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バックナンバー目次 アジアの街角から:記事集  迷子になったらここ!(^O^)  CHINACHIPS 総合トップ

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┃ ┌─────┐ ┌──────────────────┐ + ☆
┃ ☆ 金 曜 版 ☆  ≪ WEB 熱線 第404号 ≫2004/05/14_Fri  ++++ ☆
┃ │ (*^−^*) │ ├──────────────────┤ +☆
┃ ☆ WEB 熱線 ☆ ―― アジアの街角から:亜洲街巷信息 ―― ++++ ☆
┃ └─────┘ └──────────────────┘ + ☆
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┌―――――――――――☆☆ 今号の目次 ☆☆―――――――――――┐

│・ごあいさつ ------ 新しい読者の皆様、ようこそ!! (^o^)丿

│・満州回顧録続編 -- 自虐史観の枷を解く(22) --------- by gosakuさん

│・マレーシアナウ -- 南国のオーケストラ ------------- by 坪内隆彦さん

│・読者の広場 ------ なみ@港町さん。

│・あとがき -------- 亜洲街巷信息。

└―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
 
◇―――――― 新しい読者の皆様、ようこそ!! (^o^)丿 ――――――◇

│1.週3回・月水金のお届けですが、月→水→金 という流れではなく、
│  「月→月」「水→水」「金→金」というサイクルになっています。

│2.タイトルは同じですが、月曜日号・水曜日号・金曜日号は、それぞれ
│  別々のマガジン、と理解してもらったほうが分かり易いと思います。
│  更に頻繁不定期で「アジアビジネスの現場から」号が配信されます。

│3.ライター兼編集発行の私OJINと数人のライターさんで執筆しています。
│             ___________________
│4.バックナンバーは → http://chinachips.fc2web.com/aaa.html
│      「アジアの街角から題字の右横」→「バックナンバー書庫」
◇―――――――――――――――――――――――――――――――――◇
 

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┃▼▽ 満州回顧録続編 ▽▼              by gosakuさん
 
☆ 自虐史観の枷を解く(22) ―――――――――――――― 2004/05/14
 

―――― 私見:台湾論補完編
 
ーーもうチョット台湾問題に付き合ってください。
 
台湾在住10年の「bighiro さん」や、もう台湾人になっている?「hazukiさ
ん」などから、実感のこもったレーポートを戴き、その中に「もっと若い世代
は、親が日本人か台湾人かアメリカ人かという話になっても、本省人外省人と
いう話にはなりません。母が中国人といえば、それは今の中国から嫁いできた
人という意味です。要は、台湾人かそうでないか..です」
 
「表面的には外省、本省的対立はないと思われます。」「そういう中で外省、
本省の対立の意識も薄くなってきているのではないかと思われます」
ーー等々、本省人、外省人の対立を否定する生活実感を伝えて頂きました。
 
しかし、台湾に生活する当事者よりも、我々遠く離れた、外国から見る台湾の
ほうが、その全体像が良く見える場合もあるのではないか?
ーーそうした意味から、今回の総統選挙の結果は「台湾共和国」樹立へ向けて
一歩前進したというのが一般的な日本人の見解です。
 
民進党陳水扁氏が、小差ながら再選を果たした経緯と背景を、例によって独断
と偏見で検証してみたいと思います。
 
―― 昨年の9月6日、
 
台湾総統選挙を半年後控えて、台北市総督府前広場を埋め尽くした、台湾正名
運動連盟の15万人を超えるデモ隊を前に、李登輝・前総統は
「中華民国は国号が残っているだけで、現実にはすでに存在していない、台湾
住民の意思に基づいて国名を台湾と改めるべきだ」
と、熱弁を振るいました。
 
彼の論拠は
 
「日本の敗戦後、台湾は中華民国の軍隊に占領されたが、これは米軍が日本を
軍事占領したのと同じように、連合軍総司令官の命令によるものであり、台湾
が中華民国の領土となったわけではない。サンフランシスコ平和条約で日本は
台湾を放棄したが、台湾の帰属は未定のままで放置された」
 
ーーつまり1949年に中国共産党との内戦に敗れて中国大陸を失って以来、
中華民国は国際法で認められた領土を持っていない、というものです。
 
台湾の法的地位が未定であることは、米国や英国、日本などの公式見解であり
ほとんどの国際法学者も認めているところです。人民自決の原則は、国連憲章
や、国際人権規約などの規定によって国際法として確立されているから、台湾
の帰属を決定する権利を有しているのは台湾住民だけということになります。
 
従って台湾住民は、台湾憲法を制定し、台湾国を創建する権利を持しているの
です。このような論理は、40年来台湾独立運動が主張してきたことですが、
12年間も中華民国総統を務めた李登輝氏がそう言明したのだから、その意義
は大変重大です。――衝撃は計りしれないものでした。
 
李登輝総統時代に、中華民国憲法は6回修正され、国会の全面改選(1991
年までは、蒋介石と一緒に台湾に渡って来た中国本土選出の議員が一度も改選
されないままで国会を支配していた)や、国民の投票による総統の直接選挙な
どが行われ、台湾の民主化が実現されました。
 
中華民国憲法は、もともとが中国(=大陸の国家)のための憲法なので、台湾に
適用するのは不合理であり、憲法修正は個々の問題に対する弥縫策に過ぎず、
独立主権国家として台湾の体制を確立するには、台湾のための台湾憲法を制定
しなければならなくなります。今後2年をかけて憲法草案を創り、2006年
には、国民投票によって台湾憲法を採択する。
 
台湾憲法が制定されて台湾国が誕生すれば、「台湾問題は中国の国内問題であ
る」とする中国の「一つの中国論」は論拠を失います。台湾に対する武力によ
る威嚇や武力行使は、国際法が堅く禁じている侵略行為として厳しく糾弾され
ることになります。
だからこそ中国は、台湾憲法の制定を阻止しようとして「台湾憲法を制定しよ
うとすれば戦争になる」と台湾の人々を脅迫し続けているのです。
台湾の統一派も中国に同調して台湾憲法の制定に反対し、中華民国憲法の修正
で糊塗しようとしています。
 
「hazukiさん」によれば、3月20日に行われた総統選挙は「陳水扁さんと連
戦さんの戦いで、べつに統一派(国民党・親民党)と独立派(民進党・台聯)との
戦いではない」という認識でしたが、私達おおかたの見方は「独立派と統一派
の天下分け目の戦いだった」というもので、また「台湾の人々が台湾人になり
たいのか、中国人になりたいのか」を選ぶ選挙だったというものでした。
 
台湾は1949年から1987年まで、38年間続いた世界史上最長の戒厳令
下におかれ、新しい政党の結成は禁止されていたが、民進党はそれを無視して
1986年に強行結成された改革政党であり「台湾独立」を党綱領に掲げてい
ます。
しかし、「武力を用いても台湾独立を阻止する」という中国の威嚇を恐れて、
民進党支持を躊躇する国民が少なくなかったので、民進党は台湾独立を前面に
押し出すことを控えるようにしていました。
 
1999年に、当時の李登輝総統が「国家と国家の関係、少なくとも特殊な国
と国の関係である」と言明し、2002年には陳水扁総統も「一辺一国=それ
ぞれ別の国」と述べました。しかし、いかに台湾が独立した主権国家であると
主張しても、国際社会では中華人民共和国に継承されたと看為されている中華
民国のままでは、国際社会からの認知を得るのが難しいのは明らかです。
 
―― そこで民進党は、台湾共和国の樹立を党綱領で、
 
「国民主権の原理に基づいて、自主自立した主権を持つ台湾共和国を樹立する
事と、新しい憲法を制定するとの主張を、全台湾住民による公民投票によって
決定すべきである」――と定めています。
 
それに対して独立反対派の国民党陣営は、中華民国憲法に示されている「中国
は一つであり、台湾は中国の一部である」ことを基本理念として、いずれ中華
人民共和国と統一することを基本政策としています。
ーーだから統一派陣営は、中華民国憲法の護持を強硬に主張しているのです。
 
中国は、2000年の総統選挙前に発表した台湾白書で、「統一問題の平和的
解決を無期限に延期した場合、武力を行使する」と公式に台湾を威嚇していま
したが、陳水扁総統は同年末の講話で「両岸の経済、貿易と文化の統合から着
手し、政治統合の新しい構築を模索しよう」と応じました。
 
しかし、それがリップサービスに過ぎないことを見透かした中国は、何ら好意
的反応を見せなかったので、陳総統は2002年の元旦祝辞でさらに一歩踏み
込んで「両岸の文化、経済の面から統合に着手する事ができ、政治面での統合
も追及できるようになる」と述べています。
 
これに呼応して統一賛成派(ブルー陣営)は、中国の要求する「一つの中国」の
原則を受け入れて交渉を始めよと主張し、「中国という一つの屋根の下に二つ
の家族」というスローガンを唱えるようになったのです。ブルー陣営は形式的
な統一を認めさえすれば、中国は「台湾の現状維持を認める」と言っているの
だから、それが中国と平和共存する最善の道であると宣伝しています。
 
しかしそのような中国の約束が当てにならないことは、香港の例をみても明ら
かで、中国は香港の現状維持を50年間保証すると約束していたが、1997
年、香港を統一すると同時に中国軍を進駐させ、そのあと香港の自由は日一日
と奪われている。ブルー陣営は平和共存といっているが、一つ屋根の下に13
億人の家族と2千3百万人の家族が一緒に住んだら、2千3百万人が13億人
に呑み込まれてしまうのは当然の結果ではないでしょうか。
 
しかし蒋介石・蒋国父子の独裁時代に、国民党が台湾のマスコミを独占してい
たことが尾を引いて、今でも新聞やテレビの8割以上をブルー陣営が支配して
おり、彼らの巧妙な宣伝は、台湾の大衆に大きな影響を与えています。
 
このような情況に危機感を抱いた李登輝氏は「中間路線では選挙は勝てない、
中国出身者とその子孫は、台湾人口の13%に過ぎないのだから、総統選挙は
台湾と中国の戦いであり、台湾の独立と自由がその勝敗に掛かっていることを
大衆に理解させれば必ず勝てる」と主張して9・6デモに15万人を集め先の
「中華民国名不在論。改名台湾国論」の断言となったのです。
 
そして台湾の悲劇を歴史に深く刻んだ2・28事件記念日の2月28日午後2
時28分に、李登輝氏を先頭に百万人が台湾一周の手を繋ぐ「手護台湾運動」
を繰り広げました。これも民進党総裁の陳水扁誕生に大きく貢献しました。
 
連戦氏が主張「我々のいう一つの中国は中華民国のことであり、大陸側のいう
一つの中国は中華人民共和国である。このそれぞれの解釈で対等な立場に立っ
て両岸の対話を復活させることが重要だ」と述べているのに対し、
 
陳水扁総統は「中国は、台湾の政府を中華人民共和国の一地方政権と看為して
いる。それなのに、どうして中華民国と中華人民共和国の対等な対話が可能な
のか?」――と反論しています。
 
―― 1996年の総統選挙は、初めて国民の直接投票で行われました。
 
中国は、李登輝候補を「台湾独立の元凶」と批判し、軍事演習を繰り返したり
台湾の近くにミサイルを発射したりして台湾国民を威嚇しました、あの時は米
議会の強力な圧力を受け、親中国派のクリントン大統領でさえ、2空母艦隊を
台湾近海に派遣せざるを得ませんでした。
 
結果的には中国の威嚇は効果がなく、李登輝候補が54%の得票率で圧勝し、
長年に渡って独立運動を指導してきた民進党の彭明敏候補が2位に入り、統一
派候補は3位に終わりました。
 
2000年の総統選挙のときは、中国の朱鎔基首相がテレビに登場して、凄ま
じい形相で「独立派が総統に当選したら戦争になる」と台湾国民を脅し、統一
派陣営はそれをテレビで繰り返し放映させ、陳水扁氏が総統になったら中国が
攻撃してくると危機感を煽りましたが、結果は陳水扁氏が総統に選出されまし
た。
 
12月に立法院選挙を控え、世界一の金持ち政党である国民党は、それまでは
持ちこたえるでしょう。しかし、政権奪回の可能性を失った国民党が、立法院
選挙で勝てるはずもなく、おそらく民進党と台聯が圧勝することになるでしょ
う。
 
国民党が世界一の金持ち政党になれたのは、敗戦後、日本が台湾に残した資産
を接収したことによるもののなので、その資産は国家に返却されるべきもので
す。従って、立法院で少数派に転落したなら、国民党はこの資産を守ることも
困難になり、空中分解を免れないでしょう。
 
―― 歴史的にみて、台湾の歴史は大陸中国の歴史の一部ではない。
 
日本の植民地支配と同様に、中華民国の台湾統治も、必ずしも台湾の住民が望
んだ結果として実現したものではなく、武力による制圧、ないし征服のような
印象をあたえるものです。
そのいきさつは、たとえば映画「非情都市」に大変印象的に描かれています。
 
台湾住民が、自らの考えや思いを表明することができるようになったのは、李
登輝氏による民主化が進められた結果の、つい十数年前のことです。そうした
台湾社会の変化は、台湾の経済成長によるところが大きく、経済発展が政治的
な民主化を可能にした典型例に数えられます。
 
その台湾経済は現在、大陸との繋がりなしには成り立たない状況にあります。
住民の豊かな生活基盤は、大陸との経済的な依存関係によって支えられていま
す。こうした現状から今すぐ「独立」というテーマには与し難いということで
しょう。
 
いま陳水扁氏が考えている独立は、イギリスと袂を分かって独立したアメリカ
の建国と同じようなケースでしょう。残念なのは、台湾は規模が小さく、中国
に近いのでイメージを描きにくいことです。特に日本は、血統主義で、言語も
同じだと"一緒だ"と考えてしまいます、しかしそれは時代遅れの考え方です。
 
重要なのは、血統よりもアイデンティティーです。
 
台湾と中国の間で、人的物的な往来や投資がどれだけ活発になっても、それが
国のかたちを規定することはない。
台湾と日本の間でも、三通(通郵・通航・通商)が当たり前になっています。
勿論台湾は、中国と三通しても一緒になるということにはなりません。台湾か
ら中国に出かけてビジネスをしたい人は多いし、それを否定するものではあり
ません。
 
むしろ違う国であるからこそ、中国側も彼らを優遇していることを台湾人は知
るべきでしょう。台湾が中国に併呑されることなく、自由と民主主義を共有す
る国々の防波堤になっていることは、日本の安全保障にとっても、極めて重要
です。この最前線を保持していくことが、日本やアメリカの責任であり、義務
でもありましょう。
 
そのことを、多くの良識ある日本人は認識していると思います。
 

          =この稿おわり 次回は、私見:憲法改正論(1) =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘

 「自虐史観の枷を解く:私見:台湾論補完編」は、
 
◆−このとおりだと思う
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00020759a81 >
◆−そうではないと思う
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00020759af2 >
◆−どちらともいえない
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00020759a63 >
◆−‥‥よく分からない
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00020759ad4 >
■途中経過・最終結果を見る
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☆締切:2004年05月17日18時00分
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◆感想やご意見をお待ちしています。 ojindesu@hotmail.com
 http://form.tok2.com/home/Chinachips/otayori.html
 
┌─┬───────────────────────────────┘
│●│ 前回の「愛国心、喧々諤諤」のアンケート結果。
└─┘
◇ 翁先生の意見に賛成 --------------------------------- 13人  (18%)
◇ gosakuさんの意見に賛成 ----------------------------- 49人  (70%)
◇ どちらともいえない ---------------------------------  6人  ( 8%)
◇ よく分からない -------------------------------------  3人  ( 4%)
 
――「gosakuさんの意見に賛成」なのに間違えて逆を選択してしまいました!
ーーというコメントが2件ありましたので、その分を調整してあります。
 
┌─┬───────────────────────────────┘
│●│ コメントボードに頂きました感想。
└─┘
┌--------「bighiroさん」
 
―― gosakuさんの意見に賛成
 
まったくその通り!
 
└--------
┌--------「momoさん」
 
―― 翁先生の意見に賛成
 
自分が生まれ育った地域や土地を愛することと、政体としての国家を愛するこ
とをゴッチャにして議論するのはおかしいんじゃないですか?
 
└--------
┌--------「ミカの赤い服さん」
 
―― gosakuさんの意見に賛成
 
すみません、いつものクセで一番上に投票しましたが
【gosakuさんの意見に賛成】の間違いです。 <m(__)m>
〜〜〜
「クニ」って何だと考えたら、自分の知っている人や、故郷だと思います。
「国家」といえば、外国に対し自分達を守ってくれる人たちだと思います。
 
私は博多出身なので、元寇の話は子供の頃から本で読んだりしていました。
また、ユダヤ人やアフリカのビアフラの話なども読んでいたので「愛国心」は
大切だと思います。
 
└--------
┌--------「☆星の王子さまさん」
 
―― gosakuさんの意見に賛成
 
最近では自国の国歌を子供に否定させようとする
教師がいるが、あれでもクビにならないのはなぜ?
民間企業で社歌を拒否したら普通は即刻クビだよ。
 
└--------
┌--------「fwishさん」
 
―― gosakuさんの意見に賛成
 
私見ですが、愛国心は国内にいるとわからず、海外に出ると強く感じます。
外国で「日の丸(国旗)」を見たとき、ものすごく感動しました。
 
愛国心→愛地域心→愛県心→愛町心→愛家族心→そして究極は、愛自心(自己
愛)=自己信頼に繋がるのではないでしょうか。
自分を愛するように、家族を町を国を、そして自然を愛する。
ーーそれが原点と思いますが。
 
ですから、愛国心などないという人たちの心境は、自己愛(自己信頼=自信)も
また少ないのでしょうか。
 
└--------
┌--------「あ〜さん」
 
お二方の熱い意見は両方とも良く分かりますが、gosakuさんの、国が個人を守
るという発想は、アメリカはそうでも日本に限っていえば間違いですね。
今まで私の知る限り、国民をないがしろにしているのは先進国では日本だけの
ような気がします。よって愛国心も育たないと考えます。
 
ですが、幼少の頃からの教育も絶対に必要だとは思います。
 
└--------
┌--------「SARUさん」
 
愛国心とは何ですか?
日本のために死ねなければ「非国民」なのですか?
 
中国に来ていると、日本の良さが本当によくわかります。
オリンピックやワールドカップでは、やはり日本チームに勝ってほしいと思い
ます。
自分のふるさとである日本は好きですし、たまに帰国するとホッとします。
 
しかし、「お国のために」死にたくはありません。
こんな私は愛国心がないのでしょうか?
「国を愛しているなら国のために死ねるはずだ」こんな欺瞞でどれだけの人が
犠牲になってきたのでしょうか。
 
└--------
┌--------「気分は情報無限さん」
 
―― 翁先生の意見に賛成
 
完全に同意できる訳では無いですが、翁先生の主張に親近感を覚えてしまいま
すね。
逆にgosakuさんの主張が間違っているとも思いませんが、世代の違いを感じて
しまいます。そもそも私自身日本人以外の何者にもなれる筈は無く、日本国に
対する帰属意識は強固ですが、殊更に誇示するのは見苦しいと思います。
 
何より先ず最初に「愛国心」と、主張されるのは納得できません。確かに非常
に重要な事なのは理解できますが、いきなり特別攻撃隊の話をされても困りま
す。それに「公徳心」と「愛国心」は重なる部分が多いでしょうが、全く同じ
でも無い筈です。
 
取り敢えず国の為に命を捨てる覚悟のない私にも愛国心はあります。
 
└--------
┌--------「fujiさん」
 
愛国心の象徴として国や天皇陛下を祭り上げ、国民は家族や地域のために命を
かけたと思います。生命や生存を脅かす外敵を感じず、ほぼ単一民族で島国、
いわゆる平和ボケ常態ですね。
 
└--------
┌--------「kurumichanさん」
 
―― gosakuさんの意見に賛成
 
私は現在経営者の立場ですが、「愛社心」の無い人に仕事をして欲しくないと
思います。お客さんに対し、そのニーズに応えようとする「心・・・態度?」
を信用できないからです。
 
私自身は愛国心はあるつもりですが、「愛国心」を持たない人のために死にた
くはありません。
 
└--------
┌--------「閑話翁さん」
 
長い間、北京政府は台湾住民に「愛国心」を持たせるために努力してきたと思
います。軍事的恫喝や経済市場も使っているけど、大陸の文化的魅力・政治的
魅力・社会的魅力を台湾住民へアピールする手法をもっと使うべきでしょう。
 
国家の強制力ではなく、国家の魅力でこそ国民に愛国心を持たせたほうが理想
的でカッコイイと思います。
 
└--------
┌--------「JINJING-Zさん」
 
―― どちらともいえない
 
私は、「愛国心」と」国のために死ねるか?」というのは、別だと思います。
私は日本人だし、日本という国が好きですが「国のために死ね」と言われれば
「いやだ!」と言います。
ですが、国のために行う活動において自分の命が危ない状況になるかも知れな
い場合でも、自分が必要とされるなら、その活動には参加するでしょう。
 
国の命令を受けてイラクに行っている自衛隊の方々も「死ぬかも知れない」と
は思ってはいても「死にたい」とは思ってはいないと思います。
 
└--------
┌--------「閑話翁さん」
 
軍隊は民間人と違うと思います。
 
軍隊に入る時に「国防のために命の犠牲を覚悟する」と国家と生死契約を締結
するべきだと思います。自衛隊員が、「命は絶対犠牲しないからね」と国家に
要求したら、国家は困ります。
 
しかし一般人は違います。
国家が攻撃される時、家族や友人と、安全な国家へ引っ越す権利があると思い
ます。
 
└--------
┌--------「Wumingさん」
 
gosakuさん、
「終戦時、満州国の滅亡によって国という後ろ盾がなくなり、厳寒の満州の地
を流浪しなければならなかった多くの日本人」といった時点で、自分の発言が
破綻しているのに気づかなかったのですか?
 
「満州国」が「日本人」のために作られた傀儡国家だということを、ご自分も
認識しているのでしょう?
 
└--------
 ▼
┌──────────「gosakuさんから」
 
お一人一人返事をするのが礼儀でしょうが、重複する部分が多くなりますので
一括して答復させて頂きます。あいにく、仕事の都合で時間がなく、この年齢
になると睡眠時間を削っても、というわけにもいきませんので、あとの方への
お返事は来週にさせて下さい。
 
―― 皆さん熱いご意見を、ありがとうございます。
 
という事は多くの皆さんが「愛国心」に関心を持っていると理解してよろしい
でしょうか?「国のために死ねるか」というアンケートの「国」という定義に
ついて、この下のmitsuko さんからのお便りでもご指摘を頂きましたが、どう
も、各々の思いが異なっていたようです。
 
「国」の概念は、明治以降〜敗戦により民主の時代になるまで「大日本帝国」
即ち、万世一系の天皇が統治する天皇陛下の国であって、この国の全ての山川
草木は天皇陛下のものだ、という教育が幼児から徹底的に行われ一部の知識人
を除き、一般の国民はそれを是としてきました。
 
だから、個人の所有する土地も山も、国が「お国のために必要だ」といえば、
それなりの補償はありましたが、現在のように「ゴネる」ことなどできようも
なく、承服せざるを得ませんでした。
 
話はちょっと飛びますが、かつての軍隊で兵士が扱う兵器や軍服もすべて天皇
陛下から下賜されたもので、菊の紋章が入っているものもあって(まるで水戸
黄門の印籠です(笑))絶対粗末には扱えませんでした。
もし紛失でもしようものならビンタどころではなく、営倉=軍隊の留置場)送
りになりました。ーー閑話休題、、
 
しかし、明治以前はどうだったでしょうか?「お国は?」と問えば、
「わしゃー越後じゃ!」とか、「わては河内でんがな!」といった、それぞれ
の出身地が自分の国で、、一般の庶民は日本国という概念はあまり持っていな
かった。その時代の「国のために死ぬ」とは故郷のため、また故郷に住む親族
友人知人のために死ぬことで、今私達が考える国とはかなり違ったものだった
と思います。
 
現代では交流もインターナショナルになり、外国で「お国は?」と問われれば
当然「日本です」と答えますが、国内で「お国は?」の問いには、それぞれの
出身県名を答えることでしょう。
 
私が「国のために死ねるか」という場合も「国」は、外国で活躍する日本人に
とっては「日本国」ですが、突き詰めればふるさとであり、生活している街で
あり、行き着くところは最愛の家族や親兄弟です。
 
国のために死ぬのは嫌だ!という人も、愛する家族のためなら我が身を省みず
盾になることが出来るのではないでしょうか?
そうなんです!
「國のために死も厭わぬ」という事は「天皇陛下のために死ぬ」ことではあり
ません。
 
ーー「死ぬ」ことばかり強調しましたが、お分かり頂けましたでしょうか。
「一番大切のもの」を犠牲にしてでも、という比喩と受け取ってください。
 
└──────────
┌─┬───────────────────────────────┘
│●│ お便りで頂きましたご意見・感想。
└─┘
┏━━━━━━━━━━「mitsukoさん」
 
≪WEB 熱線≫は本当に熱いですね。
 
50年余り戦争をしなかった日本を愛する一読者です。
 
ーーgosakuさんとWengさんの紙上論戦は、内容がかみ合っていないように感じ
ました。
「国のために死ねるか」というアンケートの「国」が定義されていません。
 
時の政府や権力者を意味する「国」、国民とその生活を意味する「国」、過去
の文化・歴史を意味する「国」、国土・山河を意味する「国」などなど。
 
また「愛」についても同様です。「愛のために死ぬ」というのは生きている人
にとってはカッコイイ言葉、感動的な出来事かもしれませんが、国民の誰かが
愛のために死ぬそのことが、どこの誰にとってどういう意味があり、誰にとっ
てどういう結果を招くのかがハッキリしません。
 
私ははむしろ、苦労や苦しみ、屈辱に耐えて生き残って「国」のために働くこ
とのほうに「国への愛」を感じます。死んでしまったのでは何もできません。
その後、どうなるのかもわかりません。
 
もうひとつ。いわゆる教育の荒廃(?)は「日教組の責任だ」みたいな論がよく
出てきますが、これも定義してほしいです。
 
日教組が全て正しいとも悪いとも思いませんが、学習指導要領や教科書に規制
されてきた教員の組合組織よりも、戦後、長い間教育行政を担っている文部省
の政略(?)や、権力に阿る(おもねる)教育委員会の責任のほうが大きいのでは
ないでしょうか。
 
ーー以上、疑問点を書いてみました。
 
┗━━━━━━━━━━
 
┏━━━━━━━━━━「閑話翁@人民広場さん」
 
「愛国心、喧々諤諤」でgosaku様のご返答に対し、愚論を申し上げます。
 
愛国心はないけど、法律やマナーを守る意識がある人間も多いでしょう。
 
国も会社も一種の牢獄だ、と悟った若者は多いと思います。
全人類を国や会社など牢獄から解放する方法の一つは、教育です。
国家や会社に依存しなくても自由奔放に生きていける、世界に通用する人間が
どんどん増えれば、国という牢獄は自然に消滅します。
 
元ソ連や現北朝鮮では、愛国心のある国民が多いそうです。
少なくとも口頭では、母国を愛していると言っている国民が多いです。
しかし私は、ああいう国の魅力や面白さをあまり感じていません。
 
逆に日本のような、愛国心を強要しない国々には、私はある程度魅力や面白さ
を感じています。
 
魅力のない女性がいくら他人へ「私を愛しなさい」と強要しても..他人は逃げ
ちゃいます。
魅力のある女性は、黙っていても人々に愛されて、なかには、この女性のため
なら死んでもいいと考えている男もいるかもしれません。
 
魅力のある国は、外国人にも愛されているのです。
魅力のない国は、自国の国民にも嫌われているのです。
母国なんだから愛しなさいと言われても、説得力があると思えません。
「母国だから、な〜に?」と。
母国が滅亡したら悲惨になるよ、と警告されても承服したくないのです。
なぜなら、
 
例えば、二人の女性がいます。
 
一人は本当に愛している女性ですが、たいへん貧乏で病弱です。
もう一人は本当は愛していないけど、金持ちで上流社会です。
その女性と結婚したら、安定でゆとりのある暮らしができるし、資産・地位・
権力も得られます。ーーさあ、どっちを選びましょうか?
 
悲惨な人生や餓死のリスクを覚悟して、貧乏な彼女を選ぶ男もいるでしょう。
そういう愛こそ本当の愛なのです。
他人に悲惨だと思われても好きな人といっしょに暮らせるから幸せだと、本人
はラブラブで楽しんでいるのです。
 
猾い男ならば、上流社会の女性と結婚して得た資産や権力で密かに愛している
女性を援助します。
 
つまり、人間は、せめて自分の感情を騙したくないのです。
恋人だの、会社だの、国だの、それなりに人を感動させるほどの魅力や面白さ
があるかどうか。
 
上記は私なりの理想主義的愚論です。gosaku様の見方が現実的だと思います。
 
また、金銭や地位がなければ、好きな女性といっしょい暮らす意地だけでは、
果たしてうまくいくかどうか、別の意味での「失楽園」になっちゃうかもしれ
ません。
 
gosaku様と、いい交流ができましてうれしく存じます。
 
―― ありがとうございました。
 
┗━━━━━━━━━━
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┏━━━━━━━━━━「gosakuさんから」
 
閑話翁@人民広場さん、
 
年輪を重ねてこられた翁さんのご意見は、やはりたいへん解り易く、説得力が
あります。
 
法律やマナーを守るということは「愛国心」以前の問題ですね。人間一人では
生きていけません。共同社会の中で生活する以上、法律で縛られるのが"嫌だ"
といって自由奔放に生きていきたければ、今現在享受しているいろいろな文明
社会の恩恵を捨て、原始の世界に行く他はないということになります。
 
国や社会が牢獄だという若者もいるでしょうけれど、現在の日本の体制の中で
自己の才能を開花させ活躍している若者も多くいますし、世界に通用する若者
もたくさん知っています。
 
共産党独裁政権下では、統治者は権力を維持するため、あらゆる方法で自国の
体制の優位さを自国民に定着させようと、外国からの報道を遮断している国も
ありますし、当然信教の自由など厳重に制限されています。戦前の日本のそれ
と同じように、かの国の国民は「自国を愛し」国のために死を厭わぬ人が日本
より多いのはやはり強力なナショナリズム教育の力でしょう。
 
しかし、日本人でそんな国に魅力を覚える人はそう多くはないはずです。
 
共産党独裁国家以外にも、世界には数多くの国々で貧困・飢餓に苦しむ民族が
いることを思えば、日本はなんと豊かで自由な国でしょう。その日本国が牢獄
だというのならば、一度貧困国へ行って自由を満喫してくれば!
または、独裁政権下の国で体験してこられればいかがでしょうか。
 
逆に魅力いっぱいの国々も数多くあります。
 
日本人の我々からみれば「どうしてあんなに福祉が充実しているのか?」また
「どうしてあんなに老人たちが元気なんだろう?」「あんな国に住んだらさぞ
幸せだろうなあー」と思いますが、やはりその国にも悩みはあって、文字通り
“高福祉高負担”――収入の50%を税に持っていかれ、その結果働く人たち
の不満も大きく、優秀な働き手の高額所得者は外国へ流出しているとのことで
す。
 
「愛国心」は、勿論強要してもかえって反発を招くだけでしょう。次の世代の
若者が喜んで働ける国にするにはどうすれば?ーー今の我々の課題でしょう。
 
┌--------
│「母国だから、な〜に?」と。
│母国が滅亡したら悲惨になるよ、と警告されても承服したくないのです。
└--------
 
とおっしゃる「閑話翁さん」
 
平和なそして安全な場所にいるから、そんなことも言っていられるのですよ!
イスラエル建国の歴史を見てください。
 
ユダヤ人の歴史は、迫害と流浪の歴史でした。かつてヨーロッパには900万
人のユダヤ人が、助け合いながらユダヤ人社会を形成していましたが、各国は
厳しくユダヤ人の移民を制限し、1939年、第二次大戦が始まるや、ナチス
ドイツはユダヤ人絶滅作戦を展開し、子供を含め600万人のユダヤ人を動物
以下の扱いで収容所に押し込め、ホロコーストを行いました。
 
1945年から1948年まで、行くアテもなくDP(離散民)キャンプで絶望
の日々を過ごしていたホロコースト生き残りの8500人にとって、イスラエ
ル建国の報せはどんなにか嬉しかったことでしょう。
 
自分の所属する国が愛せないならば、愛せられるような魅力ある国にするよう
に努力するべきだと思いますが、ーー閑話翁さん、如何でしょうか。
 
┗━━━━━━━━━━
 
┏━━━━━━━━━━「名古屋育ちさん」男性@六十代@愛知
 
「愛国心」コメントボードも含めて白熱化しそうですね。期待しております。
 
「国という後ろ盾がなくなり・・・」
という凄い体験をされたgosakuさんの「愛国心」には重みがあります。
とにかく実体験に裏付けされている訳ですから。
ただ、
あの「国のために死ねるか」というアンケートには意味があるのでしょうか?
例えば、商品の購買動機についてのアンケートぐらいだったら販売政策上有用
でしょう。
 
私は、平時に威勢のよい意見を言う人は、あまり信用できません。アンケート
にすぐ「国のために死ねる。」という人は、、どうもね。
もし、老人も・若者も・子供も・男も女も、1億3千万弱の国民すべてが「国
のために死ねます」と言いだしたら、私は日本から脱出します。
----という気持ちになる。
 
「愛英国心」‥‥キテレツなようですが、イギリスかどうかは別として、ある
と思います。例えば「上海の長い夜」のチェン・ニェンさんは文革の折、刑務
所で虐待されただけでなく、お嬢さんも殺されました。
その結果、彼女はアメリカに脱出しました。
 
もし仮に、共産国日本で、私が何らかの名目で不当逮捕され、拷問された。
その間に子供も殺されたなら、私は「愛○国心、愛○嫌日」となります。その
国に対して愛国心はもてません。
 
マアいろいろな場合があると思います。スポーツの外国との試合でも、ほとん
どの場合外国チームを応援する友人がおります。特に理由を聞いたことはあり
ませんが、、。しかし、立派な社会人です。
 
最後に、前回の私の拙い文に丁寧なコメントをいただき有難うございます。
 
「韓国は併合、台湾は割譲」
この違いについてまた論じたいとの由、私も大変興味があります。
期待してお待ちしております。
 
┗━━━━━━━━━━
 ▼
┏━━━━━━━━━━「gosakuさんから」
 
「国のために死ねるか」という、この非常に重いテーマのアンケートは、たぶ
ん街角やデパートで行われたものではないでしょう。講演会か大学か、それに
類似したところでされたものと思われます。従って対象になった人も限られた
職業、年齢層であったと推定されます。
ーー商品のアンケートと違ってかなり信じてよいものでしょう。
 
「国のため」といえば、正直いって私もかなり迷うと思いますが、ふるさとが
また家族が侵略者に犯されようとしたら、叶わぬまでも逃げ出さずに死ぬまで
抵抗するでしょうね。平時どころか戦時でも、掛け声だけは威勢のよい人がい
ます。危険に直面すると後ろで声を潜め、危険が去るとまた喚き出しますが、
そういう人はもう、誰からも信用されなくなり社会的地位もなくなり自滅する
のみでしょう。
 
「平和ボケ」なんて言いたくありませんが、現在の日本は全てに恵まれ過ぎて
います。平和を当たり前のように思っていますが、ご存知のように、毎日が死
と隣り合わせの世界で生活して人も沢山います。脱出したくても、その手段も
ない世界です。
 
国をというよりも、主義、主張、宗教の違いで、同じ民族でありながら血みど
ろな戦いをしている人たちもいます。それは、国を恨むのではなく、お互いが
自分の信奉する宗教、主義、主張を、国のためにと思って戦っているのですか
ら、国という概念でなく、権力を維持しようとして弱い立場の者を虐待する、
権力者を恨むべきです。
 
スポーツの場合は人それぞれです。娯楽ですから「愛英国チーム」の人がいて
も「愛○○さん」の人がいてもいいでしょう。見て元気になり、気持ちがよく
なって、それでいいのですから。
しかし一般的には、サッカーの試合のような国と国との戦いになると、どうし
ても自国チームの応援に力が入ります。
 
ーー最後に、「愛と好き」とは根本的に違うと思いますが?
 
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┃▼▽ マレーシアナウ(現在) ▽▼          by 坪内隆彦さん
 
☆ 南国のオーケストラ ―――――――――――――――― 2004/05/14
 

前回取り上げたペトロナス・ツインタワーには、立派な音楽ホールが入ってい
る。これを建設したのも、国営石油会社ペトロナスである。同社のアジザン・
ザイヌル会長は、芸術・音楽の愛好者として知られ、マレーシアに満足な音楽
ホールがないのを嘆いていた。
ーーそこで、先進国の一流ホールに負けないホール建設を決意したのである。
 
マレーシアは、多様な伝統音楽を継承してきたものの、クラシックでは遅れを
とってきた。イギリスのバーミンガム・シンフォニーホールをモデルとして、
イスラーム建築を採り入れたホールの建設が開始され、1998年8月、つい
に正式オープンしている。
パイプ・オルガンを備えたクラシック専用ホールで、900人席。
 
これにあわせてアジザン会長が試みたのが、自前のオーケストラ、マレーシア
・フィルハーモニー管弦楽団(MPO)の創設だった。
 
まず、元ロンドン交響楽団総支配人のジョン・ダフィをMPOの総監督に起用
(『音楽現代』1999年4月号)、世界中から集まった約3500人の応募者
の中からオーディションを行い、105名をメンバーとして選んだ。
 
その国籍は22カ国にも及ぶ。ヨーロッパ人が多数を占めるが、マレーシア人
が4人、日本人が7人参加している。
音楽監督に就任したのは、ヨーロッパの数多くのオーケストラとの共演経験を
持つオランダの指揮者、キース・バークルス。
常任指揮者には、マレーシア出身のチーン・シが任命された。
 
アジザンとともに、MPO創設を支援したのが、マハティール首相(当時)夫人
のシティ・ハスマである。
1998年8月17日に開催されたMPOのオープニング演奏会で、彼女は
「マレーシアにおける音楽の持続的な発展のための努力が実を結んだ」と述べ
て、MPO創設を祝した。
 
MPOは、2001年11月には東京オペラシティコンサートホールで公演し
ている。この公演を、音楽評論家の樋口隆一は次のように評している。
 
「ベルリオーズ作曲の序曲『海賊』が始まるとすぐに、この若い楽団の輝かし
いサウンドに魅了された。金管も木管も腕達者が揃っているし、なにより弦楽
器に勢いがある」
「後半はラフマニノフの長大な交響曲第二番ホ短調。これは、バークルスのト
レーナーとしての優秀さを十二分に証明する立派な演奏となった」
「今後のさらなる発展を予感させるに充分な、好感の持てる演奏会だった」
 
△△『日本経済新聞』2001年12月6日付夕刊。
 
かつて、西洋のクラシック界は閉鎖的で、アジア系の音楽家が活躍するのは容
易ではなかったという。そんな時代に小澤征爾が国際的な活躍をはじめ、次第
にアジア系の活躍の場も広がっていった。
 
日本人以外でも、台湾系中国人のヨーヨー・マ(チェロ)、中国人のユンディ・
リ(ピアノ_、韓国人のチョン・キョンファ(ヴァイオリニスト)ら、多くのアジ
ア人が世界的な活躍をしている。
 
これに対して、これまではベトナムのダン・タイ・ソンを唯一の例外として、
東南アジア出身の世界的なクラシック音楽家は出なかった。その要因には、経
済発展に支えられた文化水準だけでなく、南国という風土的なハンディもある
かもしれない。
 
いまのところMPOの主力は、マレーシア人ではない。しかし、MPOは楽団
員に、子どもや学生にレッスンすることを義務付けるなど、教育にも力を入れ
ている。ーー本格的な音楽アカデミー設立の計画もある。
 
―― 今後のマレーシアの音楽家養成が期待される。
 

                        = この稿おわり =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘

◆感想をお待ちしております。 ojindesu@hotmail.com
 http://form.tok2.com/home/Chinachips/otayori.html
 
┌──────────
│坪内隆彦さんのプロフィール:

│ジャーナリスト。拓殖大学日本文化研究所附属近現代研究センター主任研究
│員兼創立百年史編纂室編纂委員・(社)日本マレーシア協会理事・マハティー
│ル研究会主宰。

│1965年生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、日本経済新聞社に入社、貿易記
│者クラブ(日本貿易振興会記者クラブ)担当記者として通商問題などの取材に
│あたる。1989年退社後、フリーランスで取材・執筆活動に入る。

│1991年に「国連における大国協調の光と影」で佐藤栄作賞(国際連合大学協
│賛財団懸賞論文優秀賞)を授賞。
│1994年に『アジア復権の希望マハティール』を、1997年に『キリスト教原理
│主義のアメリカ』を、1998年に『岡倉天心の思想探訪』を上梓。

│『日馬プレス』で「マハティール十番勝負」を、
│『月刊マレーシア』で「明日のアジア望見」をそれぞれ連載中。
└──────────
 
└―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
 
「マレーシアナウ(現在)」は ▼ こちらに収載!!
 http://chinachips.fc2web.com/repoas/05malaysia.html
 
 坪内隆彦さんのホームページ「アジアの声」
 http://park5.wakwak.com/~asia/
 
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃▼▽ 読者の広場 ▽▼
 
┏━━━━━━━━━━「なみ@港町さん」
 
はじめまして!
 
質問なんですが、日本に語学留学している中国人留学生は母国に帰ったらどの
ような仕事に就く事が多いのですか?
日本に留学していたことが、経歴アップにつながったりするのでしょうか??
 
┗━━━━━━━━━━
 ▼
┏━━━━━━━━━━「(^^) OJIN です(^^)」
 
んーーーむむむ、、なんと答えればいいんだ・・・・。
 
┗━━━━━━━━━━
 
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 

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┃▼▽ みつけよう面白・有益メルマガ ▽▼
 
┌─────────── (^O^)

│ ○●○ Hな疑問集 ○●○


│性についての悩みや疑問を、男女問わずに解消していく正しい性知識の
│勉強です。普段、人にはとても聞けないようなHについての疑問を解消!


└→ http://melten.com/osusume/?m=18142&u=6254
 

│いままで紹介してきたメルマガ達が勢揃い!してますヨ〜 (^○^)
http://groups.msn.com/ChinaNantong/page9.msnw
└───────
 
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃▼▽ あとがき ▽▼
 
トップのタイトル部分、「アジアの街角から」を「亜洲街巷信息」という中国
語にして併記するようにしました。ーー気がつかれましたか?
 
しかし当地の若い中国人に聞いてみると、間違いではないけどなんかチョット
変?な感じ、、それに「街巷」という単語は古い言い方で今はほとんど使われ
ません。ーーということでした。
 
読者の皆様も「アジアの街角から」の最適中国語訳、一緒に考えて頂けません
でしょうか?
 


ではまた、ホントに愉快な月曜日号!で、お会いいたしましょう!(^o^)丿
 
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┃ ☆ 月-水-金 ☆ &≪ WEB 熱線 ≫≡アジアの街角から≡
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┃ □意見・激励・苦情・要望等 ▼ なんでも大歓迎!ですヨー〜。(^○^)
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