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バックナンバー目次 アジアの街角から記事集  迷子になったらここ!(^O^)  CHINACHIPS 総合トップ

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┃ ┌─────┐ ┌──────────────────┐ + ☆
┃ ☆ 金 曜 版 ☆  ≪ WEB 熱線 第562号 ≫2005/05/27_Fri  ++++ ☆
┃ │ (*^−^*) │ ├──────────────────┤ +☆
┃ ☆ WEB 熱線 ☆ ―― アジアの街角から:亜洲街巷信息 ―― ++++ ☆
┃ └─────┘ └──────────────────┘ + ☆
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┌―――――――――――☆☆ 今号の目次 ☆☆―――――――――――┐

│・ごあいさつ ------ 新しい読者の皆様、ようこそ!! (^o^)丿

│・祖父の懐旧談録 -- 満州編(4) --------------------- by hideおじさん

│・中国ひと口話 ---- 対不起(すみません) ----------------- by けんさん

│・読者の広場 ------ (=∵=)

│・あとがき -------- ??どうしてなんでしょうね??

│〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

│・広告・公告要領 http://chinachips.fc2web.com/pr/prindex.html
│・面白愉快有益〜 http://chinachips.fc2web.com/donate/01donate.html

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◇―――――― 新しい読者の皆様、ようこそ!! (^o^)丿 ――――――◇

│1.週3回・月水金のお届けですが、月→水→金 という流れではなく、
│  「月→月」「水→水」「金→金」というサイクルになっています。

│2.タイトルは同じですが、月曜日号・水曜日号・金曜日号は、それぞれ
│  別々のマガジン、と理解してもらったほうが分かり易いと思います。
│  更に頻繁不定期で「アジアビジネスの現場から」号が配信されます。

│3.ライター兼編集発行の私OJINと数人のライターさんで執筆しています。

│4.内容の転載や引用は自由ですが、必ず「出典元の名称とURL」を併記
│  して下さい。一報頂ければこちらも案内リンクを架けさせて頂きます。

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┃▼▽ 祖父の朝鮮・満州懐旧談録 ▽▼        by hideおじさん
 
☆ 祖父の懐旧談録:満州編(4) ―――――――――――― 2005/05/27
 

軍は当然ですが、一般民間人や満州人、また役人連中が手分けして連絡をする
よう走り回ったそうです。その時の満州人の勇気は有難かったと言っていまし
た。ハルピンに戻ってきた同僚の話によると、運良く連絡がついたとしても、
逃げろと言っても聞かない人が多く、まさかそんなことがあるわけがない、と
頑なに拒否する人が少なくなかったそうです。
 
汗水たらして耕してきた畑を捨ててさあ逃げなさいと言われも、当事者にとっ
てはふざけた戯言としか聞こえなかったのでしょう。中には、こんな田舎にま
でロスケが来るわけがないと、普段通りに近くの川で洗濯しているおばさんも
いたそうです。
 
そう言われてしまうと「気を付けてな」と声をかけるのが精一杯で、後ろ髪を
引かれる思いで立ち去らなければならなかったということでした。
 
しかしソ連軍の攻撃は早く、まだ何とかなるだろうなどと思っていた祖父らの
期待はあっさりと裏切られ、関東軍のある将校から、有事の際は新京―関東州
(ほぼ現在の大大連市)まで撤退して抵抗すべしと命令されている、と聞かされ
て、既に自分らが置いてけぼりにされて、ハルピンは全くの無防備に近い状態
になっていたことに唖然となったそうです。
 
そうこうしているうちに、攻撃の「ドーン・ドーン」という砲声が聞こえてく
るようになり、これはいよいよかと思っているところに(地名は忘れましたが)
「ロスケの攻撃を押さえている部隊があるから、まだ少し時間がある」と聞か
されたそうです。
 
そこで、後方へ下がる部隊のトラックが出るらしいからそれに乗る、というこ
とになったのですが、自分らだけが逃げ出すということで非常に苦しい思いを
したと言っていました。
 
また、辺地からハルピンに逃げてくる人たちがどんどん増えて、祖父らがハル
ピンを脱出する頃には、街の中に入り切れないほどに増えーーー中には、どう
しようもないのでまた自分らの村に戻る、という人たちも現れるような状況に
なったそうです。
 
トラックで新京へ向かう途中の道でも、大勢のハルピンへと向かう日本人避難
民とすれ違い、「ハルピンはもうダメだから新京まで下がれ!」と声をかけて
も、「新京までどうやって行けばいいんだ!」と詰め寄られる場面も多々あっ
たそうです。
 
祖父は「そりゃそうだ。汽車がアテにできるわけでもなし、ただやみくもに逃
げろと言ったって歩くしかないんだから、我々の話なぞ空疎に聞こえたことだ
ろうな」と自虐的に語っていました。
 
暫くすると、トラックに乗っている自分と、ただ歩いている日本人を比べるの
が辛くなって、ずっと顔を下に向け、回りは見ないようにしていたそうです。
同乗している人たちも無言で、目の前に展開する現実を、ただ無表情に受け流
すだけになったと言っていました。
 
新京に近づくにつれて避難民の数も増え、もうどこそこまでロスケが来ている
とか、いや関東軍が撃退したらしいとか、いろんな噂が混乱して飛び交ってい
て、正確な状況判断などとても出来るような状況ではなかったそうです。
 
ともかく新京を目指して来たのはいいけれど、祖父の役所も騒然としていて、
祖父自身も既にまともな判断が出来るような状態ではなかったようです。
これが最後かもしれないという汽車で奉天(現在の瀋陽)まで逃げることになっ
たのですが、汽車は人で溢れかえっていて、中には蒸気機関車の釜の部分にま
でぶら下がっている人までいたそうです。
 
家族だけ無理やり汽車に乗せて自分は残るという男、人を押しのけて乗ろうと
する人、そんな人々をただじっと見ているだけで、なにも出来なかったそうで
す。ーーー「お願いです!子供だけでも!」という母親の悲痛な叫びが耳に飛
び込んできた時には、もう逃げる気力すら失せはてていくような、
が、
気が付いてみたら、同僚と一緒に汽車の連結部にしがみついていたそうです。
 
その時祖父は、「あの子は汽車に乗れただろうか」と、ただそれだけを思って
いたと言っていました。
 
奉天へ向かう道すがらでも、たくさんの日本人避難民が「汽車に乗せてくれ」
と懇願してきたそうです。ーーー同僚の中には「俺が残るから」という人もい
たそうですが、一人や二人が降りたところで、避難民全員を救える訳でもなく
 
モタモタしていると、今汽車に乗っている全員が危なくなってしまうわけです
から、「次の汽車があるから」と半ば嘘を告げるしかなかったそうです。
いや、
事実、次の汽車はあったそうですが、既にソ連が行く手を阻んでいたこともあ
り、筆舌には尽くし難い悲惨な状況が繰り広げられたと言っていました。
 
奉天(現在の瀋陽)まで来たところで終戦を知り、「置き去りにされたんだ」と
痛感したそうですが、ーーーしかしハルピンから奉天まで、自分もたくさんの
日本人を置き去りにして生き残ってきたわけなので、こんなことなら最初から
ハルピンに残っていれば良かったーーーとも思ったようです。
 
ところが満鉄に勤めていた或る朝鮮人が、たまたま父の知り合いだったことが
幸いし、彼の家に暫く身を寄せられることになりました。朝鮮人より朝鮮語が
上手いといわれた祖父でしたから、周りからは日本人とは思われなかったそう
で、その後やってきたソ連兵にも疑われることはなかったと言っていました。
 
当時の奉天市内や周辺には、朝鮮人がたくさん住んでいたそうで、祖父の同僚
共々、いろいろと助けてもらったそうです。しかし、いつまでも彼らの世話に
なっているわけにもいかず、また、いつ日本人とバレるかしれないため、とに
かく奉天を出て、現在の北朝鮮あたりまで、朝鮮の知り合いと一緒に逃げてき
たそうです。
 
ーー祖父は、奉天から朝鮮までのことについては、一切話しませんでした..。
 
ただ、「毎日お経をあげながら歩いた」とだけ話していました。
 
亡くなってしまった今となっては聞くこともできませんが、推測できるとすれ
ば、最初に祖父が言っていた「私は、自分が助かりたいが為に..多くの日本人
を見捨ててきた..」ということに尽きるのではないかと思います。
 
一介の役人が、どうあがいたとしても、満州にいた日本人全部を救うことなど
できなかったと思います。ーーーそれでも祖父は慙愧に堪えなかったのでしょ
う、帰国した日本人の中には、新しい政府の役人になった人も多かった中で、
最後まで役人に戻ることはありませんでした。
ーーー北海道の田舎に引き篭もり、農業をして暮らしました。
 
祖父が息をひきとる間際に、混濁した意識の中で口にした言葉は「コンブハム
ニカ?」でした。「勉強をしてますか?」という意味です。ーーーたぶん朝鮮
時代の、子供が電灯の下で勉強しているまぼろしを見ていたのではないかと思
います。ーーその子供たちに「勉強しているか?」と聞いていたのでしょう。
 
祖父は朝鮮を愛していました。 祖父の同僚達もまた朝鮮を愛していました。
 
今、どう批判されようと、これは事実です。当時、多くの日本人は、誰も朝鮮
を植民地だなどとは思っていなかったですし、同じ「国」として愛していたの
だと思います。
 
年々少なくなってきてはいるそうですが、韓国との国交が回復して以来、朝鮮
時代の同窓会が催されていると聞きます。たくさんの韓国の教え子達が日本人
教師に会いに来るというのです。ーーーこれが何を物語っているかは、説明す
るまでもないと思います。
 
ーー私は、中国や韓国がどう日本を批判しようと、それはかまいません。
 
しかし、祖父ら多くの日本人が、満州や朝鮮を愛していたことは記憶に留めて
おいてもらいたいと願っています。
 

 = 満州編おわり:次回から「天安門事件の現場にて」を連載します =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘

 祖父の朝鮮・満州懐旧談録「満州編(4)」は、
 
◆−このとおりだったのだろう
http://clickenquete.com/a/a.php?M0000088Q0006069A17994
◆−こうじゃなかったのでは?
http://clickenquete.com/a/a.php?M0000088Q0006069A2c182
◆−どちらともいえない
http://clickenquete.com/a/a.php?M0000088Q0006069A31d10
◆−知らなかった。そうだったのか〜
http://clickenquete.com/a/a.php?M0000088Q0006069A4a083
○結果を見る
http://clickenquete.com/a/r.php?Q0006069Cbf98
○コメントボード
http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0006069P00C6730
 
締切:2005年05月30日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/
 
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│●│「祖父の懐旧談録:満州編(3)」アンケート結果。
└─┘ http://chinachips.fc2web.com/repo4/045012.html
 
◇ このとおりだと思う ---------------------------------- 37人  (76%)
◇ そうではないと思う ----------------------------------  2人  ( 4%)
◇ どちらともいえない ----------------------------------  1人  ( 2%)
◇ 知らなかった。そうだったのか〜 ----------------------  9人  (18%)
 
┌─┬───────────────────────────────┘
│●│ コメントボードに頂きました感想。
└─┘
┌──────────「ミカの赤い服さん」
 
hideおじさん、こんにちは。
「知らなかった。そうだったのか〜」に投票しました。
 
◆前回の『那珂邦和さん』のコメントを拝読して:
貴兄のお祖父さまから聞かれた話と、貴兄のコメントをはっきり区分けること
には賛成します。また、貴兄が御自身の価値観でコメントをつけられることは
良いことだと思います。
 
◆日曜日の『hajimeさん』の記事と同じように、貴兄のお祖父さまのお話は、
貴重だと思います。「個人の見聞なので、全体を見ていない」としても、それ
は当たり前です。様々の方の生の声から真実が見えてくる、と私は思います。
 
◆「開拓地に虫が多い」というお祖父さまのお話を伺って:
シベリアのツンドラのような湿地帯だから、虫が多かったのでしょうか?
北海道の釧路湿原は泥炭地で、虫が多いそうですね。
 
◆マンガ『狼の星座』は、全4巻が講談社のコミック文庫として発行されてい
ます。書店のマンガ文庫のコーナーにあると思います。
 
ーー大変だと思いますが、これからも連載を続けてくださいね。
 
└──────────
 ▼
┌──────────「hideおじさんから」
 
「狼の星座」買いました!通勤電車で見ていたところ私と同世代の人から「ど
こで売ってました?」と聞かれました。懐かしさからか同じように興味を持っ
ている人がいることに少し嬉しく思いました。
 
今回初めての連載で、いろいろ読み苦しい点は多々あるかと思いますが、お付
合い頂き有り難く思います。確かに祖父個人が見たものは極々一部のことであ
ろうと思います。
ーーですから「そうとはいえない」というご意見ももっともなことでしょう。
 
実際に満州で生きた方、当時をいろいろ勉強されている方々からたくさんの声
を聞くことで、真実が見えてくると私も思っています。そこから私の知らない
祖父が少しでも見出せれば、祖父が私に伝えたかったことが理解出来るのでは
ないかと思っています。
 
◆「開拓地に虫」の話ですが、子供の頃、近所の畑を祖父と歩いていたときに
ふと漏らした話です。ーー北海道の田舎は、普通に歩いているとトンボがぶつ
かってきたり、笑うと口に入るほど虫が多かったのです。
 
私が嫌がっている姿を見て、祖父が「満州では口も開けていられないほど虫が
多かった」と話していました。大袈裟だと思いますが「虫の音で寝られないこ
ともあった」ということですから相当なものだったのでしょうね。
 
そんな環境でも日本人は生きていたのです。そんな苦労をしていた日本人のこ
とを、私たちはほとんど知らずに育ってきました。でも、彼らが一生懸命生き
てきたからこそ、今の私たちがあることを忘れてはいけないと思っています。
 
北海道では、冬が近くなると「雪虫」が飛び交います。米粒ぐらいの大きさの
ハエのような虫ですが、背中に真っ白い綿のようなものがついているのです。
この虫が飛び始めると雪が近いと北海道の人は思っていました。(今では見な
いようですが)
祖父はこの虫を見て「満州でも飛んでいたな」と言っていました。
 
祖父は案外ロマンチストだったので、他人の良いところだけ見ていたのかもし
れませんね。
 
└──────────
 
┌─┬───────────────────────────────┘
│●│ お便りで頂きました感想。
└─┘
┌──────────「十八子松戸さん」
 
こんにちは。「祖父の朝鮮・満州懐旧談録」の愛読者である十八子松戸です。
 
開拓団の日本人は普通の生活者です。国に呼びかけられ寒い満州大地にやって
きました労働者です。この事自体は彼らにとって何の非もありませんでした・
 
悪いのは当時の日本政府でした。
中国の許可無しで、土足で他人の家に踏み込んできました。
 
ですので、
{祖父は「自分は良いことをした」とはひと言も申しておりません。}は事実
だと思いますが、しかし私に言わせると、大いに「良いことをした」をしまし
たと言ってほしいです。
 
60年前の戦争自体は間違っていたとしても、一般人の日本人達は社会常識、
人間道徳を守って生きていましたことは事実ではありませんか。
戦争が間違ったら、この国にやってきた全ての人を否定するとはあまり短絡的
な判断だと思います。
 
一歩引いて、譬え開拓団が、現地人とトラブルがあった場合に軍の勢力を頼り
にして苛めることをすれば別ですが。ですから開拓団にも、悪い人もいれば良
い人もいる、また良い人は多数だと私は思います。
 
ただ、
那珂邦和さんの感想文も一理があるような気がします。これはhideおじさんに
とっては一つ新鮮味として受け取られると良いではありませんか。
お書きになっている文章に、いつもよしよしと合わせてくれて刺激なしのまま
なら、文章自体もおもしろくなくなりかねません。
ですから、
那珂邦和さんのような鋭い見方と率直な指摘は、ここで沢山現われると良いで
すね。その上にhideおじさんのご文章も、ますます充実していくと私は期待し
ています。(偉そうに言ってしまいました)
 
└──────────
 ▼
┌──────────「hideおじさんから」
 
十八子松戸さん、コメント大変嬉しく思います。
 
私が大学生だった頃、祖父に「泥棒がよその家に無理やり入りこんで、整理整
頓してやったのだから良いことをしたというのは詭弁だ!」とくって掛かった
ことがありました。これに対して、「物事を一面からだけ捉えるな」と祖父に
諭されたことが改めて思い出されます。
 
ですから、みなさまからのコメントは、私にとっても非常に勉強になりますし
良い刺激にもなっています。那珂邦和さんのご指摘は的を得ていますし、率直
なご意見はあり難いものでございます。このような感想をたくさんの方々から
頂ければ、祖父が語らなかった満州をもっと知ることが出来るのではないかと
期待しています。
 
満州拓殖公社におられた人の話でも、当時決して誉められる行為ではなかった
ということもありました。一方、祖父の話にもありましたが、満州開拓団の人
の話として、「騙された」という話も良く聞いたそうです。
 
昭和初期の日本では、農村不況により女の子を売ったり、口減らしが行なわれ
たりと、社会情勢も不安定になっていました。――その延長線上に軍部の台頭
があったり、2・26事件があったりしたわけですが、国家的な口減らしの為
に満州へ送られた農民も多かったのではないかと想像します。
 
政府より、半ば強制的に地方自治体に「満州へ送る人員を確保せよ」との指示
がありましたし、それに逆らうと自治体への補助金を減らすという脅しもあっ
たと聞きます。
 
ある人は「開拓団とはいえ、国防を担う一面も持たされていた」と言いますし
「開拓で得られるものを期待していたわけではない」ともいわれています。
詳しい事情を知らないのは開拓団の人ばかり、、といえるかもしれません。
 
ですから当時の開拓団の多くは、不毛の地を目の前にして「騙された」と感じ
たのではないかと思います。これらの人たちを単純に土地を奪取した「悪者」
とはいえないというのが私の考えであり、彼らもまた被害者ではなかろうかと
思っています。
 
いろいろな言い訳があるにせよ、やはり当時の、こと満州開拓についての日本
政府の方針は身勝手だったといえるでしょう。
 
しかし一方では、日本の海外投資のほとんどが満州帝國に注ぎ込まれていたこ
とも事実であり、それによって満州が近代化され、多くの工業が発展したこと
も見落としてはならない一面だと思います。結局は日本のためだと言えるかも
しれませんが、後々の中国発展に少なからず影響があったことは故毛沢東主席
も話されていたことです。
 
満州に居た日本人と満州人の全てがいがみ合っていたのであれば、戦後取り残
された日本人は伝え聞く以上の悲惨なことになっていたかもしれません。しか
し、日本人を助けた満州人の話も良く聞きますし、日本人の子供と知りながら
も大切に育ててくれた満州人もいたわけです。
 
当初はイザコザもあったかもしれません、また満州の風習として子供を大切に
するということもあったのでしょう。また、「大地の子」にあるように「人買
い」に売られたこともあったのかもしれません。
 
しかし、人間としてお互い認め合う気持ちもあったからこそ、日本人を助けた
のであろうと思っています。祖父はそんなごく普通の人たちの交流を目の当た
りにして、「摩擦」があるとは思っていなかったのではないかというのが私の
想像です。
 
私個人としては祖父を誇りに思っていますし、祖父は良いことをしていたと言
いたいです。ーーーしかし、祖父は昔の人間なのでしょうか、「私は良いこと
をしてきた」とは言いませんでした。
 
日本人独特のものなのかもしれませんが、女性にもてた話以外は自分のことを
自慢しない人でした。だからこそ、孫である私がこんな生き方をした日本人も
いたことを皆さんに知ってもらいたいというのが本稿の主旨になっています。
 
二つの国を見てきた十八子松戸さんならではのお話しもあるかと思いますが、
機会がありましたら、今後いろいろお教え頂ければ幸いです。
 
└──────────
 
┌──────────「那珂邦和さん」
 
hideおじさん、こんにちは。
 
第559号にて、たいへん丁寧なご回答をいただきありがとうございました。
当初コメントボードを通し卑見をお伝えしようとしたところ、うまくアクセス
できなかったようで(と思い込み)、もう一度書き直してメールで再送付しまし
た。したがって、お手元には似た内容のメールが届いてしまったようです。
ーーーわざわざ両方に答えていただき、かさねがさね恐縮しています。
 
実は、浅学のわたし自身にも、満洲国や日本人による開拓史など、なお詳細に
は分かりきってはいません。
当時の関係者にしても、直接携わった事業以外、とてもその全貌については語
れないだろうと思います。
この懐旧談録も自学自習に当たっての教材のひとつとして受け止めています。
 
ご提示の「紫禁城の黄昏」、ぜひ改めて読み直してみたいと思っています。
 
└──────────
 ▼
┌──────────「hideおじさんから」
 
那珂邦和さん、コメント、また、フォローをありがとうございました。
 
「いちゃもん」などとは全然思っておりません。逆にいろいろサポートを書き
添えて頂いて大変有り難く思っています。このように色々な意見を頂いたり、
書き添えて下さる方がいらっしゃることが、この懐旧録を書くに当たっての私
の希望でもありました。
 
懐旧録スタートの際、祖父の話をできるだけあるがままに書き連ねようという
気持ちで始めました。ですから、この「話し」に色がつかないように、敢えて
下調べや裏付け等の作業はしませんでした。今になって思えば、最低限はして
おくべきだったかと反省していますが、既に脱稿していますので、お見苦しい
点はご容赦下さい。
 
繰り返しになりますが、祖父は満州においての仕事の内容についてもほとんど
話をしていませんでした。当時の満州では、日本人は勿論、満州人(満人)、漢
人、蒙古人、白系ロシア(共産党を嫌ってソ連から出てきた人たち)、ユダヤ人
そしてアイヌに近い少数民族が混住していたそうです。
 
ご指摘のように、「北京公官語」というものがありながら「何故日本語を」と
いうのは私も疑問を持ちました。それで祖父に尋ねたところ、の答えが「体系
化された言語である日本語を使用した」だったわけです。
 
祖父によると、北京語は漢人とか北洋軍閥の人たちが使っていた言葉であり、
一般的に知られてはいたけれど、満州人の言葉ではなく、満州では満州語をと
いうのが満州帝國政府の方針だったそうです。
 
ところが満州語とはいっても、教科書で教えるレベルでの、文法を始め初歩の
学術的な研究もされてはおらず、これを一から整理するのは大変な作業になる
ということで、日本語を教えたほうが効率的という日本側の判断だったようで
す。
例えば小学1年生では、読み書きはどのレベルまで教えるのが良いのかとか、
基本的な教育システムが整っていなかったせいでもあったのだそうです。
満州以外、所謂中国でも、基本的な教育システムが未整備であり、北京公官語
もそのままの状態では学校教育に取り入れることは無理があったようです。
 
だからといって、小学校内で北京語や満州語が使われていなかった訳ではなく
「混在していた」というのが実情のようです。――授業としては満州語が国語
とされ、日本語は1日1時間の必修科目だったとのことです。
 
これはあくまで私の想像ですが、体系化された日本語が良いとはいっても内実
は日満一体の政策の上で共用語として取り上げる場合、北京語を選択するより
日本語を学ばせたほうが日本にとって便利であるとの判断であったのではない
でしょうか。ーーーこの点は那珂さんと同意見だと思っています。
 
一方、当時、1年間に数十万という単位の漢人が満州に流入してきたそうで、
都市部では北京語が普通に使われていたとも話していました。
 
今後チャンスがあれば、単なる祖父の話ということではなく、私なりの意見も
述べさせて頂きたいと思っていますので、またご意見を頂戴出来ますよう宜し
くお願い致します。
 
└──────────
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘

◆感想やご意見をお待ちしています。 ojindesu@hotmail.com
 http://form.tok2.com/home/Chinachips/otayori.html
 
└―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
 
「祖父の朝鮮・満州懐旧談録」収載ページは ▼ こちら!
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☆ 対不起(すみません) ―――――――――――――――― 2005/05/27
 

日本人が、早い時期に覚える中国語の一つです。
 
直訳したら「勘定を照合することが(金が無くて)出来ない」という意味です。
日本人は、いわゆる曖昧語として、全ての動作の前に置いて使いますが、中国
人は、一生の内に一度もこの言葉を使わない人が10億人はいるでしょう。
 
アメリカ人も、「すみません」は使う部類のようです。
 
日本人が「すみません」を多用しだしたのいつからか。
私の独断と偏見によると、黒船襲来以後、「sorry」を和訳して鹿鳴館文明人
が流行らせたのが「すみません」ではないかと思っています。
 
中国人がこの言葉を使うということ自体が、外国人と付き合う場所で働いてい
る一つのステータスなのです。
 

                           = おわり =
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◆感想をお待ちしております。 ojindesu@hotmail.com
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┃▼▽ あとがき ▽▼
 
HAJIMEちゃんに影響されて(?)、Yahoo 掲示板の中国カテゴリーを覗いてみま
した。いくつか眺めていて気がついたのは、
 
日本人(と思われる)の投稿者にも、トンチンカンな内容や罵詈雑言を書き込む
輩は見かけられますが、中国人(と思われる)投稿者の投稿内容のレベルは..か
なり程度の低いもの..が多い..ように感じられました。
 
どうしてなんだろうか?ーー論点を外さずに、理路整然と堂々と反論し、切り
結んで丁丁発止と渡り合う中国人論客ーーあちこちのスレッドを覗いてみた限
りでは、まず見当たりません、、、。
 
当誌の記事に対する感想やコメントなどでもそうなんですが、この記事を載せ
たら、こりゃ〜中国人読者からなんかひと言くるかなぁ?ーーーと思いながら
載せた記事にでも、反論がくることは極めて稀です。
 
いつか何かの論議で「十八子松戸さん(日本長期滞在中国人?)」が、ご自分の
意見の補足?援護?を、識見豊かな「同胞」に求める悲鳴を上げていましたが
ーーー結局、同胞からの援護射撃はありせんでした。
 
中国人には識見豊かな人間はいない?ーーーそんなバカなことはありません。
 
大陸に住んでいる人だと、身元がバレた場合に問題がある?ーーう〜〜ん..。
 
日本語なので「識見豊か+日本語実力十分」な人が少ない?ーーう〜〜ん..。
 
中国の、論議じゃなくて相手を言い負かすための罵詈雑言習慣のそのまんま?
ーーちゃんとした人は延延諄諄と説くけどな〜〜。
 
当誌の場合だと、日本語で表現するのが難しければ中国語で書いてくれてもい
いですよ〜という、こんなページ ▼ まで準備してるんですけれども、、、。
http://chinachips.fc2web.com/common/204messagecn.html
 
??どうしてなんでしょうね??
 


ではまた、ホントに愉快な月曜日号!で、お会いいたしましょう!(^o^)丿
 
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