にうまく宣伝しなかったおかげで、日本だけ
が悪者になっている。そういう悪いイメージを世界に抱かせようと「中国」は
必死だ。
靖国神社の展示パネルの表示を、アメリカが文句を言う前に、日本人遺族会代
表は一部表現を変えたそうだが、中国がアメリカに「真珠湾攻撃を正当化して
ますぜ」と影で工作を始めたかららしい。中国は、さんざん戦争をしてきた国
なのであくどい仕事には長けている。
日本は漢字を当て字に使っているし、今では日本企業は自ら中国に飛び込み、
安い人件費や資材を利用して、中国での商業ネットワークにもがっちり組み込
まれている。「中国人」のクセを考えると、それらを理由に日本も中国の商業
ネットワークの一部だから、中国に従うべきだと思われているのかも。
実際、日本に対して憤慨する中国の若者たちも、しきりと「日本は過去には全
てを中国に学んだくせに!」を連発するところをみると、中国人は実際日本を
下に見ているのだと分かる。
最近の「中国」の態度の大きさを考えると、「中国」は大きな勘違いをしてい
るようである。日本と中国は、お互いに利益を得ているのだから、元々ウィン
ウィンの関係なのである。中国が日本の首相の行動を縛るような偉そうな態度
を改めたり、中国人が極端な反日に走るのを止めたり、日本を北朝鮮の核攻撃
から守るのは「中国」の得でもあるはずである。
日本が常任理事国に入ると中国の影が薄くなるのを恐れてか、金に糸目をつけ
ずにアフリカ諸国を味方に付けて、猛烈に反対してきたが、友好は経済だけで
いいというわけか。
日本の代表が安部氏に代わったら、急に態度が変わったのは、小泉元首相に振
り上げた拳を本当はおろしたかったからか。
先月16日、麻生外相はベトナム・ハノイで李肇星中国外交部長と会談し、日
中共同歴史研究会の発足に合意しました。同研究会は2008年末までに共同
研究結果を発表するとのことです。
日中合同で共通の歴史書を作ろうという話だが、代々、政権を握った者に都合
良く自国の歴史をどんどん操作してきたというクセのある中国に、日本は堂々
と意見を言えるのか。担当者にそんな度胸はあるのか。
是非、ハニートラップや、臓器売買のお誘いや、いろんな誘惑や脅しに負けず
に、事実を事実だと相手に認識させてほしいものだ。
―――今回は中国という呼び名をあえて使いました。
―― 参考資料:
= この稿おわり =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
▽
「漢字を使えば『中国人』」は、
┌─┬───────────────────────────────┘
│★│「外国人犯罪者に狙われる日本」のアンケート結果。
└─┘
◇ そうだそうだこのとおり!(^○^) ---------------------- 36人 (75%)
◇ しかしどうすればいいのかな〜..(゜.゜) --------------- 12人 (25%)
◇ 自分には関係ないこってゴザンス..(-_-) --------------- 0人 ( 0%)
┌─┬───────────────────────────────┘
│★│ コメントボードに頂きました感想。
└─┘
┌────────――「日出国の天子さん」
ナデシコさんへ、なんかトゲのある言い方する人みたいですね。ーーーなんか
完全に見下されている感じ。「少年A」の事件は知っていますよ。僕のコメン
トに「知らない」と書いてありますか?
お姉さんに対するメタファーとして、「少年A」の事件を出すのが意味不明だ
と言っているんです。インターネットの掲示板でありがちなことですが、文脈
などを考えず、部分的に間違った解釈をし、論争するパターンなのかもしれま
せんね。
歴史認識もそうで、ある一時期を切りとり、そこだけですべてを判断してしま
うというのは大変危険なことです。長い時の流れの中で、どうしてそういうこ
とになっていったのかということを読み解く必要があるのだと思います。
史実というのは、それぞれ点でしかないわけで、大切なことは、それら点と点
をどのように線として認識していくのかということだと思います。線の引き方
は人それぞれで構わないと思うのだけど、ここはこう線を引きなさいと押し付
けるのはよくないと思います。
お姉さんもナデシコさんも、あまり感情的にならず、主張すべきことは誠意を
持って主張しあい、建設的な議論をしてはいかがでしょう?
私は、お姉さんの記事は非常に参考になっています。これからも頑張ってくだ
さい。
└──────────
┌────────――「睡眠不足さん」
しかし、どうすればいいのかな〜..(゜.゜)
入国を厳しくするか・・・・
└──────────
┌─┬───────────────────────────────┘
│★│ お便りで頂きました感想。
└─┘
┌──────────「まるはげさん」男性@神奈川
僕は中国に暫くいたのですが、僕の中国に対する印象と感想をいうなら日本の
お姉さんのいうことのほうがよく分かります。
ナデシコさんも一度中国にお住まいになり、できたらチベットとかウイグルに
旅行されることをお勧めします。
もっとも、行かれる前には現地の歴史もある程度は読まれることが必要ですが
・・・。たとえば「唐蛮会盟碑」という言葉を見たときに それが何を意味し
ているかぐらいの知識は必要ですがね。さもないと 現代の中国のノベツマク
ナシにいっていることにある意味ではだまされてしまいますからね。
たしかに中国の痛みは理解できなくはないのですが、あまりにも一方的な話だ
けではアンフェアな感じがいたします。日本のお姉さんの言われていることは
かなり正しいと個人的には思っています。
その僕は、かつて左翼闘士であり 多くのデモに参加した過激な学生だったこ
ともあるのですが、いろいろな文献を読んだり、現地にいったりしているうち
に考えの誤りを感じるようになってきました。
ナデシコさんの文章をよませていただくと 失礼とは思いますが若干冷静さを
欠いた印象をうけますが、冷静さのない文章で誰かを説得しようというのは、
通常は難しいと思います。ぜひとも冷静に議論を展開してください。
└──────────
└―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
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┃▼▽ 寄稿・転載記事 ▽▼ by 紋起さん(65歳男性)
┃
┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
☆ 負けないために:賛否意見(1) ――――――――――― 2006/12/11
┌──────────「Yのぶながさん」―――― 2006/11/13
紋起さんの「負けないために」の論は、大東亜戦争の問題を、現在にどのよう
に繋げていくかという問題意識に進めている点で、同感するところが多い。
自虐史観も皇軍讃美史観も、別の意味でこれからの日本の進む道を正すことに
ならないとの言い分は正当である。いずれも敗戦の再生産に通じるとされる氏
の論は傾聴するべきである。その意味で、戦前の日本について反面教師とする
べきことは多い。
小室直樹の指摘する「軍と官僚の劣化」は、現代の日本官僚の堕落や腐敗のあ
りさまと同じだとする点も同感できる。陸軍と海軍のセクト的な争いは、現在
の官僚の「省益」中心の発想とそっくりである。
また、義戦という道徳的カタルシスの視点も、白人支配を覆すアジア解放の戦
いだったとする人種カードを持ち込むの論も道徳的自慰にはなるだろうが、今
現在から明日にかけて、日本の直面する現実問題に解決の道筋を与えるとは思
えない。
大東亜戦争を正当化することで、自虐史観にアンテイテーゼを示さんとする意
図や、民族精神の基本軸を失った戦後日本に活を入れることを試みようとする
保守の姿勢は理解できるが、政治と外交について、そこから新たな指針が生ま
れるとは思えない。
戦後の日本には、戦前と同じような弱さや弱点が伏在しておることを洞察する
視点がどうしても必要だと思う。今の外交のままでは、いろいろな意味で第二
の敗戦に繋がるだろう。
ただし、氏の論に留保したい点がいくつかある。
1.あの戦争の謀略的側面について解明する努力を、直ちに「謀略史観」と結
びつけるのは短絡である。ハルノートが、あのタイミングでルーズベルト側近
のソ連スパイだったホワイトによって草稿されたような事実なども含めて、国
際情報戦という陰の動きが、緊張が煮詰まった時点で実質的な要因であったこ
とは知っておく必要がある。
国際政治の舞台においては、いつの時代も情報、インテリジェンスリタラシー
が大きな役割を占めることは現在においても同じである。諜報情報を専門的に
担当する機関を持たないでスパイ防止法もない今の日本は、外交において大き
な弱点をもっている。明治の日本政府のほうがその意識は旺盛であった。昭和
戦前の失敗から学ぶべき教訓があるのに学んでいない。
2.吉田茂の再軍備反対については、その後の日本に与えた影響の大きさから
歴史的評価が低いのは当然である。経済優先と安全保障の問題を、あれかこれ
かという選択にしてしまった彼の遺した後遺症はいまでに続いている。
自国の安全保障をアメリカに依存する体質は、彼が主導した国家運営のいびつ
さとして、いまだに克服されていない。
3.欧米の狡さによって「罠に嵌[はま]っていった愚」という表現は分かり易
いが、国際政治において諸国のとる戦略は、それぞれの国益や威信がかけられ
ているのは今も昔も同じであり、狡いとか賢いという軽い表現で形容するべき
ではない。お人よしの日本、といったことで、国家戦略を確立できないままの
日本を甘受できるはずはないだろう。
戦前の日本が、本当の意味で国家戦略を確立できないまま、戦略的に大失敗し
たとすることをしないまま、今も国家戦略がない。これでは外交戦争で第二の
敗戦になってしまう。日本の保守派は、総じて精神文化論に傾いているが、現
実の国際政治と外交に鋭く切込むような洞察に欠けているのではなかろうか。
└──────────
▼
┌──────────「紋起さん」―――― 2006/11/16
私の投稿に、ご丁寧なコメントを頂戴し、ありがとうございます。
貴兄のご指摘の点が、私の意図と異なる部分がございますので、(私の文章力
が拙いので申し訳ないとは思いますが)再度ご説明を致します。
1)私は、謀略の事実を究明する事を否定する積りは全くありません。それは
重要な作業であると思っております。しかし、謀略であることが判明した後、
それに嵌[はま]った原因を究明している論を寡聞にして存じません。「謀略で
あった」で終わりなのです。
例えばハルノートの草稿を書いたホワイトは、ソ連のエージェントである事は
立証されています。しかし、彼がハル長官を口説いたり、長官に見せないで日
本に提示したのではありません。ハル長官は別の温和な案も作成し、ルーズベ
ルト大統領にそれでいきたいと言っていたようです。しかし、チャーチルと蒋
介石の強い要請、或いは強引な干渉で、最後通牒のような形になって出された
と言われております。(「ハル・ノートを書いた男」文春新書)
読んでみますか? → http://chinachips.fc2web.com/tiny/jp_top.html
これが真実なら、ホワイトがソ連のエージェントであったことと、ハルノート
が日本に突きつけられたこととの間は、直結しているのではなく、他に検討す
べき点が多々あるように思います。しかし、謀略史観(こういうのを史観とい
うべきかどうか分かりませんが)では、ホワイトがソ連のエージェントであっ
た、で終るのです。
さもホワイト=コミンテルン)が開戦に導いたような印象を与えて終ります。
これでは何も教訓を引き出せませんので、謀略だから日本は悪くないとして終
わりにすべきではない点を主張したのです。当然ここからは、国際政治におけ
るインテリジェンスの重要性や、ロビー活動の重要性等々を教訓とすべきなの
ですが、今もって形すらないですね。
2)吉田茂が偉いとは主張しておりません。吉田茂が、正式の軍隊なき講和を
進めたことを非難するなら、武装解除をされた原因を非難した後の話ではない
のかといっているだけです。
ついでながら申し上げると、(釈迦に説法で恐縮ですが)吉田がサンフランシス
コ講和条約に調印した昭和26年に、戦力保持を否定している現憲法を改正で
きたと思われますか。――――国民投票で2/3以上の賛成を得る事ができま
したでしょうか。それとも占領軍のご威光で、超法規的に変更でしょうか。
昭和22年〜23年にかけて、社会党の片山哲が首相でした。朝鮮戦争は昭和
25〜28年であり、ここでハイパーインフレも終焉し、敗戦の貧困からやっ
と一息つけた時代の始まりです。
しかも、戦前のブロック経済で日本は販路がなく、不景気で苦しみましたが、
世界的な自由経済はまだ姿を明確に現してはいません。その中で、軍備費をど
うするかは、吉田の苦しんだところだろうと思います。自由貿易になったのは
東西の対立、冷戦があったお蔭で、西側が豊になるための自由貿易が進められ
たお蔭だと思います。
日本が高度成長を遂げたのは、世界の工場となり、世界に売れる製品を作った
からです。この構図は、吉田に見えるはずもありません。今の繁栄をベースに
考えてはならないと思います。
吉田が悪いのではなく、国が豊になっても憲法を変えさせなかった後継者の責
任、吉田茂は良く頑張った、と、個人的には評価してますが、それを前投稿で
主張したつもりはありません。
3)狡い、賢いという軽い表現はするなとのお話ですが、他に適切な言葉がみ
つかりませんでした。日本人は、相手が詐であると思う事が出来ない思考回路
を持っているのでしょうね。日本国内では、互いの取引も楽なのですが、諸外
国、特に大陸のスレタ人達との交渉は、結果として裏切られる事が多いのでは
ないでしょうか。
彼らは、騙されることの積み重ねで成立している文化を身につけてますから、
我々は心して掛からねばならないと思います。よき言い方があればご指南下さ
い。
└──────────
▼
┌──────────「Yのぶながさん」―――― 2006/11/17
釈明された部分には、些か偏りがあると思います。
1)インテリジェンス:
日本が国際政治の上で必要なインテリジェンス・リタラシーが欠如しているこ
とを警告するために、戦争にまつわる諜報、謀略の真相を解明している、その
意図を素直に受け止めるべきだというのです。それは決して、謀略史観で以っ
て日本をその被害者とする観方ではないのです。
特に中西輝政氏のこの点についての論評は、今日的な問題意識が鮮明に出てお
ります。これに関連して思うことは、米英では、CIAのような情報機関には
頭脳明晰なエリートが意欲的に入り、その経験を以って政治外交などの分野で
指導的な地位に就くという伝統があります。
その例は枚挙にいとまがないほどです。ブッシュの父親もCIAの出身です。
ロシアのプーチンも旧KGBの出身です。日本は全くそうしたエリートの文化
が育たない。この違いは大きい。日本ではインテリジェンスや諜報の世界は、
なぜか暗い否定的イメージで捉える傾向があります。
そして、主流ではなく傍流の分野のごとく扱われる。このため、外交において
現実主義から離れてしまう甘さがつきまとうのです。戦勝国連合に過ぎない国
連を過大に評価するのもこれに関係があるといえます。(特に今は第二次冷戦
の時代ですから)
2)吉田茂:
SF講和条約までは、GHQとの協調と取引によって日本を導いたことは十分
に評価されて然るべきですが、いよいよ独立した日本をどうするかというヴィ
ジョンがなかったため、占領による「米化」に押し流されるまま、1955年
の鳩山・岸内閣によって「逆コース」を迎えるまでの間、鳩山に対抗するため
に自衛力構築に反対して経済優先を唱えた。
彼にとって、独立国家として日本のなすべき使命が半端になった職業政治家の
限界という評価になるでしょう。今は岸信介が高く評価されるのは由なしとし
ません。
3)戦略競争:
狡賢い、と、お人好し、の表現は、個人レベルではなく国家レベルのこととな
れば、国益と安全と国威を争う国際政治の上ではインテリジェンスをベースと
した戦略が求められる。理念も普遍的価値も、この戦略との整合性において試
されるでしょう。人が好いとか悪いとかいう次元ではなく、知的成熟度を競う
真剣勝負とみなすべきです。――――国家の運営も「知情意」のダイナミクス
としてみるなら、敗戦の教訓はさまざまに導かれるはずです。
4)情のこと:
ついでながら、赤穂義士伝には根強い人気のある日本には、大東亜戦争=義戦
論がカタルシスとなるのもむべなるかなです。「義理が廃ればこの世は闇よ」
の歌の文句には酔いがちなものです。(私はこの歌が好きなのです。「俺も生
きたや仁吉のように」)紋起さんも覚悟しておかれるがよい。
└──────────
= まだまだ続きます =
┌─┬───────────────────────────────┘
│★│ 先週の「負けないために(3)」読後感アンケートの結果。
└─┘
◇ このとおりだと思う!(^○^) -------------------------- 27人 (87%)
◇ そうではないと思う..(゜.゜) ------------------------- 1人 ( 3%)
◇ どちらともいえない..(-_-) --------------------------- 3人 (10%)
└―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
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┃▼▽ 読者の広場 ▽▼
┃
(=∵=) お便りはありませんでした。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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┃▼▽ みつけよう面白・有益メルマガ ▽▼
┃
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┃▼▽ あとがき ▽▼
┃
皆様にご推薦をお願いしておりました「まぐまぐ大賞2006」に、お陰様で
ノミネートされることができました! ご推薦を頂きました皆様には、心より
深謝申し上げます。ありがとうございました!
さて、しかしノミネートされただけでは立候補したというだけで、この上は是
非とも当選を果たさなければ、せっかくご推薦頂きました皆様のご厚意を無駄
にしてしまうことになります。
特に、今回ノミネートされたのが、強豪メルマガがズラリ居並ぶ、競争激甚な
【ビジネス・キャリア】部門ですので、こりゃフンドシを‥パンツの紐を?‥
閉め直して頑張らねば後れをとってしまうのは目に見えております。
皆様からの清きご一票を、何卒宜しくお願い申し上げます次第でございます。
┌──────────「まぐまぐからのノミネート決定通知」
いつもお世話になっております。まぐまぐです。
弊社サイトでただいま開催しております『まぐまぐ大賞2006』の【ビジネ
ス・キャリア】に『≪ WEB 熱線 ≫― アジアの街角から ―』をノミネートさ
せていただきましたのでご連絡いたします。
『まぐまぐ大賞200』は、今年もっとも輝いたメールマガジンを読者さんの
推薦と投票により決定する、まぐまぐの年末スペシャルイベントです。
先にメールマガジン読者さんに“今年最も面白かったメルマガ”をご推薦頂き
その後弊社での第一次審査経てノミネートメルマガが決定しております。
大賞、各賞は12月11日〜12月21日10時までの、読者さんからの投票
で決定いたしますので、メルマガの読者さんにもぜひお知らせください。
≪結果発表について≫
12月27日(水)発行の弊社オフィシャルメールマガジン『ウィークリーまぐ
まぐ総合版』と『まぐまぐ大賞2006』ウェブサイトにて大賞、各賞を発表
いたします。
└──────────
さて、投票期間は今日から「21日」までの僅か11日間だけです。
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インセンティブ告知はするなという規制がございますので、派手なお願いは控
えますが、よろしくお願いいたします!
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