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バックナンバー目次 アジアの街角から:記事集  迷子になったらここ!(^O^)  CHINACHIPS 総合トップ

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┃ ┌─────┐ ┌──────────────────┐ + ☆
┃ ☆ 月 曜 版 ☆  ≪ WEB 熱線 第411号 ≫2004/05/31_Mon  ++++ ☆
┃ │ (*^−^*) │ ├──────────────────┤ +☆
┃ ☆ WEB 熱線 ☆ ―― アジアの街角から:亜洲街巷信息 ―― ++++ ☆
┃ └─────┘ └──────────────────┘ + ☆
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┌―――――――――――☆☆ 今号の目次 ☆☆―――――――――――┐

│・ごあいさつ ------ 新しい読者の皆様、ようこそ!! (^o^)丿

│・重慶へのマーチ♪  与論島ひとり旅(2) --------------- by マーチさん

│・中国再訪記 ------ 急病人がでて大慌て! --------------- by けんさん

│・読者の広場 ------ (=∵=)

│・あとがき -------- 狙いは違わず的中!!

└―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
 
◇―――――― 新しい読者の皆様、ようこそ!! (^o^)丿 ――――――◇

│1.週3回・月水金のお届けですが、月→水→金 という流れではなく、
│  「月→月」「水→水」「金→金」というサイクルになっています。

│2.タイトルは同じですが、月曜日号・水曜日号・金曜日号は、それぞれ
│  別々のマガジン、と理解してもらったほうが分かり易いと思います。
│  更に頻繁不定期で「アジアビジネスの現場から」号が配信されます。

│3.ライター兼編集発行の私OJINと数人のライターさんで執筆しています。
│             ___________________
│4.バックナンバーは → http://chinachips.fc2web.com/aaa.html
│      「アジアの街角から題字の右横」→「バックナンバー書庫」
◇―――――――――――――――――――――――――――――――――◇
 

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┃▼▽ 重慶へのマーチ♪ ▽▼             by マーチさん
 
☆ 与論島ひとり旅(2) ―――――――――――――――― 2004/05/31
 

またまた防風林に沿って、自転車を走らせていくと、『百合ヶ浜』の記念碑の
ある場所へ出ました。ーーどうやら大金久海岸に到着したみたいです。
百合ヶ浜へ渡るグラスボード総合案内もあります。
 
自転車を停めて、潮や砂浜の様子を見に行こうとすると、グラスボード組合の
おじさんが「百合ヶ浜へ行かないぃ〜?」と声を掛けて来ます。とりあえず軽
くあしらって行くと、今度は露天商のおばさん達が「貝や珊瑚で作ったアクセ
サリーはいらないぃ〜?」と次々に声を掛けて来ます。
それも何とか振り切り、砂浜へ。ーー私以外、誰も居ません。
 
辺りに鳴り響くのは、波の優しい音と私が砂を踏みしめる音だけです。
やっぱり砂浜はオレンジ?ピンク?といった色。
潮が引いているせいか、沖にうっすらと茶色の陸が見えます。
 
あれが百合ヶ浜なんだろうなぁ〜。と思いながら、とりあえずその景色を記念
撮影。旅のプランを計画していた時には、大金久海岸から百合ヶ浜を臨めれば
それでいいや!と思っていました。
 
しかし、手が届きそうで届かない微妙な距離に、浮かび上がる砂浜。目の前に
すると、渡ってみようかな?という気持ちがふつふつと湧いて来ます。
迷いながら自転車のトコロへ戻れば、先程のおじさん。少し話を聞いてみるの
もいいかな?という私の態度を察知したのか、いろいろ説明してくれます。
 
明日の便で帰ることも含めて、私もいろいろ質問します。
値段、干潮の時間、そして私が来るべき?時間を確認。
明日が雨でなければ来ます!と約束して、再び自転車に乗って出発。
太陽はずい分傾いてきました。
 
地図に書いてあるサイクリングロードでホテルへ戻るには、これまた時間が掛
かりそうだし、いま居る場所からバスの一周道路まで直線ですぐだし、予定を
変更してバスの一周道路で戻ることにしました。グラスボード組合のおじさん
の話では、ここから私のホテルまで車で約10分。
ーー自転車でなら、暗くなるまでに十分帰れそうです。
 
と、思ったのも束の間、もうすぐバスの一周道路に出れるという辺りから、急
な上り坂が続きます。島のメイン通り?とはいえ交通量はほとんど無かったの
で、自転車から降り、引っ張りながら上っていくことにしました。
 
途中、原付バイクですれ違う人、学校帰りの学生さん達、道に座り込んでいる
おじさん、などなど。
すれ違う人皆がこんにちはー!と声を掛けてくれるのがとても嬉しいです。
ーー明らかに観光客と分かる格好の私。
ひとり旅で話す相手も無く、ついつい独り言が多くなってしまっていたので、
とても嬉しかったし、島の人の優しさが伝わってきました。
 
小学校や中学校の前を通り抜け、林の向こうに見えるサザンクロスセンターの
てっぺんを見ながら進んでいくと、ようやく下り坂!
さっきまでの苦労を一掃するように、軽快に下っていきます。
 
途中、下校中の中学生の自転車軍団に追い抜かれたのですが、やっぱり朝は逆
にこの坂道を上って通学しているのかな?なんて尊敬にも似た気持ちで、自転
車軍団を見送ります。
 
あれが私の泊まっているホテルかな?ぐらいの距離まで降りて来たトコロで、
路上駐車がたくさんあるポイントに・・・。
さっき私を追い越した車もそこで停車。向かいから来た車もそこで停車。
4、5台はゆうに停まっています。
 
近付いてみると、「只今できたて」の看板がぶら下がったパン屋さんでした。
もう夕方になるのに、そういえば昼ごはんを食べてない!というコトに気が付
き、フラフラと入って行きます。こじんまりとした店にたくさんのパン。
できたてのパンには、「できたて」のカードが置かれています。
 
そして、所狭しとたくさんのお客さん。
店内には美味しそうな匂いが充満しています。
お腹が急に空いてきたせいもあって、一人では無理でしょう!というぐらいの
パンを買い込んでしまいました。
カメカメパンまで発見して、食べれないくせについつい購入。
 
街中へ通り抜け、役場の前でとりあえず島内一周完了!
買い込んだパンがとても気になる為、喜びもそこそこにホテルが見える港で、
遅めの昼ごはん?早めの夕ごはん?
 
・フカフカのパンはとっても美味しくて。。。
・疲れたけれど、それがまた気持ちの良くて。。。
・裸足になり、腰掛けて、足をブラブラさせながら、くつろぎました。
 
・明日は筋肉痛になるかもしれないなぁ〜。
・明日も雨が降らないといいんだけれど・・・。
・百合ヶ浜へ渡ろうかなぁ?
 
などなど。
明日のコトをいろいろ考えながら、雲の隙間から沈む夕日を眺めていました。
 
お腹もほど程良く満たされたトコロで、一旦ホテルへ。
すでにレンタル料を一日分支払ってある自転車は、明日のお昼まで借りれると
のこと。売店で与論島が写ったポストカードを購入して、部屋で書き書き。
できれば鹿児島のふるさと切手で投函したかったのですが、フロントにも普通
の切手しか無く、持っていた沖縄のふるさと切手で投函。
 
どこかの居酒屋へ出掛けようかとも思いつつも、張り切り過ぎて疲れているだ
ろうと思い、部屋でのんびりすることにしました。テレビの番組表を見れば、
7時からのドラえもんも気になったし・・・(笑)。
 
しかし、与論島の名物焼酎「有泉」だけはどうしても飲みたくて、閉店間際の
近所のスーパーを覗いてみることにしました。2合分の「有泉」のペットボト
ルタイプを発見。黒糖で作られた焼酎はほんのり甘く、疲れた身体に気持ちの
良い酔いがグルグルと回ってきそうです。半額シールの貼られたおかずと共に
ドラえもんを観ながら、チビチビ頂きました。
 
そして、少しウツラウツラ。ーー騒がしさで目を覚まします。
何の騒ぎだろう?と耳を澄ませば・・・。
酔っ払ったゴルファー達が、あっちの部屋へバタバタと行っては乾杯〜!!
またどこかの部屋へバタバタと移動しては乾杯〜!!の繰り返し。
そういえば、観光協会のお休みだった理由もゴルフ大会の為。
ホテルの歓迎ボードに書かれた団体様御一行の名前も、ゴルフチームちっくな
名前ばかり。ご機嫌なゴルファー達の夜は、これから〜!といった感じでまだ
まだ続きそう・・・(汗)。
 
ゴロゴロしている内に、寝たのかどうだか分からないまま、静かになった深夜
に目が覚めます。シャワーを浴びようと思い、支度をし、蛇口をひねるのです
が・・・なんと!シャワーの「水」が出ないのです!!
 
赤い印の付いた蛇口をひねると、お湯は出ます。
でも、青い印の付いた蛇口をひねっても、お湯が出るのです。
しかも、熱々で触れないぐらい。
 
しぶしぶシャワーのホースを引っ張って来て洗面所にお湯をはり、洗面所の蛇
口から出る水で適温にして、タオルでゴシゴシ。島内一周したので、汗もかい
たし、何より頭を洗いたかったけれど・・・。
フロントに電話するには、あまりにも遅過ぎる時間。ーー泣く泣く寝ました。
 
朝早くから元気なゴルファー達のバタバタ!ドンドン!に起こされ、もう少し
寝たくてもうるさくて眠れません。ベッドの上でゴロゴロしていたら、なんと
!館内放送です!!
 
8時20分に島内観光へ出発するので、それまでに朝食を取って、集合するよ
うに!との指示。館内放送に驚いて起き、再度、シャワーにチャレンジします
が、やっぱり出てくるのはお湯だけ・・・(涙)。
 
フロントに言おうかとも思いましたが、あれこれ文句を並べてしまいそうだっ
たので、ま、いいか?と気を取り直し、誰も居なくなるだろう時間を見計らっ
て朝ごはんを食べに降りて行きました。
 
昔の私ならすぐにムキィー!!となって、苦情を言ったかもしれません。
これも中国のあれこれで、鍛えられたお陰かもしれないなぁ〜、としみじみ。
いつもはあまり食べない朝ごはんもたっぷり頂きました。
 
百合ヶ浜の話もしたいのにぃ〜〜〜。ーーという訳でまた来週!です。
 
〜〜うにうに。
 
                        = この稿つづく =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘

 重慶へのマーチ♪「与論島ひとり旅(2)」は、
 
◆−面白かった〜 (^○^)
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◆−まあまあかな(゜.゜)
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◆−ツマンナかった(-_-)
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☆締切:2004年06月03日18時00分
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┌─┬───────────────────────────────┘
│▼│ 先週の「久米島ア・ラ・カルト」読後感アンケート結果。
└─┘
◇ 面白かった〜 (^○^) -------------------------------- 19人  (61%)
◇ まあまあかな(゜.゜) --------------------------------  9人  (29%)
◇ ツマンナかった(-_-) --------------------------------  3人  (10%)
 
┌─┬───────────────────────────────┘
│▼│ コメントボードに頂きました感想。
└─┘
┌--------「ミカの赤い服さん」
 
マーチさん、こんにちは。
 
私は与論島にも行ったことがありませんので、とても興味深く拝見しました。
実物を見たことがないので、今ひとつ実感がないのですが、南の海の色はス・
バ・ラ・シ・イのでしょうね。……死ぬまでにはぜひ一度見ておきたいです。
『行ってみたいな、南の島へ♪』 (*^_^*)
 
……「マーチ語」中毒なのか?普通の文では少し物足りなく感じます。
でも、奇麗で素敵な文章ですね。〜〜ニコニコ〜
 
└--------
 ▼
┌--------「マーチさんから」
 
こんにちは〜☆
 
海の色は本当に表現がし難いぐらい素晴らしいです。
沖縄にしろ与論島にしろ、パスポートなしで十分キレイな海が堪能できます。
見ているだけでも感動の連続ですから、潜る人達がどんどん虜になるのが分か
るような気がします。
 
一度でいいからスキューバーを体験してみたいのですが、実は泳ぐの苦手なん
です。〜〜あはあは。
 
与論島のひとり旅では、うにうにすることが少なかったからでしょうか?
旅先で綴ったメモを見ながら書いたせいでしょうか?
いつもの文章と少し違うなぁ〜。と自分でも思いました。
そんなに褒めても何も出ませんよぉ〜(笑)。
 
〜〜いひいひ。
 
└--------
 
┌--------「気分は情報無限さん」
 
何だかプロの人が書いている旅行ガイドみたいになってきましたね。
ちなみに私は酒には弱いのですけれども、焼酎は二日酔いにならないそうなの
で一度で良いから泡盛を飲んでみたいと思っています。
 
それから大阪にもモノレールがありますよ。万博公園に行くときや痛み空港へ
行く時は大変便利です。しかし「ゆいレール」に比べると景色はイマイチかも
知れません。
 
└--------
 ▼
┌--------「マーチさんから」
 
泡盛も飲み方次第では、酔うと思いますよぉ〜(笑)。
ただ私の場合、明日は二日酔いになるかなぁ〜?ぐらいまでついつい飲み過ぎ
てしまうのですが、翌日はスッキリ爽快気分なのです。
 
その土地に住む人が、その土地の気候に合ったお酒を作り、その土地で味わう
からでしょうか?
泡盛を美味しく飲みたい時は、南国の地にて飲むことをおススメ致します。
 
〜〜にひにひ。
 
大阪のモノレールって、中国自動車道を走っていると、並んで走って行く電車
のコトでしょうか?
離発着する飛行機や太陽の塔が窓から見えそうなのですが、高速道路が邪魔し
て見えないのかな?
 
〜〜うむうむ。
 
└--------
 
┌--------「ミカの赤い服さん」
 
〜OJINさまへ〜
 
「気分は情報無限」さんの書かれた、『痛み』空港は、『伊丹』空港の誤記で
す。……メルマガに転載される時に、修正してあげて下さい。 <m(__)m>
 
└--------
 ▼
┌--------「気分は情報無限さん」
 
ど〜も、スミマセン。
実は削除しようと思ったのですが、たぶん OJIN さんが訂正して下さるだろう
と考えてそのままにしてました。
 
└--------
 ▼
┌--------「(^^) OJIN です(^^)」
 
へへへ、、、
 
訂正しないで、そのマンマ載せちゃいました。
 
└--------
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘

◆感想をお待ちしております。 ojindesu@hotmail.com
 http://form.tok2.com/home/Chinachips/otayori.html
 
└―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
 
「重慶へのマーチ♪」収載ページ ▼ はこちら!!
 http://chinachips.fc2web.com/repo1/018march.html
 
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│アレッ?!と思ったこんなことあんなこと・・・このコーナーでは、読者の
│そんな???をお待ちいたしております。 もちろんそれに対する回答も。
│どちらも、気軽にメールくださいね〜。(^o^)丿
 
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┃▼▽ 中国再訪記 ▽▼                 by けんさん
 
┌──────────「けんさん」
 
5月1日から15日まで瀋陽へ行ってきました。
――今度の旅行は成果がありました。
 
囲碁大会はマスコミが大きく取り上げてくれたし、次回以後の交流の足がかり
もできました。参加者一同、本当に良い交流ができました。
 
自転車旅行も、宮涛さんが世話してくれて瀋陽自転車愛好会会長さんと知り合
いました。
9月8日出発―→9月20日北京。102号国道を走ります。
参加者は、会長の最高年齢77才を含め、殆どの人が65才前後です。
ご夫婦を含め男子10名、女子10名が同行してくれることになりました。
ーー希望者が多過ぎてしぼるのに苦労する嬉しい誤算です。
 
12日間、苦労を共にする中で心の絆が結ばれることを念願しています。
 
ーー福建省は残念ながら行く時間が取れませんでした。
 
└──────────
 

☆ 急病人がでて大慌て! ―――――――――――――――― 2004/05/31
 

―― 思いがけずも、中国で救急車に乗る体験をした。
 
急病人として、生死の境を彷徨ったIさんには悪いが、めったに出来ない経験
なのでありのままを記して、もしもの時の何かの参考に供したい。
 
5月の連休を利用して、瀋陽で行われた囲碁大会に日本から団体を組んで参加
した。2日間の大会も無事終わり、本渓の鍾乳洞に観光に行く途中のことだっ
た。
 
前日は、打ち上げの宴と、中国人棋士や仲間同士の交流対局やで、殆どの人は
就寝が遅かった。Iさんは早朝3時近くまで仲間と飲みながら碁を打っていた
そうである。もともといける口のIさんは、日本から持ってきたウィスキー、
地元のビール、挙句日ごろは口にしない白酒まで飲んで、はずんだとのこと。
 
私も酒も碁も好きだが、世話人という事で疲れてもいたし年も年なので、11
時には寝た。
 
―― 出発は8時。到着予定は10時40分。
 
鍾乳洞までの距離は90キロぐらいだが、高速を下りてから山道が長いので、
時間はかなりかかる。25人乗りのマイクロバスは、私達以外に関係者の中国
人家族も一緒したのでほぼ満員だった。
少しだけガイドの真似事をして、「これからの景色は単調です。皆さんお疲れ
でしょうから、どうぞゆっくりお休み下さい」とマイクを離して暫くしてから
だった。
 
―― 9時10分:
 
Iさんが気分が悪いと言う。乗り物酔いだと思った私は、ビニール袋を用意し
て後部座席のIさんのところへ行った。袋を口許に差し出すが、いっこうに吐
く気配が無い。背中をさすってあげるが、無言で容態は変わらない。
ーー「前のほうが楽では」と誰かが言う。
 
そうかもしれないと皆で動かそうとしたときだった。一人の中国人が「この人
は心臓が悪いのではないか。もし心臓病なら絶対に動かしてはいけない」と言
う。そのとき私も、Iさんが心臓の持病を持っていることを思い出してハッと
した。Iさんが何か呟いているのを聞くと「ニトロ」と言っている。
 
その後、こめかみから脂汗を流し、唇から血の気が失せグッタリうなだれた。
自分でバンドを緩め、靴は脱いでいた。背筋が凍るというのはこのことだろう
か。私も、一瞬最悪の事態を予想して血の気が引いた。横にしてあげたいのだ
が、運悪くIさんの座席だけリクライニングが壊れている。
 
幸い一行の中に薬屋さんがいた。「ニトロは持っていませんが、これを飲めば
15分ぐらいで楽になるはずです」となにやら直径1ミリぐらいの小さな黒い
丸薬をくれた。流し込むようにして飲ます。
 
折りしもバスは大石橋鎮の近くに差し掛かる。近くに鎮の診療所があるからそ
こへ行こうと運転者さんが提案する。
「鎮」は一番小さな行政単位で、日本でいえば、村又は町に近い。
診療所は正式な医者はいないが投薬や注射など簡単な医療行為は受けられる。
 
―― 9時20分:
 
どちらにしろIさんは瀋陽に連れて戻るということで、救急車の手配を頼む。
 
―― 9時25分:診療所へ到着。
 
医者の格好をしたお年寄りが、聴診器と血圧計を持ってきてバスに乗り込んで
きた。血圧は80とのことだった。後で知ったのだが、これは臨終のときに近
い危険な状態だったのだ。ーー 酸素吸入とブドウ糖の点滴をする。
 
―― 9時35分:
 
大分元気が出てきたIさんが、横になりたいと言う。実はIさん、元甲子園球
児で体格が人並みはずれていい。幸い一行の中国人の中に身長1メートル92
という偉丈夫がいて、「背負いますか?抱きますか?私一人で大丈夫です」と
頼もしいことを言ってくれる。
 
彼を中心に抱きかかえるようにしてバスから降りて、診療所のベットに寝かせ
ようとしたところに丁度救急車が来た。
 
―― 9時40分:救急車到着。
 
Kさんという日本に留学経験のある中国人の若者に一緒に乗り込んで貰った。
多少の人民元は持っていたのだが、なにに要るか分からないと思い、友人から
2000元を借りる。
 
車には運転手と、看護婦さんが二人乗っていた。早速心電図をとり点滴を続け
る。Iさんが枕が欲しいと言うがない。寒いから毛布が欲しいと言うが、これ
もない。ここも「没有」の世界だった。Kさんが持っていた鞄を枕代わりにす
る。私とKさんが上着を脱いで毛布代わりに掛ける。
 
心電図は、元より私が見ても分からないが、それを見ている看護婦さんの表情
から、さしせまった危険はないようだ。
 
「どちらから来たのですか?」
「日本からです。」
「この車も日本製です。」
 
と軽い雑談の中を、車は高速から市内に入ると、サイレンを鳴らし混雑を押し
分けて走り出した。しかしサイレンの効果はそれほどでもない。いやいや譲っ
てはくれるが、積極的に譲ってくれる車はない。無謀タクシーの方が速いので
はないかと思うぐらいだ。
 
―― 10時20分:瀋陽で一番の救急病院に着く。
 
救急車の料金540元を払う。タクシー料金で換算すると、約3倍から4倍。
Iさんを救急車のベットから、病院の移動ベットに移そうとしたのだが、人手
がない。救急車の看護婦さんは手伝ってくれる気配がない。Kさんと私と二人
ではかなりキツイ。というより私は年寄りで戦力にならない。
 
「家族はいないのですか?」
病院の職員らしき男がブツブツ言いながら手伝ってくれた。聴診器を耳にして
いるから医者のようでもあるが、受付係りのようでもある。中年の婦人の前に
移動ベットを移して、Kさんは何処かへ行ってしまった。何やら伝票みたいな
ものを持って帰り、それを婦人に見せたら、始めて私達に病状を問いかけ、次
の行き先を指示してくれる。ーーまたKさんは何処かへ行ってしまった。
 
この殺風景な部屋には、椅子もない。私も疲れたので、床に靴を脱いでその上
に座っていたら、看護婦さんがどこからか移動ベットを持ってきてそれに座ら
せてくれた。
 
少し落ち着いたIさんが言う。
「このまま死ぬかと思った。せめて日本に帰って死にたいと思い続けていた」
更に「点滴が遅いから、速めて欲しい」と言う。
 
「元気になると、文句が多いね」と私が言ったら、Iさん、始めてカラカラと
いつもの豪快な笑い声を上げた。やれやれ本当に少しは元気になったようだ。
 
Kさんは、どうもお金を払いに行っているようだ。中国の病院は、救急車、受
付、移動ベットの借り賃、問診、診断、投薬、治療費・・・一段階ごとに先に
金を払わないと次へ進めない。――もしお金がなかったら・・・
 
そこから次へは進めない。病院の玄関で、金の無い病人がそのまま行き倒れで
死んだという例は、私も何度か聞いたし、報道で見たこともある。金が無い。
戸籍がない。職が無い。まして保険なんか無い。
ーーそういう人が病気になったら死ぬしかない。まさに地獄の沙汰も金次第。
 
Kさんが医者を連れて戻ってきた。問診のとき私も始めて知ってのだが、Iさ
んは10年前心臓の大手術を受けている。なんでも太股の大動脈から針のよう
なものを入れて心臓まで送り、詰まった大動脈をその針で突いて流れをよくす
る手術とのこと。昨夜の無理がたたって「冠心病」の発作を起こしたというの
が診立てだった。
 
「日本に帰って治療しますか?それともここで治療しますか?」と医者が尋ね
る。当然のようにIさんは日本に帰国して治療することを希望する。
続いて、投薬治療をしたいのだが、同意しますか?と問いかける。これには頷
く。更に、以上の説明に対して、同意書を作りますがサインしてくれますか?
との申し出に対しIさんこれにも当然のように頷く。
 
―― 同意書の大意:
 
私は日本に帰国して根本治療することを希望する。ここでは投薬治療を受けた
い。帰国の際再発作の危険はあるが、患者の責任において帰国する。
 
「この病院で治療を希望するなら出来ます」と念を押すのは、一つの形式だろ
う。そうでないと、治療を放棄したとなれば後日国際問題にもなりかねない。
しかし実際問題として、「ホッとした」のではないだろうか。
Iさん曰く。
「ここで手術するくらいなら、特別機を仕立ててでも帰る!」
ーー勿論こんなことは通訳しない。
 
―― 14時30分:
 
全て終わりホテルに帰る。今日は心細いから、同じ部屋で寝てくれとIさんが
言うから、私も自分の荷物をIさんの部屋に運び込んだ。暫くするとIさん、
食欲がでたのかホテルに頼んでお粥と玉子焼きとスイカの特別食を作って貰っ
て平らげた。
 
実は私も昼飯を食べていないのだが、食欲が出ない。食事が終わるとヤッパリ
一人で寝ないと落ち着かないと言う。
「なんだよ。さっきまで泣きベソかいていたくせに可愛くない」と私が言うと
「すまん」と手を合わせる。どうも本当に元気になったようだ。
 
翌日心配した離着陸時の気圧の変化による心臓への影響もなく、無事Iさんを
奥さんのもとに送り届けることが出来たのは、なによりの幸いだった。
 
―― 以下全ての費用を簡単に記す。
 
 救急車  540  元
 検査費   20  元
 化学検査  85  元
 治療費    5.7元
 薬    150.5元
 薬    545.8元
 薬      3.6元
 受付費    3.6元
 救急費用 470  元
 心電図    5  元
 酸素吸入  10  元
 出張診療  30  元
 看護費   25  元
―――――――――――――
 合 計 1894.2元
 
 日本円 約2万8千400円
 
その他、移動ベットの保証金が100元だったが、これはベットを戻すと返し
てくれた。
 
                        = この稿おわり =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘

◆感想をお待ちしております。 ojindesu@hotmail.com
 http://form.tok2.com/home/Chinachips/otayori.html
 
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┃▼▽ 読者の広場 ▽▼
 
―― 平野信幸さんの「人質問題自己責任論2004/05/28」には、様々なご意見
を頂いておりますが、現在ご本人は6月3日まで出張旅行中につきコメントが
できません。ーー戻りましてからご返事をさせて頂きます。
 
―― 「気分は情報無限」さんから「HAJIMEの近況通信」各記事に対する読後
感想を頂きましたが、こちらには掲載せず、HAJIMEさんのコメントをつけて、
各該当ページに収載させて頂きます。
 
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┃▼▽ みつけよう面白・有益メルマガ ▽▼
 
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│ ○●○ ”天の声”編集局  ○●○


│☆ 小泉総理、北朝鮮外交に成功!! 2004.05.22     


│普通、こういう問題は政府で解決すべきもので、首相みずから出向く問題で
│はあるまい。
│安否不明の10名の関係者からは今度の小泉外交に批判の声はあるが私は賛
│意を表したい。

│総理として上から物を言うだけではなく、実に繊細な注意を払って日朝首脳
│会談まで持っていき解決されたことは国民の1人として感謝したい。大局を
│考えた相手の国の国情に合わせた行動である。

│日本人の通常感覚からすればもともと拉致した朝鮮が悪い。1年8ヶ月前、
│拉致された人が一時帰国した後日本に残るのは当然だ。
│北朝鮮側責任者が拉致被害者を日本に連れきて、済まなかったと謝って当然
│である。――→ 以下は実際にメルマガ上で読んで下さい!

└→ http://melten.com/osusume/?m=18306&u=6254
 

│ここにいままで紹介してきたメルマガ達が勢揃い!してますヨ〜 (^○^)
http://groups.msn.com/ChinaNantong/page9.msnw
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┃▼▽ あとがき ▽▼
 
今回の日曜版のHAJIMEちゃんの記事のアンケート結果はとても反応が良い!と
コメントボードに書き込みがありました。、、へへへ、、、
 
そりゃもちろん、記事自体が面白いものだったからというのは当たり前なんで
すが、実は、もうひとつの原因があります。
ーーサイトの記事収載ページの記事末尾にもアンケート応募欄を設けたこと。
 
写真付き記事の場合ならば特に、メルマガ掲載記事を読まずに直ぐサイト収載
ページへ飛んで読む&見る人が多い。けれどさて、読み終わってからもう一度
メルマガの記事末尾まで戻ってアンケートに答えてくれる、、そういう人は多
くはありません。
ーーと、前回気がつきましたのでこうしてみましたが、狙いは違わず的中!!
 
それと、ウチの場合は記事が定期的にサイトにアップされますので、メルマガ
はとらずに、自分の好きな記事だけをサイトの収載ページで読む、、という人
が結構おられるようです。
----こんなこと書いたら....またメルマガの読者が減っちゃうかな??
 
ーーそういう人でもアンケートに参加できるようになったこと..も関係してい
ると思います。
 


ではまた、ホントに面白い!水曜日号でお会いいたしましょう!(^o^)丿
 
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